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81. ゼロ・ダーク・サーティ
《ネタバレ》 9.11からビン・ラディンを探し出して殺すまでの物語。
CIAの新人分析官が10年かけて、どうやって探し出したのか、それまでにどんなことがあったのかを2時間38分かけて描いていきます。
分析官が女性だったというのが話題の一つ。
多分、女性だったからこそビン・ラディンの居場所を突き止められたんだと思いました。こういう地味で根気のいる作業は男性より女性向きだし、根拠とか裏付けとかより、時にはこういう女性の勘だけに見える自信が必要なのではないかと。
実際には公表されてないステルス・ヘリも、きっとこういう形なんだろうなと思いながら見ました。
主演のマヤ役のジェシカ・チャスティンは適役でした。
見た目は華奢だけど、時として上司にもくってかかるほどの信念、拷問の場でも目をそらさない、意志が強く粘り強い分析官を好演していました。
ラスト、「どこへ行く?」と聞かれたマヤが何も答えられず、その後涙を流すシーンが、それまで生活の全てをビン・ラディン捜査に捧げてきたのだと改めて思い知った虚脱感・重圧からの解放・安堵感、全てを物語っていて上手いなと思いました。[映画館(字幕)] 7点(2013-02-17 17:08:17)《改行有》
82. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 なかなか楽しめました。
ルーパーの設定が良く練られていると思います。
時間通りに未来から転送されてくる人間を撃ち殺すだけの単純作業は簡単だけど、失敗は即自分の死を意味する。例え転送されてきたのが未来の自分だとしても殺さなきゃならない、という点も含め余計な感情を排除するための覆面ですね。
ただ、セスが失敗したとき、組織はただヤングセスを殺すだけでオールドセスも消せるのに、あそこまでする必要はないのではないかと思いました。セスが哀れ。
予想では、ブルース・ウィルスだし、てっきり未来の世界を救うためにレインメーカーを殺したいのかと思ったのに、妻の為という極めて個人的な理由で、しかも幼い子供を手にかけるという悪人なのが意外で面白かったです。
ラストは、せっかくキッド・ブルーがガットン銃を持ってきてくれたんだから、オールドジョーを撃って、3人で農場で暮らすというハッピーエンドもありかなと思いましたが、ヤングジョーも散々人殺ししてきたんだからあれで仕方ないかなとも思いました。
特殊メイクとジョセフ・ゴードン=レヴィットの演技力で、本当にブルース・ウィルスの若い頃に見えたし、子役も含めて役者陣はとても良かったです。[映画館(字幕)] 7点(2013-01-28 21:49:23)《改行有》
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