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101.  31年目の夫婦げんか 《ネタバレ》 夫婦喧嘩というほどのものではないと思います。『おとなの喧嘩』くらいハチャメチャやっちゃうのを期待していたのでガックリ。淡々とじわーっと観る作品だと思います。そういう構えで見ればグッとくるところもあります。でもスティーブ・カレルがセラピストで、彼のカウンセリングがきっかけで、とか言われるとハチャメチャ騒動を期待しちゃうじゃありませんか。けど、この映画でのカレルは普通の人が遠慮して踏み込まない他人のセックスについて土足で踏み込んでくるという点でキャスティングに意味があったのかもしれませんが、全く存在感ないです。 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の彼女役(2作目から)のエリザベス・シューがバーのワイルド姉ちゃんなのは、ちょっとたまげた。[DVD(字幕)] 4点(2014-06-28 12:42:29)

102.  キャリー(2013) 《ネタバレ》 オリジナル版では撮影はされたもののお蔵入りとなった石が降るシーンが、このリメイク版では映像化に成功。街が壊れる大惨事というのも原作に近くなったのかもしれないし、裁判で回顧するのも原作に近くなったのかもしれない。けれどパルマ版にはかなわないですね。パルマ版のシシー・スペイセクとパイパー・ローリーがいかに見事だったかは当然のことながら、ウィリアム・カット、ジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン、エイミー・アービングどのキャラもしっかり印象的に演出され演技されてたことを強く再認識するための映画という感じです。とくに「美形だけれど、どうしょうもないダメアホワル女」ぶりを見せたナンシー・アレンの演技や、ロープを引くときの唇のアップという演出がどれだけ光っていたかに気づかされました。赤いキャップのバカ女とクラス担任の存在感も。こちらのリメイク版には、そういう主格以外のキャラの存在感が皆無です。いろんなキャラが短い出番のなかでどれだけ個性を放てるシナリオと演技か、そういうのが大事なんだなと感じました(上映時間もオリジナルとほとんど同じ長さで勝負してるみたいだけど)。シシーのことはさんざん書かれているのでやめとこうと思いましたが、シシーも他の映画とかでは結構美しい顔ですよね。女の人ってもともと化粧ですごく化けられますけど、シシーもいじめられっ子の役に近づくため相当の努力があったと思います。高校生の役柄だけど、あの当時既にシシーの実年齢が話題になったりしました。クロエもちょっと努力すればブスになれるタイプの顔ですよね。彼女は捨て身になれてないと思います。プロムから帰宅後のバスタブで泣くシーンはシシーの悲壮感満点の演技に比べるとクロエには悲しさや孤独感があまりにも感じられません。[DVD(吹替)] 4点(2014-06-28 11:54:36)

103.  あなたを抱きしめる日まで 《ネタバレ》 修道院の老婆に言ってやりたかった「あなたはどうやってこの世に生まれたのですか? あなたは自分の父と母をどう思っているのですか?」と。レストランでのジャーナリストとの対面では学のない女性として表現された主人公は、その後も三文小説の内容を長々とジャーナリストに聞かせたりする。ジャーナリストは学のない大衆を相手にした仕事が好きでない。そんな2人がそれぞれの目的のために行動を共にし、摩擦や葛藤がありながら徐々に物語が進展していく。主人公の学はなくとも人柄の温かさが光るレストランのシーンで、長く生き別れた息子の存在をジャーナリストがWeb検索で突きとめた場面はとても印象的でした。その直後に知る真実と、後から明らかになるもう一つの真実も、宗教的偏見によるヘイトクライムを象徴するものです。この映画の大きな背景にあるものは、きっとヘイトクライム。だから主人公は「許すことには大きな痛みを伴う」と言って憎むことをやめる。彼女は長く隠し事をして生きることの辛さと罪悪感を自らの体験で知っているし、自分の息子もまた同じような生き方をしていたことを知ったわけですが、そういう生き方をしなければならなかったのは、人々が自分を嫌ったり憎んだりすることを避けるためです。自分の人生を隠し事で生きづらくさせているものは世の人々のヘイトという感情だった。だから彼女は人を憎むのをやめる。これは、映画を観終わったあとに出てきた感想ですが、もしそればかりの描写で締めくくられたら僕はこの映画を好きになれなかったと思います。やっぱり、あの後ジャーナリストが「僕は許せない」と言ってくれるのが僕としては本当に救いでした。で、真実を明るみに出したくなかった主人公と、「これは個人的なことだ」と報道を自粛したジャーナリストは、隠し事をせず真実を人々に知らせることを願う主人公と「許せない」ジャーナリストとして同じ目的に向かえることとなるから巧い。「人を憎まず罪(行為)を憎め」みたいな言葉もありますが、憎んだり嫌ったりすることも多分大切。問題はその感情の使い方なんだろうと思います。そういうことを考えさせてくれました。 終盤で再び三文小説の筋を聞かせる主人公、もう彼女はちっとも学のないおばさんではないし、ジャーナリストも全く嫌がっていない。本当に学がないのはあの修道院の老婆のような人だから。[映画館(字幕)] 8点(2014-06-28 11:03:47)

104.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 前作をさほど好きではなかったので、その続編となればもっとつまらなく感じると思っていましたが、前作よりはるかに良い話になってると思いました。見かけに怖さのないマイクがどう怖がらせてみせるのか…前夜にサリーが元気なくマイクにハイタッチするシーンの心細さが上手いです。で、大会のクライマックスに期待したものの、大した怖がらせ方でもなく「ふうん…」と思っていたら、直後のちょっと想像しなかった展開! そして、湖のほとりのシーンはグッときました。「お前に分かるもんか!」そういうのきっとみんなありますよね…自分には無くて、努力しても手に入らなくて、持ってる相手を羨ましく思うし、それを持たない自分の苦しみなんか持ってる奴に分かるもんか! ってこと…。マイクの堰が切れた怒声に泣けました。だけど、自分にはないものを持ってる相手にだって、持ってないものはあり、コンプレックスや弱みがないわけじゃない。羨ましがられてる方だって「お前に分かるもんか、俺にだって悩みがあることなんて!」て言いたいのかもしれない。マイクの「なんで今まで言わなかったんだ?」の質問に対するサリーの答えのさり気なさもイイ。マイクがトロフィーに映る自分を見たとき「凹面鏡みたいなの利用するのかな?」とか思ったけど、肩透かしてくれたうえに、大人を怖がらせたアイデアが良かったです。[DVD(吹替)] 7点(2014-03-16 01:13:56)(良:1票)

105.  ロッキー 《ネタバレ》 書いたシナリオが認められ、有名俳優を主役に映画化が決まろうとしていたのに、そのシナリオライターは「自分が主役を演じる。そうじゃなきゃ脚本は売り渡さない」みたいなことをしたらしい、そのライターがシルベスター・スタローン。有名俳優を何人か候補にたて大型企画としてスタートを切りそうだった『ロッキー』は結局ずいぶん予算を削られて半ば見放された企画と落ちる。けれど、低予算の中で白羽の矢が当たったアビルドセン監督、無名新人俳優スタローン、そして音楽のビル・コンティは勝利を手にした! そういう作品です。そういう視点以外にあまり価値を感じていない作品です。実はスタローンとシャイアじゃない『ロッキー』を観たかったのが本音です。「セレブリティ・ボクシングじゃないんだから、プロの世界でこんなことあり得ないだろ」な話の流れ、プロボクサーとしては疑問な絞れてないスタローン、申し訳ないけど何の魅力も感じないタリア・シャイア…全て「ふうん…」でした。エイリア~~~ン!! ちがった ドリア~~~ン!![DVD(字幕)] 5点(2014-03-15 02:36:39)

106.  エンド・オブ・ホワイトハウス 《ネタバレ》 ジェラードもアーロンも男らしく頼りになる感じでいいですが、一番印象に残ったのは「自分の墓に、戦わずして死んだと書かれたくない」と言っていたオバサンでしたし、観終わってそれ以外なんにも残りませんでした。大量に無意味に簡単に人が死ぬばかりで内容的に緊張感や感動が無いです。[DVD(吹替)] 3点(2014-03-01 19:38:38)(良:1票)

107.  エリジウム 《ネタバレ》 二作続けてSF設定で実社会の風刺。ビジュアルもしっかりしてて、この監督さんは次どんなもの作ってくれるか楽しみだなと思うようになりました。『コンタクト』で健気な人物を演じたフォスターとフィクトナーが、この映画では悪い奴同士で絡みましたね。フィクトナーのワルはけっこう観てきた感があるので、ジョディーがどんだけ憎たらしいイヤな女を演じるか楽しみにしていたのですが、思ったほどパワフルでなくて、ちょっと残念。あの世界をフォスターとフィクトナーたった2人の悪企みだけで思い通りに変えられちゃう社会システムの仕組みがイマイチ理解出来ませんでした。脆すぎでしょう。でもこの監督さんの映画のメカとかシールドとかの描写は好きです。[DVD(吹替)] 6点(2014-02-26 01:26:50)

108.  ワールド・ウォー Z 《ネタバレ》 見えないのならぶつかるでしょう…と思ってしまいました。見えないのではなく、獲物として認知されず存在を無視されるということでしょうか? それにしては扉を隔ててブラピと対峙するゾンビのリアクションは「見えない」て感じでした。意表を突くような解決展開が待っていそうな流れでしたが、そこへたどり着くストーリーの妙は全くなく『宇宙戦争』のような「あ、そうですか…」でした。「愛情の反対は憎しみではなく無関心だ」とかいう言葉がありますが、無関心で救われるんですね。[DVD(吹替)] 5点(2014-02-18 22:36:01)

109.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 3Dで観ました。カメラがはじめてサンドラに接近する頃には、ふわっと足が軽くなったような錯覚を覚え、こんなふうに体が反応していることに少しビックリ。撮影はヘルメットなしだったらしいけど、視点がヘルメットを通過して入り込んでくる映像で納得。なかなかいい具合にサンドラの立場になり切れます。ヒューマンなドラマ性はあまりなく、アクシデントの連続でたたみかけるアトラクション型ムービーでしたが、面白かったです! 不安感・危機感の伝達表現が上手いんでしょうか、心臓・血流を掻き乱されるほど体が反応していました。映画なんだから自分は安全圏で高みの見物と分かっているはずなのに、映画でこれほど体が強く反応したのは初めてです。 グラビティとは「重大なこと」「容易ならぬこと」「重力」「引力」のこと。1単語でこの映画の全てを的確に表しているタイトルなのに、なんで邦題に0をくっつけたんでしょう。もったいない。[映画館(吹替)] 9点(2014-01-30 23:13:07)

110.  新・猿の惑星 《ネタバレ》 第一作の映画化に尽力したチャールトン・ヘストンが、ヒット便乗の安易な続編連打を阻止すべく地球をぶっ飛ばしたにもかかわらず、映画会社は儲けのネタを手放さない。2作まで引っ張り回したヘストンを手放しても、猿には働いてもらわねばと、破壊されていない現代地球へ、ターイムショック!! しかし、そんな苦しまぎれの状況下で、よくぞここまで見れるものにしましたねと評価したいです。まずなによりも、この作品の冒頭シーンは僕にとってベスト1です! 音楽も1作目でアカデミー賞ノミネートされたジェリー・ゴールドスミスに戻ったものの、曲調は大きく変わりサスペンス・アクション風。ヘルメットをはずし、驚く軍人たちの前でおどおどするジーラとコーネリアス(+もう1匹 = 猿 峯夫じゃないサル・ミネオは猿メイクが嫌で嫌ですぐ死んで降板)のアップ。インパクト抜群なこの始まり方にワクワクしちゃうんです。テイラーが味わった不安を、今度はお猿さんが味わう番ですよーってのが、すごく分かりやすく提示されます。立場逆転、因果応報(ジーラとコーネリアスは悪い猿じゃないけど)。しかも夫婦猿の間にはどうやら赤ちゃんが・・・。小学生ではじめて見たとき、ラストはかなりショックでした。「続」と、4作以降の作品はつまらないですが、この「新」は良作です。そして、エンドレス・ループなシリーズ形態を生んだきっかけの部分のエピソードでもあると思います。駄作の「続」を挟んでいることが非常に惜しいです。[DVD(字幕)] 7点(2014-01-21 19:17:39)(良:2票)

111.  大空港 《ネタバレ》 『大地震』や『タワーリング・インフェルノ』の初公開を劇場で観た頃、既に僕の頭の中では『大空港』は「ふる~い映画」というイメージを持っていました。ディーン・マーチンが機長という配役もそう感じさせていたかも。で「きっと退屈かも」と思ってこれまで鑑賞する機会がありませんでした。退屈を覚悟してレンタルして観てみると、意外にも退屈せず、それぞれの人物のそれぞれのドラマが一機の旅客機に集結して行く様を楽しめました。なんといっても無賃搭乗のお婆ちゃんのユーモラスな描写が、この映画のクライマックスまでをうまく引っ張ってくれています。テーマ曲がどうも自分にはアフリカとかのサバンナを想像してしまう何かがあって、ちょっと違和感。爆破犯の奥さんがかわいそうでしたが、そのあとジワジワと機長の奥さんとかスチュワーデスとかどうなって行くのか心配になりました。[DVD(字幕)] 7点(2014-01-12 23:01:17)

112.  キャビン 《ネタバレ》 飛行機墜落した島でサバイバルしてたら地下に謎の施設があった『LOST』みたいな突拍子もない展開の面白さを期待してレンタル。とんでもな設定はわりと早くに披露され、そこに特にワクワク感はなく『死霊のはらわた』に変貌。108分おきにボタン押しながら地下で世界を救っていた『LOST』みたいに、この映画の中の大人も何やら世界を救うためにお仕事しているようだけれども、あまりにもリアリティがなさ過ぎ。登場人物それぞれが何かを背負っていたり目指していたりという人間描写もなく、「ゾンビ?」「シャイニング?」「ヘルレイザー?」「デッドリースポーン?」「CUBE?」「IT?」と様々なクリチャーのパレードが始まり、呆れて固まってしまいました。最初っから突拍子もないと、何があっても驚きません。一番驚いたのはシガニーが出てきたことでした。[DVD(吹替)] 3点(2014-01-12 22:25:42)

113.  エイリアン4 《ネタバレ》 「けっこういいの作ってる若手がいるよ~」な監督にチャレンジをさせるエイリアン・シリーズ。4人目のチャレンジャーは『デリカテッセン』のお方。後頭部ブチ抜かれても、ためるためる「え、なに⁇」演技にハイハイハイ。エイリアンはただの猛牛やワニやサメにしか見えず、宇宙はなんだか嘘っぽく小じんまりして広さがなく、完全にこのシリーズが死んだことを確信出来た。3作目で既にそう思ったが「次回は」の期待もする。2度続けてつまらなかったら、やはりオシマイでしょう。しかも監督ごとに世界観が変わり過ぎ。ふと思えば「007」シリーズって、ずっと続けられてスゴイんだなと思いました。エイリアンは一作目では「何この奇妙な生物は?!」というオドロキが見た目からも生態からも溢れてましたが、シリーズ化してもその驚きは持続しませんもんね。[映画館(字幕)] 1点(2014-01-01 02:55:07)

114.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 ゲームには全く興味がないですが、そんな自分にでも分かる有名ゲームのパロディがいろいろ出てきてそれだけでも楽しめました。でも一番ツボにはまってしまったのはオレオでした。バグ持ちのヴァネロペはフィリクスのハンマーで直りそうなものだが、そう持って行かない展開だったのは良かったです。そうしちゃうとゴールしなくてもOKですしね。締めくくり方がジンときました。スノーボールの雪だるまと海辺の美女のショートフィルム思い出すけどね。ところで、この作品について、どうしても嫌だったこと一点、なんで『シュガー・ラッシュ』なんてタイトルに変更したんだろう。作品見たあとは「なるほど」で分からなくもないけど、どうにもイヤです。『ぶっこわせラルフ』でイイじゃん。品の良いオバ連がうるさいなら『ラルフ』だけでもいいよ。『シュガー・ラッシュ』じゃ見る気になれないタイトルだ。あと、ちょっと残念なのは日本語版の映像だと車やクッキーの文字が手書きじゃなく、しっかりフォント文字なこと。ヴァネロペからラルフへのクッキーだけでも手書き文字の努力して欲しかったなぁ(何ヶ国分レンダリングするのか知らないけど)。[DVD(吹替)] 7点(2013-12-26 01:05:53)(良:1票)

115.  ニュールンベルグ裁判 《ネタバレ》 バート・ランカスターって僕は『かサンドラ・クロス』くらいしか印象なくて、いろんな作品に出て有名だけどあまり存在感ある役者だとは思ってなかったんですが、この作品での寡黙ながらじっと見据えるような底力に印象を強く残しました。彼が裁判で演説してから釘付けでした。ヒトラーがなぜ持ち上げられて行ったかを語る下りは静かに恐ろしさを感じました。その後のロルフ弁護士の演説も、世界がいかに目をつぶってきたかを問う内容に寒気がしました。これが一番の山場と思っていたら、「ドイツ国民の力が必要だ」「大切なのは生き延びることだろ」と抗議される検事のエピソードも重い。「刑法の原則とはどの文明社会でも共通しています」のあとに語られ「何のための生存か?」と流れていく裁判長の弁は厳か。「世界中の人々に記憶してもらいたい、この法廷が必要だと思うのは…正義、真実そして…」三つ目に示される答えに重みが増す。判決が出てからも映画は終わらず、長い余韻の最後の最後にグサっと突き刺さる言葉。うーむ、考えさせられます。たとえ「みんなバカばっかし!」と思ったとしても、そのバカが社会の主流を作っているなら、自分もその流れの中で少なくとも逆らわずにいた方が生きやすいと思っている僕は、正義と生きやすさが比例しないから難しい。けれど、駆け引きだの場の空気だのに振り回されてグラついたりしない検事と裁判長に憧れるし、あんな風に生きられる自信が欲しいなと思う。 ところで、最期に残った疑問…『どの文明社会でも共通する刑法の原則』とやら「殺人を行わせたる者」ってのは戦争での殺しは原則外なんでしょうか? 戦争することが許される社会においての『人間の命の重さ』ってどういうものなんだろう?[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-29 01:33:45)(良:1票)

116.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 短く切り取られた断片を紡いでいくうちに、壮大な時空の点と点が次第に結びついて行く構成は、終わって久しい『LOST』を見るような、好奇心くすぐる面白さでした。僕はトム・ハンクスの底の浅い善人役な感じが苦手でしたが、この映画ではそんなふうに感じませんでしたし、卑しい役やワルな役も演じていて「気の抜けたフツー感」を感じずに済みました。ほとんど期待していなかったけれど、終盤は泣けました。顔メイクのバリバリ作り物な感じがなかったら、もっと作品世界に入り込めた気がします。そこだけちょっと残念でした。[DVD(吹替)] 8点(2013-11-01 23:07:28)

117.  ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して 僕にとってはかなり久々なスティーブ・マーティンになにか懐かしさを感じました。わりと好きな役者さんであるブライアン・デネヒーがいい父親を演じてくれたのも良かったです。心臓発作のあとの息子の語りに黙って目を向ける彼の表情がとても良かったです。ラスト、ジャック・ブラックのナレーションの一番最後にグッと来ちゃいました。思わずホロッとしちゃいそうで、ラストだけ9点あげたいです。[DVD(吹替)] 6点(2013-10-06 20:00:15)

118.  キラー・エリート(2011) 《ネタバレ》 ステイサムが出ているせいでアクションうそ映画だと思ってしまい実話が元になっていることを忘れていました。デニーロがステイサムの彼女を護るエピソードが印象に残りました。それにしてもステイサム&デニーロ&オーウェンという取り合わせがなんとなく普通じゃない組み合わせぽくてそこが一番印象に残ったかも。[DVD(吹替)] 5点(2013-09-16 21:50:27)

119.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 ここでのレビューを読んでから観に行ったので、内容は無視して楽しむつもりでいました。話は確かに単純過ぎでドラマとしては長く記憶に留める価値を感じませんが、長く記憶に残る映像はあちこちにあります。僕はここでのレビューを見なければ、この映画を見てなかったと思います。『トランスフォーマー』と同じようなものと思っていたので…。この映画を見終わって、とても満足な気分に浸れました。この作品、ちょっと変わってるなと思ったのは、スター俳優が出てないこと。ちょっと前なら、ブルース・ウィリスとかウィル・スミスあたりがヒーロー主人公して、あとはそれを補強するばかりのキャラで賑わせて…という感じが多い中で、この作品は出演者それぞれがカッコイイ場面を持ってます。オタクキャラ二人にさえ。日本のアニメやいろいろに影響されてるんでしょうが、線が細くてどう見てもこの手のヒーローなど無理そうな日本のオバサン好みの男を使わなかったことは有難いです。ちゃんと骨を感じて安心感がありました。ロボットや怪獣を見上げる映像のアングルも巨大感や重量感がたっぷりで、何度も劇場に足を運ぶ人の気持ちが分かります。芦田愛菜ちゃんのハリウッド・デビューおめでとう。それから、ヘルボーイことバールマンがこんなにカッコイイ男に見えるとは、キャラデザうまい![映画館(字幕)] 9点(2013-09-12 23:37:11)(良:1票)

120.  エンド・オブ・ザ・ワールド(2012) 《ネタバレ》 地味ですが、なんというか妙にリアリティが感じられました。どこにも逃げようのない最後の時に、終末を描く映画によくある暴動やパニックが人間の主流であるか…おそらくはもっと静かにとても平常なのかもしれない。そういう「意外にそうかも」な雰囲気がとても良いです。「もう仕事行かない」な人もいっぱいいるでしょうが、おそらくは終末だからこそ自分の仕事の意義に目覚め直し、世の人々のために、あるいは自分の存在意義のために働き続ける人も、きっといるだろうな…という部分が極々普通に描かれています。飛行機、テレビ放送、警察…。クソまじめ警察が誰のためにもならない正義を行って人の大切な時間を奪ってしまう場面や、最後のテレビ放送のキャスターの言葉が印象的でした。浜辺のシーンはとても良かったなぁ! 地球が終わることを告げるラジオ放送で始まったあと、軽くブラックにクスリと笑えるノリでリードしながら、じわじわと人生の時間と質を考えさせてくれる映画でした。ラストも好きですし、バート・バカラックの曲もじ~ん。[DVD(吹替)] 8点(2013-09-12 22:27:18)(良:1票)

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