みんなのシネマレビュー
Tolbieさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 642
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011
投稿日付順1234567891011
変更日付順1234567891011

141.  トゥームストーン 《ネタバレ》  今はDVDが廃盤になってしまって、なかなか見ることが出来ないが、VHSを借りて久しぶりに見てしまった。  近い時期に公開された「ワイアット・アープ」とよく比較され、「こちらの方が面白い」と評判の映画だが、それは多分、善悪をはっきりと振り分け、更にそれを強調しているからだと思う。カウボーイズは、より凶悪な殺人集団のように描かれ、ワイアットは、ジョシーに心寄せてはいるが、不倫までには至っていない。双方ともにちょっとずつ入っている補正がうまく効いている。  乾気を求めて療養しているにしては、まるで良くなりたい気の見えない、いわば死に(あるいは生き)急いでいるドク・ホリデイと、生まれた事を恨んでいるリンゴーという、微妙に対になった生死観を持つ二人をライバルのように描いて、その対決も魅せてくれる。その「早撃ちガンマン観」の取り入れ具合(早撃ちはこの二人だけというの)も絶妙だ。やはり、早撃ち対決は、西部劇の醍醐味の一つだ。 2020年追記  市長・ジョンクラムが兄弟たちに保安官就任を高乞う場面のあと、バージルの助けた顔に傷のある女性のカット、彼の火のような正義感を見てとれてさすががだと思った。彼は決闘の日にもただ武装解除するだけのつもりだったと言われているしね。 これを見た時期は正確な事件記録に縛られていたが、やはりそれをもとに作られた多少誇張された本作のドラマが感動的だ。ワイアットとドク・ホリデイの友情感や、途中でカウボーイズを抜けるシャーマン・マクマスターズかな?が良いね。 これは本当にDVD/BD化してほしいものだ。[DVD(字幕)] 8点(2012-06-27 16:14:44)《改行有》

142.  駅馬車(1939) 《ネタバレ》  定期便としてのアメリカ横断駅馬車というのは、合衆国にとって安定的に自国の交通を確保するという、非常に重要な役割を担っていたという。また、それはいわば、アメリカが一つに繋がったという象徴的な意味を持っている。その中で、いろんなタイプの人間がひとつの目的地に向かって乗り合うというのはまた、象徴的で意味深い。欲を言うとこの中に黒人がいて欲しいところだが、いろんな意味で時代的に難しかったのだろう。  さて、そんな合衆国統一の象徴に襲いかかる外敵に、搭乗員たちが一丸となって迎撃するこの映画は、とてもアメリカ的で感心する。外敵が宇宙人になる時代に下っても、アメリカ人はこういう話が大好きなのだ。もちろん、最後に敵を蹴散らすのはアメリカ軍だ。  しかし、そんな穿った見方をしなくても、このインデアン襲撃シーンは、手に汗握る良いシーンだ。馬の走りを表現するのに、コマ数を落として撮影したという話は、あまりにも有名だが、銃に撃たれたインデアンの馬が転ぶカットも、また迫真である。また、世間から蔑まれている女と、お尋ね者のガンマンの恋物語とその結末も良い。中途半端な決闘は要らなかったくらい、この二人のエピソードがいい。時代もシチュエーションも違うが、中島みゆきの「ふたりは」を思い出した。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-27 16:12:53)《改行有》

143.  拳銃王 《ネタバレ》  アメリカは州を超えると、犯罪者を逮捕・訴追することが出来ないとは、よく映画で見る事だ。このやり直せる社会というのは、人にやさしい仕組みだが、それはあくまで法律上の話。彼を撃ち殺して名を上げたいと思っている、多くのチンピラたちにとっては、そんな境界も決まりもない。  人は、どこまで罪を背負うべきなのか、過去の罪と呪縛から逃れられるのか?なんて言うと大仰だが、そういった問題をはらんだ物語は、最後に若いチンピラに撃たれて終わる。罪は償わなければならない、という訳だ。だが、その時の主人公が若者に仕掛けた意趣返しは、考えてみると、ちょっと意地悪で怖い。復讐の連鎖ならぬ、「拳銃王の宿命」の連鎖が始まる。  ところでジミーのモデルは、あのジョニー・リンゴーだそうで、ワイアット・アープの名が出てきて、彼を「子供のようなもの」と揶揄する所はちょっと笑う。あの牛泥棒たちの仲間も、見方を変えるとそれなりに好人物になるという事か。まあ実際、辺境の土地での倫理観なんて、今の日本人に伺う知ることは出来ないんだろうけど。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-22 03:17:34)《改行有》

144.  拳銃の町 《ネタバレ》  日本にとっては、戦後初公開の西部劇ということで、記念的作品らしい。  普通に、と言うよりは、結構ややこしい権利関係の物語。西部劇って、かなりの数が、土地の権利をめぐるイザコザなんだなと、改めて思う。やはり、国の急速な拡大というのは、それだけイビツな事態を引き起こすという事だろう。  リアルといえば、リアルなんだろうけど、「拳銃の町」という割には、最後に悪漢を銃でやっつける描写がなく、ちょっと物足りない。穏やかなテレビドラマを見ているようだ。尤も、このタイトルは日本人が勝手につけたものだから、文句をいうのはお門違いだけど。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-22 03:01:36)《改行有》

145.  バッド・ガールズ(1994) 《ネタバレ》  いいなあ。女だけの無法者集団。昔から、ガールズバンドが好きだった。美しくて、カワイくて実力がある連中だったから。 男とはちょっと違う論理で動く、そのサウンド、その行動原理、その生き方。そして、強い!彼女らは、西部開拓時代の『プリプリ』だ。(古い?)  えー、実際、あの取引なら最初から、ガトリングガンに何か細工するでしょ、とか思う自分は、かなり卑怯なのか?最後のコーディとキッドの撃ち合いの場面で、弾切れを信じてなかった上に、銃弾を拾うところで「撃て!」と思った自分は、彼女らには好かれないだろうな、と落ち込みました。 [地上波(吹替)] 8点(2012-06-22 02:59:26)《改行有》

146.  127時間 《ネタバレ》  何十時間も挟まっていて、だんだん人生を反省したりし始めるけど、恐るべき脱出方法で、生還した後は、再びムチャなスポーツに勤しんでるあたり、アメリカ人って懲りない人たちだな。  あと、映画のポスターがイメージさせるような、「高いところで宙吊り」な予想をしていたが、そうでもなくて、結構地味。 [DVD(字幕)] 5点(2012-06-14 01:12:04)《改行有》

147.  カサブランカ 《ネタバレ》  誰もが認める名作なので、死ぬまでには一度見ておくかと鑑賞。  有名なカッコイイセリフ、「そんな昔のことは~」とか、意外とサラッと使われていて、「カッチョえ~!」と感じ入る余裕すらない。それでも何度か描かれる、人情派なエピソードで彼は充分カッコいい事はわかる。  終盤、昔の女の旦那を女と一緒に騙して、二人でアメリカへ逃げよう、的なシチュエーションになるが、ハンフリー・ボガードの徹頭徹尾カッコイイ生き様を見ていると、さすがにそんな事しないで二人を逃がすんだろうと思っていたら、案の定そのとおりで、ちょっと拍子抜け。それにしても、その時まで騙す気満々だった女は、どの面下げて旦那と飛行機に乗るのかね?まあ、愛する人を逃がす展開は、万人の思った通りだが、その後の展開が意外。  撃っちゃうか!そこで。署長、そう来るか!? [DVD(字幕)] 6点(2012-06-13 23:37:39)《改行有》

148.  裏窓(1954) 《ネタバレ》  松尾貴史氏がラジオでオススメしていたので鑑賞。  名作の誉高い分、期待値が高すぎたか、思ったほど名作感がない。いや、傑作だとは思うのだが…。  さて、誰もが言うようだが、グレース・ケリーの美しいこと。最初のジェームス・スチュアートにキスする時の正面からのカット、文句なく美しいが、もう一つ、明かりをつけながら自分の名を名乗るシーン。「リサァ…キャロォル…フレモント…(セリフの後、クルリ!)」このクルリが、まあチャーミング。この2カットのためだけにでも、DVDを買う価値がある!  あっ!動けない主人公の代わりに、外に出て探偵するのはいいが、どんどん暴走しちゃって、事件を加速しちゃうのも面白い、と思っていたら、ひょっとしてこの映画は、この人のために作られたんではないか?と思えてきた。  事件自体は、ごくストレートな殺人事件で、刑事が調査して疑惑がないなら、違うんじゃないか?と思っていたのに、やっぱり、事件でした、は推理作家の原作付きとしては、凡庸。自分は、他のあまり興味を惹かない家の誰かと奥さんの悪巧みで、奥さん失踪、というオチかと思っていた。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-10 21:21:48)《改行有》

149.  シーラ号の謎 《ネタバレ》  ミステリというものをどのように楽しむか、もちろん人それぞれだが、私にはこのミステリは、全く楽しめなかった。  世の中には頭の良い人がいて、他人が考えた謎を言い当てて、勝負のように楽しむ人がいるのは判っている。そして、この映画の真相を言い当てた人もいるらしいことも。しかし、僅かな例外を除いて、私は殆どのミステリ(特に映画の場合は)を、「気持よく騙される」かどうか、という見方をしている。  この映画の何よりも気持ちよくない点は、6人を集めた目的が、犯人探しや復讐ではないらしい、という所である。それが大きなトリックとなっているなら、まあ許そう。例えば、これは、金田一探偵の某離島事件における、「そんな必要なかったのだ!」に相当するオチだが、事件の原因がそこに無いために、せっかくミスリードしているのに、その事が重要でなくなってしまっている。  それでも、観客は途中までそう思い込まされつつ、物語は別の方向へ進み、その興味を無理やり方向転換させられる。そこから怒涛の展開で、なし崩し的に第一段階の犯人が見つかり自殺。  前半の主催者中心の描写と、ここの所のバランスが極めて悪い。どんでん返しがカタルシスを持つ為の、ある程度の量のドラマが「終わったぁ!」という感じを抱かせない。そして、異常に根拠の希薄な推理が展開されて、真犯人が判明する。  最後の解決に関する「意外な展開」の部分は、個人的なことだが、私が中学生の頃に戯言で書いたミステリに使った手口で、あれを突き付けられたようで、まあこっ恥ずかしい。仮にもハリウッド映画で、あんな展開で観客をビックリさせようと思ったなんて、その事にビックリした。 [DVD(字幕)] 4点(2012-06-10 14:22:44)《改行有》

150.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》  宇宙の生物が、エイリアンなどではなく、微生物であるところとか、地下に作られた研究施設の防疫システムや、専門家たちが謎の病原体を解明してゆく、その科学的な過程などの細かい描写が、リアリティを醸し出し、サスペンスとして魅せてくれる。一方、核による自爆システムをギリギリで止める演出など、多少陳腐なところもある。  宇宙から細菌を持ち帰った衛星の形を見て、どうしても一昨年帰還した、はやぶさを思い出さずにはいられなかった。もしあれが、細菌汚染されていたら、大変な事になっていたんだと、恐ろしくなった。大気圏に突入した時の高温で、生き物は死んでしまうんだ、と漠然と考えていたが、地球上でもヒ素を栄養にする生物が発見されたり、まだまだ我々の常識を超えることが、世の中にはいっぱいあるらしいので、油断できないものだ。  物語は、これを軍の細菌研究の招いた厄災としている。研究所の危機と、アメリカ国土上の危機は、何とかアルカリによって脱した事になっているが、まだまだこれからも同様の危機が起こりうることを示唆して物語は終わる。自ら研究していた生物兵器によって、バイオハザードの危機に陥る物語は、たくさんあるが、おそらくこれはその初期の傑作であると言えるのだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-08 15:14:55)(良:2票) 《改行有》

151.  タイタンの戦い(1981) 《ネタバレ》 近年リメイクされたものと比べると、特撮部分はさすがに古さは否めない。というか、公開当時ですら、このカクカクのぎこちない動きの、人形アニメーションは失笑モノだった。だが、ゼウスが嫌がらせのように人間の王女に産ませたペルセウスと、最後に「父さん!」「息子よ!」的なまとめをしたリメイクよりも、ゼウスが嫌なヤツに徹していて、だけども王女を強姦したわけではなく、ペルセウスが何も知らない本作の方が、よほど気持ちよく見ることができる。 また、いわゆる絶対善である、他の諸々の神様とは違う、ギリシャ神話の神々のイヤラシさというものも、それなりに描けていると思う。 ところで、メドゥーサは「見ると石に」なのか「見られると石に」なのか、どっちだ?大勢の人間の前で、いきなり取り出した時、みんな石になっちゃうんじゃないかと、心配したぞ。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-07 10:51:21)《改行有》

152.  エルダー兄弟 《ネタバレ》  非常に正統的でオーソドックスな西部劇。何しろジョン・ウェインだから。土地と牧場を騙され奪われたケイティの息子たちが、その復讐と、自身を陥れた罠に立ち向かう話。  土地の所有を巡ってのイザコザ、町に巣食う悪党たち、罠にはめられる主人公、囚人をリンチにしようとする町の衆と、それを防ぐために護送する保安官、主人公に(が)思いを寄せる美しいヒロイン、激しい銃撃戦、最後の決闘、ウエスタンのあらゆる要素がてんこ盛り。  そして、主人公の正々堂々とした行動原理の基であるのは、タイトルにもなった、ケイティ・エルダーという西部女。エルダー兄弟と言っちゃうと、その辺が薄れてくる感じだが、『ケイティ・エルダーの息子たち』というタイトルは、登場はしないが、この映画の重要な精神性の元になった、一人の女性の偉大さを感じさせる。「おふくろはそんな事はしなかった」「おふくろならこうしただろう」という、ジョンの真っ直ぐな行動規範を見ると、この大男の母親への思いが感じられて、微笑ましくさえなってくる。  ところで、昔っから、この名前を聞くと、あの有名な歯科医兼賭博師の情婦を思い出してしまうんだが、何かの狙いなのかな? [DVD(字幕)] 6点(2012-06-04 13:44:15)《改行有》

153.  シルバラード 《ネタバレ》  西部劇復活の狼煙だったはずの本作が、あまりヒットせずにか、あるいは単に後続が無かっただけなのか、今となってはよく覚えていないが、とにかく残念な結果の割には、内容的には面白い。  物語的な整合が若干怪しいところもあるが、心許す友と出会う旅と、ジワジワと悪い奴らに苦しめられ、ついに反撃に至る展開は、西部劇の王道と言える。クライマックスの決闘が、ちょっとアッサリし過ぎな気もするが、すべてが終わった後の「また会おう」のセリフを聞いた時に、「うん、また彼らの活躍を見たい」と思わせる魅力があった。  それと、ケビン・コスナーのニッケルメッキの二丁拳銃が、まあ、カッコイイ。多分リアルとは言えないんだと思うけど、ウインチェスターの音が実に重厚なのもいい。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-01 08:23:13)《改行有》

154.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》  西部開拓時代のウエスタナーたちが、宇宙から来たと思しきエイリアンたちと戦う話。  と言っても、その殆どがお尋ね者やインデアン、それと攫われた者たちの家族。当然、武器は六連発とウインチェスター、槍と弓矢。主人公だけ何故か、敵のテクノロジーで強力な武器を持っている。  ウエスタンとSFの融合って面白そうだと思ったのだが、対エイリアン戦となると、説得力をもたせた戦いを考えるのは、やはり難しいようだ。あれほどの規模の宇宙人との戦いは、不自然というよりムチャだった。エイリアンが、夜の町に奇襲を仕掛けてきた時には、めっぽう強くて(当たり前だが)、為す術もなく人がさらわれてしまうが、エイリアンの足跡を追って、それと遭遇していくに従って、だんだん弱くなってきて、しまいには槍で刺されて死ぬは、コルト数発で死ぬは、ショボいったら無い。敵が大勢であるが故に、その強さがデフレを起こしてしまい、このショボさを引き起こした。  この異星人戦と絡めて、元強盗団首領と、ちょっと乱暴なカウボーイとの、対立と信頼の物語が描かれている。こちらの方は、生死を共にした男の物語として、ウエスタンとして、実に普通に楽しめる。すべてが終わったあとに、カウボーイが元強盗に、これからの協力を請う場面で、西部劇のセオリー通り、去ってゆく主人公がカッコイイ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-28 19:00:25)(良:1票) 《改行有》

155.  ウエストワールド 《ネタバレ》  オールドウエスト、中世ヨーロッパ、古代ローマ、それぞれの世界が堪能できるテーマパークは、登場人物(動物も)が、全てコンピュータ制御のロボットで、絶対に人間に危害を加えないはずだった。ところがお定まりのコンピュータの誤動作で、人間たちが次々に殺されていく。  西部時代にいた主人公を執拗に追い詰めるのは、ガンマン406号。その強いガンマン、ユル・ブリンナーの黒シャツ姿は、荒野の七人の彼を彷彿とさせ、ちょっとずるい感じのイメージ作戦だ。そして、逃げても逃げても追いかけて来て、何度ダメージを負ってもしつこく迫り来る様は、まるでターミネーターのような恐ろしさ。  コンピュータに、何もかも任せてしまう事に警鐘を鳴らす映画は、いくつかあるが、これはちょっとエンターテイメント側によっている。殊に劇中の西部の酒場での乱痴気騒ぎなどは、何故だか懐かしい感じで楽しませてもらった。  とは言っても、何とか406号をやっつけた主人公が、力なくへたり込む姿にかぶせるテーマパークの宣伝文句が、逆説的な怖さを誘う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:57:26)(良:1票) 《改行有》

156.  クリフハンガー 《ネタバレ》  冒頭の女性落下シーンは、インパクトあった。最初に劇場で見た時には、座っているのに落っこちているような感覚を味わったものだ。20年も経っているのに、まだ怖ろしい。  しかし、その後の展開は、スタローンが超人過ぎるためか、あまりドキドキしない。まあ、彼なら何とか出来るんだろう、という感じである。これは、こういう類の映画としては、良くない事なんじゃないだろうか?  しかし、真逆のことを言うようだが、あんな超人的な救助員がいるのか?という気がするのもまた事実。 [地上波(吹替)] 6点(2012-05-24 07:41:34)《改行有》

157.  シェーン 《ネタバレ》  日本の昔が侍だけの世界でなかったように、アメリカの西部開拓史というのは、ガンマンだけの世界ではない。むしろ、農地開拓の歴史が、アメリカを西へ押し広げたのだという。この映画は、最後に悪漢をカッコよく倒して、颯爽と去ってゆくガンマンをヒーローとして描いているように言われるが、実はその大半が、自ら耕す農民の正義と、新旧の世代の戦いを描いている。  シェーンは自分が銃で物事を解決する時代の側の人間であることを自覚して、それから抜け出そうと農民の社会に生きようとするが、結局は辺境の治安維持の不備によって、力を行使せざるを得ない状況に陥る。  彼がカッコイイのは、自らを傷つけながらも、新世代を無垢のままに守ったからだ。スターレットを直接守ったのはもちろんだが、その目の前で人を殺してしまったジョーイ少年を、銃の世界に引き込まぬようにか、一家の前から去るその潔さ!  それにしてもライカー、インデアンから土地を守ったという、彼の言い分にも一理あると思ったが、やり方がダメすぎたな。 【追記】  何でもWikipediaによれば、ラストシーンに関して、シェーンの生死の議論があるそうで…。そう言われてみると、ラストのシェーン一人のカットは、モノクロかと思うほど色調も暗く、死を暗示させる。が、シェーンは馬を操っているし、何よりこれがシェーンの死を表現しているとしたら、わかりずら過ぎるし、悲しすぎる。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-24 01:43:29)《改行有》

158.  ジーザス・クライスト・スーパースター 《ネタバレ》  冒頭、バスに乗って若い役者たちが、芝居を打つために砂漠の廃墟にやって来る。観客はいない。見る者ではなく、演じる者のための芝居。「演」がいつしかそのまま「生」になっている感じ。この演劇感。オリジナルが有名な舞台ミュージカルなだけはある、面白い演出だ。お芝居という設定を生かして、舞台演劇にあるような、制約を逆手にとったようなセット、小道具、演出を効果的に使っている。それは、ユダを追い詰める、時代考証などぶっ飛ばした戦車だったり、異端者ユダをマイノリティの代表選手、黒人が演じている事だったり、まるで舞台装置のような、城壁だったり、血と青空の対比を強調する、ガラスのボウルだったり…。  当然のことながら、基本的には新約聖書のお話。その解釈は、宗教的ではなく、史実的。奇跡もなく、遠藤周作の描くイエス像に近いこのストーリーは、現代の普通の(無宗教、雑食宗教の)日本人には受け入れやすいと思う。ユダヤを治めるローマの総督による裁判のシーンは、運命に従うジーザスと、彼をなじる民衆と、この裁判に疑問を持つピラトの、三つ巴のせめぎ合いがサスペンスフルで、私の大好きなシーンだ。なんて言うと、不謹慎のそしりを免れないかもしれないが、これが、無宗教者の楽しみ方だ。  実は他作品のレビューで「何かに魂を売り渡さなければ演じられない、という価値観は嫌い」等と書いた事があるが、演じたことによって何かを得る、感じ取る、という感じは否定しない、というより、そういうの好きである。物語の中で、ユダだけが、ジーザスの進む道とその結果、覚悟を知る人間だったわけだが、最後に帰らないジーザス役を思うのが、やはりユダ役の黒人青年とマリア役の女だけという、同じ構造を畳み掛けるような手法が見事。「終演後」に、帰りのバスに乗らないジーザス役の若者は、一体何を感じ、何を得たのか。見る側の私の気持ちは、ユダの問いと同じなのかも知れない。  あ、最後に言っておかねば。やはり、ロイド・ウエバーの音楽は素晴らしい。ユダヤの神官たちの「黒い」感じ、「ジーザスクラーイスト、スーパスター♪」という部分の聖なる感じ、「私はイエスがわからない」の限りなく優しい感じ、どれも見事!25歳の青年の作とは思えない。[レーザーディスク(字幕)] 9点(2012-05-21 03:56:18)《改行有》

159.  情婦 《ネタバレ》  ラジオ番組で、戸田奈津子がオススメしていたので鑑賞しました。  弁護士が被告の無罪のために、妻を追い詰めていくのが、被告へのダメージになっている、という構図になっていて、皮肉で辛い裁判劇なのだな、なんて思っていた。その後の見事などんでん返し(しかも二重)で、気持良く騙されて、ミステリの醍醐味を味わった。戦時下に恋人を待つ歌で有名なデートリッヒが、ここで歌う歌のあまりの内容に苦笑。  そう言えば、妻を「名女優」と言っていたのに、回想シーンではタダの酒場の歌うたいだったのが、気にはなったのだが、それ以上の考えは及ばなかった、というのは、悔し紛れの言い訳か。  検察側の証人という題も、どんでん返しの後には、なんともひねりの効いたタイトルだと思った。そう考えると、もう一つ仕込まれたどんでん返しである「情婦」というタイトルもまた、見事な邦題だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-18 22:56:09)《改行有》

160.  アルマゲドン(1998) 《ネタバレ》 何事も無く帰還してるけど、絶対、耐熱タイルがぼろぼろ剥がれ落ちてて、機内は灼熱だろうな。[地上波(吹替)] 4点(2012-05-14 13:38:41)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS