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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. きみに読む物語 《ネタバレ》 例えば私の目の前に老いた妻がいて、私はふたりの思い出を読み聞かせる。彼女はとてもよくで来た話だと言う。そして明日もその次の日も彼女に聞かせる。彼女の人格は変わっても、はたして冷静でいられるだろうか。しかし、悔いのない人生だったとしたら、受け入れられるのではないか。若い頃、10代なら観なかっただろう。20代ならなんとつまらない盛り上がりのない物語だと思っただろう。しかし今なら何となく分かる気がする。時代は変わっても大切なものは変わらない。それを見つける事ができたなら、その人は幸せなのだと。恋愛に生きる人がいる、仕事に生きる人がいる、そして両方が大切だと言う人がいる。どちらも求めた、そんな欲張りな人間の物語ではなかった。僕らが出会った頃は2人ともまだ若く、ただ一緒にいたかった。そして愛する家族に恵まれ、いつか別れの時が来る。ただそれだけの人生だ。ただそれだけの人生を私はこんなすばらしい物語には出来ないが、少なくとも愛する人に聞かせたい素敵な思い出をつくりたくなる。そんな映画だ。[DVD(字幕)] 10点(2006-04-22 16:58:31) 2. イングリッシュ・ペイシェント 何度も観たい映画のひとつです。冒頭の波のように幾重もつながる砂の海。ゆっくりとゆっくりと傷付いた翼は音のない静かな砂漠へと堕ちていく。このシーンだけでも良いくらいです。それくらい美しい。戦争の中でたくさんの命が失われ、死者は数字で表わされる時代。ひとりの男の人生は、あまりにも哀しい。国の為に戦うものと国を売ったもの、彼は後者である。どちらも愛する人の為に必死で生きようとしたに違いない。賞をとるとらないに関わらず、良い映画だと思う。3回程観たが、また何年かしたら観ようと思う。万人に受け入れられる映画ではないかも知れないが、たくさんの人に観て欲しい。涙が止まらなかった。[DVD(字幕)] 10点(2006-03-12 17:37:46)(良:1票) 3. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 永遠の宇宙と限りある命。これが宇宙規模の戦国時代。まさにつはものどもが夢の跡なのだ。完結させる必要があるのでしょうか。歴史に終わりがないように、ただ監督自身には終わりがある。この辺でありがとうというべきではないでしょうか。[DVD(字幕)] 10点(2006-03-07 11:59:46) 4. シックス・センス 私には最近悩みがありまして、それはすぐにオチを言いたがるという映画ファンとしてはサイテーの癖であります。都会の荒波にもまれて、スレてしまった私はむしろ何も考えず素直に映画を見る事ができなくなっていたのであります。この映画はそんな私を救ってくれました。そう私にはこのオチが分からなかったのです。まだまだ私にはピュアなこころが残っていたのです。ああ神様~。[DVD(字幕)] 10点(2005-11-26 10:31:11)(笑:1票) 5. ユージュアル・サスペクツ かっこいいやつらがかっこいい映画をつくっちゃいました。おもわず「やられた~」のひとこと。予備知識なしで観てほしい。ガブリエル・バーンとケビン・スペイシーサイコ~。この映画で二人のファンになった人も多いはず。10点(2004-11-07 02:00:09) 6. マトリックス この「マトリックス」を「リローデッド」「レボリューションズ」を観終わってからあらためて評価。しかし、評価は変わらず。最近の映画では、人間が鍛練(ワイヤーやCG)によって、空中を闊歩することも当たり前となっている中で、この作品で描かれる超人的なパワーの意味は、十分納得ができる。この映画の公開時、TVのコントではパロディをやたらとやっていて、グラサンをかけた人を私はマトリックスと呼んでいた。この映画が、あるものに影響を受けて創られたようにように、この映画の影響を受けて又、新たな斬新な映画が必ず創られる。そしてこの映画の後の二つのシリーズは、余韻を楽しむ為のものだと思いますよ。10点(2004-05-29 10:06:02) 7. サルバドル/遥かなる日々 主人公リチャード・ボイルはジャーナリストとしての使命感をもたない存在。それが逆に人間味という意味で魅力になっている。オリバー・ストーンが描きたかったテーマにもぴったりはまってくる人間像だ。アメリカの政策は民衆を苦しめ、終わりのない戦争を手助けしているに過ぎない。「キリング・フィールド」の主人公は有名なジャーナリストであり、危険な仕事に命をかけた人物であったとに思うが、ボイル氏は彼よりも無思想であったように思う。ゲリラ側も取材し、どちらも愛したように思う。ベトナムを描いた映画のようなメジャーな作品ではない。しかし、ベトナムは過去、サルバドルの悲劇は今も続いている。10点(2004-02-22 17:03:12) 8. デッドゾーン 人は何のために生きているのか、そして何のために死んでいくのか。考えさせられた作品です。サスペンスであり、恋愛映画であり、おそらく原作では彼のヒーロー的な部分がもっと強調されていたのではないかと思います。世界を救う男として。でもこの作品は、彼女への愛が結果的にみんなを救い、自らをも救ったという静かな感動のラストになった。クリストファー・ウォーケンは冬が似合います。彼がその能力を発揮する瞬間、魂を奪われるかのように身じろぎ、一瞬ゾクッとしました。大好きな映画です。10点(2004-02-14 10:10:32) 9. パルプ・フィクション 会話だけの動きのないシーンと強烈なアクション。このバランスが絶妙で飽きさせません。これだけのキャストを遠慮することなく使いきり、だれひとりしょぼい役をつくらない計算された脚本。はっきり言って誰が主役でも良いわけで、どこで終わっても良いわけです。どこから見ても面白い。まるで金太郎飴みたいな(古い)映画っす。そうかぁ、ジョンくんが主役だったのか。10点(2004-01-24 01:13:03) 10. 恋はデジャ・ブ 面白い映画ってなかなか人に知られていないんだと思った。聞いたこともなかったし、たまたま夜更かしで出会ったのだから。繰り返しの発想はいろいろあるけど、加減が非常に難しい。しつこくなりがちで要らないエピソードも一つや二つは入ってきて、連動性がなくなる場合もある。大作がマンネリ化している今、僕はこんな映画を探し続けたい。[地上波(字幕)] 9点(2006-09-04 12:26:23) 11. マグノリア 多くの登場人物といくつものストーリーが同時進行し、見ごたえは十分あった。解決するエピソードもあれば解決しないものもある。それがリアル。ひとつの奇跡的?な出来事で少し救われた気がする。なんでもないストーリーと言えばそれまでだが、みじかな人間が死を迎えるということは誰にでもあって、人生最大の衝撃であるはず。細かな演出も監督の人間観察力のたまものでしょうか。9点(2004-08-01 23:35:28) 12. ランダム・ハーツ 《ネタバレ》 この映画を不倫映画と一言でかたずけてしまうには惜しい。点数の低さでこの映画が見逃されてしまうとしたら残念だ。彼らの恋愛が子供っぽいかどうかは私には分からないが、ある意味、男の恋愛は子供っぽいのかも知れない。恋愛が本能的なものだとすれば正しいともいえる。イングリッシュ・ペイシェントをラブストーリーと思えるならこの映画にも共感できるはずだ。[DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 13:52:14) 13. バタフライ・エフェクト/劇場公開版 いいんじゃないですか。単純に。No1かと聞かれると首をかしげるが、最近みた映画の中ではかなり上です。まあたしかに残酷シーンは多いし、何度もやりすぎだし、使い古されたタイムスリップものですが、タイムスリップものってどう終わらせるかが命だと思うんです。ラストが切なくて素敵でした。しばらく経ってもういちど観てもいいかな。[DVD(吹替)] 8点(2006-03-07 13:55:30) 14. リクルート 私はアル・パチーノの後継者は、ショーン・ペンだと「ミスティック・リバー」を観て思った。風貌がそっくりになってきていた。でもこの作品を観てまだまだ引退は早い、勝てない。そう思った。ウォルター・バーク、この役で彼が最後に叫んでいましたよね。これはアル・パチーノ自身の役者としての心境そのものなのではないでしょうか。そうまさにカリスマです。8点(2004-11-07 04:46:08) 15. ミニミニ大作戦(2003) 素直に楽しめる痛快作。家族でも楽しめるし、吹替えでも楽しめる。セス・グリーンもちょこちょこ笑わせてくれる。金の為じゃないとか言いながら、最後はその金で悠々自適な生活というのも人間らしくていい。しっかりツッコミも入れられるしね。8点(2004-05-29 14:58:35)(良:1票) 16. リーマン・ジョー! これはイイ。普通に楽しめる。派手さはまったく(笑)ないが、ティム・アレンのお人好しでイケてない中年ぶりに好感が持てる。ラストのおとし方もなんとも渋い。パッとしないといえばそれまでだが、30代以降の為の、癒し系コメディか。ティム・アレンは「クライム&ダイヤモンド」以来観てませんが、独特の雰囲気をもってますねぇ。8点(2004-05-17 13:36:12) 17. テープ こんな映画、一度撮ってみたいと思ってたんでしょうね。低予算で少人数でワンシーンで。前知識のなかった私としては単純に面白かった。やたらどうでもええ話を男同士で30分も40分も引っ張るなあと思ってたら、そう言うこと。ラスト、はしゃぎ過ぎたあーとはシラケちまう、状態。8点(2004-04-10 12:59:18) 18. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 大好きなジョニー・デップ、ジェフリー・ラッシュとくれば(ジェフリー・ラッシュが出てるとは知らなかった)面白くないはずがない。月夜に照らされる死者の呪。戦いでのその映像的趣向が非常にうまいなぁと思った。ジョニー・デップのおかま風な動きや細かいギャグ(かなりはずしてますが)。御都合主義や無法者ぶりはまあまあ、ディズニーということで許してやって下さい。8点(2004-03-27 01:41:43) 19. 7月4日に生まれて オリバー・ストーンの作品の中では、それほど評価できないかなぁ。オリバー・ストーン好きだけど。戦争は悪だろうし、その戦争に行く者も愚かではあるが、アメリカという国が別の方法で解決することができるとも思えない。ベトナムの過ちを今も繰り替えしている。オリバー・ストーンに今このような映画をつくるパワーもないだろうし、他につくれる監督も見当たらない。主人公が一生かけて体験したことは、また誰かが体験している、悲しいことだけど。この映画に欠けているのは、アメリカ側の悲惨さばかりを描いて、ベトナム側への配慮が欠けている点。なぜ悪なのかという視点が自己中。ほんとは反省していない。8点(2004-01-18 23:00:20) 20. ソウ2 癌で死ぬおっさんのこのパワーはすごい。というかよくぞここまで自らの異常性を押さえて生きてきたよ。犯罪にしても、歳いってから何かを始めるのは至難のわざ。しかしこれだけの犯罪資金はどこからくるのか。[DVD(字幕)] 7点(2006-09-16 17:00:56)
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