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1. レインマン
公開当時まだ若かった私は、ちょうど作中のチャーリーのように、レイに対してイライラしながらこの映画を見た。いま「一児の母」となってこの映画を見ると、「あーあ、チャーリーももっとレイのペースに合わせてやりゃーいいのに」と、なぜかチャーリーに対してイライラするようになっていた。一本の映画を見直すことで自分自身の変化に気付かされるとは…と、個人的に感慨深かった。なお、「どっちにしろイライラするんじゃん!」と読めるのは私の性格的な問題で映画に罪はなく、旅を通して二人が共に変化していく様子を淡々と写したこの作品は、しみじみとした感動を呼ぶ「ロードムービーの王道」とも言える。7点(2004-11-14 16:50:41)
2. レッド・ドラゴン(2002)
3部作の中ではイマイチ華がない。これ単体で見ればそれなりに面白いんですが、「あの『羊たちの沈黙』の……」と期待されてしまう分、損している作品かも。ちなみに原作では、3部作の中でこれが一番小説としての完成度が高くて、面白かったです。興味ある方はぜひどーぞ。7点(2004-06-08 14:21:30)
3. レオン/完全版
「凶暴な純愛」というと、つい「ポンヌフの恋人」までのレオス・カラックスを思い出す。とはいえ、確かにナタリー・ポートマンは危ういほどに美しいけれど、そこに(監督の)偏執的な愛までは感じられず、なんつーかあまりにフツーすぎ健全すぎておもしろくないんだな。御伽噺を計算ずくの演出で見せ切る手腕は上手いとは思うけれど、なんだかフランス版ブラッカイマー作品を見てるような印象。5点(2004-11-14 22:10:34)
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