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381.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 いったい何について語りたい映画なんだ? 正々堂々とした潔い戦いの結果なら良しだが、あんな卑怯な行為のために人生をダメにされるなんて。体が無事だったとしても、あんなヤ~な感じの人間と対戦すること自体、スポーツの清々しさがないし胸くそ悪過ぎ! 主人公が死を選んでもいいけど、そういう状況を作り出したヤンキーバカ女が制裁を受ける描写(もしくは自責の描写)がないのが、とっても気分悪いです(一回しか見てないけど、そんな場面あった記憶がない)。悪者の「やったもん勝ち」な物語を見せて、主人公が悪者の不正の犠牲によってひっそりと自ら死を選ぶ・・・??? その前に人生を奪った不正に抗議すべきだろう。対戦者が善い人で、事故は不正によってではなく正当なパンチによって生じたなら、どうだろう? 自責の念に苦しみながら、しょっちゅう見舞いにも来てくれる対戦者だったら、どうだろう? 主人公の選択はその場合でも「価値ある物語」と評価されるべき? 現実の世の中には、事故で首から下が全く動かなくなった体操の先生が、口で絵筆を操って素晴らしい花の絵と健気な言葉を綴ってもいるのに、それに比べてこの映画の主人公は自死を選択する理由が軽すぎる。尊厳死を扱うにはドラマが軽薄の極み。いくらウソ話でも障害者をこんなふうに死なせて悦に浸るストーリーテラーはサイテーだ。これに賞をやるアカデミーもサイテー!! 出来るならマイナス点をつけたい。 【追記】ただボクシングが強いだけのボクサーなんてどうでもいい。倒されても立ち上がって、決して自分から折れたりしない精神こそがボクサーのかっこよさだと思う。体が不自由になり、このまま存在を忘れられていくのがイヤとか言って自分から人生リタイアするなんて、ボクシングで何を培ったんだ? バカ女!(というかバカ原作者!!)[映画館(字幕)] 0点(2010-01-06 06:03:04)(笑:2票) (良:3票)

382.  カラーパープル(1985) 今のところスピルバーグ監督作品では最も好きな作品です! というか同監督作品ではダントツに好きな作品です! これ以降のスピルバーグ作品はどうでもいい感じしかしないけど、この作品だけはもう・・・感情が正常に反応できて心が揺さぶられます。常人では到底真似できない、反吐が出るほどの良い子ちゃんの話しでもなければ、冷徹すぎる悪人の醜行を淡々と映すよな、感情が擦り切れた感じもなく、わざとらしくギャーギャーわめくだけのバカ生意気ガキが終始進行をぐちゃぐちゃにすることもありません。人間の愚かさや温かさの描き方が適切なレベルを保っている感じです。要するにこの頃はまだ監督が映画ファンをナメ切っていなかったと思えます。この映画が全くオスカーを穫れなかったことがアカデミー賞の七不思議と言われたのもうなづけます。本作は原作者の熱い勧めでウーピーがデビューを飾った作品ですが、僕個人はテレビ番組の司会者オプラ・ウィンフリーのソフィア役の演技も強く印象に残しています。またジョン・ウィリアムズが音楽を担当しなかったスピルバーグ映画というのも珍しく、クインシー・ジョーンズの音楽もなかなかでした。とくにカミソリのシーンの音楽と妹の手紙のシーンの音楽は強く印象に残ってます。 【追記】オスカー狙いだとかよく言われるみたいですが、どこかで読んだ情報では、監督はこの作品を作ることにかなり躊躇していたそうです。それまで自分がSFやファンタジーの路線で走ってきた人間であることを十分承知していて、そんな自分が全く毛色の違うこの話を監督できるのか戸惑いもあったとか。音楽を担当することになるクインシー・ジョーンズが監督の背中を押したそうですよ。スピルバーグ今は嫌いですが、これを作った後の言われようだけは、監督を可哀想に思います。レズビアンたちからもかなりバッシングされたとか。この作品を周囲がまともに評価してたら、監督はもっとマシな大物になってくれたのではと思って仕方ないです。彼はきっとこれ以来感情を擦り切らしたのだと思います。自分だったら、ふてくされるだろうし、作品作りが怖くなるだろうと思う。それを乗り越えて「どうせ好き勝手しか言わないんだから、そいつらからテキトーに金出させりゃ良いんだ」となってしまった気がしてなりません。[映画館(字幕)] 9点(2009-12-26 06:27:11)(良:1票)

383.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 タイトルからして「数が多けりゃ間違いないだろう」のバカ論理に物申すための映画なんだろうけど、そういうのに流されちゃう人たちに理解できるシナリオなのか??? 「ジュラシック・パーク」を最後に明るい映像を見せなくなったスピルバーグは画面の重さで何かを気取りたいのだろうか? 変に大人ぶった寒くて硬質な画がわざとらしくてはなにつく。不意に「ファントム・オブ・パラダイス」「サスペリア」のジェシカ・ハーパーを目撃できて嬉しかったのと、殺さない銃の登場に3点。[映画館(字幕)] 3点(2009-12-26 01:14:08)

384.  アバター(2009) 《ネタバレ》 かなり舞い上がって家族連れて観に行った。見終わった後、何度も「良かったぁ!」と口にしたのは妻の方。物語の感動度合いで言えば、僕自身は「アビス」と「タイタニック」の方がはるかに胸に響く。今作は「風の谷のナウシカ」&「天空の城ラピュタ」&「未来少年コナン」のシーンを生粋のファンタジー・アートにアレンジして贅沢なCG映像にした、SF版インディアン物語といった感じ。とくに爆弾やミサイルや戦闘機や歩行マシンに対して原始的な武器と生身の動きで対処する戦いは「未来少年コナン」。3Dについては、手でつかみたくなるような飛び出すものを期待したらダメ(小学生の息子はそこを期待した)だけど、高所映像の緊張感は出てると思う。2カ所ほど、足がすくむような映像があった。個人的にはラストを「アビス」の焼き直しして欲しかったけど、それやったら大抵の人が「またかよ」って思うんだろうな。科学知識を持ってリアルに見るSFとしてではなく、空想の世界を楽しむファンタジーとして観るべきSF。映像は奇麗です。【追記】日を追うごとにこの映画の高評価レビューが増えて、正直唖然。キャメロン大好きなんですが、この作品はそんなに良いと思えないし、映像も3Dがそんなにスゴいとも思えないです(正直、昔観た「13日の金曜日3」の方が3Dで観た甲斐があった)。CGは表情とかスゴいと思うけど、その技術にドラマが追いついてないと感じます。多くの方が指摘してる「ナウシカ」感も、「キャメロンはパクったのか?」って疑いたくもなる。ホントこの作品が好結果を叩き出して、キャメロンが間違った方向に向かって欲しくない気がしてます。【2014/8/26追記】『スマホが奪った550万人の命。高まるレアメタルの需要と終わりなき紛争』という記事を見ました。スマホなどで使われるレアメタルがアフリカで採掘されるのだけど、その背景にすごい悲劇が…。で『アバター』を思い出しました。この映画は『ダンス・ウィズ・ウルブス』がよく引き合いに出されるけど、原住民と来訪侵略者という図式はあっても、キャメロンがこの映画の根底に持っていた意識は、昔々のアメリカ大陸のことでは全くなく、現代のアフリカの惨状にあったのではと思います。「それならそれで、もっと真剣に効果的に訴えかけてくるもの作って」と思うので点数加算はしませんけれども、制作背景にコンゴへの気持ちがあるとするなら、その意志は買いたいと思いました。[映画館(吹替)] 6点(2009-12-24 08:24:23)(良:1票)

385.  アダプテーション 《ネタバレ》 まぁ、驚く展開もあって印象に残る作品にはなりました。けれど、この脚本家キライになりました。シナリオの先生からナレーションで表現するなって言われたのを、ナレーションでやっちゃうあまのじゃくっぷりは評価するけど、それ以外については、どこまでが真実かはさておき、こんなヤツとは付き合いたくない感じ。一番気になるのは、原作本を書いた人がこの映画をどう思ってるかってことです。映画の中で原作本を上から目線でダメ出しされて公開されても、金もらえて宣伝になるから良しとしたのだろうか? 僕が著者本人なら、邦画『ラヂオの時間』よろしく「お願いです、本の通りにやって下さ~い!」って叫びたくなると思う。さて、チャーリー・カウフマンと離れたスパイク・ジョーンズ監督の「かいじゅうたちのいるところ」は吉となりますか・・・。[DVD(字幕)] 4点(2009-12-23 03:16:05)

386.  レナードの朝 《ネタバレ》 「ビッグ」のあと本作を監督して、ペニー・マーシャルに非常に注目したのだけど、その後あまりパッとしないのが残念です。これはとても好きな作品なので、またこんな作品見せて欲しい。ロバート・デ・ニーロの演技で評価したいのは病気の姿の演技力ですが、彼の役所として最も印象に残すのは、目覚めてから、この世に生きていることの素晴らしさを興奮しながらロビン・ウィリアムスに喋りまくる場面です。あの場面がとても好き。そしてロビン・ウィリアムスが看護婦さんをコーヒー飲みに誘うシーン。デ・ニーロ演ずるレナードが短い目覚めの中で、セイヤー医師の心に温かい波を立てて残したことが伝わる、良質なラストだと思います。[映画館(字幕)] 9点(2009-12-23 02:42:31)(良:1票)

387.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 当然のごとく子供向けの作品と言えるけれども、僕はこの物語はリストラにビクビクする大人の視点だとも思う。若い頃には夢も希望も大きかったが、現実を知り、自分の限界も知り、挫折する大人の物語。僕もバズのように堕ちてフテくされた時期があったし、ウッディのように他人に嫉妬したり脅威を感じたこともあるので、泣けて笑えて感動しました。悪ガキのシドがツボでした。レンズで焦がす時の表情スゴイ。[映画館(字幕)] 8点(2009-12-21 18:30:23)(良:1票)

388.  7つの贈り物 《ネタバレ》 七つの描きの入れ込みにムラあり過ぎ。べつに七つの必要ないじゃん。それとも「自殺するなら、1人でこれだけの善行できますよ」って言いたいのか? 誰に見せて、どう感じて欲しい映画なんだ? 主人公の立場に近い人に提示したいのだとしたら、最低最悪の悪意に満ちた映画だ。生きる希望や力を与えるのがこういう映画の仕事じゃないの?? 死刑になりたがって関係ない人巻き込んで殺す人がいる世の中だけど、死刑囚の体は誰かに提供されないのかな? 自殺志願者を美談にいじる映画作るより、そっちの話し作ってくれ。[DVD(吹替)] 0点(2009-12-21 17:55:31)(良:1票)

389.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 好きか嫌いかと聞かれれば、好きと答える。けれど、どうも表現者たちの意図(姿勢)に疑問が残る。僕は生まれつきの障害を持ってます。成人後に事故で負った障害もあります。だから、この映画に出てくるキャラたちの構成をみると「障害」はキーワードなはずと思えます。ニモは生まれつき片ヒレ小さいという障害があるし、ドリーは記憶障害だし、ギルは傷だらけの体だし・・・障害ではないけれど生まれつきのサガに抵抗しようとがんばるサメの存在も。そこまで障害を持つものにこだわったのに、キャラがそうでなければならない理由が伝わってこない。「障害者でも立派に普通に社会の参加者」ってだけ? ニモは誰からも「なんで片方のヒレが小さいの?」とか気にされないし、それが原因で悩んだり傷ついたりな出来事は起きない。ギルもあれだけの傷を負ったら凄く後ろ向きな部分だってあるはずなのに感じさせない。障害を持った者やその保護者に何か勇気や解放を与えてくれると期待したけど、そんなものはドリーのキャラ以外に特別ないし、結局はそれに触れないことで「気にしてるのは自分だけで、他人は何とも思ってないよ」ってこと? 障害者の親を含めて結局「心配し過ぎ、がんばることを諦めなければ、なるようになるよ」ってこと? でも、あれだけわざわざ表舞台に引っ張りだしておいて、意志は買うけど、ちょっとお気楽すぎでいい加減じゃないかなって気もします。下手な上から目線のエール贈られても気分悪いけど、欲張り過ぎ。イソギンチャクに住むクマノミが主人公なら、一点「共生」テーマに集中すればいいのに、それでも「仲間が一体になれば」という安直さは気分悪し。点数は美術に対して。[映画館(吹替)] 6点(2009-12-18 18:57:11)

390.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 会社の金を横領した女の逃避行と思いきや、マザコン男の殺人劇だった「サイコ」、欲求不満主婦のいけない情事の行方を追う話しと思いきや、性障害男性の殺人劇に巻き込まれる娼婦の物語だった「殺しのドレス」・・・多分こういうのに触発されたタランティーノが同じ手法を使ってとんでもない意外性を作り出そうとしたのだと思う。でも、たとえばドラマ「ツイン・ピークス」で突然UFOか宇宙人まがいの話しが持ち上がるような「え?!」でもないし、「LOST」の展開のような「やられました!」な驚きもない。コレ観るなら「ドリームキャッチャー」の方がまだマシ。3点献上も自分としては甘めで、一度観たら二度観る気は絶対にない時間の無駄映画。[ビデオ(字幕)] 3点(2009-12-18 16:19:47)

391.  小説家を見つけたら 誰にでもお勧めしたくなるような面白さはないと思うが、歳を重ねてからのショーン・コネリーが好きな人には強く勧めている作品です。インディー・ジョーンズの父役と、本作の作家役の彼は最高だと思います。世代を超えた友情が描かれるのも好きで、僕はこの作品と「グッドウィル・・」や「セント・オブ・・」との類似を思ったことはないが、デンゼル・ワシントンの「ハリケーン」と似たパッションを感じます。なんというか、一冊の本を書いたまま世界から隔絶している男と、世間から置き去りのそのその存在に強い関心の目を向けた才能ある若者が、互いにその存在によって救われていく姿に、そう感じます。ストーリー展開としては本作の方は地味目ですが、なんとなく凄いと思うのは、小学低学年の息子が気を逸らすことなくじっくり見入って、この映画を忘れていないのに、ちょっと驚きなのでした。[DVD(吹替)] 6点(2009-12-18 14:18:33)

392.  マグノリアの花たち 《ネタバレ》 実話が元になっていると知って「へぇ!」と思いました。最初は舞台劇として美容室内での会話だけで進む物語だったそうです。シャーリー・マクレーン演じるウィザーおばさんの実在モデルに興味津々です(笑) トム・スケリット演じるパパの実物はやはりウィザーおばさんとよくケンカしてたのかな? お互い良いケンカ相手で、あれなら歳とっても元気でいられそうです。この映画はじめて観たとき、すごい涙が出ました。葬式直後、ダリル・ハンナの優しいけど優等生的発言になんかシラーとしてしまうのは映画の作戦で、コレが良い引き金となって、サリー・フィールドの「Wh~~~y????!!!」の叫び。これがこの映画の一番の見所! 書きながら思い出すだけで涙が出そうです。あの演技は素晴らしい!! そして、湿っぽく泣かせたままにしない変化球が好きです! 多分、映画で泣き笑いしたのはコレだけかも。[DVD(字幕)] 9点(2009-12-18 13:37:46)(良:1票)

393.  アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 レンタル店に足運ぶと、コレはよくコメディのコーナーに並んでるけど、僕にはどうしてもコメディという認識が出来ない。あれこれ細かいストーリーの骨格は忘れてしまったが、一番印象に残るのはくるくる風に舞うビニール袋と、その時の切ない感じのセリフ。でもDV受けてたビデオ少年のことも、その父親の奇行ぶりも、レビューを読むまで忘れていた。ストーリーとして度肝を抜かれ固まって忘れないのは、雨のガレージ内での告白シーンだ。なるほど~「アメリカン・ビューティー」ねー・・・なかなかのタイトル!! 普段付き合いのある同性にコクられたことありますか? 僕はあります。遠回しだったのでへらりとかわせましたが、どう対処するか緊張走りますよ。しかも、相手がこの作品のようにそれを非常に恥じて表向きには嫌悪したポーズとっているDVおやじだなんて最悪のアクシデントじゃないですか! ラストに主人公が何を語ったかも忘れました。とにかく、僕にはそのアクシデントがリアルに怖くて突出してました。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-18 01:57:43)

394.  A.I. 《ネタバレ》 何の前ふりもなく終盤突然にUFOがやってくる。いくらSFだからって、これってストーリーテリングのタブーでしょ。オープニングで遠い未来の誰もいなくなった地球にUFOがやって来て、少年ロボットを発見するところからスタートすればいいんとちゃう? 宇宙人、存在感がウソっぽすぎ。[映画館(字幕)] 2点(2009-12-17 20:50:43)(笑:1票)

395.  ジュマンジ 猿のCGが極端に質が悪いですが、それ以外は当時のCGとしては悪くない感じです。原作絵本のファンですが、あのアートの雰囲気が崩れることは覚悟の上で、シンプルで短いストーリーをどのように100分台に引き延ばすのか興味津々でした。原作のゲームの特徴を利用しながら、最後までやり遂げなかったらどうなるのか具体化した原作にない大人(ロビン・ウィリアムスら)を加え、肉付けされたストーリーは原作をぶち壊すどころか、原作を遥かに越える面白さと温かさでした。自分1人で観たら、この点数かどうか自信ないけれど、一緒に観た子供がとても面白がって、ハラハラしたり大笑いしたりするのが嬉しくて仕方ない映画でした。原作にはない親子の葛藤や、幼いなりの恋愛劇が、ファミリーで楽しむのにとても心地よいエピローグを添えてくれます。[DVD(吹替)] 8点(2009-12-16 07:53:04)

396.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 「マイノリティー・リポート」もコレも、トム・クルーズがスピルバーグに持ち込んだんじゃなかったですかね。どちらもけっこう裏側にネット社会を意識したところを感じます。「マイノリティー・・」のクモ型ロボットも、一度疑心暗鬼になったら救いようがなくなる環境とかそうだし、本作はもちろんリアルなウィルスもあるけどネット上のウィルスとかハッカーとか非常に意識している気がする。で、本作の宇宙人は原作通り地球のウィルスにやられるんだけど、この宇宙人自体がウィルス的な体質なんですよね。発現するかなり前に既に潜伏していたりして・・・。地下室に侵入して興味津々で写真を手にとり嘲笑ぽい反応したり、これはもうハッキングの暗喩だろうと思う。でも、そういうスパイウェアやコンピュータウィルスを意識してみても、その撃退法がウィルスでは、メタファーとしてみてもオチはどうにも救いようがない。日本で宇宙人を撃退したのは大阪じゃなく秋葉原が良いと個人的に思ったり。原作発表当時には鋭い結末でも、この時代にウィルスに無知な宇宙人はいただけない。ウィルスの存在しない星に暮らしていたとしても、ポッドを凄い昔に潜伏させておいたり密かに監視していたなら、気づかなきゃバカでしょ。この時代に原作オチのままなら、時代設定も何もかも原作に忠実にやってくれた方が良かった。点数はトライポッドの登場の出来に対して献上。 【2011-6-11追記】娘のアレルギーを知らないほどの父親なら、もっとスゲー無責任で子供にこれっぽっちも感心ないと思うし、父にあそこまで冷たい子供もちっとも魅力がないし反抗動機も見えず共感し難い。単に血のつながりだけで愛情なんて持続できない僕の場合だと、いくら我が子でもあんな感じ悪いガキは「宇宙人に殺されちまいな」と思うし、必死で助けようとは思わないし、困ったことになればここぞとばかりに「ほらみろ」という態度を見せて傍観する気がします。【2016/2/19追記】レビューを読んでいて、H.G.ウェルズの有名な原作小説を知らない人たちが一杯いることにビックリ! 原作を知らない人にとってあのオチはまさに免疫なくて堪え難いでしょうね。原作小説は産業革命による搾取をモチーフにしていると聞いたことありますが、そういう背景知らない人はこの映画が911に対するどうたら言ってて面白い。で、僕はといえば原作に対して「産業革命がなんたらの以前にアメリカ大陸侵略の歴史があるじゃん。アメリカの原住民を大量に虐殺した上に、持ち込んだ病原菌で原住民が激減し、しかもインディアンに毛布を配って天然痘を流行らせるという卑怯な細菌戦までしたんでしょう?」と突っ込みたくなります。アメリカ大陸侵略をモチーフに考えたら、この物語で細菌によって滅びるのは人間の方だ。宇宙人は映画『アンドロメダ…』並みの未知の恐ろしい細菌をばら撒いて人間を絶滅させる話にできる。人間は自分勝手でワガママ放題だから生きる価値なし、広大な宇宙の自然が作り出した微生物によって、身勝手地球人は淘汰された…という話にできる。今回の映画化における家族の体たらくを描くなら、そうしてくれた方がスッキリする。でなければ、気分悪い兄妹をもっとまともなキャラにして欲しいし、かくまってくれた者を殺しちゃうというのもナシだよ。内容的にはほんとは0点にしたい。[映画館(字幕)] 2点(2009-12-16 01:40:02)(良:1票)

397.  ミッドナイト・ラン 「ベートーベン」の優しいパパぶりや「愛が微笑む時」の感動をくれた、チャールズ・グローディンがロバート・デ・ニーロとどんな演技を絡めるのか楽しみで観ました。やはりこの作品のチャールズはいい味出してますね! 旅客機と、その後の小型機のシーン大好きです! 情けなくて笑えてとくにカッコいいわけでもないのに、なんか「あんな雰囲気のおっさんになりたいなぁ」って思っちゃいます。ラストも気持ちいいです。[DVD(字幕)] 8点(2009-12-16 00:40:43)

398.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 女子供や老人や弱者(に見える者)が無残に殺されれば、そこだけを見ると「なんて酷いことを!」と思うのが普通の人情。しかし、それはどの戦争や殺戮においても同じことです。では、ユダヤ人の場合、なぜそんな蛮行の標的にされたのか、そこのところをよくよく考えてみたことはあるだろうか? ユダヤ人についてあれこれ調べて行くと、信じられないようなことが次々と出てくる。僕がユダヤ人についてホロコースト以外の事で最初に知ったのは、金貨や金塊を通貨として使用していた時代に、それを金庫に保管して預かり証書を渡す仕事を始めたのがユダヤ人ということ。そして実際の金より軽くて携帯しやすい証書がそのまま通貨の代わりになっていき紙幣となっていったこと、金庫の中にどれだけの人のどれだけの金が入っているかを知っているのは金庫を持つ自分のみであることをいいことに、ユダヤ人は金庫の中身と無関係にいくらでも紙幣を刷って利子をとって大儲けするようになったということだった。この仕組みが現在異常な世界的不況や貧富の差を生み出す元になっているらしい。そこからユダヤについて調べていくと、ユダヤの教典タルムードってものがあって、「ユダヤ人のみが人間であり他は家畜」「世界はユダヤ人のみのためにある」「汝殺すことなかれとは、ユダヤ人を殺してはならないのであって、他の人間は殺しても構わない」みたいなことが書かれているらしい。凄い人種差別ですね。こういう民族が総スカンくらったりするのは当然なんじゃないかなーと思ってしまいました。「だからってユダヤ人全てが悪いわけじゃないし、幼い子供に罪は無いのに」という声が当然予想されますが、ホロコーストは本当にあったのかすら疑問の余地が出てきています。ヒトラーがなぜホロコーストに走ったのか、彼の正体を調べようとすると、またまた信じられないような情報も出てくる。ヒトラーを祭り上げる群衆や資金援助をしていたのがユダヤ人って本当?! とビックリな情報もあるし、敵対する両勢力(国)にユダヤが資金提供して戦争をけしかけてボロ儲けなんて話も聞いたりすると、「ユダヤ人はヒトラーにひどい殺され方をしたんですとか言える立場なのか?」と思うようになり、むしろ、ユダヤ人の方が今の僕には怖くて忌むべき存在として疑わしく思う。何が真実であるかを確かめるのは本当に難しい。しかし、だからこそ、一方的にユダヤが被害者ぶっているだけの物語は疑問の余地が多すぎる。エジソンが特許料を請求するのから、払うべき金を払わずハリウッドに逃げて映画を作って儲けてきたというユダヤ人たち。この人たちが育てた映画産業自体、ずっとプロパガンダに利用されて戦争を煽り支えてきた道具にもなった。実際、この映画に出てくる赤い服の女の子は事実の描写なのか? (しかもシンドラーの本筋と無関係だし)。仮に事実だとしても、それはヒトラーだけが起こした悲劇ではなく、どの戦争でも殺戮でも同じような犠牲者は存在する。道徳心を失ってはならないが、マインドコントロールされてもならないと思う。反戦を描けば何でも良品というような評価は嫌いです。ユダヤ人大虐殺を扱った映画は数多く存在するが、ユダヤ人が何故それほどに憎まれたのかを説明してくれる映画と僕はまだ出会ったことがない。歴史的事実を扱ったとされる映画には、それが間違いなき真実であるかどうか、意図的に目隠ししている部分は無いのか、疑いの余地を持って見る目が必要なのではないかと考えるようになった。その点で、この映画の物語の描き方はアンフェアであり扇動的であり、歴史事実を考察する上での価値はかなり低いと考える。ラストの映像もなんか素直に受け取れない。この作品を仕上げるために『ジュラシック・パーク』の編集をルーカスに任せたというのは本当の話なのだろうか? 本当なら嫌な話である。[映画館(字幕)] 0点(2009-12-15 23:56:34)(良:2票)

399.  ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 テクノロジーとしては古くさくなったけれども、公開当時に映画館で観て、主人公がFBIに捕まる場面ですごく緊張感が高まったのを覚えてます。あの瞬間、高校生の他愛無いイタズラじゃなくて、とんでもないことなんだという(映画の中の)現実感に圧倒されました。公開当時はまだネットは一部のオタクのものだったように思いますが、現代のように誰もがパソコンでもケータイでも手軽に利用している時代だからこそ、うまくリメイクしたら大当たりする作品にならないかなと思ったりします。本作はエンディングに2パターンあったそうで、試写でハッピーエンドの評判が勝ったので、あのエンディングなのだそうです。では、バッドエンドのバージョンでは○×ゲームは出てこないのだろうか? それとも○×ゲームで「えぇいルールなんてクソ食らえ! 何してでも勝ちゃぁいいんだよ!」と学んでしまったとか(笑) いずれにしてもリメイクして欲しい! 軍に雇われた天才ハッカーvs軍外の主人公ハッカーという図式を加えてデスノートばりのバトル加味して。[映画館(字幕)] 7点(2009-12-15 20:37:48)(良:1票)

400.  エイリアン3 《ネタバレ》 むかしむかし、ハリウッドのあるところにチャールトン・ヘストンという俳優がおったそうな。ヘストンさんはお猿さんたちとお芝居した映画が大当たりした後、その続編に呼ばれました。当たれば二番煎じでもお金儲けしたい鬼たちに抵抗すべく、続編に出る代わりに二度と続きが作れないように自分とお話の舞台を吹っ飛ばしましたとさ。ところが・・・その後もお猿の星のお話は続きました。鬼たちはしぶといのです! さて、時を変えてハリウッドのあるところにシガニー・ウィーバーという俳優がおったそうな。シガニーは「そりゃ、あたしはエイリアンのおかげで出世したけど、いつまでもこのイメージに縛られて振り回されたくないのよね」と思ったかどうかは定かでないが、ヘストンさんと同じように全てを終わらせようとしたのじゃろうか? しかし、ヘストンさんと違って、テクノロジーが発達した時代のシガニーさんは死んでも死にきれないのじゃった。なんで死にきれないのかは、4を観てのお楽しみお楽しみ~![映画館(字幕)] 1点(2009-12-15 18:33:26)(笑:3票)

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