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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. アフリカの女王 ◆あっさりさっぱり清純な恋愛ドラマで、素直に楽しめました。◆急流や船の故障など幾多の苦難を共に乗り越え、袖の長けが短くなるにつれて二人の距離も縮まっていく、そんな人生の縮図を思わせるストーリーは最後まで見るものをひきつけます。◆いつまでも末永くお幸せにという気持ちと、川に浮いた大量のビンたちにご冥福を祈る気持ちをこめて7点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-28 14:50:42) 22. セント・オブ・ウーマン/夢の香り ◆話の中で、荒唐無稽すぎる箇所があって、ちょっと僕には合いませんでした。◆そもそもフランクの目を見えなくさせる意味がどこにあるのかよく分からない。フランクは女好きであるにもかかわらず、それがストーリーにあまり生かされていない。チャーリーが友達をとるか出世をとるかの狭間で揺れ動く様があまり見えない。校長はなぜ、明らかに異物の、しかも液体のはいっていることがわかる風船を自ら割ったのか?チャーリーはなぜ、突き通すことのできた嘘にもかかわらず、あんなにもあっさりと白状してしまうのか。◆それぞれの演技はさすがでしたが、あまりにもストーリーに粗があるので見終わったあとに釈然としないものが残りました。◆そして、最後のみんな一斉のスタンディングオベーションには、アメリカ映画の悪いところが凝縮されていて、ある意味勉強になったので、その点も考慮した上で5点を献上させていただきたい。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-24 00:48:11) 23. ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 一面の水仙をバックに愛を伝えるシーンは胸にせまるものがありました。いや、せまるというよりは寄り添うといったほうが合ってるのかもしれないです。作品全体がとっても温かくて、ストーリーを追うごとに少しずつ心に汗をかきます。そして最後、父親がみんなに見送られるシーンでその汗が涙腺を通ってこぼれ落ちます。胸が切なくて、張り裂けそうになって泣くというよりは、気がついたら微笑みながら泣いていた、そんな湯たんぽのような映画でした。老夫婦が一緒にお風呂に入っているシーンが大好きです。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-19 21:25:51) 24. ペーパー・ムーン 《ネタバレ》 ◆この映画の一番いいところは、トリクシーの存在だとおもいます。詐欺師のモーゼは歳の大きく離れた少女のアディをビジネスパートナーとみなし、アディはモーゼをお父さんとも恋人ともつかない存在とみなす。その微妙な二人の関係がこの映画の面白さの根底にあり、そしてその関係がもっとも活きたのが、あまり美人でもないし、かといって魅力が無いともいえないトリクシーさんの存在なのだと思うのです。 ◆モーゼは遊園地(?)で出会ったダンサーのトリクシーに尽くし、アディの特等席だった車の助手席にも彼女を座らせる、アディはそれにやきもちをやいて「あの乳牛をおろさなければ車に乗らない」と反抗する。そんな、むくれて一人で座っているアディを説得するためにトリクシーがやってくる。僕はここのシーンがとても好きなのです。 ◆まず、トリクシーはむっつり顔のアディに建前で説得する。ところがアディは黙ったままだ。頭にきたトリクシーは車に戻ろうとするが思いとどまり、観念して自分の本音を語りだす。「今まで私は男と長く続いたことが無いの、だからほんの少し、デカパイのトリクシーを前に乗せて」・・・それを聞いたアディは少し微笑んで一緒に車に戻っていく。 ◆このシーンでは、モーゼとアディの奇妙な関係無くして、アディは微笑まないと思うんです。仮に微笑んだとしてもそれはありがちな、アディがモーゼを父親だと思っていて、トリクシーを「お母さんとして認める」というシーンになると思うのです。しかしそれでは押し付けがましいホームドラマにしかならないでしょう。そうではなくてアディはモーゼを父親とも恋人ともとれない複雑な気持ちで見ていた。だからこそアディはここで彼女を、いったん母親でも恋敵でもなく、自分に悩みを話してくれた人間として受け入れるのです。だからそれを示すために、少し笑った。 ◆僕は、一瞬ですが、年齢も、立場も、とっぱらって一人の人間を受け入れる、優しさに満ちたこのシーンが好きです。 ◆そんな広大なアメリカの土地の中で慎ましやかに人間関係が結ばれる映画ですが、トリクシーさんと別れて以降、乗り換えたトラックのようにストーリーが減速していったので、その分を引いて7点をつけたいと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-12 12:21:43)《改行有》
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