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281. ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 設定は興味深いが、その設定を活かしきれていない。 原作がそういう流れなのかもしれないが、映画としては致命的。 だって、参加者で生き残れるのは一人だけっていうゲーム自体が異常なのだから、そこを緻密に描いてくれないと、観ている方は疑問符しかつかない。 ドナルド・サザーランドが出ていることで、映画の重厚さがかろうじて保てている感じ。 ジェニファー・ローレンスと同郷の男との関係もよくわからなくて、気持ちの持って行きようが難しい映画。そして予想外に長いのよね。 シリーズ化するって決めてから作ると、ロクな事にならないっていう映画の典型になってしまった哀しき映画。[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-26 21:16:35)(良:1票) 《改行有》 282. バーバラと心の巨人 《ネタバレ》 巨人は本当は実在しているのに、そのことに気づいているのはもしやバーバラだけなのか? なんて映画でも良かったのかもしれないんだけど、タイトルが… バーバラも「もっと想像力を使わないと」って言ってたぜ。 しかしこれは映画の中身とは関係のない話。 バーバラが何と戦おうとしているのかが、時間の進行と共に明らかになっていくのが興味深かった。 母親はもう死んだと思わせておいて、少しずつバーバラの心の巨人に気づかせていく手法は上手いし、嵐の被害を伝えるラジオが、何となく巨人の実在を匂わせる演出も憎い。 現実を受け入れる強さがないなら、生きていく資格はない。 たとえタイタンを倒せても、母を病魔から救うことはできない。 その現実を受け入れるために、姉がいて、友人がいて、自分を気にかけてくれるカウンセラーがいる。 コヴレスキーは、自分の弱い心を打ち砕くための最終兵器だったんだね。 良質な映画。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-24 21:31:16)《改行有》 283. ワイルド・スピード/スーパーコンボ 《ネタバレ》 ワイルドスピードは3作目までしか観ておらず、あんまりワイルドスピードっぽくない感じがあったので鑑賞。 主役二人と悪役の関係性は関連作品を観てないとわからず、モヤモヤ感は残るものの、アクション映画としては素直に面白かった。 なんせジェイソン・ステイサムとドゥエイン・ジョンソンが歯が立たない奴が相手なんだから、それだけでワクワクが止まらない。 ハッティ役のヴァネッサ・カービーも強くてクールで、ヘレン・ミレンの銀髪と真っ赤な口紅も最高に美しく、楽しみどころ満載の贅沢な映画。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-23 00:24:57)《改行有》 284. 第九軍団のワシ 《ネタバレ》 いや、面白かった。 覇権を広げること自体が目的化しているローマ帝国。 そのローマの精鋭部隊ですら壊滅させてしまう北の蛮族。 互いにそんな誇り高き父を持つ青年同士の誓い。 後半、黄金のワシを取り戻してからの緊張と諦めと高揚の流れは素晴らしかった。 ローマの罪深さを裁くのは歴史家に任せて、ここは二人の友情に胸を熱くさせたい。 奇をてらわず、ちゃんと作り込んだ良質の映画。[インターネット(字幕)] 8点(2020-07-19 21:45:34)《改行有》 285. ブレイド2 《ネタバレ》 掟破りのウィスラーは生きていた! で始まるのだが、この人がいないとブレイドはパワーアップできないんだから、当然の帰結。 むしろ嬉しい誤算。 そして二作目の監督はギレルモ・デルトロ。最初に観た当時はそんなこと知らなかったけど、今はやはり期待を込めて観てしまう。 この人、なんかチーム作るの好きだよなあ。 ワクワクするから大歓迎なんだけど。 ドニー・イェンと若かりしノーマン・リーダスも観られるお得感もあり。 続編を作る為には、新種を登場させないと盛り上がらないのがこの手の映画の悲しき宿命。 ギレルモ監督に敬意を表して加点。[インターネット(字幕)] 8点(2020-07-19 01:08:17)《改行有》 286. ブレイド(1998) ヴァンパイアハンターの王道と言えば、やはりこのブレイド。 とにかくウェズリー・スナイプスがカッコいい。 またこの頃のウェズリー・スナイプスは脂が乗ってて動きもキレキレ。 『アンダーワールド』のセリーンのガン捌きもシビれるけど、スナイプスは刃物を持たせたら天下無双。 バッタバッタとヴァンパイアをやっつけるブレイドに酔いしれる一作。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-19 00:50:43)《改行有》 287. パニック・ルーム 《ネタバレ》 最低限の設定を紹介して、ほぼ助走なしのフルスロットルで展開。 逃げ込んだ先に悪党の欲しいものがあるという筋立ては面白い。 悪党3人のキャラクター割りも、ソツがない。 ただの阿呆と憎たらしい極悪人と人情味溢れる職人。 パニック・ルームからあぶり出すシークエンスの後も、元夫や警官の登場など、観るものを飽きさせない工夫で2時間はあっという間。 フォレスト・ウィティカーが出てきた時点で、この母娘は無茶されないなっていう安心感が出ちゃうのが難点と言えば難点。 ジョディー・フォスターは、胸元も眩しいタンクトップで眼福の一作だが、警官に話した三つのいいことって何だよ、と気になって悶々しつつ観てしまう一作でもある。 それにしても、悪党一味をやっつけた後のジョディーの美しさは神々しいほど。 あのシーンは、きっとジョディーもこだわって撮ったに違いない。[インターネット(字幕)] 8点(2020-07-18 08:08:54)《改行有》 288. ミラーズ・クロッシング これほどタイトルと内容がマッチしている映画も珍しい。 最後まで驚きをくれる映画。 だけど、登場人物覚えるの大変。 ガブリエル・バーンは黙ってるシーン多いけど、流石のカッコよさ。 観て損はなし。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-17 00:06:37)《改行有》 289. NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 2分先が見える男、は、2分先までしか見えない男、でもある。 カジノのシーンで、あれだけ何分先まで予言できるのかにこだわっていたのに、途中からほぼ何でもありのまさにゴールデンな展開。 つまりほぼほぼ危機感無し。 核弾頭がアメリカ国内に持ち込まれたのに、FBIだけで対応するの? ボスの右腕的な部下が、あんな若造でしかもすぐに撃たれちゃうような奴でいいの? コロンボはあれで出番終わりなの? なんていろんなことが気になっても、やっぱり最後の掟破りの巻き戻しの衝撃にはかなわない。 原作はフィリップ・K・ディックなんだね、これ。小説版は違う展開なのかなあ。 久しぶりにカッコよくてセクシーなジュリアン・ムーアが出てなかったら、私の中の評価はもっと低かったかも。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-16 20:33:54)《改行有》 290. ウソはホントの恋のはじまり 《ネタバレ》 いや、予想外のいい映画。 と言っては失礼か。 相手の気を引くためにFacebookで先回りって、今時の映画にはありそうなんだけど、その部分の葛藤と男女の普遍のテーマもちゃんと考えさせる所がいい。 偽らない自分でいることと、相手の嗜好も大事にする妥協も必要って、全く矛盾しない。 まさに真理。 それをサムに気づかせる友人達も愛すべきキャラクターなのがいい。 キャリー・フィッシャーをオカズにする下品さも、物語の中で柱になる展開なのが心地よい。 そして自由奔放でありながら、純粋さも持ち合わせたキュートなバーディに途中から完全にノックアウト。 設定は違うけど、『ノッティングヒルの恋人』が重なる佳作。[インターネット(字幕)] 8点(2020-07-15 00:13:08)《改行有》 291. 悪魔を憐れむ歌 《ネタバレ》 冒頭がラストにつながる作り。 のたうち回ってるのが本人ではなく、悪魔だったことにはやられた!とは思ったものの。 誰に乗り移ってるのかわからない怖さは、物体X的でもあるなあと感心したものの。 それならアメリカの大統領とかローマ法皇に乗り移っちゃえば、あっさり人類を堕落させられるのでは?という疑問が。 悪魔のくせにそんなに悪どいことしてないのも煮え切らないよね。 デンゼル・ワシントンはまだ若いが、流石の重厚感。 宗教学者の女性も知的で魅力的。 だが、結末があまりにも予想つき過ぎてツライ一作。[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-11 13:38:34)《改行有》 292. ラン・オールナイト どんでん返しとか意外性のある映画が増えたせいなのか、こういう真っ当な映画を観ても面白いと思えなくなっている自分に今更ながら気づいた。 キャストは申し分なし。 一晩で完結、という設定もいい。 でもね、心に残らないんだよね。 リーアム・ニーソンのアクション映画ってリストに載って、久々に骨太な漢の映画を観たなあ、って感じ。 これは観る側に問題があるような気がして怖い。[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-07 00:29:06)《改行有》 293. ランボー/ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 前半は家族の愛をじっくり描く。 時間かけ過ぎでは?っていうくらいじっくり描く。 スタローンがこのランボーシリーズを本当に愛し、本当に今作がラストなのだなと思いながら観た。 遭難者の救出には命を賭けるランボーも、悪党には一切容赦なし。 女性を品物としてしか見ず、罪もない娘たちを売り捌く輩に何の遠慮がいる? 悪い奴はとことん黒くなっていくだけだ、という潔さのある映画。 そして、トラップで殲滅したって、やっぱり最後は弓。 ランボーが弓を引き絞る度に、怒りが加速し、解放されていく。 ちゃんと見届けたぜ、スタローン。 最高のシリーズをありがとう。[映画館(字幕)] 8点(2020-07-04 23:57:35)(良:1票) 《改行有》 294. クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 サメは敵に回すと絶望的な感じなんだけど、ワニならいけるかも?と思わせてくれるタフな映画。 ただ、いかんせん数が多すぎて、やっつけた時の爽快感があまり感じられないのが難点。 パニック映画としては、見たいシーンもごまかさずに見せてくれるし、ラストに向けての盛り上がりも上々。 主役の女の子は、映画冒頭はちっともピンとこなかったのに、中盤からは俄然魅力的に見えてきたから不思議。 ワニ映画の中では出色の出来じゃないかな。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-01 00:58:14)《改行有》 295. タイムライン 《ネタバレ》 考古学者なら、歴史を変えることに対する逡巡を持たねば。 ほぼレクチャーなしで過去に飛んじゃうし。 レディ・クレア助けちゃったし。 未来から来といて何人も殺してるし。 ギリシャ火薬教えちゃったし。 ってなことは気にせず観ないと、楽しめない映画。 ブラッドベリの『サウンド・オブ・サンダー』のような虫一匹殺しても未来が変わるからダメ!的な科学的考証は求めてはいけない映画。 投石機など、戦闘シーンはそれなりのクオリティがあるから、そこそこ楽しめる。 キュートなレディ・クレアに加点。[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-28 23:11:47)《改行有》 296. アップグレード 《ネタバレ》 近い将来に治療法のひとつとして現実化しそうなチップ埋め込み。 現在も実現してそうなドローンでの市民監視システム。 実用化へ向けた実験も最終段階?の完全自動運転。 未来はそうなるのか。 しかし、武器を体内に埋め込むってのだけはむしろ退化の発想な気がするが。 中盤からスピード感も文字通りアップグレードしていくのだが、なんだか映画内の世界がスケール小で危機感に逼迫性が足りない。 乗っ取るなら議員とか大統領とかじゃないと、ヤバイぜ!ってなんないよなあ。 格闘シーンのカクカク感とか嫌いじゃないんだけどなあ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-28 15:11:46)《改行有》 297. スーサイド・スクワッド ハーレイ・クインが出てなかったらそもそも観てないかもしれないが。 劇場で観た時はアドレナリン出てるしそれなりに楽しめた気はするが、いかんせん相手が悪過ぎる。 この盗賊チームの相手には、次回は是非エクスペンダブルズを推奨したい。 いい勝負だと思うけどなあ。[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-17 00:03:14)《改行有》 298. 運命のボタン 《ネタバレ》 設定は面白いのだが、大きなお世話だっていらだちが先に立つ。 火星人風情が全能者面しやがって。 という映画。 キャメロン・ディアスは嫌いではないが、いかにもボタン押しそう。 もっと押しそうにない人の方が感情移入できたかも。[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-06 22:41:24)《改行有》 299. デッド・ドント・ダイ 《ネタバレ》 オマージュがあればいいというものでもなく、楽屋落ちも興醒めな印象が拭えず、これは映画だと思わせるくだりも私には必要なかった。 更生施設から逃げ出した子供たちは、隠れ家へちゃんとたどり着けたかな。 そんなことしか気にならず、宇宙船に吸い込まれるあたりではもう対処不能。 観る人を選ぶ映画であり、私は観るべきではなかった感じ。[映画館(字幕)] 4点(2020-06-06 21:13:08)《改行有》 300. ザ・コア 後半は地底船バージルの中だけでほぼ勝負しないといけないんだから、役者が大事。 アーロン・エッカートが好きな私には全く苦にならない設定。 そしてこの映画のヒラリー・スワンクは美しい。 この人、このくらいの長さの髪が一番映えるんじゃないかな。 ということで、科学的な設定はさておき、主役?の二人が好きなら観て損はない映画。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-31 11:49:33)《改行有》
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