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41.  アマデウス 傑作ってこういう映画のためにある言葉。何度見ても飽きずに引き込まれます。音楽は天才的なのに性格は幼児並みのモーツァルトに嫉妬するサリエリ。冷静そうに装いながらも心の中はその神の不条理に怒り狂わんばかり、エイブラハムも良かったけど、トム・ハルスのモーツァルトも実に良かった。頭の中で音楽が「書いて、書いて」と鳴り響き、音符が飛び回るという天才作曲家の姿を見せてくれた。脚本、演出、俳優、音楽とどれも素晴らしい!10点(2003-02-06 15:12:04)

42.  明日に向って撃て! 私が劇場で見た最初の記念すべき映画。以来ロバート・レッドフォードの大ファン。ニューマンとキャサリンが自転車に乗るとき流れる「雨にぬれても」は良かった。この映画の軽快さを象徴するような軽快な音楽で、それにマッチした楽しくて美しいシーン。強盗でお尋ね者たちなんだけど憎めないキャラに描かれているの、つい二人に感情移入してしまう。ラストのストップモーションからモノクロに転換するラストシーンは傑出で印象深い。あれからうん十年・・いつまでも記憶に残る名作です。 10点(2003-02-06 14:08:24)(良:1票)

43.  招かれざる客(1967) 別段泣くような作品ではないと思うのだけどキャサリンの母心に泣き、ポワチエの思いに泣け、スペンスの決意にまた泣けて、、と感動の涙がこぼれる。それくらい脇役まで含めて出演者たちの演技や丁寧に作られた脚本が素晴らしい。 時代が変わった今見ても親心に変わりはなく、それぞれの気持ちが分ってしみじみする。 帰ってきた娘の突然結婚話、それも再婚の黒人で半日そこそこで賛否を決断しなければならないという。申し分のない立派な人物ではあるが、大事をこんな性急に決めるなんてたとえ相手が誰であっても戸惑うだろう。 偏見なく一途に恋に突き進む娘に父は世間から受ける差別を憂慮するが、母はそんな娘を誇りに思い理解する。 ジョンは情熱をぐっと抑え相手の親子の絆を第一に尊重しようとする。 ジョンの両親やリベラルで気さくな神父もやってきて、父親同士、母親同士、ジョンと娘の父、母と娘、父と神父などの会話の中からそれぞれの思いが吐露され見事なドラマとなっている。人種差別も今よりずっと激しかった時代にこの堂々とした リベラルさは立派。作品も爽やかで後味がいい。スペンスはこの作品の完成後まもなく67年6月10日67歳で亡くなった。ずっと健康を損ねていて久々の出演ということで弱々しい感じはするものの、最後の見せ場の存在感はさすがだった。キャサリンにもポワチエにも改めて惚れぼれ。お勧めです。 9点(2005-02-17 21:55:57)(良:1票) 《改行有》

44.  モンスター(2003) ホントに神がかり的なS・セロン渾身の演技。まるでアイリーンが乗り移ったかのような迫力にただただ圧倒された。 彼女が顔や体型まで変えて挑んだのは見て納得した。あの美しいセロンのままではアイリーンになり切れなかっただろう。 辛かった子供の頃からいろんな夢を見ていたアイリーン。現実が辛く酷いものであればあるほど、楽しい夢の世界で幸せな自分を想像するしか希望はなかったのかもしれない。不幸な生い立ちの少女が大人になってもやはり現実は厳しく辛いものでしかなかった。 絶望のどん底で見つけた唯一の希望がセルビーだったのにこの出会いが彼女の転落に拍車をかけてしまう。 恵まれない人生で堅気の暮らしを望んでも叶わない、抜け出そうにも抜け出せない、染み付いてしまって今更変えようもない粗野な言葉や仕草のすべて、それまで生きてきたようにしか生きられなかったアイリーン。彼女のやったことは許されるべくもないが、こんなふうに転がってしまった彼女の絶望的な人生の悲しさ、やるせなさは痛烈に伝わってくる。 彼女に対する共感とか同情ではなく、そもそも一人の女性がなぜこういう犯罪を犯すに至ったかという所にやるせなさや怒り、痛ましさを感じる。女性や幼い子供にまで加えられる性的暴力、子供が健全に育つべき家庭や肉親の愛情に恵まれないといった社会的病理が犯罪の背景にあるということも重く訴えかけてくる。9点(2004-10-28 20:40:11)(良:2票) 《改行有》

45.  人生は四十二から これはもう表情や仕草などチャールズ・ロートンがとっても魅力的で大好きな作品。はじめイギリス貴族の召使としての立場を何の疑念もなく守っていたラグルズは、アメリカ人の新主人と同じテーブルに座ることさえ身分が違うからとためらう。 人は平等だと身分などに頓着しない主人は彼を大佐と呼んで友人のように振舞うので、 彼も次第に自由の楽しさを味わうようになる。(この主人の妻は身えっ張りなのだが、彼は妻に下品と嫌われても自分好みのチェックのスーツにこだわったりするのが可笑しい) 居酒屋でリンカーンの演説を知らないかという話になった時、アメリカ人の客に次々尋ねても誰も知らないというのに本で学んでいたラグルズが平等、自由、理想を説いた「人民の人民による人民のための国家」という有名な演説を見事に暗誦するシーンが圧巻。紆余曲折を経て得意の料理、サービスでレストランを開いて新しい人生をはじめたラグルズを、新旧主人や大勢の客が「彼はいい奴だ、誰もが褒めてる♪」と歌いながらエンディングになるシーンではいつも感動して胸が熱くなる。 リンカーンの演説のように、誰にも平等にチャンスがあり自由に生きることができるというアメリカの理想を描いているが、これぞかつてのアメリカの良心そのもの。他にも彼と親しくなる未亡人が「夜明け前は暗いものよ、苦あれば楽ありよ」など励ます言葉も優しく、こうした全篇に漂う暖かさがなんとも心地よい。 9点(2004-09-26 22:00:42)(良:1票) 《改行有》

46.  カメレオンマン 脚本のアイデアと映像マジックで言えばこれはもう素晴らしくて、傑作と言ってもいいのではないか。 本物の映像に紛れ込んだりしてるが、その自然さはうっかり騙されても不思議でないくらい違和感がない。 この映像は確かにフォレストガンプより先んじてるし、こちらのほうがより賞賛されてもいいと思う。 徹底的にドキュメンタリーっぽく凝った作りが他にはない面白さ。 周りの環境に同化するあまり自分自身を失ってしまうというゼリクは自分を取り戻してからこう言う。 「自分自身になることだ。ここは自由の国アメリカだ」 アメリカに移住してくる人々はこの土地に順応して溶け込んでいかなくてはならないが、同化するあまり自分自身まで失ってしまってはいけないとのメッセージも込められている。 ウーン、、こういうとっぴな発想をするところが常人とはケタが違う。 最近見た数本だけでもアレンが天才的な映画人と言われるのがよく分かった。 9点(2004-06-13 00:08:05)《改行有》

47.  カイロの紫のバラ ミアがスクリーンから出てきた映画の出演者と本物の俳優のどちらかを選べ、と言われて現実の俳優を選ぶ。 これで幸せでない現実から抜け出せるかとときめいたのもつかの間、やはり現実は変わらず夢に終わる。 面白くもない辛い日常から抜け出せるのはスクリーンに没頭するひと時だけ、この時だけは夢の世界で幸せを感じていられる。 こうしてひと時の夢を見た後がっかりした彼女はまた新たな映画に夢を見る、、、 他の方もいわれてますが、虚構である映画で夢を見る楽しさや喜びを実に分かり易く描いて見せて素晴らしいです。 9点(2004-06-06 18:25:40)(良:2票) 《改行有》

48.  噂の二人 《ネタバレ》 意外にも思いっきりシリアスドラマで後味もよくない。それでも出演者の迫力や話の展開にすっかり引き込まれた。最初は邪悪な子供の狡猾さが思いっきり気分が悪くて、あんなことで皆が誤解して彼女達があっけなく否定されるのが納得いかなかった。でもこの60年代初めなら今よりずっと同性愛に対する偏見は大きかっただろうし、社会から抹殺されかねないくらいのことはあったかもしれない。転調したのはマーサが噂がきっかけで自分が実はカレンを好きだったと認識したと、つまり「嘘から出た誠」状態に気づいて自己嫌悪してしまう悲劇になってしまったこと。だから彼女達の無実が晴れてもハッピーとはいかず、すごくシニカルな話で救いがない。ただオードリーの毅然としたラストだけが唯一希望を感じさせる。皆さんも言われてますがあの子供、すご~く憎たらしくてインパクトが凄かった。それにしてもこの二人でミュージカル風のコメディというのがあればきっと楽しいだろうなぁと叶わぬことを思ったりします。9点(2004-05-23 20:53:07)

49.  エド・ウッド なんて愛すべき人物! 少年のように瞳を輝かせチープな映画製作に情熱を傾ける。そんな好きな映画を作るためならばたとえサギまがいだろうとおべっかだろうが厭わない。比べるのもなんだけど、少なくともこの情熱と奮闘振りは「アメリカの夜」で見たトリフォー監督にも劣らない。エドがベラ・ルゴシに示す敬意と愛情、ひたすら純粋な映画バカぶりに心を打たれる。老優のマーティン・ランドーも素晴らしいが、エドを演じるJ・ディップがさらに素晴らしい!表情なんかもう最高です。思いつきや安っぽい映画制作のあれこれは思いっきり可笑しくて楽しい。描かれる映画はB級でも作品はA級、モノクロにしたのも効果的。監督がエドと周囲の人を暖かく描いているのがとてもよく分かります。9点(2004-05-18 19:08:09)

50.  恋愛適齢期 これは中高年世代には「そうそう」と思い当たるところが多くて大受けすると思います。ラブシーンで血圧を測ったのはいいけれど、老眼で数字が読めないなんてのはこの年齢でなければ分からないでしょうが爆笑もんです。この熟年カップルのラブシーンだって下手すると小恥ずかくなりそうだが、この二人がやるとsayzinさんの言われるように若者のように初々しく楽しく見えるのはさすがにうまい。他でも微妙な心の揺れをこの二人は表情や仕草、絶妙の間合いで見せてくれます。ニコルソンが楽しそうに(見える)コメディアンぶりを発揮し、キートンも感情爆発の体当たり演技。このキートンは同世代の女性の鏡かも。ハリウッドには珍しく無修正らしいシワの梅干顔なのになぜこんなモテモテ恋愛映画の主役が可能なのかというと、、まずスタイルがいい。これが太ったおばちゃんではまず幻滅する。次に表情が豊かで笑顔がチャーミング。彼女の明るさにはなんともいえない和み感がある。これなら36歳のハンサムでも惚れるかも、、という説得力がある。脇役のマクドーマンが言うセリフなどはしばしに現実味があって、よく練られた脚本だと感心します。最後は意外にあっさりして都合よすぎる気もするが、こんなに愉快で楽しい作品は大好きです。 9点(2004-03-30 20:35:11)(良:1票) 《改行有》

51.  犬の生活 公開当時チャップリンは29歳、最初の破れた塀を使ったおまわりさんとの追いかけっこのギャグシーンもスピード感にあふれ元気がいい。その他ホットドッグ屋(チャップリンの兄さん)の目を盗んでパンを盗み食いするギャグ、二人組のスリから財布を取り返そうと二人羽織のように手だけでパントマイムをするシーンなど、見事なアイデアとパフォーマンスが随所に見られる。ドタバタコメディで笑わせながら、ラストは恵まれないのら犬や酒場の女性(エドナ)、浮浪者が郊外でささやかな幸せを得るという心温まるお話で見た後とても幸せな気持ちになれる。犬のマットはオーデションで選んだそうで、耳のたれ具合といい目の周りのパンダ模様といいインパクトがある犬相。しかもおとなしくチャップリンの枕になったりズボンに入ったりするのを見てもなかなかの名優ぶりです。40分と短いながらチャップリンの芸が堪能できる大好きな作品の一つです。 9点(2004-03-15 18:31:22)(良:2票) 《改行有》

52.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 デミルやスピルバーグが束になって作ったようなアクション、スペクタクル、冒険がてんこ盛りの楽しさです。印象的な見せ場では、ローハンに援助を求めるためピピンが狼煙を上げると遠い雪山の山頂に次々と狼煙が上がる空撮シーン。映画のスケールの大きさを象徴するような雄大さは感動ものです。巨大翼竜?や巨大マンモスを使っての戦闘シーン、ミナス・ティリアや滅びの山、巨大クモ、CGのゴラムなどの造形。全編すごい映像マジックで圧倒されます。3部のうちでは一番見ごたえがある。 冒頭でゴラムの前身を描くので彼が二重人格風なのも納得。彼は魅力的なキャラです。滅びの山に向かうフロド、サム、ゴラムと平行してアラゴルン達の戦いが描かれるが、双方ともにスリルと迫力でハラハラドキドキの連続。特に滅びの山に向かう3人の話はスリルが一杯。ゴラムにだまされ巨大クモの洞窟に入ってしまうフロド、この時大活躍するのがサム。とにかくサムが主人公というくらいの活躍ぶりです。いくつか疑問点もあるものの、映画史に残るであろう映像を前にすると些細な事などどうでもいいと思えます。(ファンタジーなんだから何でもアリでOKかと)壮大な物語をいっそう盛り上げる音楽も素晴らしい。 9点(2004-02-25 23:18:38)《改行有》

53.  ラブ・アクチュアリー 近頃これほど見たあと楽しくて気持ち良くなれる映画はなかった。アメリカへの皮肉をさりげなくきかせ、イギリス賛歌をユーモアで見せる。多くの登場人物たちが混乱することなくそれぞれの愛の物語を紡ぐ。どの話もそれぞれとてもいいのだが、老いたロック歌手の存在は面白い。彼の歌が全ての人間模様をやさしく包む。小学生が憧れる女の子の歌もいい。個々の話は書ききれないが、イギリス俳優を中心に皆いいので見ごたえがある。アハハと笑いながら楽しい気持ちになれる、これは映画を見る一番の幸せ♪9点(2004-02-14 15:16:41)(良:1票)

54.  真実のマレーネ・ディートリッヒ ↓<しまうま>さんに同感!。古いドキュメンタリーフィルムや映画、彼女の娘や生前の彼女を知る人たちの話などで、彼女の生き方を鮮やかに描いている。戦争の世紀と言われる20世紀のほとんどを生きたデートリッヒの人生は、そのまま激動の時代をたどることにもなる。特にドイツに生まれ家族を祖国に残しながらも、反ナチを貫いて声を上げ行動したその強さに改めて圧倒される。彼女の歌う「花はどこへ行った」はフォークの歌い方とはまるで異なり、たたきつけるような怒りと力強さがある。彼女に映画だけでなく「歌う」手段があったことでこれだけの個人的活動ができ、広く影響力を及ぼすことになった。彼女の個人的背景は知らなかったので、ここで語られる夫をはじめ家庭の話はとても興味深かった。J・ギャバンとの恋物語で、戦車でパレードする彼の元へ駆けつけるマレーネの逸話はまるでそのまま映画のお話のようだった。ドキュメンタリータッチの作品なのに彼女の生き方があまりにもドラマチックなため、思わず何度も涙が出た。75歳で引退して姿を消した美学といい、自分を貫き毅然として生きた彼女の人生に心から感動した。9点(2003-12-25 14:26:34)(良:1票)

55.  ラスト サムライ これだけの純日本映画をアメリカが作った、ということが驚きの素晴らしさでした。細かな部分はおいても、日本人が見ても違和感のないほどのサムライの姿です。これだけのスケールの大きさや緻密な作りなど、今の日本ではまず無理でしょう。監督やトムの武士道に対する敬意が過剰なまでにうかがえて、むしろこそばゆいくらいです。すでに日本人が失ってしまった誇り高い精神を改めて教えられた思いもします。言い尽くされていますが日本の俳優さんたちの頑張りも素晴らしく、誇りを持って滅び行く姿に泣けました。日本人ゆえに目に付く歴史的・風物的ほころびなどもかる~く超えて、単純に感謝、感動しました。9点(2003-12-13 14:13:34)(良:1票)

56.  欲望という名の電車(1951) 妹の家に来た時からすでにブランチの心は壊れかけていた。アルコール中毒もあった。これが予備知識なしでも分かる。ビビアンの演技はすさまじい迫力で2時間あまりを釘付けにする。老醜を気にするブランチだがビビアンはまだ十分美しいし可愛い。対する粗野で下品なスタンリーのマーロン・ブランド。繊細な神経のブランチの心をさらにズタズタにするような乱暴で思いやりのない男だ。もう絶対ブランチに肩入れしてしまった。妹の家に来るまでにさんざん傷ついて誰かれに助けを求めて満たされず、行き場所もなくて頼ってきたのにこんな酷い仕打ちをするなんて、、彼女に必要だったのは心からのいたわりの優しさだけだったのに・・・妹が赤ん坊を抱えて「もう戻らない」と逃げていくのでちょっと救われた気分。ビビアンの演技は時に舞台劇を見ているようだった。彼女やブランドなど俳優陣の演技にプラス1点。 9点(2003-11-18 22:28:41)(良:2票)

57.  プラトーン すごい衝撃です。ベトナム戦争の真実の一端が、まるで当時の戦場を目の当たりにするようなリアルさで展開します。殺すか殺されるかという恐怖の中、狂気が人を支配すると誰彼かまわず殺してしまう。人間の尊厳も理性もない。ある村での虐殺、レイプ、放火や味方同士の殺し、ドロの中、雨の中でのたうち回るその悲惨さ。安全な所でこれらを眺めていると、戦争はいかなる理由があろうと正気の沙汰ではない。アメリカ人で戦争の真の姿の一端を見せてくれたストーン監督もすごいが、これをアメリカがアカデミーで評価したことも今思えば驚き。それなのに懲りもせず同じ事を繰り返してるアメリカって・・・絶句!9点(2003-09-25 23:34:56)(良:1票)

58.  我等の生涯の最良の年 第二次大戦が終わって帰還した3人の兵士の戦後を描くこの作品は、戦勝国のアメリカでも戦後様々な人間模様や心の傷があったこと、戦争が人間に及ぼしたその後の苦難を各個人を通して描いて、戦争に勝っても負けても後の苦難があるのは一緒なのだと教えてくれる。ある者は新婚の妻が家を出て家族はバラバラだし、独身のホーマーは腕を失っていて恋人はショックを受ける。銀行員だった男は平和な家庭があったが、娘が妻に去られた戦友と恋仲になる。とまあ、それぞれの生活が戦争の前後では変わってしまい、生きていく一歩を踏み出すのにもイロイロ葛藤や問題が起こる。ワイラー監督はそんな彼らを暖かく包むように描いて、人間味があるいい後味になっている。義手のホーマーは本当に腕を失っていて、アカデミーの助演男優賞を受賞した。他、監督、主演男優、作品賞など総なめ状態で、アメリカでも戦後の人間の苦悩に対する共感が大きかったことが分かる気がする。9点(2003-08-29 14:28:28)

59.  モロッコ デートリッヒのステージへの登場場面、シルクハットにタキシード、タバコを吸いながら客席を見回す。歌いつつ女性客から花を取りキスしてみたりとなんとも粋でキザだが、客の外人部隊のクーパーも一目で魅了されてしまう。これは宝塚の男役のような妖しい魅力。次のステージが自慢の脚線をさらしてのりんご売りだから、これだけでデートリッヒの魅力を十分見せている。2本指の粋な挨拶、ルージュの伝言、切れたパール、名場面は多いけれどラストシーンは特筆もの。ラッパと太鼓の音に決断を迫られ、去っていく兵士たちとマンジューを切羽詰った表情で交互に見やるデートリッヒ、砂漠をハイヒール脱ぎ捨てついていくのはかっこいい。クーパーも美しく粋な美学に色どられたハイセンスなラブロマンス。 9点(2003-08-20 21:32:08)《改行有》

60.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 西部劇とドクの恋愛・・全編スピード感、スリルがあって全く飽きさせない。3本とも大好き。9点(2003-07-09 14:15:20)

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