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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
41. 透明人間(1992) J・カーペンターとC・チェイス。この組み合わせには意外性があるが、期待感よりも不安感の方が募った。そして案の定、コメディとシリアスのバランスが悪く、中途半端な作品になってしまった。ただし、D・ハンナファンの俺としては彼女の美貌が堪能できたので少々甘めに採点してしまう。6点(2004-01-05 15:20:24) 42. 逃亡者(1993) A・デイビスが「アクションの巨匠」などとおべんちゃらを使われるようになるきかっけとなった作品。逃げるフォードに追うジョーンズと役者も揃っていて飽きることなく楽しめる出来ではあるが、オリジナルのTVドラマを観ていた俺としては、ドクターキンブルに淡いラブが絡んでこなかったのが少々残念。逃亡先での心の交流こそオリジナルの見せ場だったのだが。7点(2004-01-05 15:15:14) 43. 逃亡者(1990) 『必死の逃亡者』のリメイクであるが、家庭環境の変化には技あり。また『ディアハンター』のマイケル・チミノの演出にもそれなりの味がある。それなのに・・・どうして今ひとつのれないのだろう? M・ロークら犯人達にオリジナルほどの必死さを感じ得ないのが致命的な欠陥となっている。A・ホプキンス扮する父親に対してロークがはじめから負けてしまっている。悪役としてのカリスマ性の欠如が痛い。5点(2004-01-05 15:09:08)(良:1票) 44. 12モンキーズ 《ネタバレ》 「12モンキーズ」とは何か? B・ピットは何者か? 全て只の煙幕にすぎず・・・というプロットには不満が残る。また、【夢の中】さんのご指摘通りピットの表層的な演技には白けてしまう。(ちなみにギリアムはピットの起用には反対で、決まった後も信用できるトレーナーに演技指導をさせたとのこと)それでもそれなりの評価にしたのは、主人公が迎えるラストの叙情感と音楽の秀逸さゆえ。「What a wonderful world」も効いている。7点(2004-01-05 15:00:02) 45. トゥームレイダー J・ボイトとA・ジョリーの絡みは只の内輪受けにとどまっていて空しい。でもいいじゃないか。我々はララのナイスバディが拝めたのだから。それだけで文句を言うなといったところでしょう、S・ウエスト的には・・・。ちなみに、元となったゲームは難しすぎて俺には無理です・・・。4点(2004-01-05 14:52:24) 46. 2 days トゥー・デイズ J・スペイダー、E・ストルツとブレイクしそうでできなかった曲者2枚目俳優の共演が楽しい小品。複数の話が平行して進みラストで収束していくさまも無難にまとまっていて楽しめる。しかし、欲を言えばもう少し冒険してもよかったのではないかとも思える。6点(2004-01-05 14:48:45) 47. トイ・ストーリー2 前作と比べると少々舞台をひろげすぎてしまい、「子供の所有物であるおもちゃ」という特性が薄れてしまったのが残念だが、プロットはさらに強化され面白さは増している。それにしても、ジョン・ラセターという人は才人だ。しっかりと観客の望むものを捉えて映画を作りつつも、自分の主張もしっかりと作品内に忍び込ませている。ピクサーの今後にも注目したい。9点(2004-01-05 14:42:18)(良:1票) 48. トイ・ストーリー CG技術には全く興味のない俺も本作のプロットの巧みさに舌を巻き、見事にはまってしまった。自分がおもちゃであるというアイデンティティーの問題を扱いつつも、人間が失いかけている真の友情を高らかにうたいあげる。この辺りアニメだからこそ恥ずかしがる必要もないわけで、CGアニメというジャンルの可能性を作り手がしっかり認識している証拠だろう。10点(2004-01-05 14:35:19)(良:1票) 49. トイズ 『ダイナー』『ナチュラル』『レインマン』・・・とハリウッドの新世代の名匠への階段を上りつつあったB・レビンソンが突如として急降下していくきっかけとなった作品。特異な世界観をスクリーン上に浮かび上がらせることに腐心したのだろうが、観客の嗜好とは大きく解離していた。人気絶頂だったR・ウィリアムズをもってしてもこの観客との溝は埋められなかった。2点(2004-01-05 14:29:45) 50. ドアーズ ドアーズという題材を用いて「表現の自由」を追究する辺りがO・ストーンらしいと言える一作。ストーンに嫌悪感を抱いている俺にすればまだ観られる作品だが、やはり主張の押しつけが目立ちどうにもモリソンの生き様に引き込まれない。スクリーン外での横暴さゆえ今ひとつブレイクできない実力派、V・キロマーの演技の充実ぶりには観るべきところがあるので、少し甘めに採点。5点(2004-01-05 14:24:42) 51. 天と地 『プラトーン』『7月4日に生まれて』に続くオリバー・ストーンのベトナム戦争3部作完結編・・・って、こういう時に使われる「3部作」なんて言葉は信用できない。最初から企画していたわけでもあるまいし。そもそも『プラトーン』自体『サルバドル/遙かなる日々』の成功がなければ映画化されていなかったのだろうから。そう考えていくと、本作は『プラトーン』で成功を収めたストーンがベトナム戦争ネタで何か作れないかと考えあぐねた上でひねりだした企画と思えてくる。つまり、散々消費した後の出涸らしを無理くり成立させたもので、ここにはストーンが主張したいことなどもう何もない。それが本作のテンションの低さにつながってしまっている。 3点(2004-01-05 14:17:46)(良:2票) 52. テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 女性版アメリカンニューシネマといったコンセプトだろうが、本作には大いに異論がある。女性が強くなるというのは、男性と同じことをするということなのだろうか? 肉体的にも精神的にも女性と男性には大きな違い(差ではない)がある。女性の特徴を活かした女性の自立というものを模索すべきだと思うのだが。ラストには、女性だってアメリカンニューシネマぐらいできるといった誤ったフェミニズムを感じずにはいられない。2点(2003-12-14 03:46:07) 53. デモリションマン 《ネタバレ》 『クリフハンガー』で復活したスタローンが、今度はSFに挑戦! といってもいつものスタローンアクションと大きな違いはないが、コメディを経験したことで、ゆとりを感じる。作品全体としてもSFのパロディ的な仕上がりとなっており、楽しめる。本作の3つの疑問。★貝殻はどう使うのか? ★スナイプスのオーバーオールは本人も納得していたのか? ★「俺が見つけた新しい才能」(スタローン談)M・ブランビヤ監督は今いずこ?!7点(2003-12-14 03:20:48) 54. デビル(1997) 個人的にあまり好きではない二人。こんな俺だからつまらないと感じたのかと思ったが、そういう人が多かったんだね。皆と評価点にズレの多い俺にしては珍しい(笑)。撮影時本当に二人の仲が悪かったかなんて関係ない。本作の敗因は、スター二人を並び立たせるために見せ場を均等にしようとしたことだろう。ハリソンに焦点を絞り、観客にも徐々にブラピの痛みが伝わるようにするべきだった。 ★ブンさん、ごめんなさい(笑)。3点(2003-12-14 03:11:36) 55. デッドマン・ウォーキング 監督デビュー作『ボブ★ロバーツ』では、アルトマンの影響を感じさせる演出手腕を見せたロビンス。本作では、より真っ正面から題材に向かい合っている。死刑制度の是非という難しい問題に対して、ロビンスは中立でいようとしている。O・ストーンのように主張を押しつけるのではなく、観る者にその答えを委ねている。映画は演説でも論文でもない。それを心得ているのだから、ロビンス夫妻よ、オスカー授賞式でも演説はやめなさい!8点(2003-12-14 02:27:05)(良:2票) 56. デッドゾーン 《ネタバレ》 キング×クローネンバーグ。この夢の組み合わせの割に地味な仕上がりで、どちらも苦手の方にもすすめられる一本。超能力を授かった故に孤独な戦いを強いられる主人公をウォーケンが好演している。カナダの寒々しい光景も本作の哀愁を深める役割を果たしていてよい。個人的に気に入ったのはヒロインのチョイス。とびっきりの美人ではないB・アダムスの起用で、主人公が心からヒロインを愛していることが痛切に伝わってくる。9点(2003-12-13 23:09:10) 57. デスペラード 自主制作映画『エル・マリアッチ』が好評を得て、大幅予算アップでパワーアップしたR・ロドリゲス、メジャー進出作。主演にバンデラスを迎え、大喜びでメガホン握っている姿が想像でき、思わず祝福してあげたくなるのだが・・・、出来は決してよくない。派手にすればいいもんじゃないんだよな。とはいえ、バンデラスのかっこよさ、なによりもロドリゲスへの祝福の意を込め、甘めに採点。6点(2003-12-12 22:20:29) 58. テキーラ・サンライズ 愛する女のために友情で結ばれた男達の関係は少しずつ狂っていき・・・。熱き男を描いた作品を期待してみたのがいけなかったのか、一本筋が通っていないプロットにイライラさせられっぱなし。脚本・監督がR・タウンであることを考えれば、演出がまごついてしまっただけかもしれないが。いずれにせよ、タウンの脳内にあったスタイッリシュなサスペンスラブストーリーがフィルムにやきつけられなかったことは確かである。3点(2003-12-11 21:29:12) 59. テイラー・オブ・パナマ ジョン・ル・カレの原作は未読ながら、カレ作品の映画化にP・ブロスナンという組み合わせにひかれ鑑賞。ただのでまかせがどんどん膨らんでいってしまう様に今ひとつカタルシスが感じられないのは、J・ラッシュの重い芝居ゆえか。J・プアマンはもう少し軽妙な演出を心がけていくべきだったかもしれない。とはいえ、ブロスナンのボンドとはひと味違うスパイぶりはユーモアと哀愁が入り交じっていて秀逸。5点(2003-12-11 20:14:30) 60. デーヴ 《ネタバレ》 影武者が善行をするというのはハリウッドコメディの定石中の定石。しかし、本作がお約束の域をうまく乗り越えられたのは、政界を舞台にしつつもファーストレディとの夫婦愛を加えたため。このアイデアによって、ともすると嘘くさく、しかも説教くさくなりがちな本作が、心地よいヒューマンコメディへと変貌した。クレジットにあるゲイリー・ロスがオスカーノミネートされたのも納得の一本。9点(2003-12-11 19:54:24)
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