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プロフィール
コメント数 188
性別 男性
年齢 56歳
自己紹介 SF, アクション, ファンタジー, ホラーが好きです。
昔観た映画も必ず観直してからレビューしています。
また、TV放送のものは無用な編集が入ってしまうので、
レビュー対象にはしません。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789
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41.  スタンド・バイ・ミー "ぼくのそばにいて欲しい..."「死体を見たくないか?」物語を作る才能がある内向的で真面目なゴーディ。家庭に問題があり将来を悲観しているが正義感に溢れるクリス。父親に虐待を受けているが父を愛する眼鏡のテディ。太めで臆病なうっかり者のバーン。本作は、この四人の少年たちによる、ひと夏の他愛もない冒険小旅行の物語だ。主題は「死体探しの旅」であるが、年上の不良グループとの諍いも適度に絡めつつ、それぞれ家庭に問題を抱えた彼らの身の上が分かり易く表現されており、誰もが通過するであろう「大人」への純粋な憧れが清々しく描かれている。その道中での多感な少年の行動や心理の細かな描写が素晴らしく、彼らの友情が心に沁みた。リバー・フェニックスを始めとする、子供たちの演技の新鮮さも見どころだ。特に焚き火のシーンで、クリスがゴーディに「大人の裏切り」について告白するシーンが素晴らしい。対比的に、大人になるために色々なものを失わざるを得なかった寂しさ、虚しさを感じさせるリチャード・ドレイファスの存在感も特筆ものだ。また、主題歌である"Stand by me"の素晴らしさも言わずもがなだろう。この映画のために創られたと思えるほど作品にマッチしており、エンドロールでこの歌が掛かると物語の感動も一入となる。作品としては小粒に映るが、誰もが懐かしさと清々しさを感じる内容は素晴らしい。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-04-16 21:31:55)(良:1票)

42.  ロスト・バケーション 浅瀬の岩場での攻防。限られたアイテムの上手な使い方。主人公は医学生のナンシー。彼女は休暇を利用し、今は亡き母がかつて訪れたビーチに辿り着く。父と幼い妹の世話、勉強漬けの日々から解放され、サーフィンを楽しむ彼女。そんな彼女の足元には一匹の巨大な人喰いサメが潜んでいた...。突然の襲撃に足を負傷し大量に出血したナンシー。何とか近くの浅瀬の岩場に逃れた彼女は、恐怖に喘ぎながらも、医学の知識を頼りに生き残りを掛けた戦いを始める...。美しい海と砂浜、そしてサーフィン。水上では軽快に波乗りを楽しむ人間を描写し、水中ではそんな人間を見上げ近づく描写を挟むことで彼らを密かに狙う存在を示し、その流れ沿ってキーアイテムをチラ見させる。違う視点を挟むことで不安感を煽り、新たな展開へとつなぐ演出が上手い。冒頭、砂浜で遊ぶ子どもが発見するカメラ付きヘルメット。車で砂浜まで連れて来てくれた男性。地元のサーファー。酔っ払い。ナンシーのピアスとネックレス。潮の満ち引きが分かる時計。視界に残るブイ。傷つき消耗し、血色が悪くなって行く身体。満身創痍のナンシーの希望となるキーアイテムが密かに散りばめられ、物語の重要な要素となっている。また、そんな彼女に寄り添うように岩場に居ついたカモメは、まさに彼女の分身のように見えた。最後にボードの切れ端に乗せられ波に揺られる画は「助かる」暗喩なのだろう。蛇足だが、結構長いこと同居するカモメを観ていて、どことなくスティーヴン・キングの短編「生きのびるやつ」を思い出した。※興味がある人は読んでみて。「スケルトン・クルー-ミルクマン」。そして、ラストのサメとの対決の結末は、ちょっとご都合主義な感じがして不満。どちらかというと「サメ映画」というより「サバイバルホラー」といった感じが強く、少し物語が薄いが、十分楽しめた。[DVD(吹替)] 7点(2017-03-27 23:54:45)

43.  フラッシュダンス 夢を捨てることは死ぬことと同じ。ダンスと音楽と爽快感。昼は溶接工、夜はバーのダンサーとして働くアレックス。彼女にはプロのバレエダンサーになるという夢があった。恋愛と友情。様々な困難を乗り越え、夢に向かって走る女性姿を描く。シンプルな物語に迫力あるダンスと爽快な音楽を盛り込み、80年代に大ヒットした映画だ。子供のころ友人と劇場で鑑賞した際には、同じ日に3回連続で観てしまった。物語は本当にシンプルな展開で、大した山場も捻りもない。合間合間に挟まれるダンスと音楽のため、長尺のミュージックビデオ的な構成になっている。だが、何も考えずに物語に入り込める内容は好み。連続して再生される音楽と映像に包まれるような気分になり良い。悩んでいたり、落ち込んでいる時に観ると、気分をアゲてくれること間違いなし。たまにはこんな映画も観てみてはいかが?[DVD(字幕)] 7点(2017-01-22 21:59:55)(良:1票)

44.  パニック・フライト 深夜フライト[RED EYE]。緊張感と駆け引きと勇敢さ。マイアミの高級ホテルでマネージャーを務めるリサ。彼女は、郷里テキサスで祖母の葬式に参列し、その帰りで深夜フライトに乗り込む。機内には空港で知り合った男性ジャクソンがおり、偶然にも隣席。紳士的なジャクソンとのつかの間の同行をうれしく思ったリサであったが、実は彼は要人暗殺を企てるテロリストの一員だった。飛び立った飛行機の中で、彼は自宅にいるリサの父親を人質とし、ホテルに宿泊する要人の部屋を変えるように脅迫する。彼に従わなければリサの父親の命は無い。身動きの取れない機内で、リサの静かな闘いが始まった...。まず、有能なホテルマン、リサを演じるレイチェル・マクアダムスが非常に魅力的。いかにもキャリアウーマン然とした見た目と立ち居振る舞いでハマリ役。好感度抜群ですぐに応援したくなる。また、巧みにリサに近づくテロリストを演じるキリアン・マーフィーも適役。紳士然とした好青年から、いきなり無表情な卑劣漢に切り替わる不気味さが良い。父親を人質に取られ助けすら呼べない状況のリサは、思いつく限りの方法でただ一人、父親や暗殺対象の要人を助けるために奮闘する。いつの間にかリサに感情移入して一緒にテロリストと戦っている気分になっている。そしてリサの悲しい過去のことが語られ、何故こうも彼女が勇敢に苦難に立ち向かえるのかに説得力が与えられる。演出が非常に的確で見事だと思う。リサはテロリストから逃げ切ることができるのか?リサの父親と要人の運命は?それは観てのお楽しみ。ハナマル![ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-01-15 23:19:19)(良:1票)

45.  ボディ・ハント 通りのはずれの一軒家。殺人事件の真相とは。両親の離婚により、郊外に母と二人転居することなった女子高生エリッサ。転居先の貸家は格安で、隣家で殺人事件が起きた曰く付きの物件。その隣家には、事件唯一の生き残りの青年ライアンが、近所から忌み嫌われながらも生活していた。その事件とは、ライアンの妹キャリー・アンが両親を殺したと言われるものだった。ある雨の夜、エリッサが帰り道をライアンに車で送ってもらうことになる。ライアンが思わぬ好青年だったことから2人は急速に親しくなっていくが、彼には他人に話せない秘密があった。そして、その秘密がエリッサ母娘を戦慄の恐怖に引きずり込んで行く...。全体的なまったり感は否めないが、十分面白い内容だった。最初ホラーだと思って観始めたら、完全なサスペンスものだった。ライアンの境遇が非常に同情を誘うもので、見せ方が上手く、感情移入してしまう。伏線とミスリードを誘う描写が多く、謎が少しずつ明らかになるにつれ、どんでん返し。物語冒頭の殺人の真実が暴かれると、いい意味で裏切られること間違いなし。また、ジェニファー・ローレンス始め役者の演技も良く、小粒ではあるが、なかなかの良作だと思う。だが、一点腑に落ちないのは警官の挙動。警察なら犯人未検挙とはいえ、殺人事件の真相もある程度は分かっていて然るべきなのになぁ、と思う。若しくは全部知っていての態度なのか?詳細は観てのお楽しみ。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2017-01-14 13:25:46)(良:1票)

46.  ヘイトフル・エイト 斬新なマカロニウエスタン。ろくでなし8人。舞台は南北戦争後のアメリカ。駅馬車で雪道を街へと向かう賞金稼ぎと賞金首の女。その道すがら、別の賞金稼ぎと街の新保安官を拾う彼ら。吹雪に見舞われた4人は、山中にある行きつけの店に避難する。その店にはいつもの店主が居らず、同じく避難してきた4人の先客がいた。そして雪に閉ざされた密室で、それぞれの隠された思いがぶつかる夜が始まるのだった。全6章で構成されているが、前半は人物紹介が主で正直長い。だが彼らが行なう会話の中で、人物像が見えて来る演出が上手い。ちょっとダラダラ感があるが、そこを楽しんでこその物語だと思った。そして諍いが起き1人が射殺される。その最中、誰かがコーヒーに毒薬を入れたことで密室劇が始まる。目撃者もいるのだが、何故か黙っている。偶然居合わせたと思われた8人は、実は故あって集められていたのだ。最終章はバイオレンスの嵐。えっ、そんなところに...ってサプライズもあり、最後まで楽しめた。最後に生き残るのは誰か...?それは観てのお楽しみってことで。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2016-12-31 17:32:30)

47.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 雪と氷に閉ざされた南極大陸。ノルウェー観測隊が氷の中であるものを発見した。考古生物学者ケイトは、その太古の昔に死んだと思われる生命体の調査のため南極へ向かう。しかし、"それ"は死んではいなかった。調査中に解き放ってしまった"それ"は、他の生物の体内に侵入してその細胞と同化し、その生物に成りすます地球外生命体だった。ケイトとノルウェー観測隊隊員たちは、雪と氷に閉ざされた地で、音もなく侵略する"それ"との戦いに巻き込まれてゆく...。本作はジョン・カーペンター監督の1982年版の前日譚であり、前作同様、誰が"それ"なのか分からない疑心暗鬼を生む演出は、サスペンス感が堪らない。また、全編通して1982年版へのリスペクトが感じられ好感が持てる。1982年版では謎となっていた出来事「壊滅したノルウェー基地」「顔や身体が融合したような生命体の焼死体」「首を切って自殺したと思しき氷漬けの死体」「氷原で破壊された円盤状の物体」「壁にささった斧」などが発生した状況が浮き彫りとなる。そしてエンドロールでは、いよいよ脱走した犬とヘリで追いかける隊員のシーンが描写され、1982年版の冒頭に繋がる構成となっている。「あの人」が犬を追い駆けてたんだ...と、前作のファンには腑に落ちる構成となっており、その他もろもろ「ああそうか、ナルホドね」と思わせ上手い。また、最終的にケイトの行方が謎になっており、他の続編への広がりも見えて良い。クリーチャーの造形も進歩したCGのお蔭でリアルにグロな感じが良い。ただ「映像的に何かが足りない」と思ってよく考えてみると、それは「粘液・体液」の滴り感なのだろう。全体的に映像が「乾いている」のだ。ロブ・ボッティンとスタン・ウィンストンの手によるクリーチャーは、全体的に濡れていて気色悪かった。人間はネバネバぐちゃぐちゃしているものが本能的に嫌いなのかもしれない。そこが残念。ただ、作品としては独立して観れるし、十分見て損は無い作品に仕上がっている。ハナマル![DVD(字幕)] 7点(2016-12-25 23:19:15)(良:1票)

48.  テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 メキシコへの道のりは遠く、行きつく先は断崖絶壁。不条理な現実。不運の積み重ねで運命が一変してしまうことは、誰にでも起こりうる。冒頭の会話シーンだけで彼女たちの性格や親密さ、置かれた状況が自然に理解でき、これからの展開を期待させる導入部は見事。思わぬ殺人から逃亡劇は始まり、だんだんと引き返せなくなっていく展開も、人物描写が深く掘り下げてあるお蔭で、なぜ2人が犯罪を犯すことになったのか、なぜお互いがお互いに付き合うのか理解できる。当時の女性の立場や差別を適度に盛り込み、追われる身となって初めてテルマの心が解放されていく様子や、そんな彼女を手放しで喜ぶルイーズの優しさには感銘させられる。観客もこの時点は、2人の逃亡劇にすっかり魅了されているのだ。2人を追うこととなるハル警部は、最後まで本気で2人を救いたいと願い続けていた。彼女たちは本来は普通の女性だと彼には分かっていたのだろう。彼は観客の代表であるかのようだ。ラスト間際、2人の車を追いかける彼の後ろ姿は痛々しい。結末は衝撃的であるが、同時に心地よい開放感も感じさせるものであった。ハナマル![DVD(吹替)] 7点(2016-11-15 22:01:35)

49.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 「おれはもう死を恐れない。一度死んでいるからだ。」事実に基づく物語とのこと。舞台は開拓時代のアメリカ。罠猟師グラスは、息子を連れ、毛皮を求める仲間らとともに長期の狩猟に出る。先住民の襲撃を何とかやり過ごした彼らだが、グラスは森の中で母親熊に襲われ瀕死の重傷を負う。仲間とのちょっとした不和から置き去りにされ、その際、息子も殺されてしまう。何とか息を吹き返したグラスは、息子を殺したフィッツジェラルドに復讐するため、極寒の山中を這いつくばりながらも追跡し始める...。冒頭の襲撃シーンを始め、臨場感が物凄い。未開の地を舞台としたサバイバルは、熾烈を極める。立ち上がることすらままならない傷を負いながらも、口に入れられるものなら何でも食べ、彼はフィッツジェラルドを追い続ける。腐っていく身体と極寒の地。苛烈さを極める状況に陥りながらも彼は追い続ける。描写は痛いの一言。切り傷、打撲、擦過、凍傷、ありとあらゆる痛みが観客を襲う。どちらかというと、復讐劇より、サバイバルが主体な感じ。そして宿敵との対峙。まさに死力を尽くした戦いを繰り広げ...。また痛い。ラストは観客をまっすぐ見据えたグラスのアップで終わり。本作では、ディカプリオはまさにグラスそのものだった。寒さを凌ぐため潜り込んだ死んだ馬の体から這い出し、空を見上げるシーンは、この世に生れ落ちたかのよう。鑑賞後の気分があまり良くはないので、万人におススメできないが、一見の価値はある内容だと思う。[DVD(吹替)] 7点(2016-11-08 22:57:36)

50.  X-MEN:アポカリプス 《ネタバレ》 悪評も聞こえるが、丁寧な作りで非常に面白かった。ちょっと冗長で間延びした部分はあるが、全体を通してワクワク感があり、最後まで飽きずに楽しめた。ただ、シリーズを通して観ているファンでないと物語を追うのがキツイかな。ミュータントのキャラ多すぎで区別が付かない。絶対。あと、序盤の古代エジプトの件と、ラスト間際の世界崩壊の件は、なんだか観たことありな映像表現で残念。もっと大スペクタクルな演出も出来たと思うのだがね。これがシンガー節か。心に残ったキャラについて。チャールズ「プロフェッサーX」は、今回はちょっと災難続き。意識を乗っ取られたり、簡単に誘拐されたり、仲間に迷惑かけまくり。それでも泰然と出来るのが「プロフェッサーX」なんだけど。モイラとは、今後いい感じになっていきそうだね。エリック「マグニートー」は、やっぱりフラフラ。善玉、悪玉を行ったり来たりでいつも通りな感じ。彼は新旧シリーズ通して毎回同情する状況に襲われ、気の毒。でも、子供はほかにもいるみたいだよ。レイブン「ミスティーク」は、深く描かれていて大満足。指揮官としての才能も発揮しつつあり、いかにもメインキャラって感じだが、後の作品ではマグニートー一派「ブラザーフッド」に合流し、悪玉になってしまうんだよな。本作踏まえて過去作観ると違った観方が出来ると思う。エン・サバー・ヌール「アポカリプス」は、世界を裏から操った方が良い。確かに、転生・拡張・再生・転移・読心といった能力は強力だが、最後には倒されてしまったように、各能力単体での総合力は大味。『ファーストジェネレーション』のセハスチャン・ショウの方が偉大に感じるので、もうすこしラスボス感が欲しかったな。カート「ナイトクローラー」は、大活躍。登場してからラストまでテレポートしまくりで完全なキーマン。相手の攻撃を躱し、移動不可能な場所に移動し、仲間を救出し。本作では最強な能力なのだが、肝心なシーンでは気絶するか、まったく。ピエトロ「クイックシルバー」は、本作唯一の面白キャラ。学園の爆発時に皆を助ける高速移動シーンが大好きだが、ちょっと長すぎ。双子のお姉ちゃんは今後も出演ないのかな。ジーン「フェニックス」は、まさに最終兵器。最後までその能力の制御が難しいが、本当の意味でのリーサルウェポンとして覚醒する能力を垣間見る。そして『ファイナル・ディシジョン』へ。スコット「サイクロップス」は、やっと脱ヘタレ。以降のX-MENのリーダー的存在となる片鱗も見せ、やっと存在感が出てきた。今後に期待できるかな。「エンジェル」「ハボック」は、扱いが雑でちょっと不満。あと、ラストで出てきたロボットはセンチネルの試作機なのか?十分楽しめる内容なので、映画館で観ても損なし。[映画館(字幕)] 7点(2016-08-11 23:26:04)

51.  インターステラー 《ネタバレ》 時間の相対性と重要性を真正面から描いた映画って今まで無かったように思う。ブラックホールの重力による影響で1時間で地球の7年分が経過する水の惑星のエピソードなどの描写が光る。まさに「時は金なり」。静かな荒廃による滅亡を、ただ待つばかりとなった地球を救うために旅立つ者たちの英雄譚ではあるが、その献身的な英雄ですら耐えられず精神を蝕む「孤独」の厳しさ。この映画は「孤独」を包み込む人間だけが持つ「愛」の力強さを語っているのだと思う。あと、ロボットたちの異常なまでの斬新なデザインとその存在感に驚嘆すること間違いなし。複数の金属の直方体を、横並びに重ね合わせたような見た目のロボットの存在感は「凄い」の一言に尽きる。意外と動きが速いし、最後には情緒すら醸し出しているしね。ん~、尺が長い割には事象の説明が少なすぎ、イマイチ分かりにくい物語になっているが、観客を飽きさせずラストまで強引に引っ張っていける演出は流石のクリストファーノーラン節。十分及第点ってことで。[DVD(吹替)] 7点(2015-05-26 23:26:44)(良:2票)

52.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 前作『モンスターズ・インク』の主人公コンビ、マイクとサリーの大学生活を面白おかしく描く内容かと思いきや、予想外な展開を見せてくれた。どきどきアクションは軽めだが、キャラクターの深みを感じさせる内容になっている。何をしても怖くない(=才能が全くない)が「怖がらせ屋になる」という夢に向け、努力と情熱を傾けるマイク、怖がらせ屋として一流の家柄の出身で才能に恵まれているが、努力と情熱が感じられないサリー、という前作とは二人の雰囲気が逆転して登場する。順風満帆で一流の「怖がらせ屋」になったかと思われた二人だが、紆余曲折の末、並々ならぬ努力を経てあの地位を確立していたのかと思うと深い。本作の前半では、アメリカの大学の学生クラブ(サークルとか学生寮)の生活も描かれる。そこでも家柄と才能によるヒエラルキーが描かれており、底辺の者たちは努力と情熱に見合った結果が得られない。後半はマイクとサリーが所属する落ちこぼれチームが、怖がらせ大会での優勝を目指して奮闘する内容となっている。最後は落ちこぼれたちが逆転優勝するのがお約束だが、ハッピーエンドでは終わらない。仲間を信じられなかったサリーの不正が判明し、すべての栄誉を失うのだ。自暴自棄となり「人間界へのドア」を抜けたマイクと、彼を救おうと追いかけたサリーの二人が、自分たちの世界へ戻ろうと奮闘する件が非常に感動的。互いの得手不得手を補い合い、本当の意味でのコンビとなってゆくであろう片鱗を見せるのだ。最終的に二人は大学中退となるが、ポジティブで前向きなマイクは諦めない。そしてエンディングでは単なるメール係として「モンスターズ・インク」に就職した二人が「怖がらせ屋」への階段を上ってゆく過程が描かれる。憧れの会社に就職できたのだからと、悲観せず努力と情熱を傾ける彼らの姿には非常に暖かい気分にさせられる。本作を観てから前作『モンスターズ・インク』を見直すと、さらに灌漑深いだろう。十分、良作ってことで。[DVD(吹替)] 7点(2015-01-25 16:04:34)(良:2票)

53.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 面白かった...のだが、物語冒頭にクライマックス的な暴龍スマウグとの決戦を持ってきたせいか、物語が進むにつれて尻すぼみ感が出て来る。この件は第二部で終わらせてたら良かったのになぁ。また、ビルボとトーリンの友情は結構掘り下げて語られていたのだが、その他の物語が放りっぱなしな点は不満。結局最後までドワーフたちの見分けが付かなかった。全体的に薄味な感じ。ダイジェスト感が大きいのだ。アーケンストーンはどうなったか、王国の後継者は誰か、莫大な財宝の分配は?とか、エピローグ(エンドロールでもよし)でもっと語って欲しかった。ただ、5軍(ドワーフ、エルフ、人間、オーク二軍?)の乱戦の魅せ方が非常に燃えるし、サウロン、ナズグルとの対決シーンは興奮必至。奥方様強すぎ。ラストは『LOTR』へ繋がるエピソードが描かれエンド。そして『ホビット』シリーズのラストを飾る“The Last Goodbye”。暖かな日差しの中でホンワカしている気分にさせるこの歌は、ピピンが歌っているとのこと。シリーズ通してエンドロールの歌が心に残る。何だかんだ言っても、やはり良作三部作には違いなかった。[映画館(字幕)] 7点(2014-12-30 17:56:43)(良:1票)

54.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 前作から3年後という設定。中心となるのは、主人公のなりきりヒーロー"デイヴ/キック・アス"、バイオレント・キューティ"ミンディ/ヒット・ガール"、そして馬鹿"クリス/マザー・ファッカー"の3人。何と言ってもヒット・ガールは魅力的でしょう。前作で結構好みだったデイヴの彼女は早々に退場してしまったので、クロエ・グレース・モレッツに焦点が行ってしまった。育った感はあるものの、その魅力は相変わらずで、観る者の心を掴んで離さない。激しいアクションも相変わらずだが、「普通の女の子に戻ろうと努力するミンディの姿」が描かれ、葛藤し揺れ動く彼女の描写が秀逸。それに引き換え、今回のキック・アスはヒーロー軍団の仲間にも恵まれ、"ナイト・ビッチ"ともいい仲になってるし、ミンディとも知り合いだし、ヒット・ガールとの特訓で身体能力も向上したし、心身ともに充実してる感じでイマイチ。かつての「イジメられっ子」から脱却してしまい、ダメ人間が正義に目覚めて...の部分が希薄で正直残念。クリス/元レッド・ミスト/マザー・ファッカーは問題外の成長度合い。前作より更に世間知らずでとち狂ってる感が倍増してしまった。あと他の気になるキャラとしては、元ギャング/スターズ・アンド・ストライプス大佐、超絶殺人機/マザー・ロシアは存在感大だった。それと、物語展開上気に食わないのは、デイヴの友人トッド/アス・キッカー。デイヴたちからなりきりヒーローの仲間外れにされたことを逆恨みしてマザー・ファッカーに近づき、デイヴの父の情報を教えてしまう。その結果、デイヴの父親が殺されることになったというのに、トッドは何食わぬ顔でラストバトルでデイヴたちを助けて(by ゲリゲロ棒)いたのだ。彼のせいで人ひとり死んだのに、知らぬこととは言え少しの反省もなしでムカつく。など不満点は色々あるが、映画としては出来がよく、決して駄作ではない。全ての戦いが終わり、ラストシーン。ミンディがヒット・ガールとして生きていくことを決意し、立ち去る前にデイヴに突然キスをする。驚くデイヴに照れながら「私のファーストキスなんだから!笑ったらぶっ殺すよ!」と。このシーンがよいね。続編の匂いも残しつつ大団円。及第点。[DVD(吹替)] 7点(2014-08-06 22:46:31)(良:1票)

55.  クロニクル 《ネタバレ》 面白かった。高校生のアンドリュー、マット、スティーヴの3人は、偶然触れた謎の物質ににより超能力(主に念力の類)を身に付けることになる。共有する秘密ができたことで、それほど親しくなかった3人の間に絆のようのものが出来る。他愛もない悪戯や遊びに能力を使い楽しむ彼らだったが、他人を傷つける事故を起こし、3人の絆も危うくなっていく。この物語は、暴力を振るう父親、重病で余命わずかな母親、と家庭に問題を抱え、ビデオ撮影に逃げ道を見出していたアンドリューの目線による主観映像で構成されている。彼が超能力を身に付けてからは、カメラを手に持たず遠隔操作による撮影となるため、通常の主観映像としてはあり得ないカメラワークを味わえる。特に超上空での飛翔シーンは必見。ただ、ラスト近くなると、他者の携帯や監視カメラの映像も混じってくるので、厳密には主観映像ではなくなるのだが。冴えない高校生の青春ドラマとしても面白いし、高校生の生活圏で起きる超能力アクションは、日常の中の非日常として効果的に描かれている。そして、無敵の能力の使い方を習熟するにつれ、徐々にその能力に飲み込まれていく様は悲しくも恐ろしい。アンドリューが辿り着く「自分は頂点捕食者だ」という思想は、彼の境遇を丁寧に描くことで、説得力を持って観る者の心を打つ。十分及第点ってことで。[DVD(吹替)] 7点(2014-08-01 23:44:22)(良:1票)

56.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 全編を通して「謎」が散りばめられ、観客を惹きつける。主人公ジャック・ハーパーの正体は?脱出カプセルで眠っていたジュリアは誰?ジャックは何故ジュリアの夢を見るのか?地球を侵略した異星人の正体は?そして次々に明かされてゆく意外な真実に驚愕すること間違いなし。なので、序盤から中盤に掛けてはワクワクする展開なのだが、最終的にイマイチって感じになってしまうのが残念。様々な謎を提示して観客を飽きさせない流れは良いのだが、それらの謎が解明されていく終盤の展開がいきなりすぎて説得力が無く、スッキリしない。特に特に、ラストは「それってどうよ」と思ってしまう。何の説明もないので、あれだと何千人もの****が集まって来て・・・・となるのではないかな?おまけに***も一緒に連れてきたらどうなるかね?でも、突っ込みどころが多いにしても、その映像は実に荘厳で、SF映画としての魅力は十二分に描き出せていると思う。また、物語の根底に流れるものが、純粋な「愛」の物語であることは評価できると思う。十分及第点ってことで。[DVD(吹替)] 7点(2014-07-22 23:23:06)

57.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 原作既読。まさにタイムループによる「強くてニューゲーム」の世界。銃礼賛社会の米国発となり、銃連射で簡単に相手を撃破できるようになってしまったことは残念。やはり近接戦闘武器で敵と対峙する緊張感が堪らないのだが、外国人には伝わらないか。また、主要キャラの背景描写が薄く、物語が薄っぺらいのが残念。人間最大のストレスである「死」を以て同じ時空を強制ループさせられ、やわな精神力ではラスボスに到達する前に廃人となるは必至と思う。それを「決意」することで乗り切り、モンハン系ゲームでいう「壁」を乗り越えるモチベーションを得られるのだが、主人公に「決意」や「ストイックさ」が感じられないのだ。あと、コーヒーのシーンはなかなか良いが、「緑茶」の件がカットされたのは残念。まあ何だかんだ言っても、映画としては及第点なのは間違いなしってことで。[映画館(字幕)] 7点(2014-07-10 23:38:07)(良:1票)

58.  アイアンマン3 《ネタバレ》 『アベンジャーズ』では地球の危機を救ったトニー・スターク。『アイアンマン』の魅力は、彼のキャラクターそのものと厳しい状況に置かれても失わないユーモアだろう。だが、彼は心に大きな傷をを負っていた。「アイアンマン」のスーツで覆われていても、心は度重なる恐怖に晒され、過大なストレスを受けていたのだった。その障害と闘いながら、愛する人たちを守る為、彼は再び立ち上がる。これは鋼鉄の身体と心を得て、真の「アイアンマン」誕生となるまでの物語だ。『アベンジャーズ』の戦いの後、恐怖を克服するためなのか、トニーは次から次へと新しいパワードスーツの開発に励む。最新作は「マーク42」。この試着シーンが非常に面白い。そして後にこの機体が大活躍する。スターク邸の襲撃は凄まじい迫力。その場に居合わせたペッパー・ポッツを守り奮闘する彼の姿に燃える。不意打ち(テロリストを挑発したのが原因だが)のため守り一辺倒ではあるが、後の逆襲への序章となり、良い調味料となっている。あと飛行機からのスカイダイブの救出がスリル満点。実際にスカイダイビングを繰り返しながらの撮影とのことで納得。またクライマックスのアイアンマン・シリーズ大集合にも燃える。ただペッパー無双についてはイマイチ。これではトニーと一緒に彼女も「アベンジャーズ」加入できてしまうからね。そしてそして、"ラスボス"「マンダリン」ベン・キングズレーの演技には大喝采!最終的に国家の危機を救ったのは政府ではなく一人のヒーローだった、という感じ。それにしても、このシリーズ、回を追うごとに敵がしょぼくなってないか?でもまあ十分及第点。[DVD(吹替)] 7点(2014-01-18 21:19:10)

59.  デッドゾーン 《ネタバレ》 不慮の事故で多くを失った代わりに手に入れた超能力のため、世間との軋轢に苦しみ次第にその運命に飲み込まれて行く男の悲劇を描く。とにかく悲しい。叙事的で盛り上りとドラマ性に欠けているが、主人公ジョニー・スミスを演じたクリストファー・ウォーケンの、哀愁溢れる演技は一見の価値アリ。原作では、やがて世界を破滅に導く議員グレッグ・スティルソンの視点での記述もあったと記憶しているが、映画ではジョニーの視点のみに焦点を当てた内容になっている。小粒だが、スティーヴン・キング原作の作品にしては及第点。 [DVD(吹替)] 7点(2013-02-09 12:23:13)《改行有》

60.  コンテイジョン 《ネタバレ》 人類が見舞われた何度目かのウイルス惨禍を徹底的にリアルに描いた作品だった。エボラ出血熱など致死率の高いウイルスは、宿主が早くに死んでしまい、全世界的に拡散することが起き難くなる。新種ウイルス感染後の致死率を20~30%に設定したことでより現実味が増し、地味ではあるが見えない恐怖を描くことに成功している。物語の進行に合わせて「何日目」とテロップを入れることで、ウイルス拡散の進行状況をまさにシミュレートし、不要な情報を極限まで削ぎ落としてパニックを描写することで、静かで凍えるような恐怖を演出している。豪華なキャストの適切な配置も良い。特に初期の感染者である妻グイネス・パルトロウの死の宣告を受け入れられず、夫マット・デイモンが「それで妻にはいつ会えるんですか?」と医者に聞き返してしまうシーンが悲しい。また、物語のラストに「1日目」を描くことで、感染経路をサラッと見せるところが憎い。及第点ってことで。[DVD(吹替)] 7点(2012-12-13 23:01:50)(良:2票)

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