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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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21.  生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 展開の再活用。ナチの会話が舞台上の演技だったという冒頭のシーンが、本物の教授と偽者のエアハルトのシーンに活かされる。本物の教授と偽者のエアハルトでの“収容所のエアハルト”のくだりが、偽者の教授と本物のエアハルトの会話に活かされる。この展開の妙をいちいち文章にするとややこしすぎる、っていうぐらいのめまぐるしい展開。ルビッチのような作家性の強い監督の稀少さ、偉大さは鑑賞した人にしか分からないし、鑑賞したならば誰もが感じるものだろう。 ただ、一方的なプロパガンダ色の強い作品だということも確か。ドイツ人だって槍でつけば血が出るし、飛行機から飛び降りるのもめっちゃ怖いからね。恋愛や下心や役者の夢、といったエッセンスで半分近くを構成し、色を薄め、さほど気にさせないあたりがこれまたルビッチの巧さでもあるわけやけど。夫への愛は明言し、それでもふらついちゃうっていう憎めない奥さんの役柄も素晴らしい。エアハルトの「シュルツ!」も絶妙。だが、本作に限らずルビッチの作品はリズムに余裕がなく、心地よく笑い続けることができない。展開が速いだけに、演技もしくはカッティングで緩急をつけてほしかったところ。  (追記) 戦時中に最も多く公開される映画が国策映画であることは周知の通り。自国を貶す論調の作品を公開することは検閲その他の面で非常に難しく、また勇気を伴うことかもしれませんが、他国を貶すことは実に簡単です。戦時中云々といった付加価値でこの作品を評価するならば、それをコメディという形で仕上げたということ、監督の狡猾さのみ評価されるべきでしょう。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-09 05:44:37)(良:1票)

22.  二人の短い物語 ~ニューヨークの片隅で~ 撮影期間11日、制作費1万1千ドルという極度の低予算で作られた本作品。プロット構成やストーリーテリングの手法が特別凝っているわけでもない。変人が多いのも、ニューヨークの治安が悪すぎるのも違和感は覚える。ただ、この作品に関しては制作姿勢、というか画面から滲み出ている低予算っぷりがそういったものを凌駕している。極度にハイコントラストな白黒映像、カッコつけてるようでポップな登場人物たち・音楽。“ふざける”“かっこつける”という相反したものが、低予算というある意味での奇跡によって絶妙なバランスを保っている。・・・予算が低ければなんでもいいって訳ではない。持ち合わせている技術や予算との兼ね合いをしながら、それに見合った、自分に出来る最良の映画を作る。この基本が出来ているから、この映画は面白い。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-24 04:58:18)

23.  昼下りの情事 《ネタバレ》 ヤ○チンに振り向いてもらうために・・・嫉妬させて自分だけを見てもらうために、背伸びしてプレイガールぶっちゃうオードリーがとてもいじらしく可愛らしかった―――なんて感想、マフィアに脅されても言えんわ。いたいけな処女が、カネモチ・ハンサム・ヤリチ○というぐらいしか情報のないオジサマにのめり込んでいく様子を微笑んで見守ってあげられるって宇宙のような広い心やと思うわ。動機が分からない、前提を理解できていないのに勝手に話し進められても置いてけぼりくらってしまう。んで、事実を知ったらオジサマ急にいい奴になったりして、でもやっぱり可愛いから連れてっちゃおみたいな展開になって、「ま、すぐに捨てられて泣きを見るやろ」とか思いよったら、結婚して幸せになったりしとんもん。何ともまぁ映画的でヤラしいわ。 というかまじめな話、オードリーのような個性俳優に演技俳優のような役を与えるのは明らかな過ちだと思うのだが…… [ビデオ(字幕)] 2点(2006-04-22 19:49:23)(笑:1票) 《改行有》

24.  ズーランダー つまらないことを言うようだが、芸術の創作に携わる人物は好い意味のインテリであってほしいと、結構真顔で願う。奇抜な衣装や演技と顔芸で映画を宣言する人物をとても許す気にはなれない。「おれって馬鹿でしょ~?」だとか「あたしって酒癖がひどくて~」だとかそんな話は徹底的に無視されなければならないのでは?映画以前の話かもしれないが、駄作以前の自称映画に他にどう言ってやればいいものか。[DVD(字幕)] 0点(2006-04-22 04:38:08)

25.  アフリカの女王 《ネタバレ》 よく戦争のことも分かってないくせにドイツ人魚雷でぶっ飛ばしちゃおーなんてデンジャラスな発想の思い付くオバサンを、良識ある方々はよく応援できるものだ……といったどうでもいい批判はさておき、この演出力の低さは一体どう説明をつければよいものだろうか。敵の陣地や激流の突破といった出来事のみによって魅力が完結しておりとても観るに耐えない。 映画にはジャンル映画と呼ばれる作品群があり、①これこれこういった状況でこういう出来事に遭遇しました。②よく分からないけど一生懸命頑張っているみたいなので応援してあげよう。 といったように一定のコンセンサスを利用した物語や感情の手っ取り早い理解がジャンル映画の特徴なのだが、善くも悪くもジョン・ヒューストンの監督するそれはジャンル映画と呼ぶにふさわしい。ジャンル映画を否定する立場に立つつもりはないし、リアリティだなんてうすら寒い評価基準を持ち出すつもりもないのだが、要するにヒューストンは、出来事によって支えられたジャンル映画の監督としか呼べない2流監督なのだと断言しておきたいだけのことである。白血病→可哀想、殺人→ハラハラ、このような単純愚直なコンセンサスのみで映画が成り立ってしまうとすれば、映画とは何とも貧しく脆弱な芸術である。[ビデオ(字幕)] 1点(2006-04-22 03:46:06)

26.  ニノチカ 共産主義と資本主義の出会い。ソ連の鉄の女がパリで恋に落ち、楽しみ、笑う。恐らく本題ではないし気遣いは感じるものの、資本主義って素晴らしいわってな展開がどうしても癪に障ってしまう。ソ連の描写があまりに作り物やし。彼らの確固とした意思として反映させるのならそれはいいが、作品を観る限りではただ笑いの素材として選んだだけのように感じられるため性質が悪い。まぁそれは差し置いたとしても、小道具使いやキャラ付けの巧みさ・演出・脚本どれをとってみても現在においてまで絶賛する程のものは見当たらない。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-18 03:09:29)

27.  救命士 毎日何人もの死に際に立ち会い続けるこんな狂った仕事、狂ってなきゃやってられないという主人公を描きながら、狂った世の中、狂った街で常識的観点で見れば狂ったような生き方をしている人々を暖かいカメラで映し出す。何が正しいんだ?分からないなら狂ってみるのも悪くない。いかにもスコセッシらしい作品。[DVD(字幕)] 6点(2006-04-16 02:36:55)

28.  キートンの大列車追跡 思想や哲学や取って付けたような芸術性を感じさせるよりもとにかく笑わせる。アクロバットであったり、怪我しそうなものであったり、キートンは体を張ったギャグが抜群に面白い。ジャッキー・チェンが憧れるのも納得できる。列車で追ったり追われたりの攻防も見応えありで、笑いの教科書状態。―――ただグダグダと悪ふざけを繰り返すようなコメディとは格が違う。誰もが目的に向かって寄り道しない。笑いを一手に引き受けているキートンでさえも真っ直ぐ進む。それどころか彼は一切笑わない。ヘラヘラ笑ったりしない。だからこそ観ているこちらが自然と笑ってしまう。画面から緊張感や切迫感が伝わってくるからこそ笑いを抑えることができない。いや、ほんと、笑いの教科書。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-16 02:13:30)

29.  おかしな二人 《ネタバレ》 結婚生活に失敗した中年の男2人が同居し始めるが、そのやり取りは夫婦そのもの。とにかく細かくて口うるさい妻のようなジャック・レモンと粗雑で乱雑な夫のようなウォルター・マッソー。いかにもコメディらしいマッソーの演技もいいけれど、やっぱりジャック・レモンの標準的顔立ちから繰り出される言動は格別。アレルギーで「フンマー!」と叫び出すのも、姉妹と一緒に泣き出すのも、料理を作る時の細かな仕種も、面白すぎて憎めない。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-16 01:43:53)

30.  さすらい(1957) 《ネタバレ》 男が一つの場所に定住する理由って、きっと女ぐらいしかないんよな。けど男と女の感情って理屈じゃつながっていられない。7年間共に過ごして娘までいても、相手が冷めてしまえば、もう定住はできない。新たな定住地(女)を探しながらさすらうしかない。それでも見つからず、さすらい続けることに疲れてしまったら・・・。女の代わりに、かつての仕事という居場所を懐かしんで死んでいくぐらいしかない。人間本来の孤独や不条理を描き、人間の一生を感じさせる作品。けどやっぱり冗長すぎる。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-15 19:29:53)

31.  ラスト・ムービー サミュエル・フラーが出演している。ピーター・フォンダもデニス・ホッパーも悪い俳優ではない。だがまぁ何というか、ヤク中に映画は作れないという証明だろうか。ラズロ・コヴァックスはカッティングによって輝きを持つカメラマンであるのになぜこうも怠惰な編集ができるのか。ハリウッドや軍事主義の批判が幼稚であるからではなく、出来事の希薄さではなく、映画の虚ろさについて批判したい。サミュエル・フラー出演作の中で唯一の駄作ではないだろうか。[ビデオ(字幕)] 0点(2006-04-15 17:18:23)

32.  欲望(1966) 《ネタバレ》 まず、衣装・セット・女性のずば抜けたセンス。そしてカメラワーク。人の目で見ているような息遣いを感じる動と、斜めからフィックスで撮る静のカメラが非常に印象的だった。話はというと、公園で撮った写真を引きのばしていくと殺人現場らしきものが写っていたというもの。こう聞くとサスペンスのようだが、けして違う。それは衝撃的なシーンで合えて効果音や音楽を排除していることからも顕著である。この作品は、人間がその一瞬一瞬に見たこと・感じたこと・思ったことの儚くたゆたっている不確実さを映像化したもの。女には飽きたと言いながらもセックスをするその姿も、ライブハウスから出ればごみ同然となるぶっ壊されたギターも、ひどく気に入って即買いしたプロペラも全てこの象徴であり、その空ろさ故に、その感覚を他者と共有することは限りなく不可能だという真実を示している。出来事は他者にとってはある種全てが虚構であり、何が存在していて何が存在していないのかは問題ではないということが最後のパントマイムテニスにもよく表現されている。気分屋で気難しい写真家という繊細な役柄を見事にこなした演技、混沌とした中から少しずつ形を成してくる抽象画のように、引きのばした粒子の粗い写真から何かを見出すというプロット構成を高く評価したい。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-15 15:03:10)(良:1票)

33.  狩人の夜 《ネタバレ》 トリュフォーじゃないが、映画史上に燦然と輝く世紀の傑作を選べと言われたらわたしは本作を推すだろう。伝道師ハリーが幼い兄妹を追い続けるというその追跡行為は、金銭の欲に動機を発しているようでいて、失われた何かを追い求める、取り戻そうとする純粋な、抑止の効かない自然発生的な感情のように感じられるのだから分が悪い。 この追跡の映画には、宗教や集団心理の危険性、殺人、貧困、漠然とした愛、といった主題の断片がそこここにありのまま提示されている。存在の全てををさらけ出すようなこの観念的な魅惑が表現主義直系の映像(この水の美しさといったら!)に拠ってまるで恣意的に映画を宣言する。 サスペンスの表象を纏ったこの映画はスタンリー・コルテスを通じてサミュエル・フラーへと誘い、感知できる最小の音量で歌われる“rely-rely”の恐怖がブレッソンの“トーキーは無音を獲得した”という名文句を想起させてしまう、個人映画史上に欠くことのできない逸品である。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-15 05:03:49)

34.  情婦 《ネタバレ》 まず、この作品の魅力を完璧に支えたチャールズ・ロートン。右目の肉で挟むメガネ、ペースを持ってく語り口、看護婦との関係。ワイルダーのキャラ付けの巧みさが存分に生かされていて、もう、何というか・・・愛らしすぎる。んで、もう一つの魅力は何といってもアレ。そう、例のアレ。ロートンの「うまくいきすぎだ」の言葉で少し早めに気付かせるが、実はさらに一転。一流のサスペンス脚本を一流のコメディ演出で語る。世の中におふざけアクションやおふざけサスペンスは確かにいくらでもある。だがここまで緊迫感を損なわず気楽に楽しめる作品は他に見つけることができない。“映画は娯楽だ”とは言わないが“娯楽も映画”だ。娯楽映画の最高傑作にして、映画の最高峰に位置するこの作品に10点以外つけるなんてことが出来るはずもない。[DVD(字幕)] 10点(2006-04-15 04:43:41)(良:1票)

35.  イレイザーヘッド 《ネタバレ》 本作の「未熟児なるもの」は誰がどう説明を施したところで、怪物である。視覚経験上それが未知なる何かであることがその証拠なのだが、なぜその未知なる怪物に何の説明も施さずにいられるのかという問いの発現こそがリンチの才を発見する口実であったように思う。わたしは未熟児の体調を心配して加湿器をあてている画に触れ、笑いを抑止できなかったのだが、それこそ未知なる才に気が触れた瞬間、シュールレアリスムの精神を正統に受け継いだ同時代の監督との遭遇であった。『イレイザーヘッド』は『勝手にしやがれ』や『ストレンジャーザンパラダイス』と同様に、大監督にふさわしい生気を纏った傑出したデビュー作である。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-15 02:51:25)

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