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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  ジェーン 《ネタバレ》  直接的な事件の発端は、悪い奴らの仲間割れ。だからなんか大勢から狙われる側に対する同情心がイマイチ沸き起こりにくい。純粋にジェーン側から見ればもちろん、とんだ被害者なのはわかるが、行動が無謀という一面は否定できない。元恋人から見れば、回り道と苦労はしたけれど、恋人を取り戻し娘まで手に入れたという、結構なハッピーエンドな結末。  人間の人生的にはそれなりの波乱万丈さなのだが、この辺のカタルシスの弱さと、西部劇の豪快なガンファイトが弱いので、全体的にイマイチな印象。  自分で「派手なガンファイトなど今どき」などと他レビューで書いておいてなんだが、「地雷」で敵をやっつける西部劇ってなんだかなあ、と思うのだった。  結局のところ、ポスターでイメージさせるようにカッコいい女ガンマンの活躍を期待していた自分が、間違いだったのかも。[DVD(字幕)] 5点(2017-09-05 23:17:39)《改行有》

42.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》  私の感じていたキングコングの大きな魅力は、二つある。一つは人間の女にひかれて、純粋にそれを欲する部分。もう一つは、自然の驚異であるこの巨猿が大都会で大暴れという部分。  本作ではそのうちの一つが無くなってしまった。  キングコングを見世物にしない、というか本作の状況ではそんなことは望むべくもないのだが、作中の倫理的には大正解だが、作品的には物足りない。怪獣ランドにいるゴジラみたい。  とはいえ、人間がそこに(しかもかなり暴力的に)入り込んでいるのだから、ほかの巨大生物とともにの戦いには手に汗握る。  もう一つの「美女と野獣成分」については、かろうじて。原作ではそれゆえに命を落としてしまうのだが、こちらは美女を救ってカッコよく去ってゆく。美女を守って命を落とすのもカッコよいが、今作の設定でコングが死んだらまずいものなあ。なにしろ、映画会社的にはこの後、ゴジラやモスラ・キングギドラと共演させるつもりのようだから。[DVD(字幕)] 7点(2017-08-29 21:57:02)《改行有》

43.  キングコング(1976) 《ネタバレ》 33年版で不満だった、女とコングの心の危うい繋がりといったものがしっかりと描かれていて、満足。また髑髏島の巨大生物の描写も冗長なほど出てこなくてコングと人間の物語に重点が定まっているのも良い。 何より女が美しくて魅力的。殊に髑髏島に向かう途中の、これでもかと足を見せつける姿には参った。 途中、特撮的な難点はあるものの、物語とキャラクタが良いので気にしているヒマはない。最後の男の傲慢とも思えるセリフが無く、女がコングのために涙を流す展開も泣ける。コング、うかばれたな。[DVD(字幕)] 8点(2017-08-23 18:04:49)《改行有》

44.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 キングコングのオリジナル。恐竜との追っかけなどちょっと冗長な感じも する。それよりもコングを捕らえるところとか、コングが女の美しさに惹かれる描写などを見たかった。劇中何度も言葉に出されているように、美女と野獣を意識しているのならなおさら、ちょっとくらいコングの熱意に女がほだされる様な展開を見せてくれてもいいじゃないか、なんて思ったりっもした。いやそこまではいかなくても、コングが他の誰でもなく自分を欲している事について、女側のもうちょっと深い描写がほしかった。[DVD(字幕)] 6点(2017-08-23 17:58:31)

45.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 これです。これ。『フライト』の時に見たかったの。こういった、正しい判断が正しく評価される物語。この話にもちょっとしたサスペンス的要素として、左のエンジンの推力があったのなんのとの疑義が出ているが、実際の現場の状況尾を無視したり、「~はずだ」でシミュレーションが行われて、人が断罪されるのは恐ろしい。 でも、最後に正しい者が救われる話は良かった。でも、普通ボイスレコーダーとか時間的な経緯とか、基本的に検証されるもんじゃないのかな?[DVD(字幕)] 7点(2017-06-08 05:38:58)《改行有》

46.  マグニフィセント・セブン 《ネタバレ》  荒野の七人と同じタイトルらしいが、今回の字幕を見て初めてそのタイトルが「崇高・壮大」な7人という意味だと知った。「侍」をそう解釈したのか…と、ちょっとおもしろく感じたが、主人公の行動の目的に私怨があっても崇高なのかな?とは思う。だが他のメンバーたちにも自身の都合により参加した聖戦。どんな理由にせよ正義は正義ということか。  それでも明確に悪い奴らをガンガン撃ち倒すウエスタンは、爽快で楽しめる。  今回この映画で知ったこと。いつもいつも映画の中では悪役で登場するガトリングガン、悪魔の銃って呼ばれてたんだ…。[映画館(字幕)] 8点(2017-02-09 11:14:13)《改行有》

47.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》  期待が高すぎた。最初に噂を聞いてから何年も経っている。自分の中でかなり都合よく再解釈されてしまったかも知れないこの魂の物語を、写実的表現の映画で納得・感動できるというのが、無理だったのかもしれない。  それでも大好きな小説の映画化だ。人間の行いと不釣り合いなほどの大自然の美しさとの対比などは、映像作品ならではの魅力である。  私にとってのこの小説の魅力というかキモは最後の「踏むがいい」という「主」の声である。イエスでさえこの場にいたら踏むだろうという極限の選択を迫られた者にしか聞こえない、主の声である。それからの「そのために私は十字架を背負ったのだから」までは、初めてこれを読んだ高校生で無宗教であった私を打ち震えさせた。だが、これは魂の描写だ。映画でここを感動させるのは難しいだろうと思っていた。果たして実際にその場面を見てみると、実に普通の、モノローグと変わりない表現で肩透かしであった。奇を衒った表現を期待したわけではないが、あまりに普通。そこが感動の頂点になるような、盛り上がりがあって良かったと思うのだ。原作では絶えずロドリゴは主に呼びかけていた。これは主観的な表現でそれに対応した表現としての声。それまでの客観表現に突然声が聞こえれば??となるだろう。  棺桶の中で最後に持っていたものについて。あれは、日本に入ってきて変質してしまったキリスト教の象徴のような思える存在なのに、それを持っているのは違和感がある。ロドリゴは教会のでも切支丹のでもない、彼のみに答えた「主」を感じて、絵を踏んだのだ。彼が生涯持っていたとすると、それを表現したものでなければおかしいのではないだろうか。  さて本編とは関係ないのだが、パンフレットにキチジロー役の俳優のインタビュー的なものが載っていて「キチジローは弱い人間ではないと思う」などと書かれている。いやいや、キチジローは弱い人間なんだってば。なんでもポジティブに或いはユニークな考え方をすりゃ良いってもんじゃない。遠藤周作は転び者・弱い人間を肯定的に描いて、それを許す母性の神というものを描いたのだ。キチジローが強くなっちゃったら作品世界が全く違うものになっちゃうよ。こういったチグハグ感がこの映画をイマイチ感動できないモノにしているのかもしれないなあ。 [映画館(字幕)] 7点(2017-02-09 10:53:00)(良:1票) 《改行有》

48.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》  これ、『ベンハー』を見終わった時に感じた違和感。ものすごい体験をした後に、復讐の機会を得るがその復讐を神に委ねる話。(ベンハーは復讐を成就してしまった後だが)。どうしても見るものとしては、主人公に感情移入していて、最後に敵を殺してしまえと思ってしまうのだ。一応、というか本作の(たぶん)キモとして、亡き奥さんのネイティブアメリカンとしての生死感をグイグイ押してくる描写はある。主人公の夢にたびたび現れる奥さんがそれだが、何しろ見ている者(特に私)には、伝わってこないのだ。自分の感受性が鈍いのかもしれない。  実際、あれだけ過酷な体験をした後に、神などと言うモノに心委ねられるモノなのだろうか、と考えてしまう。逆に脱出後の逃避行がそれほどの体験だったのかもしれない、いやそう考えるのが普通か・・・。出会う白人がほとんど敵(あるいは悪人)だったり、追われていたのとは別部族のネイティブに命救われたり、その恩人を白人に殺されたりしたら、善悪の基準点が揺らいでくるとは思う。というか、ああいった極限的な環境での善悪感が、今の人権の確立された平和な時代のそれと、同じように捉えられていたとは思えないのだが。[映画館(字幕)] 5点(2016-05-27 12:00:12)《改行有》

49.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 スター・ウォーズの新しい物語を期待したのは、これで二度目だ。前の時(EP1)にも思ったのだが、スター・ウォーズのヒーローは必ず砂漠から現れるんだな。また、銀河の星々の戦争と言いながら、実はいつもある一族や親子の物語になってしまうんだな。特に前半3部作は、やればやるほど、ある種の女々しさで「銀河戦争」がショボくなっていく感じがして、自分的にはあまり好きではなかった。  そんな自分だから、この映画のベイダーを継ぐものの正体を知った時には「またか」と同時に「今度はそっちも絡めますか」という感じだ。  暗黒卿側の最終兵器が、またぞろ大きな星の渾身の巨砲というのも、工夫が無さすぎでは?というか、これってEP4のパロディなんですか?ってほど、同じだ。共和国側はまたまた大事な情報をロボットに隠して脱出させるし、行き着いた砂漠で主人公と星を出たら、またまた敵に捕まり、何とか脱出したら、またまた巨大な星を模した兵器にやられそうで、またまたそいつの弱点を叩いてギリギリ勝利する。 これにEP5の皇帝と主人公一族の親子の話を模して、さくっと混ぜると今作の出来上がり?EP4+EP5=EP7?計算合わないなあ。  だけども、この同じようなことの繰り返しこそ、元々スター・ウォーズの元ネタ「連続冒険活劇」の形式なのだろう。だから、われわれはそこに不満を言うべきではないのかもしてない。と言うか、それが楽しいのだ。ずっと、ずっとこれを見ていたいのかもしれない。  また、今回ちょっと気になったのは、今回の暗黒卿とその師弟の関係に、ちょっと宗教っぽさが入っている所。戦うべき相手が「悪の国」から「悪の信者」に変わり、現在の国際情勢を反映しているのだろうか。だが、その告解のシーンは爺さん同様の結末を思わせる。もしその伏線だったあんまりな稚拙さだ。そうで無いことを祈る。  だがしかし、それでも今までの思い入れ故、ハン・ソロの「帰ってきたぞ」のカットには涙こぼれそうになったし、お馴染みのスクロールと音楽にもジンと来た。何と言っても、これが我々世代映画の最大級の出来事お祭りごと、これ以降ないほどの出来事、スターウォーズなのだ。おそらく僕らはこれを観て死んでいく、そういう映画なのだ。  ところで「フォースにバランスをもたらす」とは、一体何だったのか?結局ダークサイドに落ちる者を無くせないのなら、暗黒卿とジェダイ騎士がそれぞれ拮抗しているのが、本当の「バランス」みたいな気がしてきた。或いは「清濁併せ呑む」などという言葉があるように、それらを含んだより大きな枠組の新たな「フォース道」に進化するとか。[映画館(字幕)] 7点(2016-01-08 01:26:52)(良:1票) 《改行有》

50.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》  もうちょっと暗号解読についての、初歩的な理屈とか彼の計算機(コンピュータ)の革新性の説明とかがしっかりと説明されていると、彼の天才さや当初の仲間の方向性の過ちさなどが分かりやすかったかもしれない。 何より、彼の才能を発揮した世界と彼自身・人間性の関係を、見せて欲しかった。[映画館(字幕)] 6点(2015-04-22 06:46:14)

51.  ANNIE/アニー(2014) 《ネタバレ》  前作アニーを「アイリーン・クイン」という小女の勝利だと評したが、そういう意味では今作は主人公の少女は勝てなかったのかもしれない。  私はこの物語(ミュージカル)を、明日を信じて生きる少女の物語というより「孤児院の貧しい少女が大金持ちのお父さんを得る」、一種のシンデレラストーリーとして見ていた。  さて、シンデレラとして(大金持ちの)お城に招かれた時の「素敵さ」がショボいのも私的には残念なところである。ウォーバックス…じゃないスタックス(なぜ、この人だけ名前が違うの?)の家のハイテク的な描写は全然ステキな感じがしなくて、ましてや所有している通信会社の通話を盗聴してしまおうとする行動には驚かされる。(王子様として)「こんな人ダメじゃん」感がハンパない。  そして、庶民と触れた時に必ず消毒していた彼の、その部分での変化をちゃんと見せないのもダメだ。伏線はちゃんと回収しないと。   本当は明日を信じて前向きに生きる少女の物語、というのが基本コンセプトで、そういう意味では今作のアニーは、時代設定を現代に変更することを含めて全く間違ってないんだと思う。だけど、残念ながらこの少女に魅力を感じないのは事実である。  アニーの年齢がちょっと上がったからだろうか?その衣装が綺麗すぎて孤児院でつらい目に遭っている感もない、学校に通っているため可哀想感も薄いからだろうか。(ところで先生、ちゃんと字教えろよ。) [映画館(字幕)] 6点(2015-02-16 17:38:26)《改行有》

52.  エクソダス:神と王 《ネタバレ》  海が割れない!  大波が襲ってくるのはもう予告編で見たから、その前段階の海の割れるシーンには、否が応でも期待するではないか!普段、タダのスペクタクルだけの映画には否定的でも、やはり出エジプト記の映画(十戒のリメイクという訳では無いんですね)と聞けば、そこは期待するではないか!神の御業の最もスゴイ、クライマックスのはずの場面を!  エジプト人たちにえげつないくらいの厄災を与え、もうそろそろイヤな奴に見え始めてきた神の、人を救う方向の御業としての「海割り」は絶好のイメージアップのチャンスだったのに……。  まあ、しょうがないか。  さて、神と王の話だが間にモーセが入ってて、しかも途中モーセも嫌気が差している期間があったりして、そちら側の話がちょっと一筋縄ではない感じ。この神が、少なくともエジプトに罰を与えるところでも、ラムセスに直接話しをしないのは、所詮ユダヤにとっての神に過ぎないのだなあと思ったり。  と言うかホントに超常的な力を持つ者だったら、こうなる前にエジプト人に正しい道を示せよ、なんて考えてしまう。  そもそも、この話ではエジプト人は「悪役」なわけで、それと神の話ではなく神とモーセの話が主題と思うのが、一般的な捉え方だろう。  それをこのタイトルにしてまで王と神を描くというのなら、モーセはもっと脇役的で良かったし、神と自分を神と言い張る男の対峙を見せるくらいの大胆さがあってしかるべきだったのではなかろうか。[映画館(字幕)] 6点(2015-02-02 21:55:45)《改行有》

53.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》  思っていたよりも地味な映画だった。邦題からしたら、もっと大量の戦車が一面に展開されて、ドンパチ砲撃戦が繰り広げられるなんて、思ってた。でもこの映画は、パットン将軍の部分的な伝記映画の側面が強い。  伝記映画で主眼が主人公そのものだから、戦争の成り行きなどかなり駆け足だったり、飛んでいたりもするが、そのへんは公開当時は常識的な「現代史」だったのだろうなあ。今の日本人が見るには、第二次大戦のヨーロッパ戦史を、ちょっとだけ予習しておくといいかもしれない。  平時の30年はそれなりに記憶の彼方ではあるが、世界を廃墟にした戦争の記憶の前には30年などつい最近の事のはず。その生々しい残虐さの描写が本作では殆ど拭い去られている事に、若干の違和感を感じる。  ただ、映画としては、祖父が南北戦争の功労者で自身も戦争のために生きているような人物の、「闘う男」の一本気な生き方にある種の清々しさを感じさせて好感が持てる。それは、そのまま嘗ての強いアメリカの良さだったのかもしれないが、もし、彼が今の時代(ナチスという絶対悪と認識されていたものがない時代)に生きていたらどうなっていただろう?などと思うのは余計なお世話か。  ところで、日本の(モデル)ガンマニア的には、GSPの連なった刻印入りグリップの2挺のリボルバーがカッコイイのだが、胸に自動拳銃忍ばせてたんかと、ちょっとガッカリ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-26 13:56:29)《改行有》

54.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 《ネタバレ》  今回の敵は、主人公と同じような経緯を経た半機械人。かつて親友だった二人の超人の、戦いと友情の物語に、シールドの内部に巣食う、人類監視主義者との戦いを絡めた物語。  前作と違い、相手がバケモンではないので、私の嗜好には合う。親友だった彼も、最後に死んでおらず、この先「2号ライダー」的な展開もあるのかな?  前作から引き続き、真の敵である邪悪な(というとイマドキ単純すぎと謗られるが)心、そういった組織は、潰えること無く存在し続けており、後に続くシリーズが楽しみでもある。  こういった、周りの同僚も信用できず(というか敵になる)、所属組織に潜む悪に立ち向かう、という物語はアメリカ人、好きだよなあと思う。だけど、物語的にやはり第一作には及ばず、意外に面白いと思って付けた点数を前作と比べてみて、今作のほうが低かったのは、我ながら意外。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-15 23:14:24)《改行有》

55.  メリー・ポピンズ 《ネタバレ》  スプーン1杯の砂糖が苦い薬を美味しくするとか、絵の中の楽しみを知るところとか、とにかく示唆に富んでいて面白い。  原作を読んでみると、メリーポピンズというキャラクタと大枠を借りてはいるが、私の好きな『2ペンスを鳩に』以降、子どもと銀行の件がほぼオリジナルであることが分かり、それが意外だった。  だが『2ペンスー』はまだしも、銀行頭取が子供の小銭を毟り取るという部分が、そこだけ随分と異質に感じる。この部分は、メリー・ポピンズが殆どタッチしていず、ちょっと風刺に過ぎるというか、描写が意地悪すぎる感(実際に子供からの返還要求を無視したら取り付け騒ぎが起こるのは当たり前で、事件は自業自得だ)がある。が、このへんの改変とその後の顛末が『ウォルト・ディズニーの約束』を観てみると(そして、それを信じるならば)、なるほど銀行を追われたお父さんの人格と名誉を、そうフォローしたかと思わせるのも、今見ると面白い。  ただし、煙突掃除夫のダンスシーンはもうちょっと削ってもいいんじゃないか?とも思った。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-12 15:36:57)《改行有》

56.  アメイジング・スパイダーマン2 《ネタバレ》  わざわざリブートしたのに、何だか普通のヒーロー物になっちゃった感じ。それと、ものすごく美人だったグエンの驚き顔がすごくて、2年の月日は残酷だなどとも思ってしまった。まあ、それはさておき。  こういうのは、敵怪人は一話に一人というのが良いんではないだろうか。もともと悪いヤツではなかった電気男の話が、無理やり収束させられた感と、ゴブリン(全シリーズでも出てきたこいつはきっと重要キャラなんでしょ)の方も出た途端にヤラれちゃってる感が否めず、どっちにしてももったいなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-06 23:55:52)《改行有》

57.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》  平成ガメラが世に出た後に、本来東宝が作るべきだったゴジラ。こういうリアリティのあるゴジラが見たかったのだ。  第一作同様に、ジワジワと厄災が広がっていく興奮。まるでネッシーの写真のような、背ビレだけ現した写真も巧い。過去の核実験を対ゴジラ攻撃としちゃうのも大胆で面白い。  主人公だけは都合良すぎだが、人間側の右往左往も、15年も巨大生物を研究しているというのもいい。ちなみにこの人の役名は、初代をたおした芹沢博士に因んでいるそうだが、この設定なら、名前は山根であるべきだろう。  しかし、これは初代ゴジラの精神を鑑みると決定的にダメな部分のようにも思えるが、アメリカ人って核爆弾が爆発しても直撃しなけりゃ大丈夫って、本気で思ってるフシがある。アレだけ居住区の近くで「広島の何倍もの威力の」核爆弾が爆発したら、その周辺数十Kmは住めなくなるのに、映画的には「良かった」というスタンスに驚く。  そのような感覚だから、どうしてもゴジラを核兵器の産んだモンスターとして描けないというのが、アメリカ人のゴジラなら、本作のようにゴジラ=核の象徴という縛りを解いてしまうのもアリなのかもしれない。芹沢が言うように「人間は自然をコントロールしようとしているが、それはちがう』(うろ覚えだが)というのなら、今作のゴジラは核ではなく自然の脅威のメタファなのだろう。  だから、ゴジラは引き上げるときにはあっさりと引くのかもしれない。核の厄災は、そう簡単に終わるものではないものだ。  その代わりに今回は、コントロールしようとして失敗したトリが、日本の制御し損なった原発を思わせて、若干切ない。  アメリカがそうだというのなら、日本もどうよ?という部分がある。ゴジラとトリを戦わせようと芹沢が提言するところである。※『モスラ対ゴジラ』のレビューで私が邪推したが、日本人がこれを言うのは、とても情けなく哀しい思いである。あくまで日本人は自分で戦わないというのか?戦えないのだろうか? ※うひゃぁ、何年もの間タイトル間違えてた。モスラが先だったのか・・・。[映画館(字幕)] 8点(2014-08-05 20:34:11)(良:1票) 《改行有》

58.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》  美人というのは、小さい時からカワイイもんなんだな。まあ、それはともかく。  非常に楽しい学園モノ。しかも、魔法学校ならではのファンタジー世界に、ワクワクさせられる。  これが、後に戦いの物語になってしまうのは、残念至極。サザエさんやドラえもんのように、永遠に卒業しないで、戦争などせずに、続いていたらどんなに楽しかった事だろう。[地上波(吹替)] 8点(2014-07-25 23:38:58)(良:2票) 《改行有》

59.  アナと雪の女王 《ネタバレ》  全体的には悪く無いと思う。だが、二つだけ何か釈然としない気持ちが残る。  ひとつは、日本の観客をも含んだ現象についての事。Let It Goが大はやり。もちろん、エンディングにも流れているくらいだから、制作側もこの曲を大プッシュなんだろう。だけど、この曲は作品テーマ的には、真反対とは言わないが、かなりダメな方向へ向かってる歌ではないか。  最終的に物語はエルザが「愛する気持ち」を取り戻すことで力を制御出来るようになり、事件が終息する。「ありのまま」だけではダメだったわけだ。勝手に歌ってる観客側はまだしも、制作側がこれを推してくるのは違うのではないかと思う。作品自体の罪ではないが、できればクライマックス時に、もっと感動的なナンバーがあってよかったと思う。  もう一つは、音楽がヨーロッパの小国の雰囲気を表現していない、という事だ。作品マーケットが世界だからなのかもしれないが、ディズニーのアニメーションミュージカルって、どれも音楽的に無国籍な印象を受ける。音楽的素養にかける自分が言うのもナンだが。  ロジャースだって、ウエバーだってシェーンベルグだって、聞いただけで作品世界を思い浮かべるような音楽を書いている。そこがどうも……。  とはいっても、総合的には面白い。お笑い担当のキャラ、お約束のワルモノ、冒険を共にした真実の友人など、鉄板の布陣だ。雪と氷の表現も美しい。最後の「真実の愛」が、あの青年じゃなかったのが意外といえば意外だが、そりゃあ肉親の愛情に勝るものはないわなあ。[DVD(字幕)] 8点(2014-07-23 11:55:11)《改行有》

60.  続・荒野の七人 《ネタバレ》  前より豪華になれとは言わないが、前に進んだ物語、ステップアップしていて欲しかった。なんで前とおんなじことやってるのか。  同じことと言うより、劣化してさえいる。例えば、クリスの無策ぶり。前回の戦で農民だって戦わなければ、多勢に無勢だって経験したはずなのに、今回は何の仕掛けもせずに7人で正面から迎え撃つだけ。  また、決定的に描写が足りないと思うのは、もう戦うのはやめると決断した農民たちが、再び戦闘に参加する気持ちの変化を描いていないことだ。  ところで、個人的には西部劇の戦いでダイナマイトを使うのは好きではない。 [DVD(字幕)] 5点(2014-07-12 08:35:39)《改行有》

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