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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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721.  イントゥ・ザ・ワイルド 待ちに待ったショーン・ペン最新作に意気揚々と見に行ったのだが、どこがショーン・ペンなのだというのが正直な感想だった。扱う題材の違いなのか、被写体があまりに雄大な大自然ゆえなのか、どこか落ち着いた感じがどうもしっくりこない。アルノー・デプレシャンやオリヴィエ・アサヤスの常連撮影監督エリック・ゴーティエが映し出す大自然はたしかに圧巻だし、そこに映すべく人物の配置もバッチリきまってるんだけど、私が勝手に思ってたショーン・ペンの映画ってのは、うまく表現できないんだけど、もっとかっこよくて怖いんだ。画づらが。このノンフィクション小説に惚れこんでいたそうなので「かっこいい」とか「怖い」よりも「美しい」とか「壮大」とか「葛藤」とか「愛」とかを選んだのだろうか。それともこれが今の熟練の域に達したショーン・ペンなのだろうか。いやほんと、完成されたものって感じはします。スラブコミュニティの少女(クリステン・スチュワート)がすごく綺麗で印象に残ったんだけど、やっぱブレイクしましたね。 [映画館(字幕)] 5点(2010-12-07 14:59:49)《改行有》

722.  ネゴシエーター 《ネタバレ》 とんちんかんな邦題のせいで間違いなく損をしている。刑事アクションとしてはそこそこ楽しめるものだと思う。ストーリーがどこかで見たことあるようなものの寄せ集めにすぎないが、そのことを意識してるのか、どこかで見た映画なら洗面台の鏡に侵入者が映るはずのシーンで映るとみせかけて映らなかったり、トラックの荷台に仲間がいると思わせていなかったりと、「あえて外す」演出でありきたりなストーリーに新鮮な興奮を与えようと頑張っている。にしても緊張感がいまいち足りない。それからサンフランシスコの坂、長すぎ。[DVD(字幕)] 5点(2010-11-16 16:15:09)

723.  欲望という名の電車(1951) 《ネタバレ》 テネシー・ウィリアムズの戯曲はとにかくタブーに塗れているので、映画化にあたっていかにそのタブーを隠し、いかにそのタブーを想像させるかがポイントになろうかと。でもやっぱりこの時代、間接的な、あるいは比喩的な描写でも許されなかったのだろう。『熱いトタン屋根の猫』の親友の同性愛の末の自殺が親友の自殺に改変されたように、夫の同性愛の末の自殺は夫の自殺に改変される。それでも小出しにしか言及されない女の過去という謎めかしとヴィヴィアン・リーの最初からどこか線が切れたような演技も相まって、何かが彼女の過去にあったのだということはなんとなく想像できるようになっている。脚本もテネシー・ウィリアムズらしいが、映画の制約の中ではほぼパーフェクトな脚色だったのかもしれない。それでも『熱いトタン屋根の猫』のほうが好きかもと思うのは色気の差か。濃厚な演技ばかりが前に出ている。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-12 13:26:15)

724.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 今、中東を舞台とするならばどうにもカメラを揺らさなければいけないらしい。でもまあこの作品の揺れはまだ許せる。それは揺らすことが単なる「かっこつけ」と自覚しているように思えたからかもしれない。揺れる画面からリアルを得ようなんて思ってない。そもそも味方に全く弾が当たらないのはリアルじゃない。かっこいい銃撃戦が撮れればOK。その潔さがいい(製作にマイケル・マンの名前があるけど影響あるのかな)。あと、見せるべき一瞬を揺れない画面でとらえていたんじゃないだろうか。そのかわり細切れカットが鬱陶しい。男世界に女性捜査官を登場させ、また大いに女性であることを強調していること、そしてじゅうぶんに活躍の場を与えていることは見栄え的にも実に良かった。そういった娯楽の部分はいいのだが、サウジと米国の関係の解説から始まることからも社会派でもあろうとしており、それはべつにいいんだけども、その社会派たろうとするための、同じセリフを互いに発していたという皮肉に満ちたオチ、それ自体もあざといんだけど、そのオチの伏線がしつこい。「なんて言って慰めたのか」と何度も質問する必要なんてない。観客には聞こえない耳打ちでじゅうぶん伏線になってる。[DVD(字幕)] 5点(2010-10-14 16:36:15)

725.  ゲット スマート できる女スパイとできない男スパイのコンビで笑わせてくれるのかと思ったら男はスマートじゃないだけで(名前はスマートなのに)、できる男なのだ。そのスマートのスマートじゃないところに笑いがあるんだけども、徹底的なおバカではなく生真面目ゆえのおバカという笑い。徹底的なおバカよりも上品ということになるんだけど、上品に下品をしちゃうところがこの作品の特徴でここが笑いのツボに入っちゃうとたまらなく面白いかも。お話自体はどおってことないのだが、作風とは裏腹にシリアスに展開してゆくもんだから、お話が盛り上がってゆく終盤はコメディ調が薄れてしまい、そうなるとどこにでもあるような映画になっちゃってて面白くなくなる。脇に配された豪華な顔ぶれは見て損なし。[DVD(字幕)] 5点(2010-10-07 15:37:10)(良:1票)

726.  ターミネーター4 《ネタバレ》 「3」でやっと本当の主役となったジョン・コナーであったが「4」でまた食われる。マックGは「2」のファンなのだろう。本来敵であるサイボーグ・マーカスとジョンとの奇妙な絆は「2」の少年ジョンとT-800の関係にかぶる。ジョンを凌ぐ存在感の大きさもその最期もやはり「2」を意識した構成となっている。それはそれでいいのだけど、シリーズで初めて「審判の日」以降の未来世界が舞台となるということもあって、しかも怒涛のアクションを見せた「3」の後ってのもあって、良くも悪くももうちょっと豪快なものを期待していた者としてはちょっと肩透かし。まあでも、このシリーズは元々悪役でしかなかったシュワルツェネッガーの人気に便乗ってこともなかろうが少なくともシュワルツェネッガーありきのシリーズであったことは確かで、今回シュワルツェネッガーなしで続編が作られたことは冒険でもあったのだろう。だから「2」の構成を再利用して安全弁としたのかもしれない。続編、あるのかどうか知らないけど、「4」ではまだシュワルツェネッガーの呪縛から脱し切れていない。次が勝負だ。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-15 16:31:19)

727.  デス・レース2000年 倫理観ゼロの「チキチキマシン猛レース」。綻びを全く気にしないバトルロワイヤルな近未来世界というのがあまりに奔放で素晴らしい。近未来であることを考慮しているとは思えない衣装や車のデザインも最高。しかしそれ以上にショボイ。そしていい加減。ショボさは低予算ゆえだし、いい加減さは味でもあるんだけど、ショボさいい加減さは残酷描写を和らげる働きもあるのであえてしているところもあって、その「あえて」ってのがちょっと目につきすぎた。カルト映画と割り切れば楽しめるかもしれないがそれはあくまで今じゃ到底作り得ないような倫理観の無さにあるのであって、1本の映画として見た場合ちときついものがある。でも冒頭に挙げたこの映画の「自由さ」だけは絶賛したい。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-13 14:39:53)

728.  ハリーとトント 《ネタバレ》 息子の嫁があからさまに邪険な態度なのがやりすぎな感じがあるんだけど、息子や娘のしっかりと意思表示される父親への愛情表現は欧米ではごくごく自然なのだろう。であるならば孤独ってことはないはずで、実際娘はいっしょに暮らそうと言ってくれているわけで、だから旅は老人の冒険であってそこに老いを憂うものは何もない。そこがいい。とくに女の子がからんでくると何かが起こりそうで楽しい。でもおそらくは映画の肝である老いとか死とかというテーマがやっぱり友人の孤独死とか昔の恋人の痴呆とかというカタチで提示されたりするもんだから単純に楽しんでばかりもいられない。老人が主人公なんだからそこまではっきりと映し出す必要もないと思うんだけど、そのわかりやすいテーマ性がこの映画が高評を得る所以なのだろう。この作品を見るまでなぜかトントは犬だとばかり思ってたんだけど、それはたぶん「ふしぎ犬トントン」のせいだ。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-01 15:01:27)

729.  第5惑星 近作の『第9地区』は異星人を被差別者と置き換えるように誘導しているような描写がいくつもあったがそれはあくまでお遊びの範疇であってけして社会派を気取ろうとはしなかった(と思う)。社会派が好きなのであればペーターゼンのこの『第5惑星』をすすめる。地球上の異文化、異人種間の対立に置き換え可能なお話は大真面目に反戦を謳いあげている。個人的にはその社会派色の濃さがうっとうしいと思ったんだけど、80年代ってこういうの多かったかも。後にあの特種メイクによって元の顔が全く判別できない異星人がルイス・ゴセット・Jrだと知って、尚且つ異星人の子供の役もまた黒人であることを知って、キャスティングからも社会派的メッセージを発信しているのかと(深読みか?)半ば呆れながらも感心してしまった。クライマックスの子供救出劇はそれなりに盛り上がって楽しい。荒涼とした大地を歩く小さな人間を大俯瞰でとらえた画は圧巻なんだけどアップになると途端にしょぼくなるのは予算のせいか。[DVD(字幕)] 5点(2010-06-22 14:37:29)

730.  第9地区 またまた擬似ドキュメンタリーだ。勘弁してくれ。エビのような昆虫のようなエイリアンが地球にいることの不自然性を例によって揺れるカメラがリアルを装うわけだ。そのカメラをほぼ独占している主人公がまたうざい。役の上でのことなので「うざい」はかわいそうなのだが、カメラを前にしてあれだけペラペラまくし立てられるとやっぱりうざい。声がかん高いもんだから余計だ。そのうえエイリアンの卵を燃やすシーンのハイテンションぶりに閉口。まあこんな感じで前半は生理的に受け入れがたい映画であった。ドキュメンタリーを装うならもう少し緊張感、恐怖感、絶望感が欲しい。思わず笑っちゃいそうな設定とか無理矢理な展開とか、それでもディテールにこだわってたりとかいうのがけっこう面白いのだが、これらもドキュメンタリー風にすることでその良さが薄まっているような気がする。魅力を半減させてまで本物っぽく見せる必要なんてない。ミサイルキャッチは良かった。でも遅いよ。[映画館(字幕)] 5点(2010-06-21 16:02:18)

731.  地上最大のショウ セシル・B・デミルといえばやっぱり『十戒』を思い浮かべるんだけど、『十戒』もこの『地上最大のショー』もデミル監督の最晩年の作品。実はそれよりもずっと以前、1910年代から超大作をバンバン作ってきた人で、映画=スペクタクル=ハリウッドという図式の礎の人でもある(もちろん『十戒』が極めつけであることは間違いない)。サーカスってのは映画以上に=スペクタクルなわけでサーカスの見所をたっぷりと見せることがそのまま映画のスペクタクルとなっている。花形スターもいれば道化役もいる。仕切り役もいれば裏方もいる。スペクタクルを生み出す大サーカス団はデミル監督にしてみればまさに映画製作チームと同じだろうと思われる。プライベートよりもひたすらサーカスのことだけを考える座長はもちろんデミル監督の分身なのだろう。だからこそその意志を一番の理解者であるヒロインが引き継ぐラストシーンが爽快なのだ。男女の掛け合いがストーリーに埋没してしまい、それ単体で楽しめないのがもったいない。[DVD(字幕)] 5点(2010-06-10 15:44:00)

732.  リダクテッド 真実の価値 昨今のフェイク・ドキュメンタリーにおける手ブレ映像の流行の中にあって、この作品が素人の家庭用ビデオカメラの映像という設定にもかかわらずそのブレが極力抑えられていることに好感を持つ。でもあまりにもプロフェッショナルな構図と編集のせいだと思うんだけど、例えばああこの人爆弾でやられちゃうんだろうなとかこの人拉致されちゃうんだろうなってのが予測ついちゃう。画面がそういうふうに撮られてるから次の画が予測できちゃう。予測できちゃうことの面白さというのもあるんだけど、この場合は撮れてしまった感ってのが欲しい。で、そもそもビデオカメラ映像を模した作りにしたのはおそらくはイラク戦争の暗部をリアルに伝えたかったというのがあると思うんだけど、ドキュメンタリー映像を差し込むならまだしも全編フェイクってのはフェイクであることを強調してしまってかえってリアルじゃなくなるような気がするんだけどどうなんでしょ。あと、これだとイラク戦争の問題というよりも個人のモラルの問題のほうが大きいように思うんだけど。[DVD(字幕)] 5点(2010-06-04 13:14:33)(良:1票)

733.  インクレディブル・ハルク(2008) ノートンがブラジルの貧民街を走る走る。科学者とは思えぬ身体能力。腕時計型心拍数計測器の数値がどんどん上昇する。呼吸を整えてまたダッシュ!このあたり、けっこう面白い。そしてとうとうハルクの登場。といってもほとんど姿見せず。これもいい。そもそもハルク誕生のあれこれをタイトルロールでささっと見せちゃってるってのもいい。ハルクになった後始末として服もお金も無くなっちゃうなんてリアルな描写も楽しい。元がコミックなだけあってキャラがそれぞれわかりやすく立っているのもいい。冒頭、あれだけ走っても心拍数200を超えなかったのに恋人とベッドインしただけで200手前まで急上昇って(笑)。切ないシーンなんだろうけど笑ってしまった。と、まずまず楽しんだんだけど、どうもクライマックスのバトルシーンがいまひとつノレなかった。CGゆえの味気なさか。 バトルシーンがないと「ハルク」じゃないのだろうけど、無い方がたぶん面白いと思う。[DVD(字幕)] 5点(2010-03-08 16:17:03)

734.  17歳のカルテ 《ネタバレ》 特別異常とも思えない若く美しい女が半ば強制的に精神病院に送り込まれる。妻子ある男との不倫と自殺未遂のシーンがフラッシュバックで映される。女は精神的ショックと薬物による一時的な情緒不安定状態なだけで病気ではないのではないかとまず思わせているように思う。そして時代が60年代であることを告示する。60年代であることにどんな意味があるのかは知らないが、とにかく「今」ではなく「昔」の話であることが告示されたわけである。当然、『カッコーの巣の上で』を想起する人は多いだろう。私もその一人で、この映画は過去にこんな人権侵害甚だしい病院があったのだという告発映画、もしくはそんな酷い病院と戦った患者たちの感動話、あるいは・・・どちらにしろ「病院は敵」という構図の映画かと思ったのだ。今なら、名前も教えてもらえない薬を毎晩飲まされるシーンなんてアンジーが虐げられた『チェンジリング』を想起するはずでいっそうこの構図は明確なものになるはずだ。しかし終わってみれば病院は敵どころかむしろ味方に近い。確信犯的ミスリードだと思うのだが、けして意外な展開を楽しむ作品などではなく、ミスリードすることによって得るものより損失のほうが大きいように思う。主人公の回復と成長というメインのドラマが丁寧にされているぶん、とくにそう思う。確信犯じゃなかったら単なる私の早とちりなのだが・・。 昨年末に若くして急逝したブリタニー・マーフィーに謹んで哀悼の意を表します。[DVD(字幕)] 5点(2010-02-05 16:05:58)

735.  ダブル・チーム 《ネタバレ》 素手の戦いとその肉体を見せるための強引な流れ、派手なだけの爆破シーン、見せ場だけで構成されたシナリオ、おざなりな人物造詣、どこまでも二線級。そのうえ凄腕国際テロリストと凄腕秘密工作員のいわば国家が関わる戦いが、お互いの家族を巻き込んだ私怨含みの小さな戦いへと変貌してしまうといういかにもなB的展開が「どこまでも二線級」に輪をかける。だから面白いんだけど。それにしても様々な追っ手が入り乱れたローマの市街地銃撃シーンからホテルでのアクションシーンは誰が誰を狙っているのかさっぱりわからん。そのあたりの繊細さに欠けるのもまたこの手の作品の特徴か。殴る蹴るの戦いそのものだけはしっかりと撮られている。他をもうちょっと丁寧に作ってくれると嬉しいんだけど。ロッドマンはその容貌とは裏腹に控えめな役回りでかえって好印象。虎VSヴァン・ダムが最大の見せ場かと思いきや、さすがに虎とは戦わなかった。残念。[DVD(字幕)] 5点(2010-01-19 16:24:54)(良:1票)

736.  ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー 『マルホランド・ドライブ』で共演したスコット・コフィと共同で製作した低予算映画でスコットが監督も兼ねている。「マルホ」のオーデションシーンで類稀なる演技力と魅力を見せつけたナオミ・ワッツが「現状はもっとセカセカしてるのよ!」とでも言うようにオーデションに駆けずり回る女優の卵を生々しく演じている。「マルホ」でブレイクしたナオミではあるが、この作品制作時はブレイク前である。同僚俳優がデジタルビデオで撮影しているから、という以上にこの「ナオミのブレイク前」であることが女優の卵の生々しさを助長しているように思う。バスタブでのセックスシーンがまた生々しい。これもブレイク前だからこその映像かもしれない。作品自体は退屈なものだが、現実の世界で見事にハリウッドでの成功を成し得たナオミ・ワッツがこの作品制作時におそらくは現在のポジションを想像だにしていなかっただろうことを想像しながら見るとまた違った味わいがあって面白い。[DVD(字幕)] 5点(2009-12-03 14:22:41)

737.  コーチ・カーター 《ネタバレ》 弱小不良チームが新コーチの鬼の特訓で強くなってゆく映画。ではなかった。バスケで勝ったからといってもそのときだけ。刑務所に行きたくなければ大学に行けるように勉強しろ。という映画だった。かいつまみすぎだけど。映画の中の学生の親や常勝ムードで盛り上がる地域住民がこの急転に意表をつかれたように、見ているこちらも突如現れる社会派色に意表をつかれる。しかしあまりに簡単に強くなってゆく展開の後だけに心地の良い急転として迎え入れることができる。一気に脇に追いやられるバスケではあるが、映画を盛り上げるうえでも重要な試合のシーンがそれなりの盛り上がりをちゃんと作ってはいる。ただ迫力だけを見せるのではなくゲームの流れを見せているこの試合シーンはなかなかの高評を得ているらしい。でも実は個人的に不満。バスケは点が始終入ってゆくので全体の流れももちろん映さなきゃならないけど、漠然とでもルールがわかりやすくもあるので全体の流れだけに拘る必要もなく、むしろバスケの醍醐味として体力の消耗してゆく様や息の合ったチームプレイや個人テクニックこそをアップやスローモーションを使いながら見せて欲しいとか思っちゃうのだが、そう思ってしまうのは私がバスケをしていたからというよりは漫画「SLAM DUNK 」の影響かもしれない。細かいカットの連続で迫力だけ出しましたみたいなのは論外だけど、ゲームの流れを見せているあいだずっとかかりっぱなしの音楽で高揚を得ているというのもどうかと。[DVD(字幕)] 5点(2009-11-19 15:16:51)(良:1票)

738.  タイタンズを忘れない あまりにお話が美しく且つ道徳的に過ぎるような気もするが、偏見が徐々に取り払われてゆく様はやっぱり気持ちがよく、白人と黒人の握手や抱擁はやっぱり感動的であって、こういう美談を恥ずかしがらずに堂々とやってのけちゃうところの潔さというか単純さはある意味凄い。人種問題を抱えているからタイタンズは強いのだという逆説的なコーチの言葉はそのままアメリカ合衆国の強さの表明でもある。努力は報われる。正しい行いは認められる。悲しみは乗り越えられる。正義は勝つ。そして勝利は美しい。この単純明快さがアメリカであり、他の国が真似しようとすればえらく深刻なものになっちゃうところをそうさせないのがハリウッドなのだろう。それでも、何もかもが丸く収まるのはいいとしてやっぱりそこに至る困難が実際にはもっとあっただろうことは誰にでも想像できることで、問題の難しさと清清しいハッピーエンドの間にはもうちょっとヘビーな展開があっても良かったような気がする。アメリカンフットボウルの試合シーンは大方タックルのカットで占められており、ゲームの流れがほとんど映されておらず、なんとなく迫力があるようにだけ見せているのはかなりがっかり。 (ちなみに飛行機内<新婚旅行のとき>で観たのですがあれは映画館とはいえないですよね)[DVD(字幕)] 5点(2009-11-18 14:45:28)(良:1票)

739.  荒野の七人 スマートで淡白で薄っぺらくて予定調和。つまらん。つまらんなりに楽しめてしまうのは音楽の力か。この頃の映画音楽は音楽単体で勝負せず、しっかりと映画と繋がっていることが必須。だから音楽を聴くとちゃんと映像が蘇る。あと、薄っぺらいなりに7人が7人共に魅力的なのは役者の実力か、はたまたジョン・スタージェスの演出の力か。役者それぞれのその後の活躍からすれば役者自身が魅力的だったというのもあるだろうが、個性派をまとめあげた監督の手腕も捨てがたい。なにしろこの監督はこの後『大脱走』でも見事に個性派連中を魅力的に描くことに成功しているのだから。[DVD(字幕)] 5点(2009-11-05 16:09:32)

740.  60セカンズ オリジナルの『バニシングIN60”』のレビューでも触れてるんだけど、今の映画はどうでも「ストーリー」にしなきゃ収まらんようだ。どうでも車を盗まなきゃならない理由が必要で、そのために出来の悪い弟が必要で、息子思いの母親が必要で、血も涙もない依頼人が必要となる。こういう堅苦しい辻褄併せに翻弄しなきゃならない映画環境を嘆く。『60セカンズ』は精一杯につまらないセッティングをしながらもなんとか楽しませようと頑張ってる。凄腕の車泥棒だった過去のシーンを映さないだけまだ良心的だとも言えよう。実際、車を盗むシーンも派手なカーアクションもそれなりに洗練されていて楽しい。ただしオリジナルとコレを見比べるまでもなく、見た目の派手さと観てるこちらの感情の起伏は比例しない。相変わらずクールでセクシーなちょいワルがすこぶる似合うアンジェリーナ・ジョリーが映画に華を添えているのは悪くない。[DVD(字幕)] 5点(2009-10-30 13:03:15)

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