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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介 サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。
評価はもちろん主観です。
評価基準 各2点ずつで計10点
1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか?
2.視覚的に何かを象徴できているか?
3.プロットの構成は適切か?
4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか?
5.作品のテーマに普遍性はあるか?

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  素晴らしきかな、人生(2016) ほんとこの邦題は何を考えて付けたんでしょうね(笑)。ニューヨークの街並みのおしゃれな雰囲気とキャストが豪華なおかげでビジュアルは華やかなので最後まで見る気にはなれるんですが、そもそもこれ群像劇にする意味があったんでしょうか。ウィル・スミスの出番が少なくなりすぎて感情移入もしづらく、娘の死に対する悲しみが伝わってきません。結果的に喪失と回復という典型的な物語のためにただ情報として提示されただけのようになってしまっています。広告代理店と演劇関係者というチョイスからして製作者が知り合いから聞いたような話を適当につっこんで脚本を作ったのかと思うほど話にまとまりがないです。ドミノが喪失と回復の象徴みたいに映される演出も意図が明白すぎてちょっと冷めますね。[インターネット(字幕)] 3点(2023-10-26 23:37:59)

82.  クワイエット・プレイス モンスターを描くことにもモンスター出現による世界の変化を描くことにも興味がなく、音を立ててはいけないというシチュエーションを思いついただけで映画化したようで特に伝えたいテーマもなさそうな作品ですね。このシチュエーションなら登場人物が少なく辺鄙で寂しいロケーションでも自然に見えるという金勘定の問題もありそうです。この設定ならばふだん我々がいかに音に依存した生活を送っているか気づかせるような批評性を感じさせるプロットを構築すべきでしょうが、せいぜい観客が共感しやすいように家族を主人公にする程度の目論見しか見えてきません。妊娠・出産ですらサスペンスのための小道具として利用しているようで不快感があります。[インターネット(字幕)] 3点(2023-09-22 23:59:39)

83.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) ひえーこれ脚本オリバー・ストーンなんですか。こんな差別的なものを平気で書いてたんですね。やっぱり実話を元にしていても相当脚色しているという前提知識があると終始冷めた目でしか見れませんね。ドキドキしているのを表現するのに心拍音のような音を流したり、感情を剥き出しにするような演技といい今見るとというかたぶん公開当時でも単純で捻りがなさすぎますね。脱獄の過程もかなり雑ですしあんまり知性やセンスを感じさせない作りです。男色趣味のトルコ人に拷問を受けるのってアラビアのロレンスでもありましたね。なんか妙に男の裸がエロティックに撮られています。真面目な社会派作品というよりこういう捕虜や収監ものって身ぐるみ剥がされて裸になったり男しかいない空間だったりで同性愛的な雰囲気が漂うわけで、そこにオリエントな雰囲気も加わって刺激的な旅気分を味わうような楽しみ方をする作品ですかね。実話では存在しない主人公の恋人を追加したのはこの手の作品にありがちなアリバイ作りですね。ヘロインの提供者という偏見を逸脱しようとハッスルしていたらまた偏見を生み出すような作品を作られてしまうトルコは災難ですな。[インターネット(字幕)] 3点(2023-09-08 22:13:51)

84.  Mr.ノーバディ 退屈な仕事の象徴がエクセルなのには笑いました。見終わってから知ったんですがハードコアの監督だったんですね。前作のように一人称カメラで撮られているわけではないものの、この映画もまた主人公の主観から一方的に語られる一人称的作品で、妻や子供たちの内面を全く描こうともせず主人公のものの見方が相対化されていません。ふつう複数視点で語るか主人公を現実と妄想の境目が曖昧な狂気の人物として描くような内容にするのが常道だと思うのですが、逆に暴力シーンをはじめとしてリアリティが追求されているような演出で違和感が強いです。所詮中年サラリーマンの願望充足映画なのですから、もうちょっと夢のある内容にした方がいいと思います。痛みを強調したリアルな暴力シーンを目指しているのかと思いきや終盤は普通に非現実的で馬鹿馬鹿しい銃撃戦になっちゃいますしこういうのは正直見飽きました。タイトルにも意味があるんだかないんだかという感じです。ハードコアは少なくとも斬新な挑戦を見る楽しさがあったのに、これはありきたりでつまらない内容でしかないです。それにしてもロシア人監督がロシア人を悪役にするのはどういう心境なんでしょうか(笑)。[インターネット(字幕)] 3点(2023-09-06 23:48:37)(良:1票)

85.  ジョン・ウィック 犬を殺されてキレた殺し屋の復讐劇という情報しか知らなかったのですが、実際見てみると犬と愛情を育むような場面がほとんどないまますぐ殺されてしまうのできっかけとなるのは犬そのものではなくその犬をくれた亡き奥さんへの思いの方が強そうですね。所詮アクション映画なのでそれ以上の描写を期待しても仕方ないのでしょうが、これでは犬は戦闘マシーンのような主人公に共感させるために出てきて殺されるだけのような役割で不憫です。ここら辺を丁寧に描いていないので半分ネタ映画のようにしか語られないのも仕方ないと言えます。とにかく画が綺麗な映画でアクションも動きやギミックの面白さよりポーズや型のような止まった瞬間の美しさを追求している感じですね。やはりアクションシーンは動きの面白さを追及する方が好みなのでそこも乗れませんでした。2014年はクリミア併合が起きた年で、同じ年にロシアンマフィアを悪役にしたのは政治的意図が…あるわけないですよね(笑)。[インターネット(字幕)] 3点(2023-09-03 23:01:42)(良:1票)

86.  静かなる侵蝕 《ネタバレ》 冒頭の昆虫や眼球の大写しが不気味な雰囲気を煽りSF映画としてのつかみはバッチリなのですが、残念ながら本編はSFではなくこのオープニングから期待させられるような展開は全くありません。エイリアンと戦いもせずに子供たちとのロードムービーのような場面が続くのでなんとなく察せるのですが、エイリアン関係は全て病んだ父親の虚言という設定です。それならそれで家族を守るために戦う父親像への批判がテーマかと思っていたら、最後は結局親子愛に着地しちゃう陳腐な展開です。スティーブン・スピルバーグ監督の宇宙戦争を思い出させるところもありますが、あちらはなんだかんだ言ってもSFスペクタクルの醍醐味は味わえましたし家族観もずっと厳しく冷めたものでした。主要キャストはインド・パキスタン系の俳優が占めているようですが、物語は白人の退役軍人を想定して書かれているかのようでそこも違和感があります。大きく見えていた父親の背中が小さくなっていくのは王道の作劇とも言えますが、映画自体の期待外れでがっかりする印象と悪い意味でダブって見えます。ただシナリオはいまいちでもカメラマンは優秀で画は本当に綺麗です。撮影の素晴らしさのおかげで最後まで付き合う気にはなれました。[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-29 23:19:27)

87.  ブラック・デーモン 絶体絶命 環境問題をテーマにしているとの評を見かけ実はまともな内容ではないか一縷の望みを託して見てみたのですが、まあやっぱりダメな映画でした(笑)。一応米国の石油企業による現地の自然破壊という社会派の視点が持ち込まれてはいるのですが、どちらかというと作品の比重が置かれているのは目新しさもない家族愛の物語の方です。キャストの大半がヒスパニックなのは今時という感じです。下手なパロディ演出には走らず意外と真面目に作ってはいるのですが、真面目に作っているだけにパニックものとしての陳腐な描写や展開が退屈極まりないです。低予算なので鮫は全然画面に出てきません。アステカの伝説にルーツを持ち幻覚を見せる超能力まで発揮してくるので鮫ではなくオリジナルのモンスター映画として製作すべき内容ではないかと思いました。[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-21 22:17:37)

88.  ザ・ウォード/監禁病棟 なんでこんな映画が撮られたのだろうと不可解だったのですが、監督が当時AKB48にハマっていたと知って得心が行きました。劇中の時代設定1966年の時にはジョン・カーペンター監督は18歳、自分の青春時代を舞台に若い女の子が奮闘する姿を撮りたかった、それ以上のものは別に求めていない、そう考えるとまあこの程度のしょーもない出来になっちゃうのも納得かなと思います。学園ものを監獄ものに再構築したと見ると結構批評性があるのかもしれません(笑)。[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-18 23:42:07)

89.  クルージング ウィリアム・フリードキン監督追悼として、ああそういえばこの映画を見てなかったと思い出したので見てみました。しかしよりによってこんなので追悼かよとちょっと後悔してしまうような出来の作品でした。ゲイコミュニティを舞台にしている意味がわからないです。ちょっと調べてみたところゲイの側が警察の恰好を自ら好んでしていることで両者の境界線の曖昧さみたいなものを描こうとはしているみたいです。ゲイへの差別じゃないかという台詞もありますし別に見世物的興味だけで選んだわけではないんでしょうけど、これで作品全体として具体的にどんなメッセージを伝えたかったのかは描写が曖昧すぎてよくわかんないですね。あの突然出てくるテンガロンハットを被った裸の黒人は本当に何なんでしょうか、あれをギャグシーンとして見ないのはちょっと無理ですね(笑)。80年代初頭のアメリカの風俗の性的退廃の中で殺人鬼が次々と人を殺していく、見終わった後に残った印象はシリアスな刑事ものというよりも13日の金曜日のようなスラッシャー映画に近いです。[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-09 23:13:58)

90.  インディ・ジョーンズと運命のダイヤル まともに動けない俳優を主演にアクション超大作を撮るというほとんど暴挙に近い作品です。ハリソン・フォードがスタントどころかろくにダッシュすらできないのは見ていて悲しくなります。昔のハリウッドのスクリーンプロセスへのオマージュかと思うほどチェイスシーンの背景は合成丸出しで全然迫力がないです。もうここまでCGを使うならもっと非現実的なぐらい派手なアクションにしてくれた方がいいぐらいです。多くのシーンが狭く暗いセットの中でアップ主体なので画面が見づらいことこの上ない、潜水シーンなんかほんと誰が何をやってるかよくわからないです。このシリーズにはあまり思い入れがないのもあるのですが、それ以上の問題として役者は悪くないのにろくに登場人物のキャラも関係も構築する気がなく出てきては消えるだけのドラマ部分には心が動かされようもありません。[映画館(吹替)] 3点(2023-07-05 23:33:29)

91.  エレファント ドラマ性を廃して長回しで撮り続ければいつか映画の神様が降りてくるかもしれないという信仰が有効だった時代の産物ですね。しかしそんな迷信は素人がスマホで撮った映像が氾濫する現代ではもうほとんど効力を失っているのではないでしょうか。つまるところ映画というのはどうあがいても映されたものに人間の意図が働かざるを得ない創作物なのですから神頼みの前に人智を尽くすべきだと思います。リアルな風俗描写だけが取り柄で明確なメッセージがない作品に時代を超える力は宿らないでしょう。しかも銃乱射犯人たちのパートになるともうあからさまにカッコいい絵を撮ろうとする演出の意図が見えてきて全体のコンセプトすら貫徹できていません。どうしても事件の直接的な描写は劇的にならざるを得ないのでしょうが、ここでこそ抑えた描写をしないのは何かが間違っています。エリーゼのためにやナチスのような深読みさせるための要素をしっかり入れるのには苦笑いです。それに同性愛者とナチスを結びつけるとはなんと軽率な描写でしょう。説明不足のためにその意図が深淵であるように見えるだけで実はこの監督は事件とそれに関わった人間についてろくに理解していなかったのではないでしょうか。[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-12 23:38:00)(良:1票)

92.  ワイルドバンチ 西部劇というジャンルが廃れた後に生まれた人間だとこの映画が最初に見た西部劇になることも多そうですね、最後の西部劇と謳われる作品なのに皮肉な感じです。サム・ペキンパーの映画って社会の中で組織や規範に縛られている人間がアウトローに夢やロマンを託すみたいな内容ですが、それって別に本物の男の姿を描いてるとかじゃなくただのサラリーマンの現実逃避程度の意味しかないと思います。アウトローはアウトローで生きづらさや繊細さを抱えているというのが現代人が持つべき認識ではないでしょうか(その点ではジョン・ウーの方がよっぽど優れているとすら言えます)。そういう視点を持って今見直すとアーネスト・ボーグナインの役が同性愛者なのでは?という疑問が生じました。まあこういうジャンルだと同性愛に見える男同士の関係は珍しくもないのですが、ラストで売春婦を抱かないのも実はそれが原因ではないかと思います。凶悪な面構えのせいで気づかれにくいのですが、この映画では結構思慮深い繊細なキャラを演じています。[インターネット(字幕)] 3点(2023-04-04 23:23:15)

93.  ロスト・バケーション サメがほとんど姿を見せないので他の動物の方が印象に残ります。カモメがかわいいって意見が多いですがむしろ恐ろしさを感じましたね。ふだんは大人しいのに弱った時に牙を剥きそうな感じで、ヒッチコックの鳥を思い出させます。でも別にそういう展開にはならなくてちょっとがっかりです。こういう漂流ものって結局役者の一人芝居になりがちでつまんないですね。長編映画ならある程度人間同士の対話や衝突がやっぱり欲しいです。50年代〜70年代の頃が舞台の映画を見ていると若者のレジャーとして海がよく出てくるんですが、サメ映画もそういう時代背景の元でこそ成立したんでしょうね。海遊びの人気の衰えと共に鮫に対する身に迫った恐怖も薄くなり、パロディの対象として以外の需要が無くなったんだと思います。今更真面目に作っても何だかなあという感じです。[インターネット(字幕)] 3点(2023-04-03 22:54:09)

94.  エイリアン 改めて振り返ってみるとこの映画、社員を犠牲にしてでもエイリアンを持ち帰ろうとするウェイランド・ユタニ社が一番怖いってのがメインストーリーでエイリアン(ゼノモーフ)はただのマクガフィンなんですよね。それなのに会社との攻防ではなくエイリアンとの攻防に大半の尺が割かれテーマと描写が噛み合っていない。最新作コヴェナントにおいて当のリドリー・スコット自身がもうエイリアンに興味がなくAIの発展の物語へとスライドしていることは当然の帰結と言えます。実はエイリアンってデザインが優れているだけでキャラクター自体は全然魅力がなかったりしないでしょうか?劇中のエイリアンの行動ってとにかく人を襲い殺してるだけで凡百のホラー映画の殺人鬼と変わらず、ほとんど物語性がなくグロテスクな悪役以上の深みがないんです。映画史上に残るモンスターたちを見てください、フランケンシュタイン、ドラキュラ、キングコング、ゴジラ、みんな恐ろしさだけでなくどこか悲哀が感じられるでしょう?このシリーズで悲哀を背負っていたのはむしろリプリーの方でした。のちのシリーズでリプリーを引っ張り続けたのもエイリアンの方に欠けてる悲哀を補うために必要な存在だったからではないでしょうか?[DVD(字幕)] 3点(2023-03-10 23:59:56)

95.  ホテル・ムンバイ 一応オーストラリア映画みたいですが演出も構成もハリウッドのスタンダードから逸脱するところはなく、オリエンタルなインドの風景に美味しそうな料理、そこにハラハラドキドキする刺激的なテロ事件が加わるわけで、商売上手ですねえとしか思えません。インド人は礼儀正しく白人はただのテロに巻き込まれた犠牲者、ただしロシア人だけは買春を行う道徳的に退廃した人物というあからさまに悪意を感じる描き方(笑)、そしてもちろんテロリストはイスラム系、なんかめちゃくちゃ露骨に偏見剥き出しでタチの悪い作品だと思いますよ。テロリストがイスラム系なのは事実なのだから仕方ないにしても、その事実をわざわざ映画化するという選択に何らかの意図は働いてしまうのですから。結局この映画を見てもインドが今どんな社会なのかなんてろくに理解できませんし、徹頭徹尾外国の観光客のための物語でしかないのです。[インターネット(字幕)] 2点(2023-10-10 22:17:53)

96.  ジョーカー 単純に主張が先行して人間が描けていない、それに尽きますよ。黒人シングルマザーとの関係なんかまるで掘り下げられず終わりますし、終盤の展開がジョーカーの妄想か現実かなんて作中の人物に興味を持てなきゃどうでもいいじゃないですか。カウンセラーの役に立たなさとか、母親以外との人間関係の希薄さとか、憧れの仕事が不釣り合いなエンターテインメント業界とか、まあ確かに社会からの落伍者についてそういう話をどこかで聞いたり自分でも見に覚えがあったりするところがあるのでよく調べてるんだろうなと思いますが、最近でもビューティフルデイとかスリービルボードとか似たような内容の映画はすぐ思い付きますのでやっぱりただ陳腐な描写ってだけじゃないですかね。本当にあんな豪勢な劇場でチャップリンとか流します?オペラでもあるまいし、カリカチュアにしても現実的には見えませんね。そもそも70〜80年代を舞台にしてる意味って何なんですか?タクシードライバーへのオマージュ?むしろそれを言い訳に現代を舞台にすることを避けた逃げじゃないでしょうか。しかし暴力描写は普通のアクション映画程度なのにレイティング指定とは過剰反応ですね、そこも話題性のための何らかの作為を感じずにはいられません。[インターネット(字幕)] 2点(2023-10-07 23:48:01)

97.  TAR/ター 西洋の伝統的な芸術文化は女性をはじめとして異文化の人間を取り込んで延命を図ってきたがそれも段々綻びが見えて来ていてそのうち滅びる悲劇的な運命にある、みたいな感じの内容でしょうか。でも実際画面に出てくるのは毎日仕事場と家を往復してたまに子供の学校や観光地に行って社会との繋がりはSNSぐらいしかない、そういうしょーもない現代人の姿だけのように見えます。とっくの昔に生活が芸術とかけ離れたものに変わってしまっている現実から目を背けて天才芸術家みたいな古臭い世界観に浸ってるナルシシズムに辟易します。現代を描く映画ならばこのラストシーンで終わるのではなくむしろラストシーンから物語が始まるべきではないでしょうか。アジアで暮らしたことなんて絶対なさそうで、作り手がそういう狭い世界に生きてる人間だということが透けて見えるので白けてしまいます。個人的に役者が熱演するような作品は好みではなく、作品から浮かない自然な演技の方が正しいと思うタイプなのでケイト・ブランシェットの演技もわざとらしいようにしか感じられず褒める気になれません。それにしても序盤の貧乏ゆすりの青年の件が終盤になってようやく回収されて劇的な展開に繋がるわけで、その間は同性愛だのナチスだのそれっぽいキーワードを散りばめてお茶を濁す構成もひどいと思います。アンドレイ・タルコフスキーだかアピチャッポン・ウィーラセタクンだかのオマージュのようなシーンも必要なんでしょうか。監督・脚本は男性なわけですが結局男の主張を女に代弁させているようにしか見えません。それこそ見栄えがするからこっちを選択したんでしょうかねと皮肉も言いたくなります。作品を作者の性別で評価するべきでないなんてただの自己弁護としか思えませんよ。[DVD(字幕)] 2点(2023-08-06 21:56:38)(良:1票)

98.  スーパーマリオ/魔界帝国の女神 にわかに再評価が進みつつある(別にそんなこともない?)本作品ですが、まあやっぱりちゃんと見たところでつまらない作品ですね。マリオとして見なければ面白い、と言いたいところですがマリオの映画化という前提で見なければ普通に意味不明の内容です。恐竜帝国と戦うってむしろゲッターロボかよって感じですね(笑)。へーリアリティを突き詰めるとヨッシーがただの恐竜になるんだーとか、その効果音ここで使うんだーとか、確かに楽しめなくもないのですが、それってせいぜい30秒程度のCM向きのネタでしかないです。無駄にキャストが豪華だったりするのもCMっぽいです。最近でいうならテレビで見る桃太郎のCMみたいなもんです、短い時間なら楽しめますがわざわざ長編映画で見たい内容じゃありません。しかしこの映画もまたジュラシック・パークと同じ年に公開されたことを考えると、本邦のREX恐竜物語は結構いい線行ってたんじゃないかと思ったりはしますね(笑)。[DVD(字幕)] 2点(2023-05-06 23:14:19)

99.  THE BATMAN-ザ・バットマン- ベン・アフレックのバットマン最高だったじゃないですか…なんで無かったことにしちゃうんですか…、ほんと最近のDCの迷走っぷりは勘弁してほしいです。まあその辺はさておいても、正直つまんない映画でした。とにかくこの映画は今までのバットマンシリーズと比較すると圧倒的にリアリズムを追及しています。追及しすぎて逆にだんだんバットマンがバットマンのコスプレした変なおっさんに見えてきます。実際警察からは割とかわいそうな人を見る目で見られてます。ウィングスーツでの滑空シーンも全然カッコよく着地できません。頑張れおっさん、無茶すんな…いつの間にかそんな気持ちになってきます。ヒーローものなのでアクションを期待するのですが、どちらかと言うとミステリー寄りです。バットモービルのエンジン点火ぐらいしか派手な見せ場はありません、カタルシスなさすぎです。この地味さで3時間はきついです。そもそも既にジョーカーがヒットした世界で真面目にバットマンを観るのはある種のバカバカしさが付きまとうと思います。[DVD(字幕)] 2点(2023-03-17 21:45:20)(良:1票)

100.  13日の金曜日(1980) このシリーズはタイトルが有名なので昔てっきり名作と勘違いして全部通して見ちゃったんですがもうその時からめちゃくちゃつまんなかった記憶しかないです。知名度と作品の出来の落差では映画史上トップクラスではないでしょうか。内容的には処女の泉(鮮血の美学)、サイコ、ハロウィン、キャリーのような過去の名作のパッチワークでしかないです。まあラストのクリスタルレイクのシーンの静謐な美しさのおかげで辛うじて名作っぽい威厳は保っています。音楽はヒッチコックっぽいのですが映画術の刊行以後スピルバーグやデ・パルマの諸作品も含めて、この頃はかなり影響力が大きかったんだなあという歴史資料の一つとしては面白いです。[インターネット(字幕)] 2点(2023-03-06 23:01:20)

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