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1. リメンバー・ミー(2017)
《ネタバレ》 音楽を禁止された一家の物語なんか、ミュージカルになるのか?なんて思っていたが、実に感動的なミュージカルになっていた。サントラCDも3分の一ほどが「リメンバーミー」で、大丈夫か?と思ったが、日本語版とオリジナルが両方収録されて、お得感はある。また、私の好きな、シシド・カフカ嬢がエンディングバージョンの『リメンバー・ミー』を歌っているのもウレシイ。
先祖の魂が帰ってくる日があるなんて、とても日本人には受け入れやすい話で、これを見て自分も両親の写真など引っ張り出してみるかぁ、などと考えたりもする。公開は3月だけど、8月にDVDで見たのはとても時節に合っていたようだ。
劇中の設定で、忘れ去られたら二度目の(本当の)死を迎える、という設定にはちょっと唸る。自分もそろそろ生い先長くない自覚が出てきており、自分が死んだ後に覚えてくれている人がどれほどいるのかとか、考えてしまっている。逆に言うと、まだ人の記憶にあるうちは、その人はある部分生きている、という感じ。この「生死感」、巧い設定のような気がする。確かに私の心の中には、両親は生きているものなあ。[DVD(字幕)] 9点(2018-08-23 13:53:12)《改行有》
2. リンカーン
《ネタバレ》 奴隷制度廃止のためにとにかく法案通過だけを成し遂げようとしている大統領の話。
「旗を掲げるのが私の仕事だ。これを守るのは人民の役目だ」という冒頭のシーンは象徴的だ。だが、何だか感動薄いのは、彼の崇高な理念が見えにくいからかだろうか。
何かを成し遂げる物語というのは、通常そのきっかけとか理由とかそれにまつわる何かを語るものだと思う。だが本作が描くのは、既に戦争になって4年も経ち、下院での議決までの非常に狭い間の政治闘争であり、あまり褒められたものではないやり口での票の獲得などのせいもあり、見ていて面白くない。
園周辺事情に疎い日本人としては、自由の国アメリカで奴隷などという制度が何故導入されたのかとか、それを廃止しようと考えるに至った事情とか、もちろんリンカーン自身のそれに対する思い・事情などを見たかったと思う。
ひょっとして、アメリカ人は「大義名分のある戦争の落とし所」の物語として、この映画を評価したんだろうか?
そうだとすると、裏で手を回し、和平交渉団を人目から遠ざけてまで目的を果たそうとしたこの「最も好かれている大統領」は、現在の目から見ても実にアメリカらしかったのかもしれない。[DVD(字幕)] 6点(2013-09-24 18:20:27)《改行有》
3. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 ラジオ番組で、竹内香苗嬢がオススメしていたので鑑賞。
あちこち壊れてるし、みんなで押さないと動かないけど、それでもそれに乗って走らなきゃいけない。なるほど、あのポンコツワゴンは、この家族そのものなのか。
でも、乗ってる奴らは、乗っているにつれて、だんだんマトモになってきてるよ。
みんなで、舞台に上がって踊る場面より、帰るときにみんなでワゴンに乗り込むシーンに、何故かグッときた。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-02 14:10:43)《改行有》
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