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121.  デート&ナイト 《ネタバレ》 妻がレンタルしたのだけど、スティーヴ・カレルを見た瞬間「あ、この人のスパイ・コメディ見たことある。面白くなかった」と思い出したので、全く期待せずに見たのですが、かな~り笑えました!! どの程度の内容かも知らず小5の子供も一緒で見たのですが、途中で「やばいか?」とヒヤヒヤしたものの、それほどディープでお下劣な描写はなく、子供込みで笑って見られたのも良かったです(まぁ、うちの子は「○○って何?」みたいな質問はしない方がいいみたいな勘は持ってるし、クレヨンしんちゃんで慣らされてればスルーできるレベル)。マーク・ウォルバーグも出てくるし、レイ・リオッタも出てくるし、脇が豪華! ウィリアム・フィクトナーはワルな感じの役も知ってるけど、我が家では『コンタクト』で目の見えない真面目でおとなしい役所を演じた彼が最もポピュラーなので、彼の今回の役はそのギャップがいい味になりました。ジェームズ・フランコも『スパイダーマン』『猿の惑星:創世記』あたりでの真面目で腰の落ち着いた好青年的な印象しかなかったので、今回の演技で「この人こういうのもこなせるんだ!」と笑いながら感心しました。主演のスティーヴ・カレルが日本であまり知られていない人だけど、この作品はオススメです!! 家族で何度も大声で笑いました。[DVD(吹替)] 7点(2012-01-04 04:49:22)

122.  [リミット] 《ネタバレ》 むかし女の子が暗くて狭いどこかに閉じ込められてしまう映画をTVで見たことがある(タイトルが分かれば、また見てみたい)ので、このシチュエーションにとくに斬新さは感じないけれども、グイグイ引き込まれました。皮肉も利いていて、それが「そうそう!」と共感でき、普段なんとなくどこかで感じていることを自分の代わりにズバッと言ってくれてるみたいな気持ち良さがありました。「お~、おもしれぇじゃん!」とずっと見ていましたが、ラストに呆気にとられてしまいました。ここまで皮肉に収めるか? 何年か前から小説とかいろんなものでタブーを破ることが1つの動きになっていたことは知っていたし、そんな動きの中バッド・エンドの作品にも免疫ができてきたけど、やっぱどうしても元気なくなりますね。まぁ、たとえば夜のキャンプで友人と怖い話で盛り上がることなんかを考えれば、この話のオチはアリだと言える気がしますが・・・。見終わった後、つくづく考えてしまったんですが、人ってイメージに左右されて生きてるものだと思うんですよ。で、なんだかんだ言って映画が持ってる力というのは、いざ何かあった時に、それに対処する精神的エネルギーを与えてくれている気がするんです。なのに、どんだけ頑張ってみたけど無駄でしたっていう類のものを見せられていると、知らないうちに、現実に対してもメンタル的に弱くなりそうな気がするんですよね。数分の怪談話じゃないんだし、予想を裏切る「そんな結末があったのかぁ~!」ってどんでん返しなわけでもないんだから、こういうバッドエンドな映画はそろそろ減少していって欲しいなと思いました。ネタは非常に着眼点は好きなので、この結末にこだわるなら、身内が国とか会社を訴える物語として描いて、最後に主人公の死に報いるような終わり方とかしてほしいな(予算が全く変わるから無理かな)。そういうわけで、後味の悪さに2点減じます。気になって仕方なかったのは、上から引きで撮ってる映像で、板の数があまりに多くて「そんな天井高くないやろ!」と突っ込む以外にどうしろって言うのサ的な画があったことと、犯人から電話がある度に素直に出ちゃうこと。「聞こえない」とごまかしたり、電話に出ずに無視したり、電波の入りの悪い位置にわざと動かしたり、そういうことを一切しない。身内を保護してもらって犯人からの電話は無視って、無理な状況でしたっけ?[DVD(吹替)] 7点(2011-09-09 22:05:57)

123.  F/X 引き裂かれたトリック 《ネタバレ》 ブライアン・ブラウンもブライアン・デネヒーも、いい味した役者さん。伸びていく役者さんと期待してたけど、イマイチ作品に恵まれないですね。デネヒーを情報面で補佐する眼鏡の女性もスゴく印象に残ってます。終わり方が好きです。続編は駄作。[ビデオ(字幕)] 7点(2011-08-27 13:24:31)

124.  グリーンフィンガーズ 《ネタバレ》 7点にはしたけれど、ちょっとどうしても気になって納得できないことがあります。映画の始まりに「これは本当にあった物語である」と日本語字幕が出ます。けれど原文は「This story is inspired by actual events」です。英語は得意じゃないけれど、この日本語字幕は少々乱暴なのではと思い、見終わった後にDVDに収録された「プロダクションノート」というのを覗いてみると・・・・「プロデューサーがニューヨーク・タイムズの記事『英国でベルフラワーを育てる自由』を読み、イギリスで囚人達がガーデニングをしていることを知った。そして、脚本・監督のジョエル・ハーシュマンは、美しく繊細な一輪の花と、無骨な男という、対照的な二つのイメージをモチーフに、この笑いと感動に溢れた、救いと再生のヒューマン・ドラマを作り上げた」とありました。結局、ほとんど作り話なんじゃないですか??? 最後の最後に出る字幕とかホントなんですか??? もう、どこまで信じたらいいのか分かんないんですけど・・・もうさ『一杯のかけそば』的なことだけはしないでいただきたいです。うまく作った作り話で構わないのに、「実は実話じゃないんです」みたいなシャレにもならんことがあると後味悪くなっちゃいますけど。そこんとこハッキリしないから目をつぶって「最初から作り話」としての7点です。[DVD(吹替)] 7点(2011-07-03 01:34:08)(良:1票)

125.  ソウ 《ネタバレ》 面白かったです! これを作った二人を尊敬します。ただ、ラストだけちょっと引きました。特等席で傍観してたとも考えられますが、ずっとバレないような呼吸って出来るかなー? もしどうしてもトイレしたくなったらどうするの?[DVD(吹替)] 7点(2011-06-11 18:39:54)

126.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 子供と観る場合、子供がサンタをまだ信じているなら、ちょっと注意した方がいいかも。「やっぱりサンタっていないの?」と思わせそうなシーンがいくつもあります。もちろん、それなりに考慮されて良いオチになりますが、頭のいい子だと大人たちのセリフや行動から悟ってしまいますね。とくに証言台に子供を立たせるシーンは、大人側からは微笑ましい場面ですが、分かる子は「大人は子供の為に嘘を言っているんだ」ということを確信できると思います。サンタが実在するという真実を大人が知らないだけという解釈のしようもあるけど、そう捉えても「信じてもいないのに、いると言っているんだ」ということになります。まぁ、うちの子はおそらくもうサンタを信じてないと思うんですが、サンタを信じているフリをしています。多分「サンタはいない」という態度を親に見せたら、親が用意する『サンタからのプレゼント』もなくなると恐れているからでしょう。というわけで、うちの子は法廷シーンでニヤニヤ笑っておりました。その姿を見て「お前、本当はおらんて知ってるやろ!」と内心確信した次第であります。この映画は「現実直視に行き詰まる時が来る、その時は目に見えない美しいものを思い出すんだね」みたいなセリフがとっても気に入りました。サンタが教える『想像の世界』の弁も好きでした。[DVD(吹替)] 7点(2011-06-07 23:41:32)

127.  レポゼッション・メン 《ネタバレ》 あらゆる人工臓器が存在する未来の舞台で、頭ん中もいじれる設定となると、主人公の脳がどんなことになっちゃうか自然と危険を感じるので、ラストのオチは「やっぱり」でした。けれど、ハッピー・エンドと思わせて、いきなり地に落とす感じは、僕にとっては『惑星ソラリス』以来で結構刺激的でした。と、言いつつ・・・あのラストは結局のところ「ハッピー・エンド」か「バッド・エンド」か、後になってジワジワと考えさせられました。観客の目から見ればバッドだけど、主人公本人の意識はきっと「ハッピー」なんですよね。「人の幸せっていったいなんなんだ?」と考えてしまいました。「死んでしまいたい」と思うほどのバッドな体験記憶を引きずっている人でも、脳が別の体験にすり替えてくれるなら、その人は不幸から解放される。「毎日、好きな場所で好きな事して暮らしていることにしてもらえるテクノロジーあったらいいな~」と思ったりして、でも、直後に「そういう救いが本当に必要な人に、その技術を買える金はきっとないんだろうな」「結局、リアルでもバーチャルでも、いい思いするのはお金持ちだけか」と溜め息。テクノロジーの力を借りなくても、あまりにヒドイことがあると脳ミソが勝手に別世界の扉を開くケースもあるわけだけど、「正常じゃない」と精神科に連れて行き元に戻そうとするのが良いのか、そのまま別世界に居させてあげるべきなのか・・・そんなことも考えました。この映画は『命』そのものが『金』次第の世界を表していたけど、よくよく考えれば突然失業してホームレスになった人なんかも衣食住なしに命を保持していくのは難しいわけで、憲法では『最低限度の生活』が保証されていても、金も地位も失ったら途端にメチャ不利な人生ゲーム。つめた~い社会では「働いて金支払っていかないあんたが悪いんじゃん! 自業自得」で片付けるんだろうね。そういう論理で人の命も扱われる時代はもう始まっているんだなーって、ちょっと怖い。そういや、ちょっと前に観たムーアの『シッコ』でも保険と医療の問題が恐ろしい印象を残した。今回観た『REPO MEN』は『金』につきまとっている「義務」だの「責任」だのの問題にグイッと踏み込んで「そんなこと言ったって、あーた、この状況からどうやって真っ当な生活に戻れんのよ?!」みたいなところを掘り下げてくれたら、かなり社会派なSFに昇華したのでは? と思ったり・・・。[DVD(吹替)] 7点(2011-05-13 04:28:13)

128.  新・猿の惑星 《ネタバレ》 第一作の映画化に尽力したチャールトン・ヘストンが、ヒット便乗の安易な続編連打を阻止すべく地球をぶっ飛ばしたにもかかわらず、映画会社は儲けのネタを手放さない。2作まで引っ張り回したヘストンを手放しても、猿には働いてもらわねばと、破壊されていない現代地球へ、ターイムショック!! しかし、そんな苦しまぎれの状況下で、よくぞここまで見れるものにしましたねと評価したいです。まずなによりも、この作品の冒頭シーンは僕にとってベスト1です! 音楽も1作目でアカデミー賞ノミネートされたジェリー・ゴールドスミスに戻ったものの、曲調は大きく変わりサスペンス・アクション風。ヘルメットをはずし、驚く軍人たちの前でおどおどするジーラとコーネリアス(+もう1匹 = 猿 峯夫じゃないサル・ミネオは猿メイクが嫌で嫌ですぐ死んで降板)のアップ。インパクト抜群なこの始まり方にワクワクしちゃうんです。テイラーが味わった不安を、今度はお猿さんが味わう番ですよーってのが、すごく分かりやすく提示されます。立場逆転、因果応報(ジーラとコーネリアスは悪い猿じゃないけど)。しかも夫婦猿の間にはどうやら赤ちゃんが・・・。小学生ではじめて見たとき、ラストはかなりショックでした。「続」と、4作以降の作品はつまらないですが、この「新」は良作です。そして、エンドレス・ループなシリーズ形態を生んだきっかけの部分のエピソードでもあると思います。駄作の「続」を挟んでいることが非常に惜しいです。[DVD(字幕)] 7点(2011-01-20 16:16:11)(良:2票)

129.  私の中のあなた 《ネタバレ》 物語のとっかかりは非常にインパクトありました。それに引き込まれて観ていると、中盤では妹と母の対立問題は一旦蚊帳の外に出されて姉の恋愛物語に。そこで、どうやら妹の生命や身体の尊厳に関するドラマではなさそうだと感じました。構成的にどうも軸がぶれて感じたのが残念でした。けれどラストに向かっての妹のナレーションがとても好きです。人の死に対して何かの意味を持たせようとすると、それは時に非常に高慢で失礼で残酷なことだってあると思っていたので、妹のナレーションはスーッと無理なく心に入ってきました。上から目線の癒し系の悦に入った言葉より、よほど素直で自然で上質です。全てに「意味」だとか「答え」だとか求めたりしないところに逆に開放感や安心感を持てました。一緒に観た妻はずっと泣きっぱなしでした。[DVD(吹替)] 7点(2010-12-19 14:55:55)

130.  パッション(2004) 《ネタバレ》 家族や大事な人に「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい」なんて絶対教えたくないから、僕はキリストの教えは信じない。けれど、キリストに起きた出来事をとても悲しく思います。僕はこの映画を「宗教」の映画としてより「政治」の映画だと感じました。この映画が公開された頃のアメリカや日本のリーダーを思うと、自分には「恐怖政治」に近いノリを感じていたので。キリストは捕まる前にすごく怯えていたけど、あの怯えた姿が一番印象に残ってます。あれほど怯えていたけれど、キリストは決して暴力に屈しなかったところがスゴイ! そう思います。同監督が後に『アポカリプト』を発表したけれど、その作品で主人公の父が「恐れるな」と言うシーンがあります。なにかそういうところをすごく感じてしまうんですよね・・・公開当時のアメリカや日本の政治とかメディアとか、それに乗せられてる民衆とか、この映画の状況にそっくりだと感じていたので、単に約2000年前の遠い歴史を見ているだけのように思えませんでした。キリストを吊るし上げていく過程は、ヒトラーがユダヤ人を憎むよう煽動していくのとダブりもしました。狂気に煽動する者がいて、操られる愚民たちがいて、理不尽すぎる行為を誰も止められない・・・「みんなで力を合わせれば」なんてものも、怒りをどこかに向けたい狂気の群衆の力だとタチが悪くて、そいつらを取り込むことでしか維持できない良識持った権力者も歯が立たない・・・「うわぁ、現代への警告だ」と思いました。という公開当時を思うと、今のアメリカ大統領がオバマ氏なのも、「俺に従わない奴はみんなクビ!」と暴君ぶりを見せた小泉が日本のリーダーじゃないのも、ほんとに有り難いです。誰かや何かをぶっつぶすことじゃなく、自分たちには何かができる力が備わってるって前向きなことで国民を説得したオバマさん素晴らしい! 何の話じゃ? というわけで、自分にとっては印象深い作品ですが、この作品で勇気や希望が湧くかというと、それはないし、むしろ萎えます(ラストにキリスト復活させても弱い)。だから一度しか見てないし、点数は7でも他人には勧めません。[映画館(字幕)] 7点(2010-07-16 18:43:59)

131.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 「これはあなたです」と描いてみせた絵がウィルじゃなかったラストはすごく好きです。そのラストの気持ちよさだけで7点献上。でも、これを『アイ、ロボット』と題して見せるのはなんかイヤでした(その点では『アンドリューNDR114』の方に好感持ちます)。【以後10/10/26書き変え】この映画は原作の面白さがどこにあるのかを見失っていると思います。原作は三原則は破られません。破られないのに人間の思惑通りにならない。三原則があるのになぜそれが役に立たなかったのか、その謎を解いていくところがスゲーのです!! そしてルールにがんじがらめに縛られて追い込まれた人間が、すげぇ思いもよらない解決策を思いついたり、あるいは悲しい選択を強いられたり、そういうヒューマンドラマを見るような感動をロボットに見いだせるから唸るのです。ところが、この映画は人間を否定し反乱し始めるボス・ロボが出て来て原作の大事な構造をぶっ壊してくれました。この点だけは原作に対する冒涜に思えてなりません。この映画のサニー(ロボット)が発する「あまりにも心がない」なんてセリフ(物語の落ち)はセンスなさ過ぎ&シラケるばかりです。そこを「言葉」じゃない何かで表現することこそが、このテの表現物の大事なポイントのはず。そうした中身は2点にしたい程度ですが、ほんとラストに対してだけ「なかなか面白い」の7点。 ただし、あくまでもアシモフ原作とは全く無関係のものとして。ラストがなきゃ、アシモフ原作が好きな身としては、この映画の中身はかなりガッカリなのです![映画館(字幕)] 7点(2010-06-16 02:31:16)

132.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲<特別篇> ルーカスが監督しなければ、ここまで登場人物に魅力が出るんだと感じた良作。[映画館(字幕)] 7点(2010-01-14 13:08:48)

133.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 原作を先に読んでいたので、話しが表面的になっているのにがっかりした。ラストも、エリー博士に銃を取ってやるくらいすれば良いティモシーが、何もせずに姉の横でモニター見てるのがイライラするし、「スピちゃんよ、ここまで観客を軽く見てるのか」と一気に冷めまくって台無しにしてくれる。けれど当時大画面で恐竜が動くのを見て感動した。スピルバーグはコマドリで撮るつもりだったのだから、CGでやることを説得にかかった人が偉い。監督には3点程度だが、視覚効果に貢献した当時の人々への敬意で総評7点。[映画館(字幕)] 7点(2010-01-10 01:53:43)

134.  ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 テクノロジーとしては古くさくなったけれども、公開当時に映画館で観て、主人公がFBIに捕まる場面ですごく緊張感が高まったのを覚えてます。あの瞬間、高校生の他愛無いイタズラじゃなくて、とんでもないことなんだという(映画の中の)現実感に圧倒されました。公開当時はまだネットは一部のオタクのものだったように思いますが、現代のように誰もがパソコンでもケータイでも手軽に利用している時代だからこそ、うまくリメイクしたら大当たりする作品にならないかなと思ったりします。本作はエンディングに2パターンあったそうで、試写でハッピーエンドの評判が勝ったので、あのエンディングなのだそうです。では、バッドエンドのバージョンでは○×ゲームは出てこないのだろうか? それとも○×ゲームで「えぇいルールなんてクソ食らえ! 何してでも勝ちゃぁいいんだよ!」と学んでしまったとか(笑) いずれにしてもリメイクして欲しい! 軍に雇われた天才ハッカーvs軍外の主人公ハッカーという図式を加えてデスノートばりのバトル加味して。[映画館(字幕)] 7点(2009-12-15 20:37:48)(良:1票)

135.  ファントム・オブ・パラダイス そんなに「傑作」とか思ってるわけではないけれど、不思議と「また観てみようかな」という気になってしまいます。もし映画館で見てたら「サイコ」をパロったビーフのシャワーシーンは声出して笑ったかも。「どこかで見たことある」と気になっていた美人女優は「サスペリア」のジェシカ・ハーパーで、カーペンターズを思わせる懐かしい感じの歌声を披露します。それ以外の主要人物はクセのある(クセになる)人ばかり。エレキギターを煩く思ったり「ただのカッコつけ」と思ったり、あまり好きでなかった僕が、この映画のなかのコンサートでビーフが演じるパフォーマンスや音楽にえも言われぬ奇妙な印象を残し「音楽は聴くだけのモノじゃない」と初めて感じたものです。ロック・ミュージックとか全く興味なかったのに、この映画のサントラは欲しくなりました。ポール・ウィリアムスという人も、この映画で知っただけですが、彼の音楽の緩急のアレンジが僕にはスゴく心地よいものでした。ビジュアルもじんわりクセになる何かがあって、見てない人にどう言えばいいか難しいですが「これをティム・バートン監督が料理したらどんな美術になる?」という興味を持つような、センスの良さと悪趣味が同居する独特の雰囲気です。[DVD(字幕)] 7点(2009-11-10 17:58:00)

136.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 人生を物語になぞらえるというのは新しいわけではないのに、サムがそれを語り出してから作品がスゴく光って感じました。素直に気持ちいいです。スメアゴルの企みで終わるのも、次を観たくさせてGOOD。スメアゴルの葛藤シーンはピクサーのチェスじいさんのアニメを思い出しますが、やはりああいう処理になりますよね。それにしても表情作りがスゴい! 1作目を劇場で観た時には知らなかった『LOST』のミュージシャン(チャーリー)役がちょい役に終わらず活躍してて「へぇ!」と感心したり、『タイタニック』の船長さんがここでも顔立ちに合ったはまり役で、そういう所も楽しめました。[DVD(吹替)] 7点(2008-12-27 01:41:46)

137.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 《ネタバレ》 この作品を見た後、以前観た「ミスト」を思い出しながら、物語の役割は現実的な解決策を示すことではないのだなと思ったりしました。キャラクターに誇張はあっても、現実にいそうな嫌なヤツに対して現実世界では出来ないところをバッサリやってくれるから気持ちがいいです。学校を支配するおばちゃんが逆襲されるシーンで、小学二年の我が子が「やった!」と歓声をあげたから、この映画は成功だと思います。ラストの方で苦しみ始めるハリーにダンブルドアが語るセリフがとても気に入りました。子どものために借りて観ましたが、自分が原作を読んでみたくなるとは。どのように事が収まるかは別として、単なる子ども向きおとぎ話にとどまらず、現実社会のエッセンスがいくつもあって好感を持ちました。似たような話に思える「スター・ウォーズ」に比べれば、こちらの方が遥かに秀逸。[DVD(吹替)] 7点(2008-12-26 21:54:46)(良:1票)

138.  グローリー/明日への行進 《ネタバレ》 オプラ・ウィンフリーは『カラー・パープル』の時と同じく白人に拳を上げてしまう役で、ちょっと笑ってしまいました。行進に多くの白人が加わったのには驚きと感動でしたが、その時、行進は中止されました。あれ、行進を続けてたらどうなっていたんだろうなと、考えても分からないことが気になって仕方ありませんでした。マーティン・シーン演じる判事さんが正義の人で良かったです。ケネディ暗殺やベトナム戦争の話が出てくる背景で、黒人が権利を勝ち取ってからまだ歴史は浅いのだなと感じました。ティム・ロスは憎まれ役ですが、彼が頑固だったおかげで「国の問題」に昇華できたとも言えるし、彼は結局のところ黒人の人権獲得に貢献する結果を導いたような気がします。 日本に住む日本人じゃない人の中に困った人種がいることを思うと、人種差別の問題というのは、この映画のように単純に考えるわけにはいかないなと思ったりもしました。黒人の歴史は無理矢理アメリカに運ばれて奴隷にされた始まりがあるのですから、白人たちが黒人を忌み嫌うならアメリカは黒人をアフリカに帰って生活できるように補償すべきでしょうし、そうしない以上はアメリカで幸福に自由に暮らせる権利を与えて当然と思えます。けれど、日本を侵略するために入り込んでる日本国内の〇〇人のことを同じように考えるわけにはいかないです。 人種問題とか差別の問題って難しいなと思います。キング牧師は判事が正義の人だったから道が開けたけど、これが今の日本の裁判官みたいなのが相手だったらうまくいかなかった可能性もあると思います。行進に白人が参加したことも含めていろいろ考えたのですが、結局、人種だのなんだので人間の質を決めつけてしまうことがいけないのであって、大事なのはその人間が正しいことをしている人か悪いことをしている人かを見極めることなんだろうなと思いました。とくに言葉ではなく行動こそを見るべきかと。耳に心地よい嘘をつく人は一杯いますから。 この映画の中で暴力団以下の下衆どもだった警察官が何の罪も無い人間を平気で殺して普通に生活を続けられる社会はどう考えても病んでいます。今の日本、支配層に都合悪い有力者を痴漢冤罪で陥れたり、〇〇人ヤクザなどに殺させて(時には自殺に見せかけもし)不問にしちゃう警察がいるのだから、まだまだです。署内に閉じ込めて水も飲ませずトイレにも行かせず外部に電話することも許さないなんてことが未だにあるのだから、日本は決して健全な社会ではありません。 差別や闘争を嫌う人にありがちなのが「とにかくみんな仲良く」というお花畑思考ですが、悪い事には戦わないとダメだって思います。けれど「非暴力で平和主義な者」と「平気で人を殺し罪に問われない支配者」の闘いって結局非暴力側は殺される覚悟がいるんですね。現在の日本でも命を狙われる体験をしながら世の不正と戦っている人がいるのだから、この物語は「昔の出来事」で片付ける話ではないなと思いました。 キング牧師は道程で凶弾に撃たれる恐怖は無かったのだろうか? 史実として残るものがなければ事実として描けないでしょうが、キング牧師が死の恐怖とどのように闘ってきたのかが知りたいと思いました。[DVD(吹替)] 6点(2016-05-18 00:54:55)《改行有》

139.  ヴィンセントが教えてくれたこと 《ネタバレ》 ナオミ・ワッツの低俗女っぷり演技が印象的でした。ビル・マーレイはいつの間にかおじいちゃんなんですねー。自分もそれだけ歳をとったわけですが…お腹が出て、年寄りにありがちな擦れた性格、疲れ切った消耗品みたいな感じですが、隣に越してきたいじめられっ子にケンカを教えるサンドバッグ所有のジイさん。おかげでいじめられっ子は反撃して勝つ。そしていじめっ子とお友達い〜。僕も中学時代になぜかちょっかい出して嫌がらせしてくるヤツがいて、ずっと適当におちゃらけて済ませてたんですが、ある日我慢の限界を超えるちょっかいがあって、とうとう突き飛ばしちゃいましたところ、その後嫌がらせがなくなっただけではなく、そいつと仲良しになったという思い出があります。若い頃はこういうことが不思議でもなく自然にあってました。僕は喧嘩の仕方を教えてくれる存在なんかいなかったけど、こういうのって子供時代には適度に必要って思います。でも、この映画でケンカを教えたのは疲れきったジイサマなわけで「カッコいいな」「こんな男になりたいな」とか思うような存在枠ではないわけです。でも映画の終盤あたりで、少年はジイさんの若き頃の笑顔でイキイキした写真を目撃します。たくましい上半身裸で仲間とファイティングポーズとって向き合い笑顔で戯れている写真など…。ずっと一緒に過ごしてきた親子でないからこそ、そのジイサマにもそんな時代があったのだというのは新鮮で衝撃的なはず。それがなくとも二人の間には既に信頼と友情が出来ていましたが、ジイさんの若い時を目撃した少年はきっと、そのジイさんが生きてきた歴史(共に歩んだ奥さんの歴史も)に敬意を持ったでしょう。少年にあれほどの発表文が書けるのか、教師がその発表をそのまま実際に許すものか、現実的には「?」も感じましたが、発表シーンはちょっと泣けちゃいました。エンドクレジット中の歌とビル・マーレイの感じ、すごく良かったです。[DVD(吹替)] 6点(2016-05-01 02:46:36)

140.  ミケランジェロ・プロジェクト 《ネタバレ》 「絵なんて興味ねぇ」という人は少なくないはず。人々の日常に浸透してるのは音楽の方。それと同じように浸透してる絵があるとしたらアニメとか漫画かなという気がする。そういう人たちでも、もし戦争のドサクサの中で、大好きな漫画や映画やアニメの原画やオリジナルフィルムやデジタルデータに至る全てを消滅させようとする事件が起きようとするなら、それを命がけで阻止しようとする人の気持ちは少しは分かるのではないかと思います。どこかちょっとジーン・ケリーぽさを感じた男優さんはサイレントでモノクロの『アーティスト』で主演してた人だと途中で気づきましたが、なかなか存在感ありました。マット・デイモンとケイト・ブランシェットのエピソードが良かったです。「30年後もその芸術を守るために命を掛けた者がいることを覚えている人がいるか?」みたいな問いは、もちろん語り継がなければ消えるものだと思う。だから語り継ぐことは大切だと思うんだけど、最近「ヒトラーは極悪人」&「ユダヤ人は可哀想な被害者」という図式ばかりの刷り込みに疑問を感じていて、この映画にもその図式があることだけはちょっと…という感じでした。映画では「語り継ごう」みたいな表現はどこにもないのだけど、映画を作ったこと自体が語り継ぐ行為なのだし…。で、語り継ぐというのは、とある国では嘘八百の歴史が語り継がれて、そこ国の若者たちはその嘘を刷り込まれてるってことがあったりするわけで…そういうの考えるとねー、この映画も「本当の出来事」をベースにどんな嘘を投げ込んでるのかな? と思ってしまうのでした。[DVD(吹替)] 6点(2016-04-18 00:18:13)

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