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プロフィール
コメント数 2534
性別
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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441.  エンジェル ウォーズ 《ネタバレ》 ドラゴンとかロボットとか戦闘機とか飛行船とかのワクワクするモノを・・・いや、もっと正直に。ブロンドでツインテールのヘソ出しセーラー服少女が日本刀振り回すよーなワクワクするモノを、あにやん初日に見に行かないワケない!のですが、一方でスナイダーですよ。過去作の私の評価が8点、6点、0点、6点な、平均5点なスナイダーですよ。モンスタージャパンの店先でポスター見て「ぎゃー!何コレ?絶対見る!」状態だったのがスナイダーと知って「・・・微妙か?」って。結論言うと「あーあー、スナイダー、やっちゃった」って。微妙なんてモンじゃない、これはかなりアレだわ。毎回ビジュアル(だけ)が凄いスナイダー、今回も色々と見せてくれます。どこかで見たよーな映像ばっかりではありますけど(ゲームが多いかな。『ギアーズ・オブ・ウォー』的映像世界で、ロボットは『サクラ大戦』の光武みたいだし、ナチ風ゾンビって『バレットウィッチ』っぽい)、どうだとばかりに見せつけてきて。列車バトルでのCG使いまくり長回しアクションなんて笑っちゃうくらいに。ベイビードールはたまに顔がアレだけど、ちっちゃいコってところがビジュアル的にイイ感じで。だけど、もう完全なオタク趣味のみで構成されたアクションに対して、ドラマ部分はまるでスナイダーが延々と自分の趣味の言い訳をしているような状態で。『インセプション』みたいな入れ子細工構造で描かれるのは映画という表現媒体そのものにまで及ぶ虚構性のハナシ。こんな物語じゃ見ててポカーンだわ。いやいや、スナイダー、判ってますって。心配しなくたって私達同じ病を患う人間はベイビードール達をいつだって自由に甦らせ、新たな活躍をさせる事ができるのですから。まあ、だけどやっぱり『ウォッチメン』は認めないし、この映画を誰かにお勧めする気には一切なりませんけどね。[映画館(字幕)] 8点(2011-04-15 21:35:29)

442.  ザ・ライト -エクソシストの真実- 《ネタバレ》 この映画はキリスト教が大前提にありますので、その教えを受けていないもの、別の信仰をしているものにとってはどうしたって納得の行かない部分が多々あります。でも、それは作品の良し悪しとは必ずしも関係があるとは限らないのがこの映画を語る上で難しいところ。内容を否定するつもりが信仰丸ごと否定してた、なんて事にもなり兼ねない訳ですから。神と悪魔の二元論のみで語られてしまうと、果たしてそうなのか?ってツッコミたくもなりますが、映画が語ってるのでなくて、教義として語られてるんですよ、ってな感じで。でも、主人公に対する啓示として犠牲者を出してみせるような物語の描き方には、どうしたってひっかかるものを感じますし、あの大震災の後では、啓示だの天罰だの運命だのという捉え方で世の事象を語るのには抵抗を感じます。悪魔は内に秘めたる罪に付け込んで来るのですよ、っていうところから人の道を説く、にしてもあくまでキリスト教を絶対的なものとした映画なのでねぇ・・・。ホラー風味の宗教映画。もう少し人の内側に生じる悪魔的な意識との闘争を描いてもいいんじゃない?とも思うのですが、そこは本家『エクソシスト』のカラス神父の抱えた背景をちょっと拡大してみせた程度の感じで。「とにかく悪魔!そして神!」って有無を言わさない姿勢は、私にゃちとツラいかな。信仰心を恐怖で煽るというのって、あんまり好きじゃないですしねぇ・・・。全編寒々しい、余白いっぱいな画面の作りは雰囲気があって良い感じでした。[映画館(字幕)] 5点(2011-04-14 21:35:03)

443.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 過去の微妙な栄光にすがるヤク中のお兄ちゃんにしても、身勝手なステージママ状態のお母ちゃんにしても、ソファに並んで座ってるだけでなーんにもしてなさそうな姉妹達にしても、そして、一見マトモそうに見えるガールフレンドにしても、ダメさを漂わす街の人々にしても、実はみーんな同じ、「自分の現実はダメだけどミッキーなら」と夢を託しているのですね。そしてそれぞれに「自分にとっての理想のミッキー」像があるから、その差異から摩擦が生じてあちこちで諍いが起こっちゃう。当のミッキーにとってはたまったモンじゃありません。その摩擦に潰されそうになって、だけど段々と自発性を持ち、紆余曲折しながらもそれらの総てを受け止め、みんなの夢を叶えてゆく姿は映画を見ている側にも同様のシンパシーを与えてゆく感じです。なんか苦いドラマを見ていたつもりが、見終わってみれば妙にスッキリ感動!って映画で。ダメなみんなだって、それぞれに頑張って、本当にイヤな奴らにしか見えなかったハズが、なんだか清々しく。特にやっぱりお兄ちゃんのダメっぷりが際立っているがゆえに効いてくる感じで、クリスチャン・ベール好演。その佇まいだけでダメっぷりを漂わせてます。ますます『太陽の帝国』の少年とはまるでイメージが結びつかなくなりましたが。蛇足ですけど、エイミー姐さん、おっぱい透けてますが。一応ディズニー・プリンセスなのに・・・[映画館(字幕)] 8点(2011-04-01 21:23:08)(良:2票)

444.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 思ってた以上に『勇気ある追跡』で、そして、だったら正直『勇気ある追跡』(声:小林昭二)の方が面白いよねぇ、って。コーエン兄弟の映画が苦手で、そんな中では今回は普通に見られる映画(普通にって言葉を使うのは嫌いなんですけど、この場合は本当に普通に、ってカンジで)でした。対話シーンや暴力シーンにイガイガしたモノを感じるのは確かだけれども、お話は判りやすいし、映像は1ショット1ショットがキマっていてイイし。だけど、ヘビ以降、『勇気ある追跡』とは違うヨ!って主張し始めて、それがまあ、なんて言うか、余計な事をして・・・みたいに感じられて。『勇気ある追跡』はヘビで実質的な終わりみたいなモノなワケですが(はい、キム・ダービーの面白キャラ状態はここで終了、って)、今作ではハッピーエンドでは終わらせないぞとばかりに夢の中へ消えた男と現実を生きる女、みたいなハナシになって。アレを描く事で、この映画は何かご立派なモノへと変化したんでしょうかねぇ? ジョン・ウェインとキム・ダービーのシンプルなアンバランスっぷりに比べると、今作はちょいと複雑化した感じもしますが、それが必ずしも魅力には繋がってない気がするんですよね。単純にジェフ・ブリッジスよりジョン・ウェインのルースター・コグバーンの方が魅力的だし。『ノーカントリー』を見た時と同様、自分にはコーエン兄弟って随分と遅れてやってきたヌーヴェルヴァーグって印象なんですよね。[映画館(字幕)] 6点(2011-03-29 23:55:34)

445.  ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 《ネタバレ》 製作会社が変わっても、味付けがこれまでと同じなので少々食傷気味になってきました。せっかく原作は一作一作に違う個性があるというのに、なんで映画化に伴って同じようなフォーマットに無理矢理はめ込んでしまうのでしょう? 子供向けの平易な文体で書かれたおとぎ話を、娯楽大作へと変換するためのアレンジが、毎回、必ずしも良い事だとは思えないのですよね。原作にはないけれど映画では核になっている謎の霧や7本の剣の設定が、逆に類型的なファンタジー映画にしてしまっている感じ。オリジナルな親子のエピソードを入れた事、ユースチスのドラゴン化解除と海蛇襲来(マシュマロマンかいな)をクライマックスに持ってくる事、アスラン登場をラストまで引っ張った事(水戸黄門かいな)で娯楽映画としての見栄えは良くなったかもしれませんが、原作の、島をめぐってゆくワクワク感も牧歌的な味わいもすっかり消えてしまいました。基本、一話完結なので、パターン化されてしまうとつまらなくはないですが結構キツいモノがあります。ただ、打ち切りの危機を乗り越えて、こうして続きが製作された事は歓迎しますし、更なる続きに繋がってゆく事も期待してます(世に継続できそうにもないシリーズものファンタジー映画が大挙して存在している悲しさ)。さっさと作らないと、子役がどんどん大きくなっちゃいますが。それにしてもウィル・ポールターはユースチスといい『リトル・ランボーズ』といい、見事なクソガキっぷり。あ、次回作は2Dでいいです。3D加工前提にしてはカメラゆらゆら動き過ぎ。つーか、『タイタンの戦い』と印象が似てしまって、後でごっちゃになりそう。[映画館(字幕)] 6点(2011-03-29 23:21:37)

446.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 アメリカ製アニメにどんどん10点付けていったら、どんどん点数に説得力がなくなってしまいますが、本当にどれも大好きなんだから仕方ないっす。今回も最高。ディズニーのステキがいっぱい詰まった正統派ディズニーアニメ。ディズニープリンセスものとして全くブレのない、確固たる表現に満ちた世界にウットリ。CGのラプンツェルに与えられた生命の、なんと魅力的な事! それはもちろんモデリングとか表情とか声とかに因る部分も大きいのですが、彼女の魅力を端的に見せる演出、例えば呪縛からの解放の悦びと自責の念との反復をユーモラスに簡潔に描くシーンから彼女の人となりが存分に溢れだしていて、上手いなぁって。映画は未来への解放の物語、映画のシンボルとも言えるあの美しい髪が、実は彼女を呪縛するものとしての象徴で、彼女を解き放つための選択は、ちょっとアダルトな暗喩だったりもしますが、元々『白雪姫』や『アリス』にも存在するものですから、そういう意味でもディズニーとしての正統派と言えるかもしれません。適所に配置された魅力的なキャラクター達に正統派の音楽(ディズニーアニメの音楽って、ややパターン化され過ぎている感はありますが)にもスキはありません。お城をバックに無数のランタンが空に舞うシーンの夢のような美しさにディズニーのアイデンティティが凝縮されていて、「これぞディズニー」と感激すると同時に、大地震で休止しているTDRの事を思い出し(去年、お一人様で3回行きました)、大地震・津波の被害を思い出して、なんだか心が痛い、切ない映画鑑賞でもありました。[映画館(字幕)] 10点(2011-03-29 22:32:25)(良:2票)

447.  ランナウェイズ 《ネタバレ》 このテンションの低さは一体どうした事かと。メインとなる二人、ジェットの熱さは冒頭で発動したと思ったら、後は延々とワキに回ってココロはまるで見えなくなるし、実質的な主役、シェリーに至っては最初から最後まで受動的で寒々しさを漂わすばかりの、主体性のない存在。こんな状態から生み出されるモノから魅力が溢れ出す訳もなくて、見た目とは裏腹な、ただ時代に翻弄されてゆくだけの弱々しい姿が描かれてゆくばかり。実話を元にするとしても、そして辿り着く場所が決して心地良いところではないにしても、ランナウェイズが生きた、その爆発した瞬間というのは決してこんな寒々しさだけで語られてしまうモノではなかったと思うのですが。光をちゃんと描かないと影だって薄くなります。クリステンにしてもダコタにしても、熱演状態なのですが、それが、空回りしてゆく映画に対してちっとも実になってゆかないもどかしさ。期待したランナウェイズの音も納得できるところまでは全く到達しないままに終わってしまいますし。監督は『タイムズ・スクエア』を100回見て勉強すべき。ところで、脱退後、女優となった実際のシェリー、調べてみると映画版『トワイライト・ゾーン』のジョー・ダンテのエピソードに出ていたようなのですが、どこに出ていたのか全く記憶になくて、しばしDVDを見て思いだしました。・・・なんていうか、その姿は自虐ネタか?みたいな。ジョー・ダンテの悪い冗談て感じ。[映画館(字幕)] 4点(2011-03-29 21:34:19)

448.  ツーリスト 《ネタバレ》 スターで映画を見るという事があまりないので、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーが共演!みたいなところでワクワクする事もなく、予告編から予想される内容もありきたりに思えて決して心ときめかせるようなものではありませんでした。でも、結果的にはヒッチコック映画みたいな昔の娯楽サスペンス映画のノリで意外とまあまあ楽しめました。美しいベニスの街を舞台にしたサスペンスは、昨今のタイトでハードなものとは違って、なんだかのんびりしたムード。音楽もワザと前時代的にロマンチックに、また大仰に鳴って。ああ、肩の力を抜いて見て、って映画なのねって、その今時の映画らしくない大らかな空気を堪能しました。もっとも、アンジーをキレイキレイに撮りきれてないとか(メイクが作り過ぎで『サンダーバード』のペネロープみたいだし、ライティングがマズくてコワいカオが何か所も)、最初から予想付いちゃうオチとか、ミスリードの方法が強引過ぎるとか、難点はいっぱいあるので素晴らしい映画!とは言えませんが。どうせならもう少しコメディ寄りにしちゃって良かったんじゃないかな。完全に古き時代ののどかなサスペンスでも。狙撃隊とかタイトルの出し方とか、現代的なニオイがせっかくの雰囲気に水を差しちゃってて。どうせハナからリアリティなんて無きに等しいのだから、何をやったっていいのですしね。[映画館(字幕)] 6点(2011-03-06 15:06:40)(笑:1票) (良:1票)

449.  恋とニュースのつくり方 《ネタバレ》 なんだか脚本の目指すところが理解できなくて、どういう風にコレを見せたいの?って疑問が延々と続いてしまう映画でした。だって、テレビ局をクビになった主人公がいきなり全国ネット局の番組プロデューサーに抜擢されてしまうというまるで説得力のない飛躍した展開、そこでやたら超人的な才能を見せたり、かと思うとお定まりの平凡な挫折をしたり。彼女ってどの程度の人物なのかがちっとも見えて来ないのですよね。それに呼応するかのように演出もカメラも彼女を上手く捉えていない感じで主人公のクセして、まあ印象薄い薄い。前半なんか、カメラがちゃんと表情を捉えてさえくれてなくって、最後まで見たところで結局お尻しか印象に残らないです。彼女の人物造形と共に周囲の都合の良すぎる反応も含めて、彼女の成長物語及びラブストーリーとしては大失敗しているような映画で、そこに関してはハズレだなぁ、って。でも、一方でハリソン・フォードとダイアン・キートンの余裕の存在感、この二人が醸す笑いの世界は、それだけで十分に楽しめてしまうもので、だからまあ、主人公のお姉ちゃんは二人を引き立てるための狂言回し程度の役で良かったんじゃない?くらいの感じではありました。あ、あとは天気予報のおっちゃんと。それにしても、日本じゃお馴染みの朝のワイドショーってのもアチラが元祖なんですかねぇ(47年前から、ってセリフがありましたが)。ニュースちょっぴりにゴシップネタや生活ネタたっぷりって形式はこっちとそっくり。[映画館(字幕)] 5点(2011-03-04 22:13:38)(良:1票)

450.  幸せの始まりは 《ネタバレ》 ひたすら会話によって進行してゆくラブストーリー、その都会的なイメージ、オシャレな雰囲気を楽しめばいいのでしょうが・・・。基本クサいジェームズ・L・ブルックス、80~90年代にこの映画を見たのならば楽しめたかもしれませんけど、アメリカの都会派なんてのが単なる幻想に思える今はなんだかイライラしてくるばかりなのですが。面白いって言えば面白いのですが、それは会話から生まれる小ネタを楽しむって部分で、基本的にどのキャラにも感情移入はできませんでした。だって、全員が全員、揃いも揃ってカリカリと神経質で。そして「自分がいかに神経質か」を無神経にまくしたて主張し合う映画だったりして。まるで登場人物全員にウディ・アレンが憑りついたようなシロモノなワケで。考えただけでウンザリでしょ。「沈黙は金」とか言いつつ、やっぱりお互いまくしたてなきゃ相手の本質は判らん!って感じの映画で、とにかく自分がいかなる存在かをいかに言葉で表現して相手に伝えるか?ってところがキモになってるのが見てる私には「大変にウザいわぁ」って状態でした。会話の映画という事で、携帯電話もキーアイテムになっているのですが、携帯で会話してるシーンが多い映画って、それだけでイラつきますしねぇ。大勢の中で携帯で話してる人って、その場から浮いてるようでリアルでもイメージはあまりよろしくないですもんね。ビジュアル的にはリース・ウィザースプーンの劣化が気になりました。華やかさが引っ込んでアゴだけが個性になってきちゃったなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2011-02-22 21:47:03)

451.  ヒア アフター 《ネタバレ》 【必ず鑑賞後にお読み下さい】 実はただの恋愛映画じゃないかと。最後に男と女が結ばれるまでを描いているだけ。そして、だからこそとても大切な話で。一人の人間が繋がっていた人。その繋がりが永遠に絶たれた時に心にいっぱいの感情の波が押し寄せて、それを抱えて、その重さを抱えきれずにそれでも生きていて。じゃあ、この世界でひとりひとり、そんな重さを他人と共有できるのだろうか? 自分の重さと他人の重さとを分かちあって生きてゆけるのだろうか? 新たな繋がりを構築できるだろうか?って。そして、その受け止め分かち合って繋がる事が結婚というものなんじゃない?みたいな。主人公が料理教室へ通ったのはあまりに唐突にも思えますが、そこで彼は家庭を築く事を願ったのではないでしょうか。そしてペアを組んだ彼女とは、だけどその重さを共有し、分かち合う事はできなかった、まだあまりに未熟だった、と。人が生きる中で背負った思いの重さ、それをしっかり理解し、受け止めた上で繋がってゆく覚悟を描いた話かな、って。最初はスピルバーグ的お気楽ファンタジーか、「信じる者は救われる」的宗教観の映画かと思いましたが、やはりイーストウッドがそんなに安直なものを撮る訳はありませんでした。死後の世界や死者との対話は、人の心を映すための素材。死んだ人を語る事で生きている人の存在を浮かび上がらせるためのもの。「イーストウッドでオカルト映画?」なんて思ってしまって読みが浅かったですわ。サンフランシスコ、パリ、ロンドンを独自のタッチで描き分けるようなゆとりも見せる(『トラフィック』みたいに露骨なのじゃなくて)イーストウッドですが、最近のシンプルにして深みを見せる老練ぶりは、やはり刮目しない訳にはいきません。しみじみと映画を堪能させて頂きました。[映画館(字幕)] 9点(2011-02-20 16:35:28)(良:3票) 《改行有》

452.  ザ・タウン 《ネタバレ》 凶悪な犯罪者のドラマなので、基本的に感情移入はできず。だから自分の中では追われるシーンや包囲されるシーンでも、少なくともサスペンスものとしては成立してないんですよねぇ。悪い奴らなんだから、さっさと捕まってくださいな、って思いながら見ておりました。環境や生まれ、血のせいにすんなよ、みたいな感じで。ゆえにラストは、あれってアリなのか?って。結局、彼は最後に花屋で一線を越えてしまった訳じゃないですか。たとえ倒すべき悪であっても。あの時点で最早歩むべき道はないよ、と思ったら・・・。でも、これってつまりはかつてベンが脚本を書いた『グッドウィル・ハンティング』のダークなマイナスベクトル版。この映画の内容じゃあ、とてもじゃないけれど「悪いのは君のせいじゃない」とは言えないんですけどね。ベン、90年代のセンスをずーっとひきずってるんじゃない?みたいな。映画を見ていて他に思い出したのって、同じ90年代の『パーフェクト・ワールド』『ヒート』『ショーシャンクの空に』だし。こういう犯罪映画が予め定石を踏んでゆくのが見えているっていうのって、なんかどうも毎回ピンと来なくて、だからってラストだけ意外?で納得できるかって言うと、そんなワケもなくて。ただ、映画的にはテンポ良く、見せ場もあって退屈はしませんでした。街の空気を匂わせるような風景描写も生きていましたし。そして、それだけ。[映画館(字幕)] 6点(2011-02-09 15:07:54)

453.  RED/レッド(2010) 《ネタバレ》 「意味あり気な表情をアップでナメてパン」みたいな、全編『凡作の撮り方』の教科書通りに撮ってみましたって風情がかなり残念な感じの映画ではあります。もっと面白くできるであろう素材に溢れていながら、それを十分に活かす事なくそこそこに仕上げたような。モーガン・フリーマンなんて、せっかく最初に不死身キャラ的ポジションを見せたのに、そのキャラクターを活かす事なく、あんな退場の仕方をさせるなんて肩透かしもいいところ。最後の最後まで、いつまた出てくるのかと期待したのに。でも、現役を退いた人々の物語という事で、無理した見せ場インフレ状態の騒がしいばかりなアクション映画にはならなかった点は良かったと思います。危機的状況下でも経験と熟練に裏打ちされた的確な対処をしてゆく面々、ゆえにキャラ的には表情の豊かさに欠ける嫌いがあるものの、そこは場数を踏んで達観した者ゆえの安定感であると好意的に解釈させて貰いましょう。ギリギリのスリルとサスペンスばかりってのは、逆に未熟者だからって事ですもんね。それにしても、70年代から映画を見てる身にとっては、ボーグナインこそ往年の名優ですが、ウィリスとかマルコビッチとかの80年代に出てきた人々を勇退したジジィ扱いするのには呆然。まだせいぜい中堅くらいじゃない?ってくらいで、でも、じゃあベテランは誰?って思い返した時に、もう多くのスターがこの世を去ってしまった現実に、自分のトシを思い知るのでした・・・。[映画館(字幕)] 6点(2011-02-02 21:44:47)(良:2票)

454.  50回目のファースト・キス(2004) 《ネタバレ》 『ウェディング・シンガー』のコンビという事で期待したのですが。ラストシーンに至っても、周囲にとってはそれが好転だという認識であっても、ヒロインにとってはずーっと変わらないままの現実が繰り返されてゆくワケで、いや、むしろ、時間が積み重なってゆけばゆくほどに、その現実の重さがのしかかる量が増してゆくワケで。「幸せなんだよ」と刷り込み続ける行為は、結局のところ、お父さんと弟の疲弊した努力との差異はない、ヒロインにとってはこの映画のスタート地点から基本的には何ら好転はしてないんじゃないの?って。あの後、時を経れば経るだけ、今度はどんどんと「幸せ」を感じさせる事が困難になってゆくと思いますしねぇ。そういう基本の重さがどうにもこうにも。深刻な設定をハートフルコメディという形で描いているものの、その根底に存在する問題を本当に希望あるものにまでは昇華できていない気がするのですね。でも、一方でキャラ的にはみんな揃いも揃ってヘンで楽しかったです。変人コメディ映画としてはイイ感じ。『グーニーズ』の虚弱少年があんな太マッチョになってしまったのは、結構ショッキングだったりしますけど。[DVD(字幕)] 5点(2011-01-30 10:07:10)(良:2票)

455.  グリーン・ホーネット 《ネタバレ》 古い古い原作ながら、お金持ちの社長がヒーローとか、偉大だった父親との確執とか、ヒーローものとしてのネタ的にはかなり出遅れてやってきたシロモノのようにも感じます。だけど、社長がバカと言うか単細胞的な人間であるがゆえに、グダグダとつまらない苦悩をしたりせず、「悪」と「正義」という単純なワードに突き動かされてゆくような感じで。最近の、嗜虐趣味を露悪的に披露しながら絶対的な正義も英雄もないと叫んでみせる、却って幼稚(中二病的?)じゃない?ってアメコミヒーローものが幅を効かせてウンザリしている中で、久しぶりにヒーローにスッキリさせて頂きました。「悪いヤツは悪い!正義は勝つ!」それがヒーローにはなれない現実の中でヒーローものに求められるごくごく当たり前のカタチじゃないかなぁ。「正義」に目覚めるエピソードが足らない、動機が弱い気はしましたが、金持ちだけどダサい主人公が、強いけどちょっとオタクな中国人の力を借りてヒーローとなってゆく姿は、様々なヒーローものの主人公の中でも親しみをもって見られました。ラストのキャメロン・ディアズとのドタバタもヒーローものとしてカッコ良くオチてないあたりがイイ感じで。映像的には3Dの効果はアクションシーンの一部とエンドクレジット以外はイマイチでしたが、マルチ画面になって、次々増えるフレームの3D感がバラバラになってゆくって趣向は挑発的でワクワクしました。それにしてもカトーはかつてブルース・リーが演じた『グリーン・ホーネット』のカトーに、『ピンクパンサー』シリーズのカトー(ケイトー)が激しく混じっちゃってる状態でしたが、あれ、絶対ワザとですよね。ご主人様と部屋の中で大乱闘って。[映画館(字幕)] 7点(2011-01-23 16:00:08)(良:1票)

456.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 コミュニケーション能力が極端に欠如した人間がコミュニケーションツールを構築するという皮肉、これはネット社会を痛烈に批判した映画なのか?と言うと、そんなに単純なものでもなさそうで。mixiのフレやtwitterのフォロワーとの繋がりにしろ、2chで名無しで人を中傷するお馬鹿さんにしろ、希薄化する関係性に対するネットを介しての自己の存在確認作業っていう意識が働いているように思えるのですね。ほら、ひと昔前、女子高生が友達のまた友達の・・・ってプリクラを沢山集めていたように、それはこの世界で自分って存在が他者と繋がっているという証明を得る事でもたらされる安心、みたいな。でも、そこに重きを置く事でリアルでは更なる希薄化を生み出したり、どんどんと複雑で肥大化したシステムとなり、大量の情報が溢れる事でネットの内側でも結局は繋がりが希薄になっていったり。この映画に登場する人々は極端な味付けをされていると思います。主人公の、他者と視線を合わせない、会話が噛み合わないっぷりったら、もうハナから絶望的な存在としてシンボライズされていたりして。でも、嫌悪感すら抱かせるあの姿は実際のところ、まるで別の次元の人間と言えるのか?って。新米弁護士が語った法廷での証言の中身(誇張85%、残りの15%は嘘)は、そのまま日々ネットで表現される個人にあてはまりそう。そんな今の時代のコミュニケーションのあり方を問うてみせた映画として認識させて頂きました。結局はリアルにしろネットにしろ、コミュニケーションの本質って変わらないんじゃない?って。[映画館(字幕)] 8点(2011-01-19 16:15:55)(良:3票)

457.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 トニーとデンゼルのコンビで列車映画って『サブウェイ123』の悪夢再び?みたいな感じで全く期待できませんでした。映画が始まった途端にトニーお得意の逆光&コマ飛び&カメラ動きまくりの毎度のアレで「あーあー、今回もかぁ」って。ところが、スゲー面白いでやんの。そりゃ、トニーらしくとっ散らかったカットがバラ撒かれている状態はいつも通りなのですが、とにかく今回は映画の視点にヘンなブレがありません。暴走している機関車を止める、ただそれだけに特化された物語が一直線にノンストップで突っ走っております。登場キャラが多いものの、全員が与えられた役割を果たす判り易さ(ヒーローはヒーロー、悪役は悪役、って)。ちょっとした事が段々と大事になってゆき、巨大なパニックを巻き起こしてゆく、そのエキサイティングな正統派映画的イベントっぷりが、ここしばらくの間、エメリッヒ製トンデモ系バカ映画くらいしか見るものがなかったパニック映画好きの溜飲を下げてくれました。踏切や高架や鉄橋やポイント、前から横からヘリコプターから、様々な列車映像が捉えられていて鉄分もたっぷり、映画史的に『カサンドラ・クロス』『大陸横断超特急』に比肩し得る列車パニック大作の快作。くそー、トニーのクセに生意気だぞ。お、覚えてやがれ![映画館(字幕)] 8点(2011-01-09 15:29:23)(笑:1票) (良:2票)

458.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 ゲーム音楽ってPSG音源やFM音源で鳴らしてた時代の方が印象に残ったじゃないですか。CD-ROM以降の、どんな音でも鳴らせますって状態になってしまうと、かえって他のジャンルに埋もれて名曲が生まれなくなっちゃった。この映画にも同じ理屈が言えて。この映画のビジュアルは前作から圧倒的な進化を遂げていながら、退屈。そこら辺にゴロゴロしてるゲームを含むCG作品との差異は感じられず。前作にあったインパクトは皆無なのですよね。物語なんてものは、前作からしてあの程度ですから、最初から期待なんてしちゃいませんが。肝心なのは、いかに独自進化したデジタルワールドを見せて貰えるか、だったのですけれどねぇ。完全を求めて不完全なものを排除していった世界で、なんで最近のCG技術まんまな、リアル指向の世界が構築されていっちゃうの? あくまで創造主のリアル指向が矛盾として反映されていたとでも言うのでしょうか。やたら無駄の多いプログラムばかりな世界。シンメトリーを基調とした幾何学模様のポリゴンむき出しな、それこそ無駄のないCG世界が遠く遠くまで広がっていたとしたら、どんなにか素晴らしかった事か。太陽の美しさを語るのに、この世界の輝きはどうにもハンパじゃないですかえ? ラストの太陽はそんなにキレイに輝いてましたかね? もっとフェティッシュな、それこそ今の技術ならアッチの世界はフルCGって状態でも良かったんじゃないかなぁ。リアル方向にブラッシュアップするなんて、当たり前過ぎてつまんない。あと、余談ですが、音デカけりゃ料金他より余分に取っても構わないってモンじゃないでしょ、IMAX。明るさは一部のREAL Dに負けてるし。3D前売り券から更に600円プラスって。[映画館(吹替)] 4点(2011-01-03 21:47:28)(笑:1票) (良:2票)

459.  ロビン・フッド(2010) 《ネタバレ》 頭の上のリンゴは?・・・って、そりゃウイリアム・テルだ。ラッセル・クロウの演技がずーっと一本調子でキャラに面白味が欠けているのが大きな難点なのですが、予想していたよりはシンプルな娯楽映画として楽しませて頂きました。リドリーとラッセルで時代モノですよ、って言ったら、それだけでもうヘヴィだ・・・ってカンジですけど、そんなには歴史的背景を語る政治シーンとか続いたりしなくて(あるにはありますが)、物語がどんどんと転がっていって。クライマックスを迎える前のタメがクドい感じはあるものの、悪いヤツをやっつける痛快活劇ってカンジで。CGもそーんなに目立つような使い方はなくて、自然の中で展開するダイナミズム溢れる映像で魅せます。ブランシェット姐様は相変わらずステキだしね。ただ、前世紀の終わり頃に発病したリドリーの『プライベート・ライアン』好き好き病は治らないどころか悪化しちゃってますねぇ。今回は笑っちゃうくらいにロコツで、どれだけ影響を受けてるんだ?っていう。それまでの彼のセンスだけで十分通用すると思うんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 6点(2010-12-26 14:20:21)(笑:1票)

460.  バーレスク 《ネタバレ》 「アギレラ」って、怪獣の名前か『ドラクエ』の呪文みたいやね。でも歌はパワフルで聴かせるわぁ。で、だけど映画にちゃんと彼女の個性を生かせたのか?って言うと、必ずしも・・・って感じがして。マリリン・モンローをリスペクトした前半は大変に楽しませて頂いたんですよ。今の時代の感覚の中に『紳士は金髪がお好き』を織り込んでみせるって、その音の鳴らし方も含めてステキやわぁ、って。ところが中盤、物語がどうもアヤシクなってしまって、それはヴァーホーヴェンのラジー賞映画や、踊るバーテンダー姐さん達の映画を強く強く思い出してしまって、そしてそれらから抜き出る事なく、いや、それどころか、それらよりももっとぬる~く進行したまま終わってしまったなぁ、という感じで。彼女は役者としては大根なので、前半の無邪気な田舎娘って役どころには合っていても、後半の舞い上がって調子コイたあたりはただのバカに見えてしまうんですよね。メイクやヘアで変化させるにも限界があるよなぁ、って感じだし。店長の盲目的な店への拘り(そもそも何が彼女をそこまで拘らせるのかは不明)や、バーテン兄さんの二股バカっぷりも含めて、なんだか軽薄な人々の浅はかな物語という印象で。まあ、そんなところはどうでもいい、ただステージの歌と映像だけで十分、って事なのかもしれませんけど、いちいちエロティックなネタばっかりだしねぇ。歌で魅せるにはエロがジャマ、って。彼女の歌は良かったけれど、でもこの映画よりもライブの映像の方がもっと良さそうな気がして仕方ないのですが。あ、手持ちカメラの多用とカット割り細かすぎなのがウザい映画なのですが、そのワリに構図がキマってるカットが結構あったのが見モノではありました。[映画館(字幕)] 6点(2010-12-23 21:30:07)(笑:1票) (良:1票)

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