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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  オープン・ウォーター 《ネタバレ》 最初に出てきたクラゲでぞっとさせられたが、これが序章だったとは。波酔い。冷え。空腹。脱水症状。痙攣(こむら返し)。眠気。雷鳴とどろく夜間の恐怖。サメの被害に到達するまで、こんなに試練があったとは! 海に漂う恐怖を思い知らされる。地上(屋外)でひと晩過ごすにしても、これほど体力が消耗することはないだろう、つくづく人間とは陸上の生き物なのだ。ラスト近くで地上の映像が少し出たが、どれほどほっとしたことか。それに、天を覆う雲が気になって仕方がなく、時間の経過を示す数字と、次第に黒ずんでゆく空の陰りに、「こんな状況で夜になったらどうするんだ!」とずっとハラハラさせられた。 特に音楽もないし、技巧的なものを極力排して撮られているので、もの足らない人もいるだろうが、漫然とした時間の経過がいかにも本物の重み、凄みがあって、ドキュメントタッチの方が私には数段怖い。目前の他人の災難をどうすることもできず見ているしかないという疑似体験になった。船を返す前に、ボンベの数を確認しなかったインストラクターに心底腹が立つ! 実話ということだが、被害にあった人があまりにも気の毒で胸が痛い・・・・・・[DVD(字幕)] 9点(2008-11-24 10:56:55)

22.  ニコラス・ケイジの ウェザーマン 《ネタバレ》 主人公は気が小さいために細かいことにこだわりすぎて、かんしゃくもち。しかし彼は自分の家族も父も、つまりメインキャラクターを全員深く愛している。決して自分1人だけでなく「皆で幸せになろう」と必死でもがいている不器用な彼がいじらしい。家族なしで大金を得ても仕方がない、という彼の価値観もほほえましい。実際、人生は予想のつかない天気予報のようなものだ。誤報だろうが当たろうが、結局人間は生きていくしかない。しかし主人公の父親の葬儀のシーンを見ると、少なくとも「人生はクソだ」とは思えない。ほろ苦い、微妙な人生観を皮肉とユーモアでつづった、主旨のぶれないいい映画だったと思う。[DVD(字幕)] 9点(2008-07-27 09:23:02)(良:1票)

23.  アザーズ 《ネタバレ》 娘はいい子を装って母にこびることなく、言いたいことを正直にきっぱりと言う、その姿が勇ましい。彼女は母に襲われた記憶があるから始終つっぱっているけれども、受けた心の傷はむしろ弟より深そうだ。母親役のキッドマンが娘役の子役に圧され気味にさえ見えた。母と子の緊張感が、屋敷内の不協和音をいやがうえにも盛り上げていく。その過程がとても自然で巧み。またセリフの応酬など、舞台向きの作品だ。独特の死生観にわが子殺害問題をからませ、光と影、または生者と死者の服装などから時代のギャップを表したりと、シンプルだが古典的な演出が効いて、全体的にクラシカルなムードが漂う上質のミステリー作品だと思う。[DVD(字幕)] 9点(2008-07-16 09:54:49)

24.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 重要施設に墜落させないように後方についていた戦闘機が撃墜した、という話が浮上していると後で知り、鑑賞中の違和感を改めて思い出した。ハイジャックした直後、50分後に目的地に着くと犯人は言っているが、だとしたら、一面識も無い乗客同士が、現状を把握して、一致団結し、行動に移るまでに40分前後しかかからなかったことになる。犯人に脅されている間は、余計なことを考える余裕はないだろうし、事が起こるまで飲み物を飲んだり、居眠りをしたり、すっかりくつろいでいた乗客たちが、機敏に生死の覚悟などつけられるだろうか。現状を把握するまで半時間ぐらい、あっという間に経つのでは。安々と鵜呑みにはできない作品と思いつつ、非常事態に陥ったときは、現状を把握する冷静沈着な姿勢が何よりも大事なのだと痛感させられた。[映画館(字幕)] 9点(2006-08-21 14:06:57)

25.  心の旅 「責任」「責任」「責任」と言われ続けて育ってきた娘は、何て神経の細い、存在感の薄い、びくびく怯える子供に見えたことか。「僕もだよ」と言って、娘を安心させるためにハリソンが自分のジュースをこぼすシーンは最高! この映画のすごいところは、1人の人間に2つの人生を重複させ、負傷前に一度もバックすることなく、現時点の演技のみでそれを表現させていること。回復したハリソンに周囲の人々が戸惑うだけで、彼が以前はどれほどエゴイスティックな仕事人間だったかよくわかるというもの。手紙の色を使った伏線、リッツの絵、ふぐの話。脚本の中に、重要なアイテムがほどよく散りばめられており、決してフィルムを巻き戻さず、現時点のストーリー展開が基本という姿勢が、とても硬派だと思った。リハビリ効果が恐ろしくスピーディなどリアリティに欠ける部分はあっても、それが何だと思えるくらい描かれている家族愛が素晴らしい。アメリカで心が通わず冷え切った家庭が増えているのは、「アメリカン・ビューティ」(これにもアネットが出演)でもよく知られるところ。「心の旅」はそうした家庭にとってはおとぎ噺であり、切ない希望なのだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-03 00:07:01)《改行有》

26.  初恋のきた道 ヒロインの一途さはもちろんだが、タイトルにもある「道」にひたすら感動。四季おりおりで姿を変えながらも、何年たっても道はひたすら同じ道であり続ける。町と田舎をつなぐ道は、過去と現在を結ぶ道でもあり、道の彼方には、こちら側には見えない世界があり、とどまるところを知らず想像の膨らんでいく世界でもある。だからこそ一度としてあちら側(町)を写さないのだろうし、先生を直接、深く描こうとしないのではないか。先生の偉大さを示すのは、大勢の弔問客が彼を偲ぶシーンだけで充分だと思う。そのときでさえ、道はとても重要な役目を果たす。棺を担いで過去と現在を意味する「道」を歩くことは、先生の崇高な精神、無形遺産を人々が未来へと橋渡ししていくことを暗示している気がしてならない。また、このラブストーリーが特異で優れているのは、たった一つの恋を村中が応援し、さらに死してもなお尊敬、哀憫の情をそそぐところにあると思う。9点(2004-07-26 13:49:11)(良:2票)

27.  ブロークダウン・パレス 《ネタバレ》 ラストには悲しいながらも大いに納得。事件に巻き込まれ獄中裡にあって冤罪に苦しめられている人が、現実にまだ世界各国に大勢いるのだから。クレアの居残りはまさにその象徴。この問題は単にクレアたちのケースに限らず現在進行形だというメッセージを伝えたかったに違いない。実話を含んだ映画は単に話が面白いだけじゃなくて、世間に是非を問う使命を伴って作られるべきものだと思う。だからこそ後味が悪いからと言って逃げず、ラストの意味をじっくり考えないといけない。9点(2003-12-17 21:31:03)(良:1票)

28.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 映画の中ほどから阪神大震災のイメージがつきまとって離れなかった映画。ライフラインが断ち切られたときって、もしかしてこんなの? これでもかというほど難題が前途に立ちふさがっていて、死ぬこともできない、とりあえず息をついて、その場を生きるしかない、でも人生の途上で絶望の中でも何が起こるかわからない、というゼメキスのメッセージに泣いた。画面いっぱいにぬぼうっと現れた船の演出には鳥肌が・・・・・・船は転機の象徴そのもの。人生の転機がいつ訪れるかしれない、それに賭けて生きろ、ということか。「巨大な寓話」とも言うべき作品だった!9点(2003-12-17 14:12:23)

29.  ブルー・リベンジ (2013) 《ネタバレ》 冒頭からのけぞる展開。とある囚人が司法取引によって刑期を全うせずに釈放される。2人も殺害しているのに? アメリカのサスペンス映画では「司法取引」は当たり前のように出てくるし、まあそんなものかとこれまで何となく思っていたけれど、「犯罪者を逮捕・収監するたび刑期短縮の司法取引を延々と繰り返せば、ドミノ倒しのような有様になる。そんな状況下で『人を逮捕する』という行為に果たして意義があるのか?」と、本作で初めて疑問に思ってしまった。 警官がドワイトに余計な進言を入れているように思えるが、犯罪率の高いお国柄ではやむを得ないアドバイスなのかもしれない。加害者が釈放されたことを知らずに暮らすリスクは、おそらく私たちが想像する以上に大きいのかもしれない。それにしても、一般市民がマフィアにしか見えないおぞましさ。今自分が見ている映画は『ゴッドファーザー』じゃないはずだと何度も頭の中で戸惑っていた。社会的地位もそこそこ築いて人間らしい生活をしているように見えるドワイトの姉ですら、「(加害者を)苦しませたでしょうね」と弟に確認するくらいだ。いや、本当にありえない。 とにかく呆れるばかりの倫理観のなさ。置き引き、車上荒らし、不法侵入、病院の治療費の踏み倒しと、罪の意識を全く感じることなく次々と犯しつづけるドワイト。殺人の替え玉がまかりとおるゆるゆるの司法。ライフル銃、散弾銃がふつうの家から当たり前のように出てきて、十代の少年ですらしっかり的を狙って撃つことができるバリバリの銃社会。 それに、とても清潔とはいいがたいロケーション。ベニヤ板で作ったような隙間だらけのトイレとか、銃痕だらけの錆びついた車で寝泊まりとか、簡単に侵入者が出入りできるような戸締り不完全な木造住宅とか。治安の比較的よい日本でも、犯罪者の部屋は不衛生で荒れていることが多いと言われているけど、この法則はアメリカでも有りなのではと思ってしまった。 それにしても、どうして登場する人々は誰も彼も直情的なのだろう。なぜこんなに短絡的に、武器をもって人を傷つけることができるのか。不倫をすることは確かに褒められた話ではないけれど、その前に話し合うとか、弁護士を呼ぶとか、いくらでも理性的に話を勧める手立てがあるだろうに。そもそも加害者側であるクリーランド家の人間は、遺族に対して初めから何の引け目も感じていないのだろうか。 物語を全て観終わって強烈に感じたことは、登場した人物に成熟した者が誰一人としていないこと。加えて、法が驚くほど機能しておらず、大なり小なり何のストッパーにもなっていない。皆本能的に、後先考えず憎しみの連鎖にやすやすと巻き込まれていく。この地の学校では、他者とのかかわり等、社会面には重きをおかず学業ばかりを教える教育が主体なのか? 生活圏にあふれる銃器に住民は思考力を奪われているのか? 諸悪の根源はどこからくるのかと真剣に考えてしまった。最後に「ヴァージニア」という文字が入ったちらしがドワイトの姉の家に新聞とともに投げ込まれる。ドワイトが町を出るとき購入した地図もまた「ヴァージニア」のもの。原作者はこの州名をよほど強調したかったと見える。青いオンボロ車の復讐劇は、強烈なインパクトを残して幕を閉じた。[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-30 01:36:59)《改行有》

30.  ブレイン・ゲーム 《ネタバレ》 2016年に起きた障害者施設殺傷事件で「生きている価値がないから殺した」と豪語した犯人を思い出しながら、本作をとても複雑な思いで鑑賞した。 超能力を持ち、人の生殺与奪を握っているのに、チャールズは神になる気はないという。彼の犯罪は果たして「情け容赦がない」という形容が妥当なのだろうか。痛みや苦しみを最小限に抑えてその命を奪う、いや終わらせる。「彼らの苦しみを終わらせる」という動機をもち、「究極の愛の行為はこの上なく辛い」と声を震わせて語るチャールズに、もし人の不幸な未来を見出す特殊能力がなかったら、彼は殺人者になどなっていなかったのではないか。ともかく、殺めることで人に慈悲を与えようとする彼のやり方は絶対に間違っている。間違っているのに・・・・・・ 細かい設定で引っかかる点が多かったにもかかわらず、本作に深く考えさせられた。 自分の身に置き換えたら、私は何一つ確信をもって行動できないと思い知らされたからだ。  もし自分が絶望的な痛みに苦しむ難病に侵されていたら、チャールズの行為を「大きなお世話」とはねのけられるのか。  自分の医療費は家族の家計に響かないか? 家族の未来を奪ってしまわないか? と脅えながら、  愛する家族を殺人者にさせないために安楽死をねだったりせず、自然な死が訪れるまで病とずっと向き合っていけるのか。  そして、  一切の苦しみから救ってくれる殺人者が現れたら、感謝の気持ちを抱かずにいられるだろうか。 チャールズは、ジョーの息子の教育費まで考慮しているのだ。 考えれば考えるほど、この作品が問うている生死の問題は奥が深い。[インターネット(吹替)] 8点(2020-03-10 02:07:27)《改行有》

31.  ブリッツ 《ネタバレ》 皆さんの評が低いのでびっくり。面白かったけどなあ。粗暴で、喧嘩っ早く、眼付きの鋭い暴力刑事は、基本的に同性にはやりたい放題無作法を押し通すのに(タレこみ屋やバーテンダーなど)、女性には一様に穏やかなまなざしを向ける。相棒になるゲイのナッシュにも、一度としてすごんだりせず、まあまあ普通に話をし、拍子抜けするほどすんなりコンビを組む。それが、ひとたび悪党を相手にすると、手の付けられない野獣と化す。そのギャップが面白かった。  ブラントは上司には持て余されていたかもしれないが、クレイグといいロバーツといい、署内では意外にもそこそこ良好な人間関係を結んでいる。最も印象的だったのは、ワイスを釈放するシーン。署員たちが横一列にずらっと並ぶど真ん中に、ぎらぎらとしたオーラを放つブラントが立っていた。粗暴で不器用かもしれないが、彼は仲間たちを誇りに思っている。そして署員たちも、お荷物になりがちなこの暴力刑事を決して否定していない。彼らのあの一体感は、途方もなくかっこよかった。  ワイスを捕獲するときもブラントは寸でのところで仲間に制止をかけられたし、釈放もせざるを得なかった。彼の鬱憤はたまるばかり。だからこそワイスのラストは大体ああなるだろうなという予想はしていた。ただ、白になったワイスの幸運を逆手にとるしたたかさには驚いた。一見真面目そうなナッシュも、一応キレた過去を持つ男。なるほど、ブラントと息が合うはずだ。  また、舞台が舞台だけに、イングランドやアイルランドの事情も少しは関係あるかもしれない。人種の微妙なニュアンスは、日本人としては感じ取るのが難しい。  細かいつっこみどころはたくさんあるけれど、「持つのは鉛筆じゃねえ」など、ブラントの骨太のセリフがいちいちかっこいいし、ロケ地も見ていて楽しかった。ドアを開けると、下に降りる階段があり、意外に奥行きの広いフラットの部屋の様子も、労働階級と中流階級の各部屋の違いも、石造りのモノクロのロンドンの街なかで、真っ赤なダブルデッカーがさっと通り過ぎる様子などなど、見どころがたくさんあった。もう一度見てみたい。[インターネット(字幕)] 8点(2018-08-11 00:16:50)(良:1票) 《改行有》

32.  あなたを抱きしめる日まで 《ネタバレ》 フィロミナは赦すと言うが、ジャーナリストであるマーティンは、彼女の言葉に折れることなく「許せない」と言いきった。神の名のもとに行われていた人身売買が、告発もされず見過ごされていいはずがない。フィロミナが体験した男女間の愛の営みを、カトリックでは罪であると断罪するのなら、同性と交わり業病に侵された彼女の息子は、シスター・ヒルデガードの目にはどんなふうに映ったろう。カトリックのあまりにも狭い視野には、いつも辟易させられる。  放蕩息子やよきサマリア人など、聖書の有名なたとえ話を若い頃から読み親しんできたが、隣人愛を説くはずのキリスト教が、どうしてこれほどに狭義の枠の中でしか人間を認めないのだろう。右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい、という類の教えを学んでいるはずの聖職者たちが、なぜ「人を愛する」ことを知らないのか。聖書に記されたイエスの言葉を読めば読むほど、この宗教でひと悶着起こしている各国の歴史は一体どうなっているのかと、信者でもない私は、本当にわけがわからない。少なくとも、この映画の修道者たちは、人の命の重さを犬猫ぐらいにしか扱っていない(今やペットのお墓だって人間並みに手厚くなっているというのに)。修道院は神の家とよく言われるが、全く悪い冗談だ。[インターネット(字幕)] 8点(2017-11-18 23:23:42)《改行有》

33.  シングルマン 《ネタバレ》 同性愛の偏見が強い時代の割には、いとも簡単にそれらしい相手に遭遇できるのが不自然だった。パートナーにはなかなか巡り合えないゲイだからこそ、相手に先立たれるショックははかりしれないと思うのだけど、次から次へといい男が向こうからやってくる。それこそバスのように。この辺の違和感が少し引っかかったが、上質ないい映画を見たという余韻があった。 別れた元妻は、今でも心の友。マイノリティであるゲイと知りながら、師のために銃をわが身に隠す美しい教え子。渋いなあ・・・。口数の少ない主人公をコリンが抑えた演技で演じているから、画面から彼の気持ちがにじみでているように思えた。[インターネット(字幕)] 8点(2017-11-14 00:25:39)《改行有》

34.  メメント 見始めて1時間までは何ともなかった。しかし、徐々に体調が悪くなってきた。胸がむかむかし、画面を見続けるのが辛くなってきた。見始めて1時間半ごろ、ついにディスクを一時停止して、トイレに駆け込む。強い吐き気があったが、しばらくすると治まったため、恐る恐る再び視聴。見終わると、倒れ込むようにして就寝、吐き気をまぎらわせるために、ラジオをつけて眠りについた。 後で考えると、あの症状は画面酔いだったとしか思えない。視覚から入る情報と体感している感覚のずれから起こる「酔い」という症状。各エピソードの推移が前後に激しく揺さぶられたので、話についていこうと躍起になっているうち、吐き気が起こってきたものらしい。体調不良を引き起こす映画なんて、びっくりだ! 本作の話をじっくり見て考えたいのに、再視聴するにはものすごく勇気がいる(涙)。もし『リング』の呪われたビデオが現存して、それを視聴したら、こんなふうに体調不良を引き起こすんだろうかと妙な方向に連想してしまった。[DVD(吹替)] 8点(2017-09-03 14:05:06)《改行有》

35.  愛と喝采の日々 《ネタバレ》 シャーリーとアンの取っ組み合いが、ミーアキャットの喧嘩に見えて、ちょっと笑えた。 ダンサーたちの魅力的な踊りも良かったけど、この喧嘩のシーンが一番好き。 些細な行き違いから決定的に別れてしまうつきあいなんて、日常いくらでもあるのに、ここまで本気で喧嘩できて即行で仲直りできる親友・・・・・・羨ましすぎる。[DVD(字幕)] 8点(2017-03-07 16:47:59)《改行有》

36.  イヴの総て 《ネタバレ》 真っ白な肌、濡れた唇、伏せたまぶたが開くと、白目を剥いた上目づかい。一度見たら忘れられない目力、女の「野心」の顔は恐ろしい・・・。 恩義を自ら乞いながら下剋上を目指すなんて、後味が悪すぎ。 どんなに華やかなデビューを飾ったところでこんな女優、みっともないなあと思う。 ストーリーは大嫌いだけど、誰からも理解されずにストレスをためていくマーゴが可愛いかった。 後足で砂をかけるような生き方をする人間は、自然に人が離れていく。見ておいて損はなかったかな。[DVD(字幕)] 8点(2017-02-24 20:08:38)《改行有》

37.  ミスト 《ネタバレ》 後味が悪いとか下らないとか、あまりいい評判を聞いておらずほとんど期待せずに見たら、意外に考えさせられることの多い作品で、けっこう拾いものだった。今年(2016)5月に、年端もいかない1人の小学生が北海道で1週間近くも孤独に耐えて、生き延びた。いかに体力を温存して、1日でも長く助けを待つことが大切かということを、彼は小さな体で証明してみせた。映画の中では、閉じ込められた大勢の人々がうろたえおびえ、言葉は悪いが、勝手に騒いで自滅していった。非常時のパニックが、もっとも命を縮め、何の益をももたらさないことを、この映画は強く訴えている。 この映画に出てくる人々は、自分たちがこうむっている災難を、人のせいにせずにはいられない人たちだった。彼らの信仰は、信じた者だけが救われるというお得感や優越感、排他的な狭い視点に裏打ちされている。 また、この集団が私たち日本人であったなら、どういう流れになっただろうとも考えた。まず、義務感満載の旧約聖書を延々と説き続けるマダムを前にして、きっと誰かが代表して彼女にこう言っただろう。 私たち日本人は、正月に神社へ初詣でに行き、彼岸や盆には墓参り、厄がついたら宮司にお祓いをしてもらい、結婚式は教会で、死んだら戒名をいただきます、そうそう、クリスマスには救い主の誕生をお祝いするよりサンタの方が魅力です。あと、八百万の神さまも捨てがたいですが、まだ続けますかと。 特定の宗教の色に染まりにくい国民性は、本当にありがたい。もちろん、他の国の人々は短絡的だというつもりは毛頭なく、ただ、さまざまな宗教観にとらわれる手間もなく、いち早く一致団結して強者が弱者を守る知恵と勇気を絞る方が、よほど災厄を免れやすいと思うだけだ。深刻な地震に遭い、閉鎖的な環境に長時間閉じ込められた人々が、パニックをさけ、自分にできることを自ら探し出して、積極的に他者に奉仕する姿が、阪神淡路大震災、東日本大震災など、これまでにも何度も報じられてきたが、本当にこれはすごいことなんだと、この映画を観て改めて日本の被災者たちの辛抱強さ、たくましさに気づかされた。[インターネット(字幕)] 8点(2016-09-14 02:18:52)《改行有》

38.  ソラリス 《ネタバレ》 何の予備知識もなかった人には、さぞかし辛い視聴だったろうと思う。ソラリスという惑星が、飛行士たちのイメージから人間らしき 「生物」 を創り出してステーションに送り込んでいるなんて、この映像ですんなり納得できるのだろうか。また、身内を亡くして喪失感に苦しむ遺族が、宇宙の奇蹟によって再び故人と遭遇したら、気が動転して相手を宇宙に放り出したなどと、この感覚だけはどうしても受け入れられない(つまり原作から文句を言いたい)。夢でも会いたいと思う相手なら、何者に姿を変えていてもしがみつきたいほどの喜びではないのか。 ただ、不思議なことにこの作品は、どこか能に通じるものを感じる。言葉数や動きの少ない、俳優たちの抑えた演技が、力強い気を放っているようだった。特にレイアを演じるナターシャは、目が異様に大きく邪悪なものを秘めているようで、観ているこちらは不安をかきたてられた。しかし、まばたきのほとんどないその目は、能役者がかぶる面のようだ。表情が乏しい面の下では、自分が何者なのか、愛されているのか、夫とともにいられるのかといった、自己の存在を懸けた疑問にもがき苦しんでいる。もともと幸せを素直に受け入れられず、プロポーズも、妊娠も躊躇するなど、彼女は生前から自分の存在が希薄だと思いこんでいたのだろう。最初の自殺と違い、クリスを地球に帰すために自ら死を選ぶ彼女の愛は、たとえソラリスの生成物の立場であったとしても、深く胸をえぐられる。死生観あり、オカルト性ありと、『ソラリス』は能の演目向きのストーリーかもしれない。[DVD(字幕)] 8点(2015-09-06 21:26:47)《改行有》

39.  ペネロピ 《ネタバレ》 この映画ほど「レリゴー♪」の歌が似合う作品もないのでは。「美女と野獣」の逆バージョンで、さすが現代版だけあって、他力本願ではなく「自分で呪いをといた」と胸を張るペネロピが最高にかっこいい。自分の顔を世間に公表するあたりから、彼女の勇気に感動しっぱなし。あの失恋の落ち込みレベルは自殺を考えても不思議じゃないのに、そこから始まった彼女の行動は、「死ぬ気ならなんでもできる」を地でいっている。人から愛されるより前に、まず自分自身を愛する気持ち、心の声に耳を傾けることが大切だということを、この映画から教えてもらった。[DVD(吹替)] 8点(2015-09-05 15:24:52)

40.  バッド・ルーテナント 蛇といっしょに水の中で撮影に応じた俳優さんにのっけから同情した。ありえない・・・・・(涙)。ニコラス・ケイジの演技はセリフをしゃべっているようには見えない。この映画、本当に台本が存在するの!? あのナチュラルさには演技に感動すべきなのか内容にのけぞるべきなのか・・・・・・本当にアメリカって、こんなに巷でヤクがはびこってるの? 巨大なワニが仰向けにひっくりかえって片脚ブラブラには目をむいたけど、それ以上に強烈だったのが、ドラッグや酒、ギャンブル等の依存者がぞろぞろでてきて、「おかしいなあ、麻薬がらみの映画なんて今まで山ほど観てきたのに」 と不思議に思いつつ、何の免疫もできてなかった自分を再発見する始末。後半から視聴が辛くて、だるくて、「早く終われ!」 と何度も何度も時計を見た。なのに、点数をつけるとなると、不思議なことに・・・・・・[DVD(字幕)] 8点(2014-10-09 00:31:11)(笑:1票)

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