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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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41.  A.I. 《ネタバレ》 すじも結末も調べててわかってましたが、見終わった後素直に泣けたので自分でも驚いています。違う見方をしたからかも。(僕を本当の人間にして)というデビットの願いを自分自身として見られたのです。人間として生まれながら人間らしくあろうとしてる人間は、このデビットと特別変わらないのでは?と。 この映画はキューブリックへのオマージュが現れてて、その風刺と毒は生かされてる。もう作ることのない監督の映画なんですから、例え失敗作と言われても貴重な作品ではないでしょうか。深海の観覧車は(1941)で、妖精の像を壊し、 廃品回収の月とUFOは、(E.T.)と(未知との遭遇)ではないでしょうか?スピルバーグは次々と自分の作品を壊し、キューブリックに捧げたのでしょうか。キューブリックから渡されたストリーボードは1000枚を超え、シナリオは90ページに及びます。(できることならキューブリックに撮ってもらいたかった)らしいですが、 私もそう思います。ただし、キューブリックが撮って理解できた人がどれだけいたか・・それを思いスピルバーグに託したのでは・・キューブリック映画としてはわかりやすく甘い結末ですが、全体に未来版ピノキオの救われない映画ですから、これでよかったと思います。気に入ってるのは、最初の会議シーンとジゴロとの冒険、そして廃墟と化した寒い深海・・結構ラストの一日は好きです。これがないと問題作みたいに今話題にはなるでしょうが、あったほうが救われますし(最後の一日がある)というのは、キューブリックが託したのですから描写が甘かろうが変えちゃいけないと思います。 たった一日の大切さってすごくいい表現。2000年と1日が同じなんです。嘘っぽいとかロボットだからとか思いません。気に入った箇所があれば残るのが映画と思うから。そして、これは御伽噺なんだと。ジゴロジョーの(俺は生きた)と言うのもさりげなくいい。真剣に見ると寒々としたシーンあり、かわいいテディ(ママの髪の毛から泣いた)の演出、そして嫌いだったカミンスキーの映像もコレは良いし、ジョン・ウィリアムスの音楽も怖いくらい寒さが出てる・・キューブリックもこれなら文句言わないと思うのに(怖い)とは、スピルバーグ談。それはやはり、キューブリック作品にしようとして出来なかったから? 共作でいいんじゃあないの。これからこんな贅沢は二度と見れないのが残念ですね。9点(2004-04-04 13:21:41)《改行有》

42.  1941 《ネタバレ》 劇場で見た悪夢の映画でした。ジョーズの監督との宣伝もあり最高に期待した誇大妄想は、映画のように壊され二度と見ることはないと思ってました。ところが最近またスピルバーグにはまり、マイノリテイレポートにたどり着き寒い暗いSFに疲れ、逃げ道にオースティンパワーズゴールドメンバーを求め、やはり寒いコメディに怒りを感じました。ようやく1941を思い出し、久しぶりに見たのです。CGじゃなく体当たりで金かけた遊園地や兵器を壊す快感!バックトゥザフューチャーが私は好きだったはずと思い出した。ゼメキス映画に金かけてスピルバーグが撮ってる。最近の戦争映画やコメディの馬鹿らしい作り物に飽きた私に、作り物を壊す快感とギャグを思い出させてくれた。 ブルースブラザースのどちらかもわかりませんが、空軍パイロットのデブの方。志村けんを思わせる投げやりで傲慢な面白さ。ハリウッドのネオン看板が(USO)潜水艦に捕らえられるアメリカ人のラジオのでかさに大笑い。そのラジオは入り口に入らず、解体される。ホリー・ウッドという名をハリウッドと聞き違え、三船はハリウッド奇襲を決意。男の羅針盤はグリコのおまけで、(ひとつぶで300m)なんて日本ギャグを入れるあたりがにくい! この世界、理解するには時間ときっかけが必要か。 (日本人は短足だから竹馬に乗ってるか調べろ)もう最高! 開いた口がふさがらず大満足で、遊園地で遊んだ気分。 (悪魔のいけにえ)にせまるばからしさと思う。 10点満点と言いたいところだが、ラストの白いおうちギャグには 笑えず、こちらも(それブラックすぎ)と固まった。 あれさえなけりゃあね。恐竜が町を破壊するわけでもなく、感動するわけでもない。でも一生懸命さがある。かっこつけたCGだらけの寒いSFXコメディより、なんか迫力と熱いものを感じた。観覧車に乗っていためがねの腹話術師、見たことあるんだけどなあ・・(抱きしめたい)に出てたオタクに似てたような・・9点(2004-03-18 09:14:05)(良:3票) 《改行有》

43.  グッバイガール 《ネタバレ》 うん、これは良い。見終わった後勘違いの、感化されるラブコメではない。リチャード・ドレイファスがオスカーを取ったのも納得できる。優しく味のある演技を見せる往年より、この初期の演技は妙なリアリティがある。リアル!ラブコメの中に生活感いっぱい感じるのに、彼の演技はほんとに役柄そのものの、役者の役を感じるから見る側からは現実味がない。これってすごい。現実味のない脚本の中でのリアルさなんだから。しばし、笑いや時には夢を見られ、終わった後は後味が(映画)のエンディングなんだ。けして感化されて、もしかしたら・・なんて勘違いする映画ではない。質の良い舞台劇のコメディを見たような・・最初と最後が雨の電話ボックスに繋がってるのがにくい。このジャンルをしらけることもなく、最後まで見入ったのは、どこか(恋愛小説家)を見た後味に似てもいる。向こうは感動恋愛映画!という感じで、本作は恋愛劇より、人生悪くないよ的な映画。9点(2003-12-20 10:13:12)(良:1票)

44.  死霊のはらわた(1981) 《ネタバレ》 さて昔ビデオで観賞して内容もあまり覚えていないのに8点をつけた本作。 「ブレインデッド」で何か物足りなかったので、 保存版にDVDを所持していたのを思い出し久々に見ました。 また採点をあげてしまいました。 これはホラーうんぬんというよりも、ひとつの作品としても立派です。 前に見たときも変わった撮り方をしているなぁと感心したのですが、 今回見直すと(もしかしたら計算して撮ったのかも)と思わせるようなカメラワーク。 逆さカメラなどは序の口なんですが見る視点がカメラ=死霊なのです。 ホラーやサスペンスの基本といえば基本。 でもきちんとスムーズに繋がるうまさは、奇をてらったものでもなく古典的でもある。 アイデアもいいですよね。 呪文を唱えると死霊がよみがえる、それをレコーダーを使うところが。 ホラーでありながらもオカルトファンタジーも盛り込んでいます。 そしてアニメによくあるような(本作の影響かと)木が人を襲うシーン。 這うように追いかけるカメラ・・同じ構図で2でも再現されていますが、 やはりこちらのほうが温度を感じます。 「悪魔のいけにえ」とよく似た色調の画面。 今の映画には出せないような生の映像。(悪く言えばハンディカムで撮ったような) ホラー映画で大切なのは哀しさ暗さも出さなきゃならない。 こういう脚本や演出はサム・ライミはうまいですよ。 スパイダーマンそしてダークマンに通じます。 哀しく暗くそしてこっけいでなければ・・この加減が難しい。 前に見たときも思いましたがやはり確信しました。 この作品を超えるホラーはないだろう・・ [DVD(字幕)] 9点(2003-12-07 13:36:54)《改行有》

45.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 自分の片割れ、青い鳥探しの旅のロマンを、こんなにリアルに映画にできるのは、やはり脚本と演出が最高だから。うまいですね。派手で異質な世界を人事のように楽しませ、いつしか見るものも共感させている。元はオフブロードウェイで、2年半も上映された人気作。実は結構哲学的で好きです。歌の歌詞も説得力あり。ジョン・レノンのプロモ思い出した。歌声、イラストなどね。誰もが不完全な自分を持ってる。片割れは自分の中にあるのかも・・ 9点(2003-12-07 12:45:24)

46.  母の贈りもの 《ネタバレ》 私、これ泣きましたよ・・作品中何回も。実に日本人が好感の持てるよい映画です。主演がキャシー・ベイツです。根性母さんの子育て映画なんですが、長男を、エドワード・ファーロングがやってて、それ目当てに観た掘り出し物でした。このこもうまい。勤め先は次々クビ、子供はたくさんいて頼るものは何もない母。このシングル・マザーが、泣かせの設定を無視(笑)して、実に明るくたくましく生きていきます。古い一軒家を買い、リフォーム生活をするあたり、見ててワクワクします。住めないようなおんぼろ屋で、やがて貧しいけれど団欒の生活が始まる。でもついてないうえに、色気も出てきた母はまただまされクビ。後半、不運は追い討ちをかけ、おうちが燃えちゃうわで・・ダンサーインザダークばりの不運に、さすがに座り込み落胆したところを、街の住民たちがやってきて・・頑固で人に同情されるのが嫌な貧困の母は・・実にキャシー・ベイツにぴったりな役!これは後味も最高によく、力を与えてくれます。家族愛映画は苦手だけど、これはかなり良いです。(北の国から)に似ているそうです・・ 9点(2003-12-07 12:15:29)

47.  狼たちの午後 この映画を観たあと、なんか後味が悪かった。空港のシーンだ。(セブン)で、ブラピが逮捕されるシーンを思い出した。そして、(交渉人)を観たあと、この映画を思い出した。(ソード・フィッシュ)を観、まだ語ってるか?と思った。今見たら古さは感じるが、小気味よい展開は活劇のよう。いまだファンの多い、いろんな作品にパクられている、愛する映画。ジョン・カザールが、パチーノの相棒役で出てましたが、ゴットファーザーでもおなじみでしたね。 9点(2003-12-07 11:50:02)

48.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 ティム・ロビンスの作品で一番好きです。映画選びに迷ったときはたいてい、同じ俳優ばかりチョイス。彼はなんというか、作品には恵まれてます。これは、ジャンルを、戦争としたものの、サスペンス色が強い。戦争映画は力作が多いから少しは観るんですが、残虐さや政治的なものがあり根本的には嫌いです。だけどコレは違う。まさに、本質をついている。戦争ものの中では一番よい。ホラーの話をしてて、話題に上がり借りたのですが、冒頭から戦場シーン。前半の全く関係ない画面に変わり、背筋が凍ったのを忘れません。けど、気になって仕方なく何回も巻き戻して観た。観た方ならわかりますね?地下鉄のシーンを。ラストでは感動と哀れみで泣きました。あまりによく出来た作品。普通こんなお話のラストは、後味悪いもんなんですが、よかったねと心から救われた。 9点(2003-12-07 11:44:25)

49.  のるかそるか 《ネタバレ》 リチャード・ドレイファスが大好きなので観ました。しかも劇場で。競馬ファンの私はストーリーからして、大満足。ラストの写真判定のシーンでは、ふたつにひとつ。はらはらしながら、でもどうせひねったほうだろうとか、いやもしかしたらコメデイだからとか考えました。G1の季節特に、コレを見ていた頃は、競馬にはまっていましたから。窓口(現場と言う)の太ったおやじがまたよい。ドレイファスはうまいです。私、ラストの決まったシーンで、思わず立ち上がりたい衝動に駆られました。こういう、観終わったあと爽快さだけ残る映画もよいですね。うちで観るならともかく、劇場で見る映画は後味のよいものの方が帰り道の気分がよい。意味不明な自信がわく映画。コレ観たからって勝てはしないけどね。 9点(2003-12-07 11:23:17)(良:1票)

50.  追憶(1973) 《ネタバレ》 このやるせないラストはなんだろう。この映画は名作コーナーに必ずといっていいくらい置かれてて敬遠した方もいると思います。きっかけは、レッドフォード主演でもなく、相手役のバーブラ・ストライサンドが歌う主題歌が聴きたくて観たのです。さすがこの曲で賞を取っただけのことはある。価値観の違う恋愛、時代は違ってもよくあることですが、背景に戦争を差し引いても、見事すぎるエンディングです。そこでこの曲が流れるのですが・・価値観が違うとわかっていても引かれ愛し合うふたり。若き日は流れ去り、やはりお互いの生き方に帰っていく。いがみあった日々、認め合った日々、全て街角の喧騒にかき消され、それでも蘇る思い・・不器用な生き方しか出来ない彼女、折れることをせず自分の道を選んだ。何も変わらない。男は気づかない女を遠い目で見つめる。交わらないふたり。帰らない日々、青春・・それが、追憶。哀しいのではなく、がむしゃらに生きた思いがそこにある。そして吹っ切れたようにまた明日が・・思い出に負けない強いいじらしい女性だと、けして美人じゃないバーブラに感動しました。 9点(2003-12-07 11:09:14)(良:1票)

51.  天使にラブ・ソングを・・・ 私は大好きですよ、こんなノリの映画は。 脚本も良く出来てると思いますよ。コメディですから、 テンポもいいし、途中まで見てまた残りを見る、つなぎ見を しましたが、大丈夫でしたからすごいです。 ラストが、もっともっと派手でもよかったかな。 クリスマスに合わせるとか・・ 吹き替えが絶対楽しくていいです。 9点(2003-12-07 10:56:54)《改行有》

52.  摩天楼を夢みて 《ネタバレ》 この映画の最大の面白さは、演出だと思います。色の使い方、効果音の盛り上げ方・・大好きな作品で、DVD化してほしい一品。見終わったあと、繰り返し見たい、保存用にしたい。なぜ満点ではないのか・・ちょっと濃い。それと、脚本に曖昧なところがある。ケビン・スペイシーがジャックレモンの嘘に気づく、クライマックスのオチに説得力が欠ける。何度見てもこの場面は、ようわからんまとめかただと思う。 けど、アラン・アーキンのぶっとぼけぶりと、絶対いそうなエド・ハリスのコンビのやり取りは、私的には、パルプフィクションの、トラボルタ&サミュエルコンビを髣髴とさせ、かなり好きだ。ケベン・スペイシーの、お前が嫌いだからとジャック・レモンに言う嫌味な演技、私も相当ジャック・レモンの哀れな役に嫌気がさし、(同感、けどそれ以上にあんたのほうが)と思わせたさすが!アル・パチーノはやっぱり、なごやかなラストが好き。 とにかくみんな怒ってます。パチーノの客は情けない役でしたが、未来世紀ブラジルの主役だった・・タランティーノがお好きな方にお勧め。9点(2003-11-18 15:12:54)《改行有》

53.  ルディ/涙のウイニング・ラン 《ネタバレ》 なんというストレートな映画なんでしょうか! まるでスチュワーデス物語のような根性モノでありながら、 少しも嫌悪感なくすいすい観られちゃう・・ フットボールの名門、難関のノートルダム大ということがわかりにくいんですが、 そこはもう私は日本人であるから(早稲田で野球をしたい偏差値の低い子)という見方で(爆) そう思いながら観るとわりとリアリテイがあって、 まずはハンデは偏差値だと確認するように見ました(苦笑) じゃあスポーツで入ればいいじゃん?と普通思うんだけど、 この子は(思わずサムと言いそうに・・)あの体格。 見るからにどんくさそう・・ 実はこれが大いなるハンデなのでした。 しかし当の本人はいたって楽天家であります。 家族はまあ田舎のガチガチの巨人ファンとでもいいましょうか。 ノートルダム大命の一家でありますから・・ そう当てはめてみるとわかりやすいですね。 田舎の巨人ファンの子が巨人に入るのに有利な6大学に入学したいが、 160cmの体格であり学力も普通の大学も入れないであろうという・・ アメフトなんですが・・・ 無理というより笑える。 だから応援したいというよりも行方を見守る感じ。 本人はかなり真面目に一直線。 こんな演歌のような根性ものなのに、 飽きずに気楽に観られてしまうんです。 気負いがないというか・・ ショーンはうまいんですよね。 素人が本当に努力しているみたいに見えてくるんだもの。 いい役者だなぁと思いますよ。 親近感があって嫌われないタイプだと思います。 そのまんま役になっています。 彼が成功したのは努力も運もあるんですが、 私は人柄と思います。 彼の夢に共感を覚えない人にはそれは欠点である。 一途で真面目で融通がきかなくて・・ もうとにかく最初の夢しか見えてないんですからわかりやすい。 普通は小さい頃の夢なんて、 消去法で消していけば安全な現実にとどまるんです。 それか違う夢が環境や年代によって変わるんですよ。 たまにはこんなまっすぐでひたむきでおかしいくらい真面目な夢物語もいいかも [DVD(字幕)] 8点(2006-09-21 08:02:43)《改行有》

54.  シンプル・プラン 《ネタバレ》  アタマのいい夫婦が始めに決めたシンプルプランを破ってゆく・・ この夫婦は贅沢ではないけれども、 他のふたりより明らかに幸せのはず・・ 兄は援助を受けてその日暮らしのフリーターでひとりで住む。 このビリー・ボブ・ソーントンがすごくよい。 あの役は子供を生みたてというのが鍵です。 守りに入っています。 入る予定の大金は誰にも邪魔させない(爆) 役として一番ヤな役なのに子供を出すから非難できない。 そういううまい脚本で得をしていますが・・ 先が読めるストーリーであるにもかかわらず、 緊迫感をいたるところでイベントとして演出し、 最後は静かに静かに後味の悪さが残ります。 これがサスペンス・ミステリーの基本じゃないでしょうか。 もともとサスペンスの王道とは後味が悪いものです。 だから推理小説が売れる。 ベストセラーとなったこの作品の原作はわかるような気がする。 後味の悪さは「二十日鼠と人間」のような感じ。 コーエン兄弟の「ファーゴ」は観ていません。 コーエンといえばライミ監督の「死霊のはらわた」の編集。 そしてライミといえばコーエン監督の「未来は今」の脚本。 と親密なる仲なのです。 雪に現ナマと同じような作品にはなりましたが、 シンプルプランは元がベストセラー小説。 あのスティーブン・キングが絶賛したらしいです。 話が読めるのに面白いサスペンスってちょっとないですよ。 どんでん返しというよりも、 なるべくしてなるという雪ダルマのような転がりがた、 ドミノ倒しのこっけいな哀れさ。 古くはヒッチコックの「ハリーの災難」的な手法なのですが・・ お金のない人間がお金を持つとどうなるのか。 つもりごっこはもうできない。 高級車に乗ってるつもり、 大邸宅に住んでるつもり、 美女と暮らしているつもり・・ そんなつもりごっこが本当になるとしたら? 呪われた(悪いお金)お金は悪い心を呼び、 ひとつついた嘘は引き金となり自分に向けられる。 夢を見ながら愚痴をこぼす生活が楽なのかもしれない。 人間はお金では買えないし、 お金で繋がった営利な人間はなくなれば去るのですよ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 15:19:17)《改行有》

55.  エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 結果オーライ内容深く追求しなければ娯楽アクションで終わるのですが、 今回客観的に観てみると前に観たときには弱かったところが自分でもわかりました。 前に観たときにはいわゆるスパイものアクション系は観ていなかったんです。 まあどちらかというとアクション系をバカにしていたんです。 ところが最近スパイものを観だしてから自分が何も知らないと再確認。 まあ普通知らなくてもいいんですが映画を観ていて知らないでは恥ずかしい。 そのきっかけが「ミュンヘン」みたいなシリアスなスパイものなんです。 そしてようやくFBIはもちろんCIAやNSAやモサドは知らないと、 映画自体が理解できないので楽しめない。 そう思い出したのも「レッド・オクトーバーを追え」や007シリーズを観て・・ いやぁ、自分の過去の記事を見て自分を笑いました(苦笑) もちろんこの作品が真剣に国家の風刺を描いているとか、 プライバシー問題に深く踏み込んだ問題作とか、 そこまでシリアスに観るほどのものでもないのです。 あらためて観ると突っ込みどころもあるにはせよ、 これだけ娯楽豊富でテンポもよく派手で、 ほどよくおしゃれにまとまっている。 大笑いするくらい規模がでかい。 関係のないマフィアは結局大きな関係に。 しかもそのドンパチ状態はひとむかしの香港映画みたいに、 異様にかっこよくてばかっぽいから面白い。 ファイルが焼けた時点で普通は終わりだと思いますよ。 あのマフィア連中にとっては黒人弁護士は厄介な奴でした。 これは完成度は高いと思いますよ。 ジーン・ハックマンとジョン・ボイドの共演なんてなかなか渋い! そして逃げるアクション俳優に童顔の黒人を持ってきたのもなかなか。 前に観たときはなんだあの軽い黒人か~と、 私の目的はアル・パチーノ似のガブリエル・バーンのみだったから(爆) よく観たらバーンはほんのチョイ役で意味不明・・ こんな役に使うとは豪華だ。 今回他に気になったのがお宅顔のジャック・ブラックですね。 いい味です。 今回発見したこと。 「アイ・ロボット」でもそうでしたが、 ウィル・スミスは猫が好きなのかなぁ・・?? 根本的にお人よしの顔が好きみたいですね私は。 中日の落合監督に似ていると思う私もマニアックかも(爆) [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 14:51:05)《改行有》

56.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 ずっーっと前に1度観てたのに評価をしなかったのは、 もうかなり前の記憶でしたのとオチもわかっていたから・・ 「ハンニバル」をまだ未見でしたのでこの機会に両方観ることに。 まずこちらから2度目の観賞ですが・・ 前に観たときはよくできた映画だとは認めてはいたものの、 正直ソツがなくて今ひとつだったと記憶していました。 が・・この作品がなぜアカデミー賞を総ナメしたのか(この特殊なジャンルであるのに!) ようやくわかったような気がします。 心理描写が深いこととやはり哲学性を感じたから。 そして何よりも主演二人の演技が素晴らしい。 ホラーにも属されるかもしれない危ういサスペンス娯楽でありながら、 こんなに深い描写をしていたんだなぁ・・ 前に観たときには犯人である連続殺人犯がやけにマヌケに見え、 「悪魔のいけにえ」と同じじゃあないかと思っていたのですが、 これはああいう系ではなかったんですよね。 主題はまさにクラリスのトラウマ救済とレクターの好奇心です。 ジョディは体格も小柄でいて中性的な魅力を感じるし、 表情もあどけなくもあり色気もあります。 その賢明さ聡明さは観ていて力強くもあり、 怪奇殺人の犯人のほうが似合うホプキンズと正面から演技合戦をしても、 全く互角以上の真剣さです。 彼女の演技は客観的には観れないくらい入り込んでいます。 幼い頃の羊をかかえ逃げる彼女は救えなかったことが自分のトラウマになっています。 そしてそのトラウマと向き合うことをアドバイスするホプキンズ。 そのまんま犯人の井戸に隠した誘拐された女の悲鳴となるのです。 この単純なのに深層心理をついている脚本は見事です。 猟奇殺人をもとにした刑事ドラマでは「セブン」のほうが好きですが、 この作品も二重の舞台のトラウマと演出で上手に作られています。 なにしろホラー要素もあるサスペンスなのに品さえ感じられるのも、 やはりジョディ・フォスターだからでしょうか。 意思の強さと気弱さとあっけらかんとした陽気さ・・ 見事な演技でしたね。 [DVD(字幕)] 8点(2006-04-02 12:49:38)《改行有》

57.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 H・G・ウェルズ原作の映画化といえば最近では「宇宙戦争」 オリジナル映画よりも原作に忠実です。 あの映画はリメイクがオリジナルを上回った珍しい例で、 ほとんどの映画はオリジナルのほうが面白い。 「キング・コング」もそうでした。 さてこの透明人間は誰でも知ってるようで、 この古いオリジナルを観た人はどのくらいいるでしょうか? Yahooムービーで去年観たのですが、 PCで観た映画に(動画ですね)感動までしてしまい、 また観たくなって借りてきました。 昔の映画っていいですねぇ(笑) 説明不足観客置いてけぼりの世界観で考える自由がある。 最近の作品もそうですが難解にしようとしてるだけみたいに思う。 何のためにどうやってとか(途中で説明はされてるものの) 突っ込みどころはあるものの、 そんなことは気にしなくていいという勢いがH.G.ウェルズの世界。 透明人間役のクロード・レインズの素顔は(これがデビュー作らしい) 最後の最後に出てくるのですが、 透明でなくなったときが最期だなんてなんということでしょう。 確かに極悪非道の限りをつくしていました。 セリフ回しも取りつかれたような感じで独裁者のようです。 最初は子供の悪戯程度だったのが、 存在しないことを逆手にとって悪事をつくすことに快感を覚え、 透明人間は自己に酔いしれてゆきます。 悪のカリスマを感じることもありません。 劇中でのセリフが哀しいのです。 (階段を上るときが苦労した)そう、自分も自分の姿が見えないのです。 これは想像するとちょっと笑えないですよ。 想像も難しいかも(苦笑) 他人から見られないのは当然として、 鏡に映る自分を確認できないのだから。 鏡のシーンでは4つの合成が施されています。 この時代になんというアイデア。 ただひとつタバコを吸うシーンでは体内の煙が写らないのは?? でもまあそこまでリアルにしちゃうと怖いですから(爆) さてこの悪戯から殺人までエスカレートしてゆく行動は、 今観てもどうやって撮ったんだろうかと感心します。 どうやって警官たちは彼を捕まえるのだろうか? あらゆる推理もまた楽しいじゃないですか。 おかしくて笑えるようなシーンもたくさんあるし、 それでも哀しい存在・・ [DVD(字幕)] 8点(2006-02-28 08:59:34)《改行有》

58.  運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した<TVM> 《ネタバレ》 前兆のある村で起こった伝染病はエイズとは全く関係はないものの、 それからの演出にメッセージとして問いかけてくる重要な映像。 テレビ映画でドキュメンタリーのような作りでありながら、 人物描写もよくできておりこの種のシリアス作品としては珍しく、 何回も観られる映画であると思った。 中半に出てきたあるシーンはその冒頭での伝染病で死体を焼かれるシーンとだぶる。 軍病院でのエイズ患者の言葉「焼けばいいのか」その病室の窓から広がる、 広大な墓地はぞっとするようでなんともいえない哀しい場面である。 まだエイズという用語も発表されずそれが何か何が原因かもわからない、 1981年代から年を追い最初は10人ほどの感染者、 そして100人単位10000人単位と膨らんでゆく現実。 主人公の博士マシュー・モディーンに与えられたのは政府からのお金も下りない、 顕微鏡も買えない狭い研究室と医療チーム・・ シリアスになりがちな本題を冷静にそして誠実にまとめてゆく演出。 こういう映画がたとえ未公開作品としてももっと評価されてもいいのではないか。 出番が少ないながらも存在感が光っていたリチャード・ギア・・ 医療歴史ドラマなのだがノンフィクションであり、 ラストには実際に他界した著名なミュージシャンなどが映像で出演し、 ようやくこの不可解な病気が認知されるまでの間がなんだったのかと空しくなる。 同性愛が原因と予想されそれが血液からの感染からという途方もない原因に及ぶまで、 政府は病名の発表も認めない・・ ウィルスを発見し確信をもったチームは、 その情報を横取りされ別の博士の名誉となる。 選挙のための感染者救済、政府の血液銀行・・ 色々な損得勘定が解明に投資をしない。 表面だけの知識もわかりやすく観られるうえに、 裏の人間ドラマや国の対応までよくわかる。 ただただ、真面目に誠実に作られた意義のある作品ではないのか。 DVD化をしなければならないのはこういう作品ではないのか。 やはりこういった淡々とした中にもメッセージの強い映画の中では、 マシュー・モディーンは存在感がある。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-15 11:19:47)《改行有》

59.  ソウ 《ネタバレ》 手の込んだサスペンス・ホラーで、 全て観終わったあとの後味が私には合いまして、 大笑いしてしまいました・・ 即、アラ探しにもう一回見直しましたよ。 このたぐいのどんでん返しのサスペンスの代表作では、 「ユージュアル・サスペクツ」 「セブン」がありますが、 裏切られ方の面白さではユージュアルのほうで、 セブンには組み立てが似ているもののあの後味にはかなわない。 そういえば覚えていますか? 「セブン」の犯人の名が、ジョン・ドゥだったことを・・ さて・・ ネタバレしちゃうともろつまらなくなる可能性のある作品なので、 ヒントは唯一の生存者のシーンです。 もう一人いるには違いないとは思ってはいたものの、 まさか全員揃ったシーンがあの病室だったとは・・ 7時間ほどあの体制で忍耐強くフリをしていたソウ、 本名?ジョンはよほどこの医者に恨みを持っていたんですね・・ あまりに医者がかわいそうになり後半なんか、 普通このてのサスペンスでは感情移入しないのに、 なぜか感動までしてしまいました。 相手も殺せず自分を犠牲にしてまで家族を助けに行く・・ それまでの不倫や身勝手な言動が帳消しされるほど、 同情してしまいました。 生きた男の胃から鍵を取り出しゲームに勝った女、 ゲームに負けて足を切ってそこから家族を助けに行こうとする男・・ どちらにもなれないです・・・ 犯人は最前列で観るのが好きだというところとかもヒントなのですが、 この映画はホラー慣れしている私には恐怖感はありませんでした。 それよりもイライラする筋に終わりが訪れたときのバカらしいオチが面白い。 まるでユージァルサスペクツのカイザー・ソゼのような感じで・・ というか、絶対ソウにはこんなゲームには誘ってほしくないですねぇ(当たり前だ) [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:06:26)《改行有》

60.  プラトーン 《ネタバレ》 人が狂う誰のせいでもない理由のせいにできない狂気は、 「戦争のはらわた」のほうがずっと優れている。 しかしペキンパー監督お得意のスロー映像の多用で、 娯楽と化してしまったのも事実。 後味の悪さやメッセージ性は「カジュアリティーズ」のほうがあった。 しかしデ・パルマ監督のあまりに直接的な描き方は後味の悪さしか残らなかった。 「プライベートライアン」これは売れるための作品で、 さすがに戦争の残虐性のあと人情ドラマは違和感があったが、 最終的にはこれで成功したし見る分には救いがあった。 「フルメタル・ジャケット」私はこの系統では一番の評価をしている。 ラストが戦争そのものの的を得ているから。 「プライベートライアン」の前半ほどのリアルな残虐性は必要はない。 「戦争のはらわた」のようなややこしい回想録もいらない。 わかりやすくストレートにベトナムの密林の中で何が起こったかを、 サスペンス仕立てでアクションもカメラ酔いしない丁寧さ切れのよさで、 十分恐怖やリアル感を出せている。 そして登場人物の本当にわかりやすい設定。 オリバー・ストーン自らの経験から自身が脚本を書いたのも説得力があり、 ざっと見ていくだけで登場人物の性格や生い立ちがよくわかる。 一番特筆すべきはテンポがよい作品ということだろう。 前半に生々しい戦場で民家を犠牲にするシーンで悲惨な現実を見せ、 兵士らがこの状況でだんだんと人格がむしばまれてゆく様子がわかる。 中半では間違っていなかった主役と犠牲になる兵士のサスペンスドラマ。 この ウィレム・デフォーめあて(最後の誘惑の演技で気になった)でこの作品を借りたのだ。 それまで手持ちカメラ中心の報道映像のようなリアルさだったのが、 ここで彼のために用意されたかのように、 スローモーションで丁寧に大切に演出される画面は、 後半の主役であるチャーリー・シーンの上官への復讐劇を予想させる。 見事な緩急ある演出である。 ただ・・この映画のラストに後味の悪さは残らなかった。 正義ではない。しかし間違いでもない。 でもそうなればいいと思いながら後味の悪さも期待した。 「二十日鼠と人間」のラストのような後味を求めたのだが・・ [DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 04:41:19)《改行有》

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