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41. 愛という名の疑惑 この映画がヒッチコックの生んだ傑作『めまい』を意識したものだとすれば、へちょちょ星人さんの「上っ面だけ真似てもヒッチ先生の足下にも及ばぬわ!」というコメントに大いに賛同します。でもちょっと待ってください! まさかとは思いますが、この制作者の意識下にヒッチコックの生んだかの駄作『マーニー』があったとしたら? 失敗作を真似てしっかりコケる――これこそ“究極のオマージュ”と言えるのではないでしょうか!! ……って、んなわけないですよね(笑)。失礼しました~(爆)。3点(2003-11-09 02:09:57)(笑:1票) 42. ガス燈(1944) 《ネタバレ》 サスペンス映画の古典として知られる本作。大スターが競演してるしストーリーもまぁまぁなので、そこそこ楽しめる仕上がりになっています。ちょっと気になるのは、ヒッチコックの影響を過大に受けているところ。というか、本作のレベルまでくると、ほとんど“モノマネ”ですな(笑)。 まず、結婚や将来のことについてひとりで考えようと旅に出たバーグマンが汽車に乗ると、向かいに座った貴婦人が気さくに話しかけてきます。これは『バルカン超特急』(1938)ですね。女優さんも同じ人(メイ・ウィッティ)だし。思わず「ミス・フロイだ!」と叫んだアナタは正しいと思います。 話は進み、結婚したバーグマンですが、夜な夜な屋根裏部屋から聞こえる物音(幻聴?)に怯えるようになります。『下宿人』(1926)にも似たようなシーンがありましたね。もっとも天井は透けてないし(笑)、あっちは真犯人じゃなかったけど(ネタバレ?)。 夫の企みにより、徐々に精神的に追いつめられていくバーグマンですが、召使いにもかなりイジメられます。『レベッカ』(1940)のダンヴァース夫人と比べたら、さすがに失礼かな? バーグマンがあまりに具合悪そうなので、もう一人の使用人が心配して階段を登ってきます。牛乳の注がれたグラスをお盆に乗せて……(笑)。さすがに豆電球は入ってなさそうでしたが(爆)、『断崖』(1941)のパクリであることは明白ですね。モノマネもココまでやれば立派なもんです。ウンウン。 もっとも、本作で恐怖におののくバーグマンを観たヒッチコックが『白い恐怖』(1945)や『汚名』(1946)に バーグマンを起用した、という見方もできます。『汚名』で夫に毒を盛られる展開などは、本作を逆マネしたのかも知れません。この辺の裏話があれば、ぜひとも知りたいものですなぁ。 6点(2003-11-08 05:43:44)(良:1票) 《改行有》 43. 大アマゾンの半魚人 本編を未見の方は、さぞチープでくだらないB級ホラーだとお考えのことでしょう。そう思ってあえて観ないのも、映画ファンとしての一つの生き方です。否定はしません。でも僕は、この甘美で魅力的な邦題に勝てなかった(笑)。ついついDVDを購入してしまったのです(しかも取り寄せまでして)。そして……!!! 結論を一言で申しましょう。本編は類稀なき傑作です。まさか自分がこれほどまでに“半魚人”に感情移入するとは思いもしませんでした。かの笑撃的な『恐怖の洞窟』とは、どエライ違いですぞ!(←実は真性B級ホラーも大好きだったりして)7点(2003-10-31 03:54:40) 44. 透明人間(1933) 「カサブランカ」の警察署長や「スミス都へ行く」の上院議員など、非常に印象に残る名脇役クロード・レインズの主演作。もっとも、映画の中ではほとんどずっと透明のままでしたが(笑)。当時としては画期的と思われる特撮も見どころではありますが、主人公の苦悩をしっかりと描いたストーリーこそ本編の真骨頂。今日言うところのいわゆる“ホラー映画”とは、はっきりと一線を画す出来映えですぞ。 6点(2003-10-31 03:25:35)《改行有》
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