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1. ワルキューレ
だいぶどうでもいい話かもしれないが、ひとつ面白いことがあった。
「慎重もしくは臆病なせいで決断ができず、主人公と揉める上官」というのは映画でよく登場する。そして、そういうのが出てきた場合、常に正しいのは主人公で、上官が間違っているのである。これは私の知る限りではあるが、100%必ずそうである。
しかし、本作では、上官の判断は事前の打ち合わせ通りにしなかった点で正しくはなかったが、結果的にはそこまで間違ってもなかった。映画の定番通りにならない掟破りがあって面白かったのだが、なぜそんなことになったかといえば、それが史実だからなのだ。あの上官は、実際ヒットラーの生死が確認できないとして、作戦を実行しなかった。ランチに行ったのも事実だそうだ。
この映画はだいぶ史実に則って作られている。
この映画で興味を持ったので、このワルキューレ作戦についてwikiでも見てみたが、当時の記録が驚くほど詳細に残っていて、そして、本作はそうした事実にだいぶ忠実に作られていた。また、当時の建物や戦車などもかなり正確に再現しているそうな。
話の筋としてはそこまで大したものではないのだけれど、史実の再現ドラマという感じで、楽しむことができた。[インターネット(吹替)] 7点(2023-10-11 07:02:16)《改行有》
2. ワイルドシングス
《ネタバレ》 うーん、それなりには楽しめましたが、あと一歩足りなかった。
問題点は2つ。
ひとつは先が読めてしまう点。途中でちょっと先の展開が読めてしまった。あの、デュケ刑事がケリーを銃で撃ったシーンが何故か、不自然に音だけで外から映像になった瞬間、ああ、デュケも黒幕なんだな、って気づいてしまった。そして、一度そういうどんでん返しを見せられると、その先にも「どうせまた急などんでん返し展開なんかあるだろう」って気持ちで見るから、その後のどんでん返しにはそんなに驚きはなかった。まあさらに言うと、刑事を演じてるのがケビンベーコンである時点で、こいつには裏があるな、とは思ってましたが(笑)
もう一つの問題点は、あまりに伏線がなさすぎる。どんでん返しがたくさんあるのは展開としては面白いのだけど、伏線があまりにないから、そのどんでん返しがすべて「あとづけ」のように思えてしまう。誰が犯人でもいいから、最後に「ああ、あれはそういうことだったのね」と思える伏線を前半に織り込んでおかないと、全然釈然としない。見終わっても観客は全然すっきりしないんじゃないかな。
これでもかと、お話に急転直下な展開を入れるのは試みとして面白かったですが、色々惜しかったですね。[地上波(吹替)] 7点(2007-07-02 13:10:50)(良:1票) 《改行有》
3. ワンス・アンド・フォーエバー
この手の映画って、リアリティがあるだけに、ヘタなホラーよりよっぽど怖い。ベタなんだけど、普通に戦争って怖ええ~って思えるから、制作者の思惑通りにさせられたかな(笑)
戦闘シーンは、大迫力。痛快さ、残虐さがびしびし感じられてヨカッタ。ただ、そもそも特にメリハリのないストーリーなのに、えんえんと戦闘シーンが続くのは、ちょっとダルかったかな。
[地上波(吹替)] 7点(2005-09-25 00:20:43)《改行有》
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