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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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81.  運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した<TVM> 《ネタバレ》 前兆のある村で起こった伝染病はエイズとは全く関係はないものの、 それからの演出にメッセージとして問いかけてくる重要な映像。 テレビ映画でドキュメンタリーのような作りでありながら、 人物描写もよくできておりこの種のシリアス作品としては珍しく、 何回も観られる映画であると思った。 中半に出てきたあるシーンはその冒頭での伝染病で死体を焼かれるシーンとだぶる。 軍病院でのエイズ患者の言葉「焼けばいいのか」その病室の窓から広がる、 広大な墓地はぞっとするようでなんともいえない哀しい場面である。 まだエイズという用語も発表されずそれが何か何が原因かもわからない、 1981年代から年を追い最初は10人ほどの感染者、 そして100人単位10000人単位と膨らんでゆく現実。 主人公の博士マシュー・モディーンに与えられたのは政府からのお金も下りない、 顕微鏡も買えない狭い研究室と医療チーム・・ シリアスになりがちな本題を冷静にそして誠実にまとめてゆく演出。 こういう映画がたとえ未公開作品としてももっと評価されてもいいのではないか。 出番が少ないながらも存在感が光っていたリチャード・ギア・・ 医療歴史ドラマなのだがノンフィクションであり、 ラストには実際に他界した著名なミュージシャンなどが映像で出演し、 ようやくこの不可解な病気が認知されるまでの間がなんだったのかと空しくなる。 同性愛が原因と予想されそれが血液からの感染からという途方もない原因に及ぶまで、 政府は病名の発表も認めない・・ ウィルスを発見し確信をもったチームは、 その情報を横取りされ別の博士の名誉となる。 選挙のための感染者救済、政府の血液銀行・・ 色々な損得勘定が解明に投資をしない。 表面だけの知識もわかりやすく観られるうえに、 裏の人間ドラマや国の対応までよくわかる。 ただただ、真面目に誠実に作られた意義のある作品ではないのか。 DVD化をしなければならないのはこういう作品ではないのか。 やはりこういった淡々とした中にもメッセージの強い映画の中では、 マシュー・モディーンは存在感がある。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-15 11:19:47)《改行有》

82.  3人の逃亡者 《ネタバレ》 普通に面白かったです。 声をあげて笑えるところもたくさんあるし、 こういった映画もたまには観ないといけないなぁ・・ しかも後半なんかは「エイミー」よりずっとよかったです。 感動はできるけどやはりコメディのテンポが速いから、 泣けるまでは至らないのですがそれでもいい作品。 オリジナルは観ていないからわからないんですが、 この主役のデコボココンビいいですよ。 それとどこか「狼たちの午後」を思い出しました。 あれを思いっきりおかしくばからしく明るくしたような・・ そして後半もシリアスなところもちょっとだけあって、 微笑ましい親子愛と無愛想なニックに片思い?して慕う少女、 おかっぱ頭がかわいいですよ。 今まで見た子役の中でもそのかわいさは群を抜いていました。 強引すぎるギャグや警官たちがあまりにもバカで人がいいこと、 それは「エイミー」を思い出したんですが・・ ラストのギャグどんでん返しはまあいいかぁと、 ちょっと私は飽きてきちゃったのですが・・まあいいか(苦笑) 肩のこらない悪気のないコメディを観たいときにお勧め。 ニック・ノルティはシュワちゃんしていました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:10:27)《改行有》

83.  パトリオット・ゲーム 《ネタバレ》 この作品はあまり評価がよくなかったので覚悟はしていたのですが、 「レッド・オクトーバーを追え」の続編ということでやはり期待は少し・・ ハリソン・フォードは嫌いじゃないんですよね。 アクションや刑事ものは彼が一番だと思っていますし。 そして「ロード・オブ・ザ・リング」のショーン・ビーンでしょう。 こんなにいいキャストなのになんでだろう・・ 前半はとてもよさそうなのでもっとよくなるだろうと期待、 それがだんだん面白くなくなってくる・・ これは復讐劇なんだろうけれど、 個人の復讐劇にしたいのか、 それとも国家の復讐劇が絡んでいるのも見せたいのか・・ 全く個人的なものになってしまった・・ これでは同じハリソン主役ブラピと共演のテロ映画のほうが意味が通じる。 あれのほうが後味の悪さはあれど意義があった・・ 面白いアクションを撮ればいいというものでもないでしょう? しかも・・そのアクション=娯楽も中途半端。 本屋のオヤジは仲間は・・あれではショーン・ビーンが、 「ケープ・フィアー」のデ・ニーロと化してしまっている・・ せっかく最初の設定はよかったのに。 せっかくのこのふたりが台無しだ。 砂漠の基地は何のため? あれから面白く出来たのに・・ 前のレッド・オクトーバーを追えが狭い潜水艦の中でしかも、 実はショーン・コネリーの個人的なことだったのに、 かなりな世界を想像させるシュミレーションの面白さがあったのに、 これはかなりな世界を広げたわりには潜水艦の中よりも狭い・・ う~ん・・観てやはり人気倒れだったかと納得。 話のバランスが悪いのでわからないところも見直そうという気にもなれない。 途中の親切すぎる演出もどうでしょうか・・ [DVD(字幕)] 4点(2006-02-15 11:09:17)《改行有》

84.  今そこにある危機 《ネタバレ》 ハリソン・フォードのクソ真面目でかしこいのに抜けた演技が、 最大に活かされた作品の好例。 ウィリアム・デフォーは相変わらずいいです。 プラトーンを思い出しました。 もし無人島につれて行ったら頼りになるだろうなぁといった感じです。 あと、麻薬カルテルのボスの参謀役がなかなか良い。 大統領役・・「遊星からの物体X」のゾンビに囲まれる縛られたおっさん役でした。 今回は前回と違い配役の演技もうまく映画にいかされてる。 やはりこういう大きな世界を描いてこそ派手なアクションが面白い。 今回はCIA内部にFBI、ホワイトハウスまで巻き込み、 見ごたえある演出と国家シュミレーションが味わえる。 1作目のレッド・オクトーバーを追えには及ばないものの、 なかなか笑えるし確信犯的な突っ込みも楽しいし面白い。 デフォー率いる軍人たちは異常に怪しい。 おかしすぎというか目立ちすぎだし、 麻薬王のボスはいつも変なところでスポーツしてるし、 十分普通におかしいです。 パソコンに侵入後のまぬけなやりとり、 CIA副長官の名刺、 テープレコーダーとアイテムの使われ方も注目。 ラストの終わらせ方もまた違う感じで好きです。 観てる途中、 なぜかキッシンジャー国務長官を思い出したり・・ もうちょっと時間が短ければさらに飽きずに面白い。 [DVD(吹替)] 6点(2006-02-15 11:08:00)《改行有》

85.  ソウ 《ネタバレ》 手の込んだサスペンス・ホラーで、 全て観終わったあとの後味が私には合いまして、 大笑いしてしまいました・・ 即、アラ探しにもう一回見直しましたよ。 このたぐいのどんでん返しのサスペンスの代表作では、 「ユージュアル・サスペクツ」 「セブン」がありますが、 裏切られ方の面白さではユージュアルのほうで、 セブンには組み立てが似ているもののあの後味にはかなわない。 そういえば覚えていますか? 「セブン」の犯人の名が、ジョン・ドゥだったことを・・ さて・・ ネタバレしちゃうともろつまらなくなる可能性のある作品なので、 ヒントは唯一の生存者のシーンです。 もう一人いるには違いないとは思ってはいたものの、 まさか全員揃ったシーンがあの病室だったとは・・ 7時間ほどあの体制で忍耐強くフリをしていたソウ、 本名?ジョンはよほどこの医者に恨みを持っていたんですね・・ あまりに医者がかわいそうになり後半なんか、 普通このてのサスペンスでは感情移入しないのに、 なぜか感動までしてしまいました。 相手も殺せず自分を犠牲にしてまで家族を助けに行く・・ それまでの不倫や身勝手な言動が帳消しされるほど、 同情してしまいました。 生きた男の胃から鍵を取り出しゲームに勝った女、 ゲームに負けて足を切ってそこから家族を助けに行こうとする男・・ どちらにもなれないです・・・ 犯人は最前列で観るのが好きだというところとかもヒントなのですが、 この映画はホラー慣れしている私には恐怖感はありませんでした。 それよりもイライラする筋に終わりが訪れたときのバカらしいオチが面白い。 まるでユージァルサスペクツのカイザー・ソゼのような感じで・・ というか、絶対ソウにはこんなゲームには誘ってほしくないですねぇ(当たり前だ) [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:06:26)《改行有》

86.  アザーズ 《ネタバレ》 この監督の作品って個人的には、 1度観て結末がわかってもまた観られる面白い仕掛けがされていると思うんです。 しかしこの作品は「シックスセンス」のあとですから分が悪いですね。 「オープン・ユア・アイズ」とは異なり、 クローズ・ユア・アイズと劇中のセリフできました。 観てる最中はどちらかだと決め付けていたのです。 どちらかというと違う世界の人がこの中のどちらかと・・ それがああだったんですね(なるほどなぁ・・) 観終えたあとまた観たくなって見直しました。 おかしくておかしくて・・ コメディにもできそうなんだけどなぁこれ。 幽霊は暗闇にしか現れないなんていうのは明らかに思い込みで、 観客の揚げ足をとった面白い脚本です。 私はこの作品をブラック・ジョーク作品だと観ました。 ニコール・キッドマンが神経質で切れるサイコな役をよくやってて、 うまいよなぁと感心しました。 その演技がとてもおかしいのです。 あちらの世界の人とこちらの世界とが共存していて、 お互いが見えないとなれば怖いというよりもこっけいです。 もしかしたらこの監督のバーチャルな世界観の中では、 こちらでいる私たちは実は逆だということに気づいていないと、 怖い笑えないジョークを提供しているのかもしれません。 最後のキッドマンの「ここが私たちの家よ」というセリフは不気味。 もう、自縛霊で離れないに違いありません。 わかったうえでのことですから確信犯なのです。 お墓=我が家なのでしょう。 これは何度か出てきたセリフ、 「神父さんを呼ぶ」というのが現実味を帯びてきますね。 こちらの世界だと勘違いしていたときのキッドマンが、 今度は神父さんを拒む番になるかも(苦笑) 3人の使用人はいい役でした。 私はこちらには騙されてしまいました。 そうとったらストレートすぎだからあえて外して考えていたので・・ ちょっと「シャイニング」にも似ていますね。 やはり映画(特にホラー)は、 脚本も大事ですがたまに怖い演出もサービスしないといけませんね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:03:03)《改行有》

87.  ミュンヘン 《ネタバレ》  スピルバーグはアメリカ人になってしまったのか? アメリカに渡ったユダヤ人って別のちょっと高い所から見ているような気がするんです。 明らかにイスラエルにいるユダヤ人とは違う。 だから中立的な立場で平和的に考えられるのではとも・・ じゃあパレスチナ側をもっと悪く描けばよかったのか? しかしそれではただの勧善懲悪の娯楽スパイ映画になるし、 この原作を使う意味がないでしょう。 そう考えてそしてイスラエルの非難を浴びながらもこんな政治映画を作った、 そんなアメリカにいるユダヤ人のスピルバーグは度胸があるなぁと・・ チラホラ見えるそれでもアメリカ人になりきれない苦悩が、 作中にも現れている気がするのです。 その苦悩は主人公の苦悩でもあります。 ドイツで生まれイスラエルに住む主人公モサドは、 現在はイスラエルを捨て名を変えてアメリカに住んでいる・・ 作中の十字を切るシーンが?だったのですが、 そういう細かいところに隠されているのかも・・ こういうこともわかった上で観賞するとまた違うかもしれない。 高見の見物、理想論は日本人にも言えること。 だからあえてこの作品は調べてから観る方が入りやすい。 このふたつの民族がなぜ仲が悪いのかも、 何1000年も前のペリシテ人(パレスチナ)とヘブライ人(ユダヤ)からきていること、 遡ればダビテ王のころですから根が深いのです。 ダビテといえばキリスト以前の時代です。 何1000年も前から何をやってるんでしょうか・・ おそらくスパイ映画にリアル感がないなぁと思われている人にも、 娯楽の面でも楽しめるように演出されています。 私はカメラワークを観るのが好きなのですが、 その点でもこの作品はよくできていました。 車を使った演出は何度も出てきましたがうなりますよ・・ 映像を重ねながらの心理描写もよくできているし、 160分以上ある作品とは思えないくらいでした。 ただ・・スピルバーグが作ったということで、 映画の中に個人的な葛藤が反映されて、 観客に答えをゆだねる曖昧な作風にもなったことは確か。 そんなに痛い(精神的にも)映画を作らなくてもと思えたり、 特にラストが曖昧で映像として問いかけで終わっています。 [映画館(字幕)] 7点(2006-02-15 10:55:51)《改行有》

88.  キッド(1921) 《ネタバレ》 チャップリン映画も観ないといけないなぁと初めて観ました。 人気の高い作品から選んだつもりなのですが、 こういった人情コメディは子供時代か年を取ってからのほうが、 純粋に観られるのかもしれません・・ 「オリバー・ツイスト」がカルピス子供劇場みたいだったのでどうかなと思いましたが、 こちらの作品の方がよかったことは確かです。 トーキーも苦にはならないし紙芝居に音楽がついた感じ。 なにより音楽がとてもよかったです。 でもそんなに心の琴線にはふれなかった・・ この作品の評価としたら人情もの感動作というよりも、 コメディのセンスがとてもいいなぁとほのぼのしました。 笑えて残るコメディがたくさんあり、 独特のかくかくした早い動きがまたよかった。 特に好きなシーンがチャップリンの夢のシーンです。 後半にファンタジーになる世界なのですが、 ああもしかしたらこの飛ぶシーンが世界初のワイヤーアクションなのかもと(笑) とにかくほのぼのとしていてかわいい映画で観やすいです。 チャップリン入門編にはよいかもしれません。 しかしどうも作品自体がいい話だけで都合よく終わってしまい、 感動して泣き笑いがおきるところまではいきませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 10:51:31)《改行有》

89.  生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 真面目なのかコメディなのか紙一重という社会風刺コメディですが、 この監督のコメディといえばほとんどが下ネタに頼らず、 上品にきわどい風刺もバサッと冷酷に切り捨てたり、 本当にわかりやすいギャグもありますが、 シェークスピアなどの文芸の知識もいるという、 わかりにくいのにそれでも笑えるのは正統派のコメディだからでしょう。 よく本が出てきますが別に賢さを映画で見せようなどという俗なものでもなく、 その時代では映画の中に映画を出せない(影響は本から)という時代。 そこが安っぽくないのです。 特にこの作品では後々のスパイ映画によく使われているような、 本屋の中でのスパイ活動が面白く見事です。 アンナカレリナ・・そしてその本に挿む栞は写真・・ あらゆる媒体からおかしさを追求できる現代のコメディよりも、 日常生活の中からとてつもないバカな設定が生まれるのです。 まずその制作された時代背景を考慮しないといけません。 ギャグとはいえあのヒットラーをあそこまで茶化したことは、 見ている最中でもヒヤヒヤして笑えないくらいの緊迫感。 コメディなのに後半の大山ではもうドキドキもので、 本物のヒットラー(あくまでも映画の中で)の訪問した劇場で、 初めての主役を渡されたのは私がこの監督作でお気に入りの、 「桃色の店」のJ・スチュワートのよき友役、 「ニノチカ」のロシアの同志役フェリックス・ブレサート。 それもヴェニスの商人のあの役だった・・(大笑) さてラストのオチを私たちはどう取りましょうか? 私はブラックに取って、 おまえの演技は観たくないんだよ! と取りました(爆) おかしすぎるよなぁ・・ 素人のような大根役者が演じる最初と最後のシーンの絶妙さ、 その大根を演じる俳優は本当にうまいのです。 本当に怖いのはヒットラーなのか? それとも彼女なのか? それとも大根ゆえ受けない演技の役者役なのか? 恐ろしいくらいよく出来た作品。 ヒットラーの命令を喜んでゲシュタボは聞くから、 航空機から(ジャンプ)と総統の言われるまんま飛びます飛びます。 ドレスを着たヒロインは収容所でスポットライトを浴びたい役。 こんなギャグを戦争のさなかに撮るルビッチって・・ [DVD(字幕)] 9点(2006-02-15 10:48:01)(良:1票) 《改行有》

90.  フレンチ・コネクション2 《ネタバレ》 前のがよかったせいもあって採点は辛め。 普通の刑事ドラマになっちゃってます。 観終わってまた1の終わりを確認し、 ああ1を観たあとすぐに2を観れよかったかなぁと・・ 1で裁けなかった犯人の本当のアジトへ送り込まれる主人公。 前半は麻薬組織につかまり薬漬けにされるポパイを中心とした、 人間ドラマになっています。 配役もよいのですが、 やはり1のロイ・シャイダーとジーン・ハックマンのコンビのほうが・・ 組織のボスはひきつづき出てきますし今回の方が出番が多い。 異国感のレトロさや不思議さは今回の方が上なのですが、 乱暴さで売っているというポパイも放火までいくとちょっと(苦笑) この作品のラストで決着がつくので、 1の曖昧な終わり方後味の悪さが気に入らない人にはこちらの方が面白いかも。 結局1&2のセットで観る方が総合的には楽しいでしょう。 ただ、カメラワークが平坦になっている気がします。 前の監督はやはり「エクソシスト」の監督です。 暗さ怪しさもさることながら空間の使い方がうまく静と動が感じられた。 けれど今回は監督が変わり人物のアップが多く紙芝居を見ているよう。 薬漬けにされた主人公の苦悩だけでは現せないと・・ [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 10:45:43)《改行有》

91.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 オリジナル初期作に一番忠実ということで、 白黒のオリジナルを3回も観たのでした。 しかも最終的には目頭が熱くなるほど感動していたのです・・ 期待はふくらみ近所で一番大きい複合型ではないホールに行きました。 しかも前から2列目です。両目に画面がいっぱいに広がります。 お話やセリフはまるっきりオリジナルのキング・コングとおんなじです。 もとは100分ないような短い作品なのですから、 いかに人間ドラマ(船員とか必要はないと思う)に時間を割いているか・・ 島に上陸してからも船員のいざこざは続き・・ 恐竜の場面も含めてなにか違和感を覚えました。 これって・・「ロスト・ワールド」ではないよね?? もちろんもとのキング・コングも恐竜は出てきますが・・ この出し方この作りは・・あちゃー!ロスト・ワールドだよ・・ 思い出せば「ロード・オブ・ザ・リング」あれをテレビで観て楽しかったでしょうか。 こういう種類の映画は大画面で観るのが前提なのです。 ではなぜあの白黒のキング・コングはテレビで感動できたのか・・ 白黒を見慣れていないからテレビ画面でも観られるのだと思います。 このカラーで劇場でしかも最前列で観たキング・コングは、 実は感動はできなかったのです。 ・・なんでだろうか? やはり時間が長すぎて島に上陸するまで疲れたのと、 ようやく上陸してから恐竜映画「ロスト・ワールド」になっちゃったところ。 あとは主役ふたりが私はイマイチだったこと。 コングの顔がまるでヨーダのような細かいCGだったこと・・ 恐竜のCGが色がまるわかりで景色から浮いていたこと・・ 最後の感動シーンがくどかったこと・・ といっぱい不満はあるのです。 でも最終的には観て損はなかった。 たぶんこの監督がめちゃくちゃこの作品のファンだったんです。 そういう愛があふれていてそれがちょっとくどかった。 いい意味ではそれが痛いほどわかってちょっとひいてしまった。 登場人物でも映画監督が出てきますが、 全役者の中でジャック・ブラックが一番よかったと思いました。 この人の表情を通してピーター・ジャクソンの愛が見えてしまった。 お金を映画で稼げれば自分が撮りたかった映画が撮れる・・ そのとうりの作品だと思いました。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-20 05:08:17)《改行有》

92.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 70年代あたりのアメリカン・ニュー・シネマという感じの映画。 確かにカメラワークも演出も今見ても新しい凝った演出。 しかし・・内容は音楽の割りにかなり暗いです。 私はこのあたりの作品があまり合わないのです。 けだるいハード・ボイルドといった感じで排他的な当時の若者の美学・・ これがどうしても入り込めません。 「タクシー・ドライバー」もそうでしたし「卒業」もそうでした。 この作品は「スケアクロウ」と「タクシー・ドライバー」を合わせた感じ。 スケアクロウのほうが感情移入もできたし、 なによりエンディングで泣くくらい感動しましたから、 あの映画には残虐性があっても友はまだ死んだとは言ってない。 どうにでも取れるラストの余韻が慰めになりました。 でもこの作品では同じようなノッポ&チビのコンビのある意味孤独なロード・ムービーなのに、 あまりにも哀しすぎてしかもあまりにも汚らしい・・ そのとことんまで汚い生活を描ききっているのは評価できますが、 どうしても映画の中には入ってゆけませんでした。 冒頭から流れる「風にふかれて」これはボブ・ディランのバージョンとは違い、 誰がカバーしているのかわかりませんが楽天的でよかったです。 主役のジョン・ボイドがどうしてもカウ・ボーイに見えなかった違和感も、 この作品の成功にはなっているものの大いなる違和感がありました。 アンジェリーナ・ジョリーのお父さんというのも知らなかったです。 スケアクロウのジーン・ハックマンのほうが無骨だけどよかったなぁ。 まあ普遍的ないい映画には違いないけれど、 好みにもよるでしょうね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-20 04:55:16)《改行有》

93.  愛されちゃって、マフィア 《ネタバレ》 またしても音楽がデヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)♪ 映画が終わっても最後までポップな曲が流れ続けます。 しかしこの作品・・かなり俳優が豪華です。 ミシェル・ファイファーはどうなのでしょうか。 私はわりと好きな女優さんなのですがこの髪型このコスチュームは・・ すぐに殺される夫のアレック・ボールドウィン・・ わりとかっこよかったのになぜこの役なのか(トラボルタ似) ジョン・キューザック・・出てたのわからなかった! もちろん マシュー・モディーン目当てで観た作品なのですが、 この曲者濃い連中の中でひときわ存在感のないごく薄顔といったら! あまりに薄すぎて逆にドタバタ映画がまとまってるという好例。 観終わったあと記憶に残るのがこのごく薄マシューと、 派手ケバファイファーと、ボスの妻(ボスもよいが妻がホラー) その他の方はドタバタの中に消えていってイマイチ印象が・・ 監督もジョナサン・デミという大御所! このあと「羊たちの沈黙」で賞監督になるのですが・・ どこをどうすればトラボルタのギャングコメディみたいになるのか・・ やはり脚本かな? 贅沢すぎで詰め込みすぎです。 マシューがバック・トゥ・ザ・フューチャーのパパ似と言われていたのですが、 この作品ではマイケル・J・フォックスの役みたいでおかしかったです。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-20 04:53:55)《改行有》

94.  サイン 《ネタバレ》 「シックスセンス」がホラーのうたい文句に反して、 最終的には泣かせるほどの感動作になり、 大衆の支持を得たのに対してこの「サイン」は・・ SFのうたい文句であるのにその怖さや不思議さが伝わらず、 抑揚がなく淡々としているけれど「アンドロメダ」のようなのめりこめる映画でもない。 子役が不気味に暗いのに怖さも感じない。 流れは「シックスセンス」に近い家族愛や魂救済映画。 シャマラン監督って・・ SFには向いていないのかもしれない。 家族愛を描かせたらスピルバーグよりずっとうまいのに。 ラストのオチについては異論もないし私は好きですが、 派手に自滅する世界が見たかったなぁ・・ とにかく後半から観ても十分わかる世界というのが、 それまでの演出や編集はなんなんだろうと思う作品。 人間ドラマはよく描けていて演出がつまらないSF映画と、 人間ドラマは破状しているが演出は面白いSF映画とでは、 どちらが観てよかったか?? ・・2005年の「宇宙戦争」とよく比べられるので興味で観ました。 SF映画とはやはり演出が大事なんだなぁと痛感。 「これは宇宙戦争だ」とホアキン・フェニックスが劇中後半で言うように、 攻撃こそ派手ではないけれどもこの作品も「宇宙戦争」なのだと納得。 しかし演出がまずい。 「シックスセンス」の監督作とは思えないくらい地味すぎて退屈。 テレビ映画かドキュメンタリーのような作りではSFの意味がない。 まだSFテレビ映画の「ヘキサゴン」のほうが面白い。 スピルバーの初期ホラー作なんですが・・ 宇宙人の描写はどの映画にも賛否両論ですが、 この作品の宇宙人は・・笑えてしまう。 感動するシーンにもつながってたりするのに、 全身タイツ姿のようないでたち・・ しかし後半からの宗教的な(ギブソンはキリスト教で監督が仏教ですか) 運命ドラマはやはり「シックスセンス」の監督だ・・ ちなみにこのインド系のシャマラン監督は登場人物の一人でもある。 科学的な根拠も描くならば大雨を降らすラストはほしかった・・ しかしトム・クルーズとメル・ギブソンを変えて出演させたら、 この「宇宙戦争」「サイン」どうなったでしょうか?? [DVD(字幕)] 4点(2006-01-20 04:47:11)《改行有》

95.  プラトーン 《ネタバレ》 人が狂う誰のせいでもない理由のせいにできない狂気は、 「戦争のはらわた」のほうがずっと優れている。 しかしペキンパー監督お得意のスロー映像の多用で、 娯楽と化してしまったのも事実。 後味の悪さやメッセージ性は「カジュアリティーズ」のほうがあった。 しかしデ・パルマ監督のあまりに直接的な描き方は後味の悪さしか残らなかった。 「プライベートライアン」これは売れるための作品で、 さすがに戦争の残虐性のあと人情ドラマは違和感があったが、 最終的にはこれで成功したし見る分には救いがあった。 「フルメタル・ジャケット」私はこの系統では一番の評価をしている。 ラストが戦争そのものの的を得ているから。 「プライベートライアン」の前半ほどのリアルな残虐性は必要はない。 「戦争のはらわた」のようなややこしい回想録もいらない。 わかりやすくストレートにベトナムの密林の中で何が起こったかを、 サスペンス仕立てでアクションもカメラ酔いしない丁寧さ切れのよさで、 十分恐怖やリアル感を出せている。 そして登場人物の本当にわかりやすい設定。 オリバー・ストーン自らの経験から自身が脚本を書いたのも説得力があり、 ざっと見ていくだけで登場人物の性格や生い立ちがよくわかる。 一番特筆すべきはテンポがよい作品ということだろう。 前半に生々しい戦場で民家を犠牲にするシーンで悲惨な現実を見せ、 兵士らがこの状況でだんだんと人格がむしばまれてゆく様子がわかる。 中半では間違っていなかった主役と犠牲になる兵士のサスペンスドラマ。 この ウィレム・デフォーめあて(最後の誘惑の演技で気になった)でこの作品を借りたのだ。 それまで手持ちカメラ中心の報道映像のようなリアルさだったのが、 ここで彼のために用意されたかのように、 スローモーションで丁寧に大切に演出される画面は、 後半の主役であるチャーリー・シーンの上官への復讐劇を予想させる。 見事な緩急ある演出である。 ただ・・この映画のラストに後味の悪さは残らなかった。 正義ではない。しかし間違いでもない。 でもそうなればいいと思いながら後味の悪さも期待した。 「二十日鼠と人間」のラストのような後味を求めたのだが・・ [DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 04:41:19)《改行有》

96.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》 なぜなぜ、途中で面白くなくなったのか?? こういうジャンルのジェットコースターアクション映画は、 突っ込みどころを笑いながら観られるのでかまわないのです。 都合よく主人公たちが逃げとおせてお宝にありつく。 そしてぶっ壊される帆船やら街やらは映画ならでは。 面白いじゃあないですか・・ ではなんで飽きてきちゃったのか? アクションがひつこすぎ! 私は中華映画は映像のきれいさで好きなのですが、 中華アクションは同じことのひつこさで苦手です。 そんなノリがこの映画にあると思うのです。 山ばかりでしたしアクションシーンがいつ終わるのかと思うくらい長すぎる。 基本的にはこの映画は恋愛ではなくコメディなんでしょう。 そう見てみるとツボにはまるおかしいシーンがあったのですが・・ マシュー・モディーンの登場シーンがおかしすぎて、 何回もそのシーンを見直しました。 クリクリのパーマ毛かつらで変装した顔立ちは、 リチャード・ギアそっくり(ダビテ王の役のに似てた) 変装がばれて踊り場から落ちて囲まれて頭をたたかれるんですが、 この間合いは大うけしてしまった(そういうキャラなんだ・・) ジーナ・デイヴィスは女性なのにジャッキー・チェンなみの活躍で、 とび蹴りやらパンチやら顔関係なしのアクション(普通顔つぶれてるって) 男なのにマシュー・モディーンの役といったら、 後頭部をいい音させてたたかれるんです(お決まりのよう) 何回か続くとすっかりお気に入りになって(大笑い) この人・・「バーディ」や「フルメタル・ジャケット」の主役なのに・・ と笑えなくなってしまうくらいバカ映画に染まっていた・・(納得) なぜこのふたりはこんな映画を真面目にやってるのかと思うくらい真剣・・ しかし完全にジーナ・デイヴィスの映画なんだとその繰り返しに思いました(爆)  キャサリン・ゼタ=ジョーンズで観たかったなぁ(苦笑) このスタローンみたいな女性と頭いい役なのにマヌケな男性・・ 恋愛シーンになりそうな展開になるとまたコメディに戻っちゃう。 でもこのふたりだと恋愛には見えない・・女性が強すぎ。 ・・ん?結構気に入ってる作品かも。 ではなぜこの点?? 「1941」のようにバカ映画ですがぜ~ったい1941のほうがお金の無駄使いが快感。 「インディジョーンズ」のスピード感はあるものの女性が強すぎてしらけた。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:24:55)《改行有》

97.  燃えつきるまで 《ネタバレ》 また借りてしまったマシュー・モディーン出演作・・ 若い・・しかしメル・ギブソンも若い! 実は私はアクションスターが苦手でして、 メル・ギブソンも初めて見たのです。 濃い・・です。若いんですけれど、ファンは多いんだろうなぁ・・ ごく薄マシューとごく濃メルが兄弟役とは(違和感) メル・ギブソンも見方によったら好きなバンデラス(あの方はラテンだから平気)似。 でもやっぱり合わなかったなぁ・・ 俳優で選んではいけない(爆)と考え方を変え、 お相手のダイアン・キートンを見れば・・ この人ゴッド・ファーザーのパチーノの嫁でした。 熟年恋愛ものや不倫ものが特に苦手な私にとって、 正当には観られない映画となってしまいました。 特にマシューとダイアンが並ぶと親子に見えてしまう・・ 想定年齢は35歳・・には見えない。 よく似たタイプでミシェル・ファイファーだったらどうなんだろう。 ちなみに兄弟のふたりは25歳ですが・・メル・ギブソンは25には見えない。 恋愛ものはストーリー以上に配役で選ぶので難しい。 前に見たジョディ・フォスターとリチャード・ギアの映画は、 ふたりとも大好きなのにまったく違和感があった。 いや、難しいから避けてるジャンルでもあります。 そしてこの作品はというと脱獄の手助けをする所長の妻とメル兄が、 恋に落ち弟マシューと3人で逃亡するお話なんですが、 なんと実話なのです。 脱獄するまでがまどろっこしくていらいらしましたし、 どうしてもこの女性に共感も何も感じられませんでした。 いくら無実の罪で投獄されていた兄弟のためとはいえ、 兄を好きになってしまったとはいえ・・ その無実という事実は語られるだけでサスペンス的な面白さはない。 こういうのをメロドラマというんでしょう。 メロドラマを観ないのはいらいらして周りの迷惑とか感じて苦手。 現実的に見てしまうので違和感があるのです。 本人たちだけ不幸の主人公みたいで好きではないなぁ・・ これが歴史上の人物の話とかかなり魅力のある組み合わせでもない限り・・ 後半脱獄してからはロード・ムービーのように都合よくいい人ばかりに恵まれ、 ある種の逃亡劇=冒険ものみたいで楽しめるし、 「俺たちに明日はない」のようなそれからのシチュエーションはよく出来ていた。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:20:01)《改行有》

98.  ケープ・フィアー 《ネタバレ》  この監督は変に真面目でシリアスなものを撮らない方がいい(と私は思う) アビエイターやタクシードライバーよりずっと、 このホラー風サスペンスやイエスの逸話の「最後の誘惑」のほうが面白く明るい。 この作品は私にとってはただ、ジュリエット・ルイスが出てるから観たい映画だったのです。 もともと中性的で理知的な女優さんが好きなのですが、 特に彼女は白雉役もできるし何でもできる演技派みたいなので、 他の作品も観てみようかなぁと興味を持っています。 最近好きになったマシュー・モディーン(もちろん男)にルイス嬢が似てると確信し、 借りて確かめたところ・・やはり年齢不詳性別不明なところが似ていた(笑) いや、完全に出演者の中でも一番の存在感で、 アクの強いデ・ニーロさえも食っていました。 舞台でのやりとりなどの目の表情などは完全に食ってました。 この映画全体にエロシズムと暴力的な描写が多いのに、 なぜか暗く感じず恐怖よりもおかしくて笑い通しだったのは、 私がホラー好きだということもあります。 しかし根本的には復讐劇なのですから恐怖や嫌悪感は感じないといけない。 ・・あまり感じなかったのは娯楽が勝っていて最終的には、 デ・ニーロ出すぎ! どこからいつ現れるかという見えざる恐怖なんて無視(爆) もうひらきなおってホラーとして見ましたよ。 家政婦の姿ですでに室内に潜んでいたところなどは、 恐怖なんかよりも大爆笑もので「悪魔のいけにえ」のレザー・フェイスか!? 逃亡する車の底に張り付くデニーロはおかしすぎるし、 最後のほうなんかもう「13日の金曜日」ですよ。 あるいは「JAWS」状態で全く怖くも後味の悪さもない。 だからある意味楽しめたのです。 J・ルイスがセリフを言ったあとクレジットが流れますが、 最後まで観て聞いてゆくと・・ 悲鳴が聞こえるんですよ。 そしてなぜかアンブリン(E.T.のマーク) うわぁ~アンブリンなのこの制作って・・ これは・・おかしすぎて大うけしてしまったのです。 復讐劇の怖さや哀しさを味わいたいならば、 「ダークマン」のほうがお勧めです(サム・ライミ監督) [DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 04:17:27)《改行有》

99.  レディ・キラーズ 《ネタバレ》 その中途半端さと結局は勧善懲悪になってしまったのに、 すっきりしない後味はまるで「宇宙戦争」のような脱力感。 これもまたいいんじゃあないかな。 結局のところ私はブラックなファンタジーが好きなのです。 ホラーがもっとあればいいかなとも思いましたが・・ 特にラストの猫がくわえたある忘れ物・・ これは「ボディスナッチャー」の人面犬のような悪趣味で、 何回か巻き戻して確認し笑えました(という作業自体悪趣味かも) 監督の趣味の悪い策略にケッとしらけることなく楽しめたのも絵の色のおかげ。 キャストは主役がトム・ハンクスということで期待はありましたが、 このハンクスのこわばった偽善の塊のような演技・・うまい。 「ザ・プロデューサー」のケビン・スペイシーを思い出しました。 演技的にはわざとらしいんで今更うまいのはわかってるってとも思いますが、 仕切り屋、知識ひけらかし屋、うそつきと・・古風な嫌われ者を演じていました。 いい人ばかりを演じているハンクスをよく見てきたので逆に感心。 イルマ・P・ホールおばあちゃんも味があってうまかったのですが、 私がこの出演陣のなかでとくに興味を持ったのが意外と地味な役者。 ツィ・マー演じるベトナム?中国?の将軍。 この役者はなかなか面白く作品の古風さを再現。 古風な脚本と最新の役者と80年代ファンタジー映像の融合が私に合いました。 ハンクスのセリフ回しが舞台的でほとんどがE.A.ポーの詩や聖書からの引用。 ばあさんとのやりとりとかからもメッセージ性を探したのですが・・ 結局はこういう普通にコメディでも聖書が出てくるんですよねぇ。 勝手に暴れて勝手に滅びる・・ それは「宇宙戦争」と同じ脱力感。 これがいい。 ばあさんは無防備で中途半端な悪人たちから守られた。 それはこの街の環境に適応できなかった侵入者たちのバカさ。 そして亡きじいさんが制裁をくだしてくれたのかもと、 ちょっとファンタジーが入るあたりに毒の少なさがあり物足りない。 「宇宙戦争」となんの関連性もありませんがちょこっと頭のスミに浮かべてくれると、 笑えないネタも笑えてしまいますよ。 あとDVD特典がよいのです。 ゴスペルシーンや楽器の紹介。 楽器制作紹介はギター弾きには当たり前に有名な人が出てきました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 04:10:06)(良:1票) 《改行有》

100.  SAYURI 《ネタバレ》  大後寿々花は日本人であって「さゆり=千代」を演じていますが、 華はあるものの憂いや寂しさはあまり感じられないツィイーを食っていました。 日本人から見たひいきかもしれませんがやはり主役は日本人がいいなぁと。 ツィイーは「LOVERS」の方がよかったです(中華映画だから当たり前ですね) しかし彼女の目の演技はやはりうまい。 けれどもさらに大後寿々花の目の演技のほうが上回っていたということ。 彼女の頼りなげでいて無垢な目はある意味怖いです。 あとの俳優で気になったのが コン・リーのきれいなこと。 性悪女の役なんですが私は彼女のような昔の中国美人は好きですね。 昔のチャイニーズ・ゴースト・ストーリーもこういう顔立ちの人だったと思うんだけど・・ ミシェル・ヨーは日本人にいてそうな顔立ちのタイプで、 役的にとてもおいしいいい役で好感が持てました。 渡辺謙と役所広司・・ どちらがどちらかわからなくなるくらい濃い(爆) まあ私の日本の俳優の好みも中井貴一みたいな薄いのが好きなもんで・・ このふたりを一度に出さなくてもと思いましたね。 ちょっとくどかったかな・・ 桃井かおりは思ってたよりガクッときました。 たぶん日本語で日本の映画ならもっと艶っぽくいい味が出ると思うのですが・・ この桃井かおりといい最初の方の千代の(さゆり)少女時代といい、 思いっきり「千と千尋の神隠し」をだぶらせたのは私だけでしょうか・・ 工藤夕貴はさすがに英語がうまくて(うわ英語ペラペラで逆に違和感)と変に感心。 あとよく似た雰囲気を感じ取った映画をご紹介。 「エリザベス」・・しかしエンディングで(この映画はある国の女帝の物語ではなく・・) と解説されたので(そうだよね~)と納得したものの、 やはり白塗りで名を変えてのし上がるサマは、 規模は違うし内容も違えどもエリザベスのケイト・ブランシェットを思い出した。 このエンディングで少女時代の回想をだぶらせる演出(グリーンマイルなど)手法は、 私が特に昔から好きな手法であります。 最後にいい場面を持ってくると映画自体がその人の一生を見たような重さがあるから。 まあここに少女時代のさゆりを持ってきたあたりに、 この映画の本当に描きたかったことが凝縮されていると思います。 [映画館(字幕)] 6点(2006-01-20 03:59:28)(笑:1票) 《改行有》

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