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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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121.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 《ネタバレ》  ホラーの要素も入っていますので、 少したいくつしたときにいかがでしょうか。 はまる人ははまるという特定なファン向けの種類の作品を、 ここまで一般受けするように演出したのは成功。 ところでこの作品の見所は、 一番観やすいのがインタビュー役のスレーターの目で観る。 彼が観客役をしてもいるのでわかりやすいのです。 そして次がクルーズの役の目。 こちらは演技のしがいもあるおいしい役でもあり、 征服欲を下地にとにかくブラピに対する愛(きもいけど)で観ればいい。 ・・最初この図式が受け付けなかったのですが、 ここを理解すれば同性愛を超えて哲学的な人間の生死まで考えられる。 次に理解したいのがダンストの目で観ること。 理解しやすそうに見えて実はややこしい。 私は久々に観てやっとわかりましたから。 命を奪ったのはブラピでさらに仲間に引き入れたのがトム・・ ところがダンストはブラピを憎めない。 なぜなんだろうか。 彼に人間を感じたことと彼女の血にはトムの血も入っている。 つまりはそこを考えるとかなりヤバイ映画になってしまう。 自分の中に嫌いな男がいてその血は誰を愛しているのか怖い(難解) さてバンデラスの目といえば出番は少ないけれど、 こういう背景のルーツと未来がそこにあるので重要。 バンテラスを理解できれば一番難解なブラピの役も理解できる。 人間として命を終えたかったブラピは永遠の命を与えられる。 欲しくないのに与えられた永遠の命という矛盾は、 まさに悩める人間の苦悩とダンストとブラピの役は一致します。 バンデラスは時代を謳歌しながらも人間性を保ちたかった。 確率的に時代に流されながらも人間を捨てられないブラピは稀でした。 取りように見ればかなり難解な(どうにもならないことが)テーマを、 娯楽だけに走らず映画化できた作品だと思いました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-04 15:34:13)《改行有》

122.  M:I-2 《ネタバレ》 冒頭は先日観た「エアポート’77」の始まりシーンみたいで、 サスペンスものだと期待して観てたんですが、 もうこれはおそらく誰もが思ってると思うのですが、 完全なるトム・クルーズのプロモーション映画です・・ (中華圏の監督の映像表現に対してチャン・イーモウのLOVERSも、 チャン・ツィイーのプロモーション映画と書かれてるのを見たときがありますが、 内容の違いは明らかでしょう・・)この映画には内容がない。 しかもだから面白いというものでもなく、 簡単なすじなのにすごく時間が長く感じてしまったのは私だけでしょうか。 ああ、こういう作品が私がアクション映画を観ない理由のひとつかも・・ プロモーション映画のようなこの作品には魅力は感じません。 なぜならスタントがほとんどだしそれならシュワちゃんのほうが見たい。 アクションによってはキアヌもあり?みたいな万能誰でも007でしょう。 宇宙戦争のほうがよかったなぁ・・違和感はあったけど見慣れてくると親近感がわく。 私はアクションは根本的には観ないのですが、 シュワちゃんのとかトラボルタのは観たいかなと思います。 正義にも悪にもなれそうなアメリカン・ヒーローみたいだし。 監督がジョン・ウーということで「フェイス/オフ」は面白くてDVDも持っています。 あれも後半のボート・シーンはひつこかったけどよく出来ていた。 で、このMIP2と比べるのもなんですが、 比べてしまうでしょうやはり・・ スローモーション、二挺拳銃、長回し、極めつけに鳩が舞うとなれば・・ 脚本なのかなぁやっぱり・・ でも単純なお話をどれだけ面白く魅せるかの結果がこれでは・・ それにA・ホプキンズの使い方もぱっとせず、 悪役のダグレー・スコットが怪しい魅力だったなぁと。 ただ・・私がサスペンスのほうがアクションより大好きだということで、 もしこの先「007」シリーズを観るようなことがあれば今作はまた違ってくるかな??[DVD(字幕)] 3点(2005-12-04 15:30:18)《改行有》

123.  リクルート 《ネタバレ》 前半すぐにおおよそのことがわかってしまったので、 嘘~やはりなぁと内容のつじつまとか深く考えず観ました。 私にはミスキャストだったです・・ 最初の10分くらいでしょうか、 これはたぶん「ゲーム」のような映画なんだろうなぁと思ったら・・ とここまでにしときますね。 でも私くらいですよね。 今頃この映画観る人って・・ 最後まで引っかかるものがありそれが気になり観続けたというのは、 コリン・ファレルの父の存在です。 まあ役どころが「セブン」のブラピとちょっとだぶり、 あ、ブラピをかなり濃くしたような感じの役者だと感じました。 演技はいいですが私は濃い人はちょっと苦手だ(爆) 濃い演技のアルがまだ薄く感じました(というか濃い演技はアルは慣れた) アルは特にデビュー当時の暗い目が好きだったんでファンなのですが、 この作品ではどうなんでしょうか。 その失望しやけになったプライドだけの教官が伝わらなかった。 脚本の問題もあるかもしれません。 ちょっと未見の方は気をつけてね! ↓ ファレルは父をアルに見て、 アルはもしかしたらファレルに昔の自分を見たのかもしれない。 でもそれはあくまできっかけということで、 拾い上げ育てて突き放しかく乱させたのも、 後半になるとただ自分のエゴの駒としか扱っていない。 それがファレルには悲しかったのでしょう。 なにしろ父の秘密を知っているかもしれないというのがきっかけなのに、 父を感じてしまったのだろうから・・ しかしなぜあそこまで難解に込み入ったことをアルは計画したのか、 金のためだとか言うけれど授業では違うと言っていた。 私はそれが真実だと思いますよ。 要するに過去の自分をファレルに見出し、 育てることで終わればいい教官だったのに、 やってるうちに面白くなってきたんでしょうね。 CIAの元現場の血が騒ぐわけです。 挑戦させてるんですよね・・ だからあの開き直りはどうもしらけてしまったなぁ・・ 両方の気持ちはわかるだけに(ってことは主役ふたりの演技には非はない) やはり「ゲーム」と化しちゃってテンポをよくしすぎて、 何か大事なものを描くのを忘れてしまったような気がします。 ラストの「血は争えないな」と言うくだりがそれなんですが・・ 映画として面白いところもあるのにもったいないなぁと思いました。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-04 15:28:51)《改行有》

124.  エアポート’77/バミューダからの脱出 《ネタバレ》 航空機の墜落の謎は導入部から真剣に観るとわかりますが、 ダラダラ観ていたらわけがわからないところがあります・・ 人間が入れ替わったり着替えしたりグルだったりと、 スパイ映画みたいなのでややこしいんですよ。 そしてチラッと見るとなんと航空機がバミューダ海峡に沈んでゆくではありませんか! そこからがほとんどの時間なのですがコレは面白いというかマジ怖い・・ 海底まで沈んだ航空機に閉じ込められてどうやって脱出できるのか? 後半なんか緊迫感が伝わり怖かったです。 やはり私は海洋パニックが怖い・・ 怖い嫌なところを映像化されると(自分がそこにいないから)面白い・・ 航空機をどうやって海の上に戻すんでしょうか? ラストで字幕がありましたが、 これはフィクションですが実際にこういうこともできる可能性があるみたいなテロップ。 閉所・・海底・・怖いです。 俳優がすごい顔ぶれですね~! お気に入りのJ・スチュワートはもうお年で航空機の持ち主役です。 他にJ・レモンがこれまた大活躍する役なのです。 レモン氏は私の苦手な演技の方の俳優さんだったのですが、 これはリアル感ある等身大でいい役です。 C・リーはこの中でも現在活躍中のすごい名優ですが、 このころニコラス・ケイジ似だったんだ・・(笑) 「1941」でも海に放り込まれ、 「クリムゾン・リバー2」でも水死してた・・ なぜにリー氏はこんな役ばかりなのか?? 他にも名優ぞろいでとにかく往年のおじさん俳優ばかり(爆) 最初のスパイみたいなのは単なる絵画泥棒ですので、 こいつらはルノアールの絵がほしいんだと理解してください。 私は後半から真剣に観てわからなかったのでもう一度、 最初から見直しました。 やはり人物の編集が不親切でわかりにくいところがありました。 でも面白いことは確かです。 テンポがよくてアクションが多い映画ではありませんが、 ジワジワと来る怖さと奇想天外な結末は楽しめます。 じっくり密室劇のようなパニックものを観たい方に特にお勧め。 しかし暴力的なシリーズですね~・・ [DVD(字幕)] 6点(2005-12-04 15:25:48)《改行有》

125.  ニノチカ 《ネタバレ》 亡命婦人の恋人とニノチカが偶然恋に落ちるのですが、 市内見物もかねて(視察なんですが)エッフェル塔に登るのです。 そして望遠鏡から見た彼の家に招待されたニノチカ・・ おおまかな筋はこの裁判がどうなるのかよりも、 亡命婦人の恋人とニノチカはどうなるのかなのですが・・ 風刺とセリフが面白いのです。 ロマンスに関してはとても有名なのですが、 時計の長針と短針が重なると真夜中の12時になり、 パリでは恋人たちがキスをする・・世界中で通用しそうなかわいらしい話。 角膜が素敵だという褒め言葉もなんともいえず新鮮でした。 こういう恋愛ものになぜ医学用語なのか、 こういうところにも個性的なセンスを感じます。 ロシアに帰ってきたニノチカが例の3人と再会して、 オムレツを焼くシーンもいいです。 私はとても知らない人と共同生活なんて嫌です~(笑) 「思い出までは検閲できない」・・共産主義へのキツイ風刺だけど味がある。 ラストの展開も文句なしです。 う~ん、一番目立たない共産党員コバルスキーだけああなったところも、 おかしくてニヤリとします。 冒頭から3人の共産党員(彼含む)が政府の決めたホテルを無視し、 豪華なホテルに宿泊しようと下見するシーンからおかしい。 要するに風刺コメディなのですが私はイギリスやアメリカのコメディは合わないのに、 ドイツ人のこの監督のコメデイは桃色の店に続いて大うけしました。 ホテルの回転扉をこの共産党員たちはおそらく生まれて初めて回ったのでしょう・・ 1回でドアボーイ2回で支配人が来る・・(そりゃ客が来たら見に来ますよ) 3回なら5回なら?10回ならと想像しにやつく彼ら・・おかしいです。 本当はG・ガルボとM・ダグラスの恋愛コメディなのですが、 私にはこの3人がおかしくてほとんどこの3人中心に楽しみました(っていうのもおかしい) フェリックス・ブレサートはブリヤノフ役ですね。 しかし・・「桃色の店」で初めて見たときも変な個性に笑ったのですが、 スピルバーグ監督(今のですよ)どことなく似ていますよね(笑) おそらく喜劇役者なのでしょうがいい個性です。 「生きるべきか死ぬべきか」という作品でまた個性を発揮しているそうなので、 観てみたいんだけれどこの監督の作品自体がレンタル屋にあるのかどうか・・ [DVD(字幕)] 8点(2005-12-04 15:23:20)《改行有》

126.  サラマンダー 《ネタバレ》 全然期待しないで観たのですが・・ めちゃくちゃ面白かったです~! もしこれを劇場で観ていたらもっと採点上げていたでしょう(大画面向き) 音も効果的に使われているし映像も悪くないです。 しかし観ている途中で不思議な感覚になり首をひねりました。 まるでスピルバーグの映画を観ているような錯覚を覚えたのです(苦笑) ロブ・ボウマン監督はXファイルくらいしか劇場監督作はありませんが、 かなりスピルバーグ技法が身についた人だと思いました。 もちろん既存のあらゆるSFにも似てるのですが、 カメラワークや音入れや演出が非常にスピルバーグしています。 それも真似とかの次元ではなく観て育った感じの自然さです。 この映画の演出をわかりやすく言えば、 ロストワールドと宇宙戦争の世界なのです。 宇宙戦争は最近のですがあれこそスピルバーグの演出の展示会です(爆) さて、この作品のどこにその共通点を見たかというと・・全部かな(笑) 簡単なことを演出することが一番難しいと思うのです。 大きいものはより大きく、高い場所はより高く、這うものはより低く・・ こういう単純なことが映像化されるとお金や技術がかかるのですが、 それができず伝わりにくい作品だってあるのです。 例えば・・聳え立つビルの廃墟に立つ男、それをはいつくばって見上げる男、 ものすごく遠い彼方から近づく物体、見上げる群衆、その規模の広さ、 こういった単純で言葉では簡単な描写って映像化は大変ですね。 カメラの切り替わり、アングルなどの技術はセンスというお金のかからないもので、 高さや低さや感情の揺れなどが表現できるのです。 いやぁ・・この監督のこれからの作品が脚本に恵まれていますように・・ 単純な話をどこまで面白く出来るか・・ 最後のほうではヒッチコックの「鳥」のラストそっくりなシーンも観れます。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:44:24)《改行有》

127.  エアポート’75 《ネタバレ》 パニックもの続き物の中ではわりと面白そうなので、 このシリーズを観てみたいと思います。 しかし知らなかった・・「大空港」という映画が1になるんですね。 シリーズ全部観てから大空港は観ます。 さて・・面白かったことは確かなんですが、 主演女優さんがちょっとどうにも合わなかったんです。 ほとんど彼女が活躍するのですが合わなかった・・ 子役で「エクソシスト」のリンダ・ブレアが出ています。 役的にはおいしい役でしたが控えめでもうちょっと演技させても・・ しかし穴の開いたコクピットに別の小型飛行機から機長が乗り込むんですが、 一度目に失敗した人はいったい・・?? それと最初に追突して穴を開ける原因となった小型航空機、 あの運転手はなぜ突然心臓発作を起こしたのか・・ まあ突然だから発作なんでしょうが・・ 飛行シーンは緊迫感ありましたが全体的には、 世にも不思議なアメージングストーリーの長編のようで、 見せ所の迫力がイマイチでした。 年代にもよりますが機内で映画を観るときのヘッドフォンや細々としたものが、 あまりにも新鮮すぎてびっくりしました。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-20 23:31:39)《改行有》

128.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 この作品は途中までものすごくよかった。 96年の映画にしてはなんともいえない味があって、 ちょっとレトロでそれでいて古くさくもなく・・ 観終わったあとまたその最初の方を見直したら、 似ている・・ これ「第三の男」そっくりですよね! あの映画はかなり古いんですが濡れた石畳の街や螺旋階段が印象に残ってて、 何よりそのお話が死んだはずの犯人がひょっこり後半に現れるというもの。 考えれば考えるほど似ている・・ それでどこかレトロなヨーロッパの映画のように思えたのかも。 この「第三の男」は特にカメラワークが変わっていて、 傾いたような構図で撮るのですが、 MIPも前半は意図してのものか傾き画面が多かった。 CIAのビルに入ったあたりから今の映画になって傾き画面は使ってない・・ 意図したと見たほうが正解かも?? 演出が変わった後半は主役は別にトムでもキアヌでもよかったりとか、 なんでJ・レノはこんなチョイ役なんだとか、 どう見てもトンネルのアクションはバック・トゥ・ザ・フューチャー2だよとか、 後半がオーシャンズ11のような普通のアクションになったかとか・・ いらないことばかり考えちゃって・・ 前半からCIAのビルに入るまでがすごくよい演出で、 しかもキトリッジ(悪役顔ですねぇ)と待ち合わせの店にトムがガムで爆破して逃げるシーン、 あれはもうデ・パルマって感じでよいですねぇ(笑) デ・パルマらしさがあまり感じられなかったのでここら好きです。 螺旋階段は別にMIPじゃなくってもたまに使われているのですが、 特に導入部や演出も似ているので未見の方はぜひ・・ しかし・・デ・パルマってヒッチコックのファンだったはずなんですが?? [DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:21:45)《改行有》

129.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》  こういう大作を見るとパニックものはやはりハリウッドだなぁ~と感心しますよ。 私は途中でこれがこんなに古い作品だとわからない錯覚をおこし、 まるでスピルバーグの映画だなぁとか思いながら観てたのですが・・ ああそうか、音楽がJ・ウィリアムズなんですね! 次から次に襲うパニック現象と壮大な音楽そして・・ P・ニューマンをR・ドレイファスとだぶらせていた(笑) 「バックドラフト」も怖かったですがやはり規模が違う・・ 火災の怖さもですがこれは天災ではなく人災といっていいでしょう。 工事の手抜きによる火災なのですから・・ 最初は火災発見がなんでこんなに遅いのだろうと不思議でしたが、 火が回りだしてからの速いことといったら・・ こうなれば火は生き物です。 次から次へとと表現しましたが、 一番怖かったのがエレベーターです。 私は普段からあまりエレベーター(特に高層ビル)は苦手です。 エスカレーターに好んで乗ります。 突然止まったとしたらまだエスカレーターのほうが閉鎖感がないし・・ 火災時のエレベーターなど乗りたくないです~! 後半のカゴでビルからビルにロープで移動するのは、 ちょっと・・アトラクション(絶対安全な)なら乗ってもいいかなとか(爆) でもUSJのバックドラフトの火災アトラクションで飛んで逃げたんだからだめか(苦笑) S・マックィーンを実は初めて見たのでいったいどのひとなのか最初わからなかった。 古い映画も観ているのにアクションを避けてるとこうなります・・ なかなか好感を持ちました。 ヒーローなんですが無骨なかっこよさというか渋いですね。 こういう役は子供が素直に憧れるような人で正解です。 こういう真面目に作られた大作は好感が持てます。 最後の冒険というか恐怖は火ではなく水というところが面白い。 私は水が怖い人なのでここが特に怖かったです。 聳え立つビルの頂上から水が吹き上げる・・ これは大画面で観るときれいでしょうねぇ。 火責め、水責め、爆発・・ 地元のシネコンで最近「日本沈没」を観て面白かったので、 タワーリング・インフェルノやポセイドン・アドベンチャーがリクエスト上映されたら、 絶対観にいこうと心に誓ったのでした。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 23:18:53)《改行有》

130.  或る殺人 《ネタバレ》 法廷劇になるまでがやけに長く感じました。 でもそれを我慢すれば後半はなかなか面白いです。 しかし・・この時代の白黒はどうなんでしょう。 と、前にも書きましたがカラーの時代と思うのですが・・ ジョージ・C・スコットは「天地創造」で、 息子を神に生贄として捧げたアブラハム役しか知らなかったので、 この役はちょっとびっくりしました。 マフィア役かと思った(苦笑) ちょっとリーアム・ニーソン似ですね。 対する主演のジェームズ・スチュワートは・・ 法廷劇での正義感あふれるが固くもなく逆にこっけいでした。 このふたりのまるで違う個性でのぶつかりはなかなか面白く、 軟投派のピッチャーとコワモテのホームランバッターの対決みたいで、 法廷劇だけでも見る価値はあります。 ただし結末はしっくりこないものがあります。 結局なんだったんでしょうか・・?? あの法廷劇はなんだったのか、スチュワートに同情しちゃいます。 ちなみに本編に入る前のおしゃれな紙芝居風の演出、 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」思い出しました。 音楽も軽快なジャズでした。 法廷劇に入るまでが長いので間延びしているのが割引。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-20 23:16:40)《改行有》

131.  ブラザーズ・グリム 《ネタバレ》 かなり前で見たのでそれも苦痛だったのですが控えめな毒気でも、 やはり変な演出は相変わらずで筋が通っている(笑) 子供の顔がノッペラになり井戸から目玉が飛び出したのには気味悪くなった。 虫の大群はありきたりで全然怖くないのでやめてほしかった。 子供向けのファンタジーではありませんから中途半端ですね。 しかし映像は目をみはるものがあり最近見たこのてのファンタジー系(ロードオブザリングなど) のなかでは一番きれいだなぁと感心しました。 映像の演出が凝っていてさすがだなぁと・・(懲りすぎて中途半端になったか) ファンタジー界のトラフィック(爆)のごとくシーンが変わるたびに色調が変わる。 映像の立体感がありカメラワークもよいからリアリティがある。 ただし長続きはしないから退屈に感じられる。 この監督の作品はヤマばかりでつながりがないけどつなげてしまう。 良いところと悪いところを考えて思ったことは、 真面目に作りすぎかなぁと。 普通にディズニーやティム・バートンのファンタジー(それも面白くないほう)のような感じで、 監督は誰?と思うほど昔の個性は薄れていました。 ハリー・ポッターみたいだなぁとも思いましたからもう・・ デビッド・リンチのストレイトストーリーを見たような寂しさです。 意外性で売ってきた監督ですからかなり期待しすぎたのかも・・ ちなみに余談ですが私はスピルバーグ映画が大好きなのですが、 1941の世界は全体的には面白くはないけど好きです。 あと、この監督の作品の大きな特徴としてはとにかく馬が出てくること。 騎士がよく出てくるのです。 今回は中世ですから出てきましたしおなじみのJ・プライスも登場したし(ちょっと嬉しい) M・ディモンはあんまり合ってなかったかなぁ・・ 笑えるところで笑えませんでしたのでH・レジャーのほうが主役級でしたね。 あとこの監督は絶対、「ソフィーの世界」を撮ったほうがよかったと憶測。 あっちの方が面白いから。 たぶん向いてると思います(苦笑) この作品もグリム兄弟が自分たちの書いた物語の中に迷い込んでしまうのだから・・ 赤ずきんちゃんが一番よかったかな。 ホラーかよって思いましたもの。 てゆうかマジ、ホラー撮ってください(爆) サム・ライミのような笑えるホラー・・ [映画館(字幕)] 6点(2005-11-20 23:15:38)《改行有》

132.  ステルス 《ネタバレ》 あまりの懐かしそうなノリと娯楽を風刺として評価します。 ナイトレンジャー&2001年宇宙の旅HALの氾濫でしょうか・・ 何も考えずに楽しめるSFかと思っていたら、 映画の進行状況より先に理解できてしまうのは一体・・ 普通に友達と喋るように考えたらこういう映画ができたみたいな、 でも映画化するとなればひねるでしょう。 それではなぜ普通に先が予想できるかというと、 作りは80年代B級のアクション映画で、 演出はCG技術を駆使したもろ今のSF映画だからです。 「ステルス」は近未来の設定なのですが内容が80年代SFであり、 国交設定が真面目に勝手に作られているので、 怖さというよりもあきれて観ていました。 アメリカ映画ってこんなんだよ!というお手本のような作品なのですから、 そう取れば逆にそんなに悪い作品でもありませんが・・ 風刺、風刺、風刺とおかしく作れなかったのかなぁ・・ それかシュミレーション系に走ってもよかったのに・・ 「アイランド」と「ステルス」とどちらがいいかぐらい難しい。 戦闘シュミレーション映画では小松左京ですね。 観てない方はぜひ「復活の日」「日本沈没」観ちゃってください。 邦画の方が真面目に面白いときもありますよ。 昔の戦争映画なら史実に基づいてることもあり善悪を描かれるのは仕方ない時代もあった。 あまりの映画の暴走ぶりに(まさかこれが美談だ正義だと葬式するんじゃないのか) 空母で葬式・・椅子から落ちそうになった。 私にでも予想できるような映画だった・・ しかも「グッバイ」と爆発を起こしステルスは散ったのです。 ここ、泣くところなんだろうか・・嘘~!! 大気圏から爆発が見えたらあの国やあの国はどうなったんだろう?? 最後まで観てくださいと冒頭にあったので最後の最後に期待しました。 (続編をほのめかせない)お願い~! [映画館(字幕)] 5点(2005-11-20 23:14:48)《改行有》

133.  リバティ・バランスを射った男 《ネタバレ》 西部劇苦手な私がはじめて全体的に面白いと思った作品です。 脚本もさることながら先が読めるのにそれでもまた面白い。 この時代の作品として白黒ではどうなのかは疑問ですが、 見てゆく途中で違和感もなく見られたのは画質も向上しているからか。 西部劇というよりも人間ドラマ西部劇風とでもいえましょうか。 見終えたあとにまた冒頭を観てみたいなぁと思える作品です。 この作品の面白さは(誰がリバティ・バランスを殺したのか)ということなのですが、 正直見ていてオチがわかったのにそのオチの切り出しがうまいのです。 だからあとに考えるものがあり単純な西部劇ではないと。 J・ウェイン演じるトムの気持ちがよくわかります。 この役は役得というかいい役ですよ~ でもJ・ウェインだからこそとも思います。 無骨で不器用な硬派・・日本では高倉健さんのような。 トムにしてみれば急に現れたような、J・スチュワート演じるランスの存在とは・・ 両方適役といっていいでしょう。 無骨なトムはハリーを愛しているのに、ハリーは知的なランスに一目ぼれ状態。 リバティ・バランスに襲われてランスは運ばれて来ましたが、 またこの街にバランスが現れるのは間違いはない。 銃社会を非難し法で悪を裁こうとするランス。 しかし脅迫のような成り行きで決闘という形で銃を使うことに・・ 銃を練習しているランスをからかうトムに伏線が見られます。 なぜそんなに腕が立つのに自分で撃とうとしないのか・・ 決闘の日にランスの選択眼はふたつしかありません。 つまり素人同然のランスが銃で決闘するかこの街から去るか・・ トムが助けてくれるんじゃないか? ところが素人のランスは奇跡的にバランスとの決闘に勝つのです。 しかし彼は弁護士の立場であります。 映画の演出もなかなかいい。 冒頭からトムの棺とサボテンの謎、 街に帰ってきたというランスは上院議員・・ そこから回想シーンとなり本編の始まりです。 キスも抱擁もないのに恋愛ドラマとして切ない味わいがあるし、 銃社会に対する批判もそれだけではない描き方。 愛する女性が一番幸せな道を選んだトム。 それは西部では名誉なのかトムにはどうでもいいこと。 単純明快なようでいて複雑な人間ドラマでもあります。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 23:05:33)《改行有》

134.  悪魔のいけにえ2 《ネタバレ》 本編とあまり関係のないことですが主役のDJ役の女優がラジオ局でいてて、 その壁に貼ってあるポスターがやけに目につきました(苦笑) これ・・ビートルズの確か販売中止になった例のアルバムですよね・・ ブッチャーズだったかな? 人肉と戯れるポスター・・おお、こんなところで使われて(泣) ところで私はこの映画を1は高いから買えないので格安の2をDVDで持っています。 どうせ2だからと見ないままだったのですがレンタルの谷間で思い出しました。 どうせ2だから一般評価がイマイチだから・・ そんなことはありませんでした! 面白すぎ・・と思う私は変かも?? 1のロードムービーのようなゆったり感と暗すぎる演出がちょっと合わなかったのですが、 2は演出の怖さは全くないのでその点は完敗ですが、 正直1より好きかもしれない・・ 1よりずっと下品ですし新鮮さも割引ですが、 おかしすぎて全然怖くないからまた違うばからしさで大笑いできます。 レザーフェイスの現れ方にはもう開いた口がふさがりませんでした。 二人羽織のように人肉をまとい踊りながらチェーンソーを振り回す。 車で逃げるいかれたチンピラのセリフもおかしい。 英語では(ジーザス!?)なんですが・・とにかく日本語字幕の方がおかしい。 DJは保安官ことD・ホッパーの言うとおりその惨殺の様子をラジオで流したから大変。 それからレザーフェイス一家の報復劇が始まるのですが・・ 今回はレザーフェイスの恋も描かれちょっと怪しい・・ 前回の家族揃っての食事シーンもちゃんとあり、 なんと130歳を越えたじいさまもトンカチを握る役で登場。 こいつらの砦は今回は遊園地の地下ですから、 ちょっとしたアトラクション娯楽が楽しめます。 本物のレザーフェイスが現れないのならこんなアトラクション行きたい~(爆) D・ホッパーはこの一家を退治する役なんですが、 なんと二刀流チェーンソー! ここまでコメディにしていただくと楽しいですよ。 ただし相変わらずフーパー監督の悪趣味は変わらず(別な意味でいっそう強化) お食事中(特に肉料理)は避けて見たほうがよろしいかと・・ あとに妙な気持ち悪さが残らないから1よりお手軽に見られるホラーです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-20 23:02:10)《改行有》

135.  ビッグ 《ネタバレ》 まさにハンクスのハマリ役といってもいいのでは。 脚本もよかった。 誰でも経験あると思うのだけども、 子供のころ背が小さかったころ大きくなりたかったと、 大人になりたかったと思ったことはあると・・ 確かに笑わせようと見ればしらけてしまうのだけれど、 やはりおかしいものはおかしいんですよ。 大人になった主人公がホテルに隠れテレビを見ているところ。 「フレンチコネクション」ですよ。 このあとこのホテルはやばい環境だということがわかるんですが、 実にうまい演出でおかしいです。 職探しをしておもちゃメーカーに勤務することになるんですが、 社長にとても気に入られちゃうんです。 水を得た魚のように子供なる大人は社長と一緒にピアノダンス~ここ有名ですよね。 クラシックな遊び心を感じます。 前に観たときにも泣けたんですがこの別れのシーンでポプラ並木を車が止まる。 その色合いとせつなさはどこか初恋のような郷愁があり、 共存してゆくことはできないと悟る彼女の気持ちもわかるのでまたいいんです。 「コクーン」みたいな切なさもあるんですよ。 ビッグが影響を受けていると思われる「何かが道をやってくる 」 この作品を探してみて損はないと思いますよ。 移動遊園地でメリーゴーランドに乗ると若返っちゃうファンタジー・ホラーです。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-04 08:08:32)《改行有》

136.  熱いトタン屋根の猫 《ネタバレ》 シリアスな舞台劇風なドラマは観れる範囲なのですが、 これちょっときつかったです・・ 社会派ならきつくても我慢できるんですが、 家族愛がテーマですのでセリフの応酬ばかりでは苦痛でした。 どうにかついてゆけたのはP・ニューマン(若い!)がなぜそんなにE・テイラーを嫌うのか? その謎がはっきり知りたかったことがサスペンスとしての面白さでした。 それをここでばらすとこの退屈な映画が全く面白くなくなるので伏せます。 ある理由は中半から父を通してわかってゆきますが、 この夫婦の父は家族全体の嘘(この世の全ての嘘とも)に嫌気がさしているのです。 嘘偽の嫌いな父は誕生パーティで息子のニューマンによって余命の事実を知ります。 地下室に閉じこもりショックを受ける父に長男より愛されていたニューマンは・・ ここの親子の本当の語らいはなかなかよかったです。 ラストもそれまでの悪舌合戦が見事に新しい嘘というアイデアで後味はよい。 この新しい嘘というのは父についた嘘と同じようなよい嘘だと思います。 真面目に考えれば実に難しい問題を扱っているので、 もう少し見やすく映画的な面白さがほしかったです。 おそらく10年くらいまだ前の白黒の時代なら作風に余裕もあり、 セリフ回しももう少しコミカルでいてブラックユーモアにあふれた作品になったかも。 映画の作り方で大分違うと思うのです。 ラストからしてこれはブラックコメディにしたほうが面白く、 また緩急もついた感動作にもなったかもしれません。 出演者が豪華なのでちょっともったいないなぁとおもいました。 E・テイラーはやっぱりきれいでしたね~![DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 08:02:14)《改行有》

137.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 全く持って意味不明な内容の作品でした。 私が不得手とする頭ではなく感性で考える世界というのがあります。 それがキューブリックでありリンチだと思います。 ヒッチコックはまだ次の予告めいたシーンでネタをばらしてゆくのですが、 観客に不親切なのはリンチやキューブリックのような、 監督が自分の演出に酔ってしまっている作風なのです。 わかる人にしかわからないから特定のファンがつく。 でもそれ以外の人はその特定さを味わいたいから仲間に入ろうとする。 要するに敷居が高い作品が多すぎるのです(苦笑) 芸術的に怪しいとかわからないところが気になるからと観るのですが、 これは2回観たいとは正直思わなかったです。 なぜなら全くもってわからないのですが、 最初に考え抜いた結末どおりに終わったのです。 やはりそうだったのかと納得はするものの、 これは頭で考えた今までの映画の記憶から考えたもので、 そんなのあるの?とやはりわからないのが感性で観るという、 私があまり観ていない手法の映画なのですから記憶の推理は合いません。 やはりあの手法は突っ込みどころがありすぎる。 オムニパス映画か? と思ったくらい前半と後半の主役が変わっているのです。 俳優が変わるなんて違反でしょう(笑) いや、B・プルマンはどこかで現れるはずだ! そう信じて観続けましたが・・ ひょっとしたら現れず終わる方がさらに不可解になってたかも。 あまりこのての映画は観ないので比べようがないのですが、 昔に見た「エンジェルハート」をすぐさま思い出しました。 そういやぁ久々に観てみようかな・・ こういうの結末がわかってても後味悪いんですよね。 あと、「ユージュアルサスペクツ」これになると確信犯だから逆に面白い。 ちょっと、B・プルマンとG・バーンがかぶったり(爆) 一番似てるかなと思い出したのが「ファイトクラブ」でした。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:53:28)(良:1票) 《改行有》

138.  クイルズ 《ネタバレ》 観るきっかけとなったのは俳優の演技が見たかったからなのですが、 何でも出ちゃあいけないでしょう。J・ラッシュ(笑) でも他にやりそうな俳優は現在いませんよね・・ J・フェニックスもうまいんですがアカデミー賞他ノミネートされた(てゆうか常連) ラッシュの演技は普遍的でもあります。 いつもうまいからこれも普通ですね。 ただ「シャイン」は映画自体が感動作でしたからよかったのですが、 「エリザベス」もまあよかったけど他はぱっとしない・・ これは久々の主演でしかも史劇っぽいからハマリ役かなと期待したのですが、 もとからうさんくさい演技ですからはまってはいるもの・・ まあパチーノがやってたとしてかなり濃いでしょうから他にいないでしょう(爆) 俳優は悪くはないが作品にクセがありすぎるということで、 次回のスピルバーグのテロ映画でのモサド役のラッシュに期待大! 配役であと気になったのはM・ケイン。 もしかしたら一番胡散臭いのは彼かもしれない。 ラッシュが十字架を飲むシーンで終わっていれば作品の価値も上がったかも。 後味が悪くメッセージ性を残すということならばね。 そのあとJ・フェニックスがエクソシストの神父状態(取り付かれた)でしらけた。 かなり下品なそれでいてセリフ回しは品がある困った官能映画を、 コミカルに(途中笑えてしまうところも)面白く描いていたので、 なかなかブラックな作品だとも観ていたので、 ラストに怖さを持ってきてほしかったなぁ・・ なんというかよくわからない人物の物語なのですが、 この時代の宗教は腐敗していることの風刺と、 サド男爵が最期に実は洗濯女のK・ウィンスレットが処女であることを知り、 かなりショックを受けたところと神父ゆえ正直に生きられぬJ・フェニックスが、 その両方を失うショックはちょっと入り込みました。 役者の演技が良いとしかいえない映画かな・・ それとも私が拒否反応を起こしているのかもしれません(笑) 想像の主人公であるK・ウィンスレットを愛したふたりは、 実は彼女こそ存在していたいとしい人だった。 実際のところ彼女はどちらを本気で愛したのか・・ 小説の中の主人公になったつもりでいたのかもしれません。 ある意味この男爵は「時計じかけのオレンジ」のような本能を剥奪される人間で、 精神病院の患者もその物語のなかで本能のまま自分も生きられる自由を持っています。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:51:23)《改行有》

139.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 なかなか面白かったです。 まさに事実は小説よりと申しましょうか・・ しかし期待も多かったのと誰を主体に描いているのかぼやけてしまい、 緊迫した面白さとはまた違う普通のドラマの面白さにとどまりました。 夏ごろからニュースで気にはなっていたのですが、 謎のディープ・スロートというあだ名の真のFBIが名乗りをあげて話題になりましたね。 6月ごろだったかな・・気にはなってたんです。 トム・ハンクスとユニバーサルが彼の映画化権利を買い取ったらしいから、 91歳の元FBI副長官来年には映画化されるでしょう。 こちらはワシントンポストの記者ふたりを中心に展開されています。 が、鬼気迫るシーンというのは(銃撃戦など)あっても良かったと思うのですが、 当時できないならば心理描写で記者の演出をもっと描くべきだと思うのです。 それが事件をただ追うような説明不足の展開で、 デスク役のブッシュ似のJ・ロバーズの方が演技的によかったのです。 この映画のホフマンとレッドフォードはあまりよい演出ではなかったと思う。 特にホフマンはうまい俳優なので役が地味すぎたかも・・ 演出の最大の面白さはやはり今年になって自身を暴露した謎の男。 この描き方がサスペンスチックで面白い。 全体的にはシリアスな社会派映画でありながら軽めに見えてしまった。 もっともっと重大な事件のはずですから、 このての作品演出は抑揚ありすぎでも昔の黒沢監督の政治ドラマが面白い。 そしてS・ルメット監督の白黒映画のほうが・・ ただ実話になりますので派手な演出や娯楽は無理だったのかも。 たぶん2006年には映画化されるであろうこの事件、 決してリメイクではなく謎の男の目で見た裏の真実ということで、 ユニバーサルも賞狙いで作るはずです。 ここらでまだ未見の方、昔見た方も今一度見直してみられてはいかがでしょうか。 なおこの作品は調べてから見たほうが何倍も面白い事実の歴史サスペンスです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:50:15)《改行有》

140.  失はれた地平線 《ネタバレ》 ここまで理想主義だとちょっと怖いです・・ キャプラ監督は共産主義で理想家であると言われますが、 政治ドラマや家族ドラマではなく今回は超娯楽冒険ミステリー。 でも実は本当に描きたかった作品がこれだったのかも・・ インディジョーンズのノリで軽く観てたら実は壮大なる世界平和のお話だった。 これは冒険サスペンスとして見る分には面白いけれど、 壮大な社会風刺映画としてみるとどうかなぁ・・ この作品はしかし後々のあらゆる映画に影響を与えています。 最近見た「復活の日」のラストがまんま思い出されるエンディング。 もはや聖書の世界というのはいつの時代の映画からでも登場する。 聖書の世界を使うということはそれだけ作品を高められるんですが、 いつどこにそして内容もさることながら難しい。 そしていつのまにかシャングリ・ラという世界は、 シンドバッドシリーズからインディジョーンズ魔宮の伝説へと継がれる冒険モノ。 この作品は冒険ものと社会風刺と聖書の世界をミックスした、 キャプラ監督にしては真面目に作られた娯楽作です。 そこが問題なのですが・・ キャプラ監督は固い真面目な内容のシリアスな作品でも、 笑い泣きのようなこっけいで人情あふれる作品を作ってきた。 私はそういう世界の方が好きなのですが・・ しかしどの監督も映像を表現する自由と権利がある。 いつまでもご近所の人情話や法廷劇を撮りたくはない。 いつかはこういった撮りたい作品を撮るのでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:49:11)《改行有》

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