みんなのシネマレビュー
wagasiさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 112
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345

61.  アメリカン・ギャングスター 《ネタバレ》 ギャングものというより社会派ものみたいで、派手さはないけどいい映画でした。 ★フランクは先代ボスのバンピーに倣い、誠実で秩序を重んじ、家族(と縄張り)を大事にする、服装も地味で、「仕事が非合法」「暴力を躊躇せず使う」この二点がなければまるでまじめなエリートサラリーマン。 ★彼を追う刑事リッチーは「誠実で秩序を重んじ、家族を大事にする(思う)」のは一緒だが、ことごとく空回りしている。押収した大金くすねず署に届けるほどのバカ正直さが煙たがられ、汚職に漬かる仲間には干される、妻には逆になじられ、逃げられる。 ★冒頭にバンピーが、ディスカウントショップの日本製テレビの前で、仲買を省いた直接取引きに米国の伝統的なビジネスが壊されていくと嘆く。しかしフランクは彼の亡き後、同じ手法を麻薬に取り入れて成功していく。彼は先代を尊敬しつつも、軽んじられる黒人の立場を容認できず、新しい秩序を作ろうと決心したのだろう。 ★そんな彼も、過剰な成功が新たな敵を作るという法則を軽んじていたようだ。マフィアのボスと手を組み、モハメド・アリの試合観戦では彼の上席で妻のプレゼントである派手なコートを羽織るという愚を犯し、とうとうリッチーや悪徳刑事トルーポに目を付けられてしまう・・・それからは予想された通りの転落劇。 ★「皮肉」をキーワードにいろんな要素や事象が絡み合い、流れを作り、ドラマを形成していく。フランクを逮捕したリッチーは彼の協力を得てNY市警の汚職を一掃。古い秩序は壊れ、新しい秩序が作られて行く。下手なミステリーよりよほど面白い。 ★主役二人の演技はいいし(ただデンゼルはしばしばギャングのボスに見えなくて困った)、リドリー・スコットの抑え目の演出はとても冴えている。フランクあっけなくつかまっちゃってトーンダウンするかに見えるが、そこからの二人の対峙がクライマックスなんて、いいねこれ。 ★最後の最後は具体的に誰かを?それとも単なる監督のメッセージ?とにかく久しぶりに頭をからっぽじゃ見れない「残る」作品でした。バカみたいな新作見るのやめて終わる寸前のこっちにしといてよかったよ。[映画館(字幕)] 8点(2008-03-09 23:50:49)

62.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 ★これはおもしろかった。同じようなタイプのミュージカル、「オペラ座の怪人」と比べてもこっちのほうが上。 ★ソンドハイムの音楽はかなり古風だが、ぼくはロイド=ウェッバーの「通俗的」すぎる楽曲より好み。しかもちょっと複雑な音程やリズムを駆使し、あるいはいくつものレチタティーヴォを挟みながら歌を続けさせるといったテクニックを歌手に要求したりと、結構本格的なオペラっぽくて、聴いてて非常にスリリングだ。 ★さらにティム・バートンの演出は、かなり演劇臭を抑えている。そのためこの映画、歌の比重がかなり大きいが、まったく飽きることがなかった。 ★肝心なジョニデの歌唱力は少々?だが、私的には音程とリズムが許容範囲内で、さらに役どころにはぴったりのキャストなのでOK。むしろ「演技の出来ない歌手」などにこの役はやって欲しくない。ま、歌で一番大変だったのはヘレナ・B・カーターだったでしょうけどね。 ★ドラマ的には、バーカーが悪徳判事の罠に落ちて投獄され、戻ってくるまでの過程がほとんど描かれてないので、やや最初の感情移入に欠けるきらいはある。音楽劇だからあまり複線や時間軸を戻したりして複雑にしないよう配慮したのか。しかしあとの復讐劇があまりにもザクザクと進んでいくので、そのうち気にならなくなった。 ★みなさんのおっしゃるとおり、バートン作品としてはかなり血が大目なので、そういうの苦手な人は観にいかないほうがいいでしょう。でもぼくは楽しめました。ティム・バートン、ミュージカル映画も結構やるじゃん。目が離せない監督です。[映画館(字幕)] 8点(2008-02-10 00:25:56)

63.  AVP2 エイリアンズVS. プレデター ★ぜんぜん怖くない。オリジナルへのリスペクトもさほど感じない。ま、所詮「お祭り」映画であることは最初から分かってるわけで、なんつうか観に行っちゃったヤツの負け、なんでしょうね。 ★何も知らない、何の罪もない、ほとんど抗うすべもない人間がただただ理不尽に無差別に虐殺されて行く。標的はもっぱら民間人で、しかも普通 は演出的に助かるだろう女子供も容赦なく次々とだから、感傷に浸る暇もなく、胸糞悪さだけが残る。 ★しかしそんなことを製作者サイドがわかってないはずなく、あえてこういう悪趣味な演出をしてるのでしょう。お前らこういうの好きなんだろう?高尚ぶってないで楽しめよ!と。 ★まあ、新種の細菌でいつのまにか世界中の人間がほとんど死んでました、とか、サイコ野郎が女子供を惨殺する連続事件、それに対して怒りを燃やす捜査官の苦悩といったいかにもなドラマとか、いろいろ理屈つけても結局人が死ぬことには変わりないし。 ★ただ安全な場所にいて他人の死ぬのを眺めているって気持ち悪いですね。なんだか戦争(の報道)とよく似てる。 ★おそらく低俗・俗悪で評価も低いだろうこの作品ですが、こんな気持ち悪さを感じさせてくれた点だけは評価します。白状するとぼくは胸糞悪くなりながらも結構楽しみました。プレデターは少なくとも前回よりは強かったし、オチも期待通りだったし。ただし他人には勧めませんので6点。あ、あと画面相変わらず暗いね。こういうのこそ3D化すればいいのに。[映画館(字幕)] 6点(2008-01-06 14:13:30)(良:1票) 《改行有》

64.  ベオウルフ/呪われし勇者 ★3Dで鑑賞、なかなか面白かったです。通常料金よりはちょい高めで、導入してる映画館も少ないですが、行ける距離にあるなら足運んでおいても損はないです。 ★他の方も書いてますが、まるでディズニーのアトラクションをそのまま2時間体感してるみたい。立体的な映像が目の前に迫ってくる迫力。通常のCGのリアルさと、CGアニメの自由さを併せ持ったモーションキャプチャーによる映像表現は、未来の映画のひとつの方向を確実に指しています。 ★技術的にはまだまだ発展途上なのか、立体感があわなかったり、ひどく(それこそ20年以上前の特撮みたく)動きがぎこちない場面もありますが、それを持って「価値なし」と決め付けるのは早計ではなかろうかと思います。 ★物語自体はかなり古い英国叙事詩で、それゆえ現代的に様々な設定やドラマを構築脚色した近現代ファンタジーと比べると、それこそ普通の御伽話、昔話の類。迫力やスケールはやや小さく感じられます。 ★もちろんトールキンに影響を与えた「オリジナル」としての価値を認めないような愚は犯しませんが、人によっては「賞味期限切れ」と感じても仕方ないでしょうね。 ★ただドラマとしては、呪いの連鎖、因果応報、キリスト教の台頭を背景とした民族アイデンティティの危機といったものが、やや省略気味ながらも想像力を膨らませながら見ることができ、さすがにR・ゼメキス監督のストーリーテリングは上手いなと感じました。 ★とにかくCGも映像表現の一つ。もちろん使いまくれば良しではないけど、逆にお話だけよくっても絵があかんかったらやっぱり不満でしょう。何にしろ将来の可能性を感じさせてくれる作品ってぼくは好きです。今後も期待できる、としてこの点数。[映画館(字幕)] 7点(2007-12-29 14:21:48)

65.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 ★前半の雰囲気はとてもいいと思います。つい最近まで人の営みがあったのが、そのままゴーストタウンになってしまったニューヨークの静かな風景は新鮮。大音響でクリーチャーに襲われるシーンよりよほど怖い。CGもこんな風に使われるならOK。 ★べらべらしゃべらない主人公もグッド。その愛犬とのコミュニケーションもなごみます。時々フラッシュバックされる、崩壊前の混乱のニューヨーク、その中での家族との別れなどの回想シーンも情感を誘います。 ★それだけにあのラストは・・・力づくすぎ&ひねらなさすぎじゃないですかい?「コンスタンティン」で、ばかばかしくもサプライズなオチ(結構好き)を見せてくれたF・ローレンス監督なだけに、ひどく肩透かしを食った気分です。 ★ウィル・スミスもだ!あんなタイトル恥ずかしいと思わんのか!・・・思わないか、ウィル・スミスだからなあ(笑)クリスマスに見る映画じゃないけど、結構いいなあと思ってただけに残念・・・ ★余談ですが、あの犬○○だったんですね。途中でわかった。最初はハリウッド映画でもそこまで大雑把じゃないだろうに変だなあと思ってたんですがね。[映画館(字幕)] 6点(2007-12-22 23:12:02)(良:1票)

66.  バイオハザードIII ★たいした映画じゃないとわかってるのに、時々意味なく見たい映画ってあります。これもそのひとつでした。 ★かっこいいミラ嬢を見るためのパート3。クライマックスの戦いも、オチも期待通り。まったくこわくないゾンビ映画という致命的な問題点はあるが、だいたいゾンビ映画自体出尽くしの感があるし、真昼間のゾンビってのも映像としてはなかなか新鮮で(新鮮じゃないよ、ゾンビは)いいです。 ★パート4もあるみたいですが、はっきり言ってもういらんです。あのオチのあとは、想像して楽しんでるくらいがいいんじゃないでしょうか。 ★でも、でもそれにしてもポール・W・S・アンダーソン(印)の映画って、どうも気になるんですよね。安っぽいことわかってるのに。SF作家大御所のポール・アンダーソンを連想させるとこも気になるし(笑)。この調子でAVP2ものこのこ観に出かけそう・・・・[映画館(字幕)] 5点(2007-11-12 00:15:39)

67.  プラネット・テラー in グラインドハウス ★隣町の映画館では早くもレイトショー打ち切りってんで、急いで見てきました。 ★前作以上に下品・グロ・ナンセンスのオンパレードで、そういうの嫌いなヒトは見に行かない方がいいと思いますが、それさえ我慢すれば(いや、我慢してまで見るもんじゃないですが)、実は結構普通に映画としてもよく出来てる。 ★難を言えば予告でバンバン出てくるヒロインのねーちゃんの脚機関銃装着までが結構遅くて、まだかよとイライラするんだけど(ひょっとしてその誇大広告加減もグラインドハウス?)、逆にそこに至る過程はきちんと描かれてて、はじけた後のカタルシスは充分。 ★前作同様ワザと入れたフィルム傷やコマ飛び、さらにあっと驚く「飛び道具」まであって、場末映画館テイスト満載ながら、その上作劇にも手を抜いてない。つくづくR・ロドリゲスって器用な監督なんだなと思う。 ★しかしどなたかも書かれてましたが、昼にラーメンチャーハンを食いたかったのに、昼夜でラーメンとチャーハンを別々に食わされた。それが単品で結構イケたりするから始末に悪い。なんか騙された気分なんだけど・・・感が、「デス・プルーフ」以上にする作品。 ★なんかねえ、面白かったんですよ。ぼくはグチャネバも下品も平気だし。もちろん割引で見ましたし。でもやっぱり食いたかったのはラーメンチャーハンなんだよ!と声を大にして言いたい。でも美味かったし・・・客を選ぶのがまたいいし・・・でも・・・[映画館(字幕)] 8点(2007-10-01 23:48:08)

68.  ハッピー フィート 《ネタバレ》 ★前半と後半で話が違いすぎ!まあダンスでつながってることは確かなんですが。★で、マンブルと人間との出会いからラストまでは、ほぼSFになっちゃってます。2001年?未知との遭遇?E.T.にAI?★意外と雰囲気自体が最初から暗めなので(ほぼ氷の世界一辺倒だし、異端児差別みたいな話だし)、さらにダークな方向へ進んで行くのに結構本気ではらはらしました。普通あの状況でハッピーエンドってご都合主義以外の何物でもないんだけど、ぼくは本気でハッピーエンドになってくれればいいのに、と思いましたよ。★まああのラストを批判するのは簡単なんだけど、ぼくはやっぱり「映画で説教垂れるんじゃねえよ」なんてうそぶいてる場合でもないかなあと思うんですよね。★マンブルたちは、図らずも新しい生き方に適応して生き残る道を見つけたんですよね。でもそれは人間という上位者があればこそでもあった訳で。★ではぼくら人間自身はどうすればいいんでしょうか。ETにでも助けてもらいますかね。タコ踊り踊って。ほんと、こんな映画見てのんきにしてられるのも今のうちかも・・・[DVD(字幕)] 7点(2007-09-29 23:33:54)

69.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 面白かった。これこそ理屈ぬき、好きか嫌いかだけ。しょうもない(でもたまにピンとくる)会話と、女の子の太ももと、スプラッタとカーアクションだけの映画。★舞台は現代で、だから主役級のクルマ以外はみんなフォードとかGMとか現代のモデルだし、ケータイなんてアイテムも登場する。フィルムを汚したりとか簡便なエフェクトはあるけど、間違っても金やCGかけて当時の風俗を丸ごと再現しようなんてしてない。昔がなつかしいでしょう、なんてインポみたいな映画じゃないのだ。潔い。★もちろんマイケルベイ映画みたく、B級なのにA級みたいな宣伝はしてない。はなからバカ映画と宣伝してるのではるかに健全。だまされる人もいないだろう。★ただひとつだけ、僕はグラインドハウスなるものについてよく知らないのでウンチク垂れる気はないが、やっぱどうせならもう少し短く切って、ロドリゲスのやつと2本立て同時公開してくれればよかった。とりあえずこういう公開の仕方なら、少なくとも(日本の)正規料金を払う価値はない。★これから見に行く人、日本ではあの料金が標準になってしまってるんでしょうがないから、とにかくいくらでも割引利用して見に行くべし。それがこの映画に対する正しいカネの払い方だと思うから。 [映画館(字幕)] 8点(2007-09-13 23:20:05)《改行有》

70.  ホステル 《ネタバレ》 ★スロバキアの首都ブラティスラバって、結構歴史のある古都な感じがするんだけど、あんな怖いとこだったんですか?同市から抗議こなかったんでしょうか(笑)★日本人の女の子が出てくるのは、タランティーノの趣味なのかもしれんが、結構重要な役どころを演じてるので驚いた。しかもおしまいにはその後の主人公の行動を決定付ける重要なシーケンスが。あれ結構日本ホラー的な演出ですよね。★トレーラー見てこれがクライマックス?と勝手に思い込んでた拷問部屋をあっさりクリアしてしまったのは肩透かしでしたが、それからはもう敵味方お構いナシの大スプラッタ怒涛の快進撃。もうどっちが殺人鬼なのかわかんない。★くそ憎らしいポン引きのおねえちゃんが、あっさりドッカン!なのは大爆笑。ラストは医者崩れもきっちりカタを付けてくれて大満足。特撮、メイクははっきり言ってチャチだが、そんなことに期待してないので全然OK。★しかしほんとに怖かったのは、あのちびっこギャング団かもね。あのかわいい(かどうかわからんが)顔して容赦のなさ!しかも菓子とかで買収可能?もってなかったら?街角ではやくざなんかより絶対こっちのほうが会いたくない・・・[DVD(字幕)] 7点(2007-08-18 21:33:24)

71.  トランスフォーマー 《ネタバレ》 ★大味ベイ映画にスピルバーグが咬めば、多少はドラマに深みが出るのかと思ったけど・・・全くそういうことはなかったですね。★予告見て、米国発男の子向けアニメが以外や「宇宙戦争」張りのシリアスな侵略SFにでもなるのかとちょっとは期待したんですが・・・どうやら事情は全く逆で、映像化したかったのはスピルバーグ、しかし内容的には自分には合わないと思ってベイに監督してもらった、と。★ってなわけで出来たのはアニメの結構忠実な実写化、当然内容はペラペーラの薄っぺら、多少ハイティーンあたりを主人公にしたりして青春映画っぽくなってるけど、基本的には子ども映画。A級SF超大作と思ってみた人は激しく怒りまくるでしょうな。★近頃の洋画はこんな感じの映画多いですね。PG-12じゃなくってCG(チャイルド・ガイダンス)-12とか指定付けたらどうでしょうかね。(大人が見に行ってもいいけど、子どもの同伴が必要、子供向け映画)とかね。そしたら勘違いしてがっかりする人も減るんじゃないかと。★ま、映像はそりゃ圧巻です。特に親戚関係にある「超時空要塞マクロス」にはまったぼくとしては、あのゴチャメカの超速変形バトルは感涙モノです。実際に存在してるかと思うほど自然なCGはため息がでます。★ただあのゴチャメカがほんとにかっこいいかってとちょっと微妙ですけどね。あとアクションシーンはカメラ寄りすぎ、動きすぎ。ぼくとしてはロボットのデザインにしてもアクションシーンのスタイルにしても、まだ日本のアニメ(誰でも知ってる高名なクリエイター)のほうがレベル上だと思いますね。[映画館(字幕)] 6点(2007-08-16 23:58:15)

72.  レミーのおいしいレストラン 《ネタバレ》 ★1週間経っても頭に残ってる映画は久しぶり。ってんでレビュー変えます(笑)★残念だったのは、言うほど料理が美味しそうに見えなかったこと。ぼくにとって今まで観た映画の料理で一番おいしそうなのは、同じくディズニーの「わんわん物語」でレディとトランプが一緒に食べてるあのスパゲッティ。★要は料理ってシチュエーションですから。いかに高級なフレンチだろうとアレを超えるのは難しいぞ。★もうひとつは、なんでガーシュウィン(パリのアメリカ人)使わないの?予告では使ってたのに。ピクサーって結構こういう「ハズシ」やるからなあ・・・★お気に入りのシーンは、やっぱり最初のほう、レミーがパリの下水道から屋根の上まで駆け上るとこ。BGMかっこよすぎ!ぞくぞくしますね。ブラッド・バードはホントにこういう細かい演出がうまい。あと昼間のパリの街並み。実写というよりは、(写実)絵画的な美しさ、すごいよ。★しかし今回も思うけど、宣伝で「奇跡」だ「感動」だとか連呼するのって違うくないかなあ。基本設定からオチまで全部コメディでしょ?原語の公式サイトでも、「№1コメディ」って言ってるし。★確かにコメディとして見れないと、例えば状況に流されてるだけのリングイニって許せないんですよね。なんか志とか見せろよ!とか。でも彼最初だって別に料理したくてスープに手を加えたわけじゃなかったんですよね。ぼくとしては、あのユルイ性格でいいじゃん、と甘い。★イーゴの名台詞は、もちろんフランス料理界への皮肉だけじゃなく、クリエイション全般における、めったにない製作者側からの一撃。ネズミの料理人という難しい挑戦とともに、心して受け止めようと思う。★なんだかんだ言ってもこの映画の魅力はレミーというキャラですね。リアルなネズミの動きとデフォルメされた人間っぽい仕草や喜怒哀楽の表情のブレンドが絶妙。そして家族の無理解や人間の迫害にもめげず、夢に向けて頑張る姿勢、見習いたいです。★そういえばウチにも以前飼ってないネズミがいました。3匹くらい素手で捕まえたことあります。もちろん皆昇天してしまいました。ごめんよ。今度捕まえたら、料理と引き換えに逃がしてあげるから(笑)。[映画館(字幕)] 8点(2007-08-01 00:45:42)

73.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 ★あれだけ大掛かりな犯罪を企てる犯人の動機がどうも弱くて納得できない。「3」の連邦準備銀行金塊強奪もかなりアレだったが、今回の全米情報通信・金融・エネルギーインフラの破壊・乗っ取りなんて一歩間違ったら戦争もんの犯罪では?実際の(じゃないけど)被害が幾らかなんて問題じゃないですよ。★それが結局はカネですか?何でそんなに犯人の人格を矮小化するんでしょう。「一生お尋ね者になっても自分を裏切った米国を破滅させる!」とか言わせてやれないんでしょうか。「不死身の(皮肉)」マクレーン刑事の相手としてもふさわしいでしょうに。★サイバーと言ってる割にはやたら実力行使が多いのもなんとなく。ほんとにカネ目当てで、情報戦でFBIを出し抜けるくらいなら、もっとコストパフォーマンス高いやり口があるのでは?★で、「3」でもそうだったんだけど、おおよそ国外のテロ組織らしきものをリーダーたる犯人がさらにだまして操ってるという構図が見えるんだが、ぜんぜん説明不足で描き方が浅い。組織もだんだんうやむやになっていって、最後は犯人その他極少人数での一騎打ちになってしょぼい。★派手なアクションは楽しませてもらったけど、あれもこれもCGなのかと思うとちょっと。F-35(実戦未配備?)まで登場したのはすごいがパイロットは間抜けすぎる。上からモノが降って来るような場所でホバリングするか?マクレーンを飛び乗らせたかったのかな、って、「トゥルー・ライズ」のパクリじゃんか!★なんとなく小物っぽく、愚痴たらたらこぼしながら狭いところを這いずり回り、それでも最後には大逆転、スカっとさせるマクレーン刑事はどこへ行っちゃったのか。音楽も1は「第九」、2は「フィンランディア」、3は「ジョニーが凱旋する時」にブラームスの1番がかぶってかっこよかった。4はもはや音楽もだめか。★まあ予告見てこれくらいの映画だろうと思ってたらぴったりだったんで、損した気分ではないんですけどね。アクション映画の名作の続編と思って見るとやっぱり期待したほどではないな、と。これももう次はいいです(なんか最近こればっか・・・) [映画館(字幕)] 6点(2007-07-17 23:23:52)《改行有》

74.  シュレック3 ★「シュレック」ってもともとはよくある昔話「不幸なお姫様救出物語」を軸にして、その主人公をアンチヒーローに挿げ替え、ブラックユーモアや映画パロディなどをスパイスに、「他人がどう言おうと自分らしくいればいい」ってなメッセージを込めた映画。カッツェンバーグのディズニー対抗意識もいい意味でギラギラしてて。 ★当時は「こんな大人が笑って楽しめるようなアニメ映画が出た」というサプライズ、そしてストーリイと演出とテーマと3者のバランスがほどよく取れてたのが第1作なわけです。しかし2以降は完全に後日談だからストーリーはほとんどどうでもいいんですよね。思ったとおりただのドタバタ劇に終始。 ★それでも2では「長靴を履いた猫」という意外な面白キャラを生み出したのが収穫でしたが、今回はそういうのもナシ。CGのすごさだけが際立つ典型的なダメ続編になってしまいましたね。 ★あいかわらずブラックな小ネタやパロディでは笑わせてもらいましたが、それだけではね。カッツェンバーグも直接には関わらなくなったようですし、もうこれで打ち止めを希望します。[映画館(字幕)] 5点(2007-07-08 13:51:04)

75.  アポカリプト 《ネタバレ》 ★これは宗教エッセンスをちりばめたホラーサスペンスアクションの変形映画というべきでしょうか。栄華を誇ったマヤ文明も、末期の頃には人心や政治の荒廃・農業の衰退・疫病の流行・他部族との争いなどの諸原因でズタボロの瓦解寸前だったのでしょう。★マヤについての描写はいろいろ批判もあるようですが、僕はメル・ギブソンはマヤについての諸説を吟味した上、自分の主張に合致するものをチョイスしただけと解釈します。少なくとも文明はある日突然興って1,000年間同状態で続き、突然消えうせるものではありません。誤解を生みやすい描写とは言え、ああいう人狩りや首切りがありえなかったと断定は出来ないと思うのです。★後半、ジャガー・パウのわき腹を貫いた矢傷は、逃走の中いつの間にかほとんど回復!ハリウッド映画のお約束?そうではなく、あれはキリストの復活の再現と見るべきでしょう。しかし彼が「キリスト」だというなら、ラストに姿を現す白人たちは?★一見、「彼らが到着するまえから、マヤ文明は荒廃しきっていた。こんな野蛮人たちは滅びて当然だったのだ」とも読めます。しかし映画のタイトルは、例の「ヨハネ黙示録」をどうしても想起させます。単純に白人擁護であるはずがないのです。★復活した「キリスト」は、家族を守りつつ、森の中へ、自然へ=神の元へ去っていく。マヤ文明の最期に引導を渡す白人達。しかし文明に汚れた彼らにも既に神の加護はない、いつの日か同じことが繰り返され滅び去る時が来るのだ、と。・・・★この映画の主義主張を出来る限り好意的に解釈してみました。しかし知られる通り「人格大いに問題あり」の監督ですから、すべて間違ってて、ただのエログロ猟奇バイオレンス映画である可能性も高いです(笑)。★もっとも冒頭の、「宗教エッセンスをちりばめたホラーサスペンスアクションの変形映画」として、メル・ギブソンのテクニックは非常に秀逸だと思います。僕はこの映画の「上手さ」だけでもかなり満足して映画館を後にしたのですが・・・[映画館(字幕)] 8点(2007-07-01 15:55:51)(良:1票)

76.  スパイダーマン3 ストーリーの肝であるヴェノムの登場シーンが都合良過ぎ?僕は思わず「いきなりビンゴかよ!」とか「気付かねーのかよ!」とか突っ込んでました。 ★おまけにブラックスパイダーマンはどんな悪いことするのかと思えば・・・なんか悪いことしましたかね?強いて言えばMJとの痴話げんかくらい? ★僕はこのシリーズ、2も(評判のあまりよくない)1も好きなんですよ。SFアメコミでありながら普通な人間ドラマ(青春ドラマ)を、わりとテンポを無視してでも丁寧に描いてるとこが。 ★しかし今作はさすがに「相手」が多すぎか。相変わらず小物っぽいドラマをやってくれて美味しいんだけど、さすがのサム・ライミももてあましたのか、作劇はかなりやっつけのおざなり。スパイディもピーターもなんか忙しくてゆっくりドラマに浸ってられない印象だった。 ★ひっくり返したおもちゃ箱のようになった劇を力技で片付けたのは見事といえば見事だし、もう食傷と思ってるCGもあのvsゴブリンジュニアの空中戦や、サンドマンにはやはり目を見張ってしまう。★それにしても・・・これが最終作なのかと思うとちょっとこの「仕事」振りは寂しい。やっぱりドラマに深みがないと印象薄いんですよね。おなじ最終回でもSW-EP3はあのラストシーンですべてを許そうってな気にもなれたんだけど、こっちはさすがになあ・・・しっとりしてていいラストなんですけどね。 ★ってなわけで、もうこれで吹っ切れたスパイディは、青春ドラマはいいから、ひとつサム・ライミらしくぶっ飛んだ第4作を!(キャプテンスーパーマーケットみたいに!(笑))[映画館(字幕)] 6点(2007-05-18 00:36:49)(良:1票)

77.  ハンニバル・ライジング 世の中には知らないほうがいいこともある。山は遠くから見るのがよい。幽霊の正体見たり枯れ尾花。隣の芝生は青い・・・なんでもいいや(笑)。★とにかく、魅力的なキャラクターってのは、その魅力的だった話の背景も含めてのことであり、過去がどうのとか言い出しちゃうととたんにその魅力は色あせて見えるものだなあ、と改めて実感。★もちろん過去が明かされて魅力の増したキャラもいると思いますけどね。今回は明らかに失敗でしょう。レクター博士の常人には計り知れないような、「知的な異常性」があんな程度(あえてそう言いたいのですよ、僕は!)のトラウマで醸成されやしない、と。全く納得いかないのです。★まさかこんなとこでもへんてこりんな日本描写が見られるとは思ってなかったし。トマス・ハリス、ほんとに理解してあんな描写したの?だがっかりだよ。コン・リー、きれいだけどどうして日本の俳優じゃだめなのかなあ。★自分で見たいと思って見た「自己責任」において、金返せ時間返せとまでは言わないが、金や時間の問題でなく見ないほうがよかったと思った映画はひさしぶり。もう次は作らないで。[映画館(字幕)] 3点(2007-05-07 23:50:40)

78.  森のリトル・ギャング 《ネタバレ》 ★昔からよくある「ヤサグレ者」映画そのまんまのプロット。新鮮味はないが、脚本・演出には無駄がなく、90分を過不足なく使い切っててレベル高いです。そこにピリッとくるブラックジョーク、風刺や皮肉、パロディ、ちょっとした下ネタなど散りばめて、大人も楽しめる作品になってます。★RJを始め、キャラはそれぞれ個性的で表情豊か。外国アニメにありがちなバタ臭さ控えめで、普通にカワイイ。それが大人の声で大人の演技してるとこも良い。RJ(ブルース・ウィリス、役所広司も)の声は「かっこいいんだがあんまり迫力はない」結構小物っぽい(マクレーン刑事失礼)イメージがぴったり。★軽い作品だからこそ、喜怒哀楽の「哀」の部分にはちょっとジンと来ます。RJがクマのヴィンセントに難題を押し付けられ(自業自得)ため息を付く冒頭。カメのヴァーンが仲間を心配するあまり口を滑らせて逆に怒らせてしまい、見放されて呆然とするシーン。子供たちだけでなく、大人だって社会生活をしてればこういう「ツイてない事、なんかすれ違っちゃう事」よくあるですもんね。★原題は「Over The Hedge(垣根を越えて)」その通り、動物たちが垣根を越えて人間サマの食い物をかっぱらいに行くんだが、当然「心の垣根を越えて分かり合おうよ」ってな意味にも取れる。ただしあくまで動物同士(流れ者のRJと田舎モンのヴァーン達)がであって、人間とわかりあうつもりはないようです。人間はとにかく最初から最後まで敵役。★だから道徳的にしろ逆にシニカルな話にしろ、人間ともっと深く関わり合う(例えば乱開発の問題ね)物語を期待した方が「つまらん」と評価するのも仕方ないですね。僕はこういうの(ハンナ・バーバラ系のスラップスティック)大好きなんで、点数甘め。劇中のネタ元であろう○リングルスと○リトス(ナチョ・チーズ味)を傍らにカウチ・ポテトで鑑賞いたしました(笑)。[DVD(字幕)] 8点(2007-04-11 00:06:19)

79.  パフューム/ある人殺しの物語 いや久しぶりです、新作映画にこんなトンデモな(い)絵を見せられたのは。★正直言えば、予想もしなかった結末というわけでもなかったけど、とにかくあの力技のクライマックスには参りました。まあそもそも「香水とはなんぞや」と考えればあれもなるほどアリなんでしょうが、まさかほんとにねえ(笑)。引いちゃうヒト、腹立てるヒトそりゃいるでしょう。僕は『やったあ♪』スイマセン、内心爆笑してました。★前半は抜群に面白いです。ドン底の出生、数奇な運命で今は衰えた調合士に弟子入り、たちまち頭角を現す。でも「匂い」に取り憑かれた彼は既存の香水には飽き足らず、トラブルを起こした挙句師匠の元を飛び出す。寡黙な主人公を御伽噺の語り部のようなナレーションが補い、物語をぐいぐい引っ張る。正直グロいだけでアクションも何もないこんな話にこれほど引き込まれるとは思いませんでした。★後半は少しだれたかな。パワーは落ちてないんだけど、何しろ長尺な上同じようなテンションが続くので、どうしても飽きます。しかしそこへ出現するあのクライマックス(笑)!!みんなエキストラさんですか?CGなしですか?でしたらお疲れ様です。ついでに殺された女性達の死体も、人形じゃなくて演技ですか?だったらますますお疲れ様です。★点数はベースとしては7点、前半の面白さと後半のダレでプラマイ0。クライマックスに+1、ラストに-1、サイモン・ラトル×ベルリンフィルという無駄にゴージャスなBGM(迫力違うわ・・・)に+1、よって8点です。[映画館(字幕)] 8点(2007-03-12 00:14:29)

80.  DOA/デッド・オア・アライブ(2006)  予備知識なしで鑑賞(こんな映画を(^^ゞ)。けど、途中で「ああ、ゲーム原作なんだな」と気づく。 ★とにかくひたすらナイスバディのおねいちゃん達のアクションシーンがえんえんと続く(ストーリー・脚本は無しに等し)。だがこれだけ吹っ切れてれば、それはそれで悪くない。あははと笑って(感動シーンは皆無)スカッとして映画館を出れます。 ★舞台・キャラ・大道具小道具・演出、等は、最初から最後までツッコミ所満載。もう冒頭の胡散臭さから「ヲヒ!!!!!!」みたいな声発しそうになりましたし(つい年末に見た戦争映画の『正しさ』はなんだったんだ(泣き笑))、クライマックスもよく考えたらバチあたりものでんす。 ★なんとなく香港映画のノリでもありますね。役者さん、(CGや編集はあるものの)大方アクションきちんとこなしてましたし。デヴォン青木さんと、ケイン・コスギくんもがんばってました。原作ゲームファンがどういう評価を下すのかよくわかりませんが、「イカモノ映画ファン」にも十分楽しめる余地はあると思います。しかしまあ普通の映画が好きな人は見に行かないほうがいいでしょう。[映画館(字幕)] 7点(2007-02-18 14:10:09)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS