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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
401. ALI アリ あまりにも史実に忠実にしようとしすぎたのか、何の山場もなく平坦な流れで3時間過ぎる退屈な映画。少し脚色してでも見せ場を作ったほうが楽しめるんだろうが・・・[DVD(字幕)] 3点(2005-08-24 16:12:03) 402. アダムス・ファミリー2 特異な価値観を持つ家族の話なので、前作あまり無かった外部との接触を増やした今作は、前作よりも周りの反応など楽しめる要素が増えた。個性派揃いのキャストは前作と変わらないが、特にクリスティーナ・リッチの演技が前作より良くなっていて子役と思えぬ名演だった。1より2のほうが面白いというのは珍しいですね。ブラックなのは変わらないが、見る人を選んだ前作と違い、今作は普通にエンターテイメントコメディ映画。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 16:10:40) 403. アダムス・ファミリー(1991) 人気漫画が原作のオカルトコメディ。いかにも漫画原作的でみんなキャラが立っている。ストーリー自体は普通だが何もかもが過剰すぎる演出と、個性派俳優揃いで見ていて飽きない[ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-24 16:09:28) 404. S.W.A.T. とにかくドンパチやるだけだが迫力あり。ストーリーもそこそこ楽しめた。どこにも味方だと確信出来る人間は居ず、息をつかせないのがポイント。もう一波乱欲しかった気もするが[DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 16:07:58) 405. K-19 ソ連原潜K-19で実際に起こった事故を映画化した映画。米がソ連の話を描いたにしてはそれほど政治的なものは無い。普通に楽しめるパニック映画[地上波(吹替)] 8点(2005-08-24 16:04:36) 406. 救命艇 まさに第二次世界大戦の戦時中ど真ん中の作品だが、ああヒッチコックもこんなん作ってたんだなという反ナチのプロパガンダ映画。グランドホテルや12人の怒れる男、CUBEなどの密室劇にも繋がる、狭い限られた空間に偶然集まった人々による人間模様を描くというのはヒッチコックの得手なのだが、ヒロイズムなどに頼らず、あくまで群像劇で戦意高揚映画を仕上げるというのはヒッチコックらしいものの差別的でプロパガンダ色が強く、深さというものも無かった。戦時中なので仕方ないのかもしれないが、同じ戦意高揚映画でもハワイ・マレー沖海戦などエンターテイメント映画として今見ても傑作という物もある中で、ヒッチコックにしては凡作を作ってしまったと言えるだろう。[インターネット(字幕)] 5点(2005-08-21 12:41:47) 407. 真昼の決闘 西部劇は見たことが無かったがBTTF3がどの辺りをパロってるのかを見るという興味が加わっていたこともあり楽しめた。主人公が周囲に応援されながらではなく、どちらかというと疎まれながら孤立して悪党と闘うという内容も西部劇の定型的なヒロイズムとはずれていて斬新(ジョン・ウェインが批判するのもわかる)。その周辺の人間の心理描写も含めた社会的な話が中心でむしろ決闘シーンはさらりと描かれているのはテンポも後味もよく好印象。当時のハリウッドの赤狩りに対する皮肉的な内容になっている。空撮風の引き、ガラス越しの緊迫感、馬上から一人佇む保安官を見下ろすシーンなどカメラワークが多彩かつ斬新で西部劇的な古さが無い。そして何よりも映画内の時間進行と現実の時間進行が一致しているというリアルタイムムービーという斬新さ。とにかく斬新という言葉が似合うニュータイプウェスタンムービー[インターネット(字幕)] 8点(2005-08-20 03:44:32) 408. 桃色(ピンク)の店 後にユー・ガット・メールとしてリメイクされるオリジナル。格下コロムビアに『或る夜の出来事』という名作スクリュー・ボール・コメディを、あろうことか自社のスターを使って撮られてしまった当時の映画界の重鎮MGMの面目躍如。あくまで対立しながらも惹かれていく過程を描くS・コメディに工夫を加え、お互い合った事の無い相手との文通というシチュエーションを使い恋愛模様と当人同士の現実世界での関係を分離・独立させることにより、一般的なS・コメディとは一線を画している。この事により、客は秘密を知り得ることで完全な傍観者として素直に感情移入できる。いつ、どのように当人達に「秘密」を気付かせるかというお楽しみの要素が増えたことは、ラブコメと主人公入れ替わりモノが好きな自分にとってはまさにど真ん中ストライクというお好みの映画で、多少描き方が足りない部分も感じたものの抜群に楽しめた映画だった。当人達だけではなく周囲の(限られた世界での、特に日常生活範囲、この場合店のオーナーと従業員達の)人間模様も(社会への皮肉を込めて)濃く描いていること、特にその描き方は、主演がジェームズ・スチュワートということもあるかもしれないが、ヒッチコックの映画を連想させる。もしヒッチコックがラブコメを撮ったらこんな感じなんだろうか。この映画もある意味スリラーと言えなくもないのだが[インターネット(字幕)] 9点(2005-08-20 03:40:56) 409. トゥー・ウィークス・ノーティス サンドラ・ブロックとヒュー・グラントのこの手のドラマやらせたら最強のコンビで送る現代版スクリューボールコメディ。もうね、ストーリーは典型的な話で王道なんだがこの二人が組んでる時点で楽しめる。特別感動はないだろうが見て損は無い後味のいい映画[DVD(字幕)] 8点(2005-08-20 03:36:47) 410. ボウリング・フォー・コロンバイン マイケル・ムーアの作品にしては毒がない。突撃取材も中途半端でテーマがシリアスとはいえ笑えるギャグなんかも1回も無かった。銃と日々接してる国の人間には底を衝かれるような良いドキュメンタリーなのだろうが、映画でもあるように人口比で考えて銃被害者が驚異的に少ない日本人にとってはそもそも実感が無いテーマなだけに、特別優れたドキュメンタリーとは思わないだろう。この作品の一つのテーマとして簡単に権力の思想支配にかかってしまう米国民というテーマがあるが、この程度の映画に殊更に迎合してしまう人間こそ最大の被害者候補であるということは皮肉だ。[DVD(字幕)] 2点(2005-08-14 15:00:37) 411. 王子と乞食(1977) 原作はハックルベリー・フィンやトム・ソーヤーを書いたアメリカ児童文学の大作家マーク・トウェインの名作。アーネスト・ボーグナインはじめチャールトン・へストン、ジョージ・C・スコット、レックス・ハリソンらアカデミー賞俳優が揃った異様に豪華な「脇役」陣には驚いた。このキャストを見る限りかなり気合の入ったエンターテイメント大作だったんだろうが、どうでもいい些細な原因に起因する理不尽な本格格闘がやたら多く、どうも一昔前の大作風で安っぽさ(B級臭)を作ってしまっている。が、やはり原作が名作なだけあってストーリーラインは素晴らしいし、当時の英国の雰囲気などよく描かれた社会派ドラマの範疇の映画にはなっている。いかにもアメリカ人的な、王室・貴族文化をはじめとする英国に対する皮肉がキモ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-14 06:04:17) 412. RUN/標的にされた男 もう追われ追われて、周囲ももはやヤケクソ気味に追いまくってるB級アクションだがこういうひたすら一直線な映画も面白けりゃたまには良い。最初から内容の濃さも伴った一流映画なんて目指してなく、コメディタッチだしね。これをもう少し真剣に作って制作費も高くするとS.W.A.Tみたいなのが出来上がるんだろう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-14 05:32:50) 413. L.A.救命士 邦題からはERのような物を想像するがまったく別物。薬物にはまり破滅していく人間を書いたヒューマンドラマ。救命士というのはあえて信頼が前提の職業に主人公をつかせたという皮肉のためのようなもので映画の視点はそこにはない。単に薬物の恐ろしさを訴える映画。ストーリーはしっかりしており堅い評価を受けるのもうなずける。それだけに、こんな邦題にしてしまい、しかもDVDのパッケージの宣伝文句は「ER以上の~」ってのには首をかしげる。[DVD(字幕)] 7点(2005-08-12 14:59:39) 414. 十二人の怒れる男(1957) 事件解決の展開のレベルはB級推理小説並なんだが12人の陪審のかけ合いが秀逸。差別主義、絶対主義、客観主義、人種主義、利己主義、迎合主義、独善主義など思想的差異を見事にカバーし複雑な鬩ぎ合いを描いている。一室での特別な条件下での討論に見えるが、そこには「社会」そのものが現れる。いかに社会が思想、偏見、独善に満ちていることか。人間心理・社会心理を描いた映画として大傑作。日本でも裁判員という陪審制度に近い制度が導入される。日本の場合は全員一致がルールではないのでこういうことはまず起こらないが「陪審の責任」を見る上で教科書としたい映画である。[DVD(字幕)] 10点(2005-08-07 13:36:08) 415. スティング 本来クライム映画とは相容れない軽快な音楽に乗って話が一転、二転、三転、四転していくテンポの良さと面白さ。細かい所まで練り上げられた登場人物と、復讐も殺しではなくあくまで詐欺で満足なんだという潔い世界観が秀逸。その詐欺手法の数々。実際に行われている詐欺手法を集めた本からの引用だそうだがよく考えるなあ。ゴッドファーザーなどの重厚なギャング映画とは対を為す、万人受けするエンターテイメント映画[DVD(字幕)] 9点(2005-08-05 11:26:32) 416. スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 マクドナルドなどのファストフードは食べ過ぎると太るなんてことは常識なのだが、実際それだけ食べてればどれほどの影響が出てくるかなんて、暴食人間でも無い限り普通やらないが興味はある人体実験を監督自らやった自己犠牲精神に高評価w。少なくとも監督の体の変化は見た目にも明らかで、医者の話を信じるならば太る云々どころか体に毒レベルという(ある程度予期できる)結果をしっかりと証明してしまった。退屈になりがちなドキュメンタリー映画だが、給食やCMの話などマイケル・ムーアのような思いつき出たとこ勝負ではなく、話のつなぎ方が巧い。マックを食べるのをやめようとは思わないが。それにしてもアメリカの食べ物はデカイ[DVD(字幕)] 7点(2005-08-05 11:13:10) 417. タイタニック(1997) 正直ラブロマンスはどうでもいいんだが、この「時代」が書かれていることを評価したい。ストーリーじゃなく背景や人々の行動様式なんかを観察するのが楽しい。オスカー取ったのは俳優や脚本じゃないですから。ラブストーリーは進行上のおまけですね。タイタニック沈没をノスタルジックな時代観と綺麗な映像、音楽で描いた優れたエンターテイメント映画。[映画館(字幕)] 9点(2005-08-04 00:14:36) 418. バッドボーイズ2バッド 久々の続編。前作よりもグロい表現が多いのはバイオハザードにでも触発されたんでしょうか。いろんなアクションを取り入れてしまったことにより逆に前作よりもあっさりしてしまって前作ほどには楽しめませんでした。ただ典型アクションということで普通に楽しめますなあ。典型というものは楽しめるからこそ典型になってるわけですから[ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-02 07:49:36) 419. バッドボーイズ(1995) 黒人俳優が主人公のアクションコメディ映画の見本みたいなもんでよく出来てる。この手の映画は外れが少なく安定して楽しめます。[DVD(字幕)] 7点(2005-08-02 07:48:14) 420. プラトーン どこまで真実かなどという政治的な論争は全く別として、戦争映画として秀逸である。ベトナム戦争の帰還兵であるオリバー・ストーンメンバーが、実体験を元に戦場の実態を一歩兵の視点から書いていて、戦場の空気、恐怖、興奮などがリアルに感じられる臨場感。これまでは戦争映画といっても、単に森の中で銃撃戦やってるだけだろとしか感じないような映画が多かったが、この映画が描いているのは正に「戦争」である。この映画の読み解き方は自由である。おそらく見ている最中にもバーンズ派とエリアス派に分かれるだろう。どちらを選んだところでどちらが悪でどちらが善なんて答えは無いのである。自分は隊の士気を著しく乱す「偽善者」の主人公やエリアスに極めて反感を持っていたのでバーンズ派であった。これを見てしまうと、あの地獄の黙示録がB級にすら見えてくる。チャーリー・シーンはコメディのイメージが強くてアレだが。この役は今ならトム・クルーズ辺りだろうなあ[DVD(字幕)] 10点(2005-08-02 07:45:54)
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