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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
41. 赤い河 《ネタバレ》 いや~、カッコイイすよ、カウボーイ。動きにムダがないところがクールです。あのような環境でぐずぐずしてたらアッと言う間に死んじゃうんでしょうね。皆さんご指摘の通り牛の迫力には恐れ入ります。大暴走シーンは勿論のこと、河を渡るシーンや終着点の町に溢れる牛。それを馬で当たり前にかき分ける様子にも感銘を受けます。やっぱ昨今のコピペに頼るCGとは大違いですよ。強い父親との対決を経て一人前の男になるってのがアメリカ人らしいっすよね、イイ意味で。あの唯一の女性も素敵だ。私ももっと早くに生まれたかったなぁ。個人的に西部劇の音楽と風景はたまらなく郷愁をそそるのです。母がジョン・ウエィンが好きで子供の頃良く白黒TVで見ていた記憶が甦るのでしょうね。8点(2004-11-15 11:45:39)(良:1票) 42. 子供たちをよろしく シアトルのストリートチルドレンを追ったドキュメンタリー。売春、ポン引き、麻薬に盗み。しかし彼らは意外な程あっけらかんと逞しく生きていて、カメラの前で将来の夢を語る。家にいられないから逃げてきた彼らだけど、やっぱり親の愛情を切に求めているんだなぁ。それがアル中や服役中や自分を虐待する親であってもだ。こういう子供たちを見ていると、ホントに「大人はなにやってるんだ!」と腹が立ちます。ラストに流れる「TAKE CARE OF ALL MY CHILDREN」でトム・ウェイツは「子供たちを迷わしてはいけない」と唄っている。まるでライ麦畑のキャッチャーのようなのだ。8点(2004-09-14 12:38:51) 43. エイリアン 映画見て本気で文字通り手に汗かいたのはこの映画が初めて。8点(2004-08-18 10:55:48) 44. メメント 映画館で見ましたけど、難解ですか?う~ん、むしろ頭イイ人ほど混乱しちゃうのかも。私は自慢じゃないけど記憶力が悪くて、特に一瞬にしてストックしている記憶を検索して物事を判断するってのが苦手。だからかな、映画見ながら思いっきりガイ・ピアーズのパニック感というか焦燥感を体感して手に汗握ってしまいました。それに、例えば死んだら天国に行くんだったとしても、生きてる時の記憶がないなら、ただ単純に土になるのだって同じじゃないかなぁ。10分ごとに記憶を無くすって事は10分ごとに死の恐怖を味わうって事じゃない?そう考えると記憶ってなによ?人生ってなによ?単純に見た目のおもしろさだけじゃなくて、そんな虚しさや哀れさまで味わえてしまうのがこの映画。「バツグンに面白い体感型ムービー」と私は思います。8点(2004-08-16 21:09:16) 45. インテリア 結婚30年の夫婦と三人姉妹の物語。父親が久しぶりに揃った三人姉妹に対し、突然母親との別居を切り出すことから始まる。神経質で完璧主義で何もかも自分でコントロールしなければ気が済まない母親が起こす自殺未遂。母親とは正反対の女性との結婚を準備する父親。母親を気遣いながらも自らの生活を守る娘達。それぞれの心理が丁寧に描かれている。人間誰しも幸せになりたい。けど、自分の幸せが他人の不幸に繋がる事も多々ある。その場合どうするか?罪悪感とどう折り合いをつけるか?他人ならば思い切って切り捨ててもいい。しかし家族となるとそう簡単には解けない複雑な呪縛がある。親の姿に自分の行く末を見る。かと言って「犠牲になる」のは偽善ではないか?「人生は少し鈍感な位でなければ生きて行くのは難しい。」と言っていた作家がいたが言えてると思う。舞台となっている海岸の風景や登場人物達の立ち位置なども計算されていて美しい。薄いガラスのように繊細な作品。8点(2004-06-01 13:52:09) 46. 永遠のモータウン モータウン・レコードの黄金期にスタジオ・ミュージシャンとして活躍した「ファンク・ブラザーズ」にスポットを当てたドキュメンタリー。初期のポップ・ミュージックの世界では演奏者のクレジットをレコードに載せていなかった為、彼らの名前は長く人々に知られることはなかったのですが(モータウンでは初めてクレジットされたのがマーヴィン・ゲイのアルバム「WAHT'S GOING ON(71)」)、モータウンの命である、あのグルービィで甘酸っぱい独特のサウンドを作ったのは彼らだったのです。映画ではファンク・ブラザーズのメンバー達により、彼らが活躍していた当時の様々なエピソードや如何にしてそのサウンドが生まれたかなどが語られます。これには「へーっ」と一々感心しちゃってホント勉強になりました。そしてその合間には再結成されたファンク・ブラザーズの演奏をバックにブーツィ・コリンズやベン・ハーパー、チャカカーン等が「REACH OUT I'LL BE THERE」「ヒート・ウェーヴ」「悲しいうわさ」等の名曲を唄うライブシーンが挿入されるワケです。これがね、もぉ~たまらんのです。演奏することが好きで好きでたまらない連中の、魂の底から沸き上がる音楽の喜びに胸が熱くなったです。↓【すぺるま】さんご指摘の「AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH」なんか思わず立ち上がって拍手しそうになりましたよ。このへんの音楽が好きな人は必見!大スイセン!8点(2004-05-05 14:39:07) 47. 日の名残り たまりません。様式美を愛するイギリス好きの私には超ドツボな映画。アンソニー・ホプキンスが執り仕切る優美で洗練された貴族の生活。台所で、食卓で、遊技部屋で、彼が行う様々な仕事にウットリした。BGMがまた素晴らしい(【ともとも】様に同感)。人生の大事な選択って発車のベルが鳴り終わってから扉が閉まるまでの電車のように、ちょっとでも躊躇すれば乗り遅れてしまう。けど、乗ったら乗ったで果たしてそれで良かったのかと自問自答。それでも時は容赦なく過ぎてゆくのだ。この役はアンソニー・ホプキンスにとっての最高傑作だと私は思うなぁ。まさに緩やかに暮れて行く「日の名残り」を存分に味わえる作品。8点(2004-04-05 15:44:31)(良:2票) 48. 25時(2002) 誰にとっても人生は一度きりだ。昨今簡単に「自爆テロ」とまるで新しい爆弾の一種かなにかのように言われるが、自爆する人にとってもたった一度の人生。その決意は並々ならぬものがあったろうし、彼らにその決意をさせたのは「神」ではなく「人間」なのだと言うことを理解しなければ問題の解決とは程遠い。なので【veryautumn】さんの意見は全くもっともで、私も9.11について語られる時いつも気にかかることだ。しかしこの映画については【?すぺるま代表取締役社長】さんの「社会派ではなく1本の映画として完成度が高い」と言う意見に同意する。これはニューヨークを舞台に描かれたベニオフの原作にスパイク・リーが非常に個人的な感情を織り交ぜて作った映画だと思う。他人をヤク中にした金でゴージャスな暮らしをしてきたモンティ、その金で高価な買い物をするナチュレル、分かっていながら傍観者でしかなかったジェイコブとフランク。モンティと彼にまつわる人々の一度きりの人生が失われた原因は、彼ら自身にあるのだという真実をスパイク・リーは提示し続ける。その上での圧倒的な喪失感、そして再生への希望。ビート詩人がポエトリー・リーディングをしているかのようなこの映画での「スパイク・リーの復活」を素直に喜びたい。 8点(2004-02-16 12:02:32)(良:3票) 《改行有》 49. タクシードライバー(1976) 10代の頃この映画を見た印象では狂ったデニーロが恐ろしくて、「タクシードライバー」のトラヴィスと言えば危ないキ印の代名詞と思っていた。ところが昨日20年振り位に見て思ったのは、「なんだトラヴィス。思ったほど狂ってないじゃん。」ってこと。彼は「汚いモノを俺が掃除する!」に気持ち持っていったけど、私は無視してるだけ。それが単に長年慣れ親しんだ私のやり方だから。結果はどうあれ彼の行動原理は実にすっきりしていると思うな。8点(2004-01-26 18:11:20)(良:2票) 50. 夜になるまえに この映画を見た翌日友人に「映画よかったよ。『生きる』という行為の持っている、エネルギーについて考えさせれられました。音楽も映像も美しかったです。」とメールしているからそれが映画見た直後の率直な感想だと思う。もちろん同性愛とは切っても切れない話しではあるけど、その事より、と言うかその事もひっくるめて、どんな状況にあっても自分の存在を表現して行くことの艶っぽい熱気みたいなものが伝わってきて「私ももっと真剣に生きなきゃだめだよな」って感じた。作品中挿入される彼の詩も、同性愛云々と言うより感性の源っちゅうーかもっと根元的な柔らかいもので、感銘を受けたッス。昨日TVでやっていたので再見したけど、見ながら寝ようと思っていたのに最後まで見ちゃったからなぁ。キューバ情勢全然知らないけど充分楽しめたし、多分私にとっては趣味にあった映画なんでしょうね。8点(2004-01-21 15:39:36) 51. クラム 「チープ・スリル」(ジャニス・ジョプリン)のジャケットやアメコミの「フリッツ・ザ・キャット」で有名なアングラ漫画家ロバート・クラムを追ったドキュメンタリー。彼自身相当変人だと思うけど、その家族はもっとヤバイ。クラム氏がまともに見えるくらい変な家族なのだ。60年代のフラワームーヴメント、家族と自分自身の狂気。そこから生まれる作品との関連が非常に興味深い。因みに私はデビット・リンチ関係の映画だと思って見に行ったのだが、リンチは作品が気に入って単に名前を貸しただけらしい。8点(2004-01-20 17:21:03)(良:1票) 52. スティング/ブルー・タートルの夢 スティングの初ソロライブの模様とライブに向けてのリハーサル風景を追ったドキュメンタリー。オマー・ハキム、ダリル・ジョーンズ、ケニー・カークランド、ブランフォード・マルサリスという当時の若手一流ジャズミュージシャン達に刺激されながら新たな音楽を作り上げて行くスティングのどこか初々しい真摯な姿を見ることができる作品。但し、解散した「ポリス」と言うバンドが当時どれ程人気があり、音楽的なクオリィにおいても高い評価を受けていたかピンとこない方には、もしかして「普通に若いスティング」と感じられるかも。ライブで印象的なのはオマー・ハキムの「I Burn For You」でのドラムソロ。そしてアンコールの最期、ギター1本で「Message in a bottle」を唄うスティングからは新たなスタートに対する静かな感動がひしひしと感じられる。8点(2004-01-20 16:44:22)(良:1票) 53. マラソン マン マッカーシズムの犠牲になって自殺した父親に対する兄と弟それぞれの思い。ナチの残党とユダヤ人。業を背負った人間達の姿を言葉少なに演じる名優達の硬質な演技が光る。ダイヤモンドの商売と言えばユダヤ人。ダイヤの為にユダヤ人だらけの通りを歩くナチの残党を指さして「白い天使よ!人殺しよ!」と叫びながら追いかける老婆の悲痛な姿に「なんて怖い映画だ」と思わずつぶやいた。子供の頃見た時は単に面白いサスペンスだと思ったが、今改めて見ると非常に骨太な作品だったのだなぁと感心。「マラソン」との関連も絶妙。8点(2004-01-16 12:43:14) 54. イマジン/ジョン・レノン ジョン・レノンが死んだと聞いた瞬間のことは今も忘れられない。「冗談だろ?」って感じで暫く信じられなかったっけ。その時からこの映画の発表までには8年の歳月があったワケだが、その頃の私にとってはまだまだ生々しい想い出で涙なくしては見れなかった。確かにジョンは「音楽家」であって「革命家」ではなかった。なので、平和運動に傾倒していた頃の姿は今見ると滑稽に映るし、正義感を振りかざしているように見えるかもしれない。だが、あの時代に何か行動を起こさねばと奮闘した彼の姿勢に私は強く共感する。若さと希望に満ちたデビュー当時、「HELP!」と叫んだ狂乱の日々、消耗し尽くした表情のビートルズ解散時、平和運動を経てハウスハズバンドとしてのもっとも穏やかで幸福そうな毎日。そして季節はひとめぐりし、随分とリラックスした等身大のジョン・レノンとして「ダブルファンタジー」で再スタートを切った矢先の死。この映画は格好良さも格好悪さもひっくるめたジョン・レノンを愛する人々の為のアルバム的映画ではないだろうか。8点(2004-01-13 12:52:40)(良:2票) 55. ブルー・イン・ザ・フェイス 内容は地味なのに出演者は豪華なくせ者たち。ジョン・ルーリーが何気に演奏してたりして気が利いてる。私は「スモーク」よりこっちの方がはるかに好きですがストーリーを求める方には「スモーク」の方が良いかも。確かにこの映画のような軽やかなおかしみはオースター的じゃないかもね。。これ見た後、私たちの間では風に舞うビニール袋の話しで持ちきりでした。 8点(2004-01-07 14:37:22) 56. アンタッチャブル 面白いです、やっぱこの映画。見たいものを見せてくれるって感じかな。ただ、この映画以来ショーン・コネリーが「歳とってからの方がかっこいい」とやたらに言われ出したのがどうも気にくわん。確かに渋くてカッコイイけど、私は若い頃のギラギラ・コネリーも好きだな。8点(2003-12-26 16:27:54) 57. レザボア・ドッグス センスがイイ!これ初めて見た時新しい時代の犯罪ものだ~と感心した。8点(2003-12-26 16:22:49) 58. フレンチ・コネクション 高架の下をクルマで走ってる映像見るとこの映画を思い出す。ジーン・ハックマンの執念に惚れます。8点(2003-12-26 16:17:01) 59. ゲッタウェイ(1972) 一度はマジで悪いことやらかして、こういう男と一緒に逃げてみたい。と、時々真剣に思う。(やりませんよ!通報しないでね!)8点(2003-12-25 13:52:47)(笑:1票) 60. 現金に体を張れ 《ネタバレ》 まったくムダの無い作りなのにどうしてこうも登場人物達の個性をハッキリ描けるのか!緊張感とスピード感を保ったままラストへ突入、そしてあの虚脱感。すごいっス!ただし競馬好きとしては「やめて~!馬撃たないで~!」でしたけど。8点(2003-12-25 13:46:04)
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