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1. レッドクリフ Part I
子供を背負っての奮戦から逃げ帰った趙雲に追いすがる魏の大軍に対して長坂橋で立ちはだかる張飛の一喝で馬から転げ落ちると言う講談で有名な一席を期待したのに橋など影も形もなくて残念。吉川英治本では清盛や曹操はかなりに肯定的な描き方をしているけれど、あちらでは曹操は帝位簒奪と横恋慕を企む血も涙もない極悪人としか描かないようですね。米国資本が入ると女性の扱いや性描写などやはり売れることのためにか表現方法が違いますね。公開する国によって編集も違うからいいのでしょうが。関羽など神様扱いの国ではそれ相応の編集にもなるのか興味があります。鳥瞰的な戦闘の描き方は理解には非常な助けにはなるけれど、逆の意味で臨場感が乏しくなる面があって必ずしも賛成はできかねます。[映画館(字幕)] 6点(2008-11-05 17:59:04)
2. レッド・バロン(1971)
WWIにおけるドイツ陸軍のエースのリヒトホーエンとそれに対抗したカナダ出身の英国陸軍のブラウンを中心にした物語で,それに後にナチドイツの空軍相となるゲーリンクも絡めての一応史実の沿った展開になっています。当初の貴族的なフェアプレイ精神が庶民出身のブラウンの参入により基地への奇襲とその報復,それにゲーリンクの殺人狂めいた無差別殺戮に変質するエピソードもありますが,フランスの田舎を背景にした複葉機の戦闘は上下感覚が無くなる様に思わせる撮影で一見の価値のある作りになっています。WWII当時のゲーリンクは太めになってとても戦闘機パイロットとは思えない体型たったようです。リヒトホーエンの従兄弟はスペイン戦争などでの指揮官でしたがWWIIの戦争中に病死しています。
[DVD(字幕)] 9点(2007-09-16 00:58:17)(良:1票) 《改行有》
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