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プロフィール
コメント数 496
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。

2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。

私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp

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141.  最前線物語 《ネタバレ》 戦闘シーンはリアルなのだが、脚本らしい脚本がないため、どうしてもとっ散らかった印象を免れない。北アフリカ、シチリア、Dデー、フランス、ベルギー、ドイツと戦場の舞台は豊富で、戦闘シーンも砂漠、市街戦、精神病院や古城など様々であり、エピソードはそれぞれ面白いのだが、それらにあまりつながりがない。これは登場人物の造形がしっかりしていないのが原因として大きい。小説家、農家の息子、サックス吹き、臆病な名射手、鬼軍曹となかなか面白そうなメンツが揃っているのだが、その設定を十分に活かしきれていない。監督の実体験が元になっているそうだが、ただ体験だけ映し出されても映画としては面白くならない。もっと人間ドラマが見たかった。オープニングとエンディングの対比は唯一良かったと思う。[DVD(字幕)] 5点(2010-11-23 23:05:53)(良:1票)

142.  ガルシアの首 《ネタバレ》 うーん、「戦争のはらわた」や「ワイルドバンチ」には劣るかな。主人公が最後の行動に出る動機付けが少し薄い。ペキンパーだから、当然そうなるだろうという予測は立ったけれど。 生首を必死で奪い合うギラついた男どもの滑稽さ、ジリジリと照りつける太陽と生首の腐臭で頭がおかしくなっていく主人公、スローモーションの銃撃戦で飛び散る血しぶき。ペキンパー印の生々しさは溢れている。生首と次第に奇妙な友情を通わせる展開も独創的で面白い。 ていうかそもそも生首もって飛行機に乗れるのか?ノンノン、テロリストが跋扈し、手荷物検査が厳しくなるのはもっと後の時代ですよ。この時代も最早「古き良き時代」だ。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 20:02:47)《改行有》

143.  シングルマン 《ネタバレ》 期待が大きかっただけに、脚本には肩透かしを食った印象だが、撮影方法や背景、音楽、そして登場人物たちのオシャレ感がすごくて、それなりに楽しめた。トム・フォードについては最新の007でボンドの着るスーツを手がけた人という知識しかなかったが、こういう映画も撮れちゃうとは多才な人である。この作品は同性愛の映画だが、それすらもかっこ良い。イカした顔の男どもなので、絡み合ってもあまり不快感がない。というか美しい。自分は同性愛者ではないが、こういうのなら同性愛ってありかもとさえ感じた。彼らだから許されるという面もあるとは思うが。 さて、映像についてだが、予告編でも映されるスローモーションを使った車の運転のシーンや海で泳ぐシーン、その後のジョージの家のシーンなどどのシーンでも監督の持つ美意識がビンビン伝わってきて思わず見惚れてしまった。そういえば、恋人が死ぬシーンや酒屋のシーンも良かった。そもそもジョージの家からしてオシャレですごく好きなタイプの家だ。完璧な背景でカッチリした構図。寸分の隙も見当たらない。ピアノを主体とした音楽も雰囲気によく合っていた。 だからこそ残念だったのは脚本。ジョージとチャーリー、ケニーとの関係性、ジムの思い出、それらがあくまでもバラバラに動いているのが残念だ。ジョージを中心として、彼らは周辺人物でしかない。ジョージと彼らの関係は完全に個別である。ジョージの意識の中だけでも彼らが溶け合って、もっと有機的に物語をつむぎだして欲しかった。ラストもコーエン兄弟っぽくて流行に流された印象が拭えない。 バーでBGMのように音を消して映像だけ流すには、最高の映画だと思った(悪口ではなく良い意味で)。ウィスキーを飲みながら観てみたい。最高に渋くて美しい映画。[映画館(字幕)] 6点(2010-11-23 19:51:31)(良:1票) 《改行有》

144.  ワイルドバンチ 《ネタバレ》 西部のならずものの男たちの死闘が延々と繰り広げられるだけなのだが、その爽快感、痛快感が半端ではない。彼らの生き方が次第に魅力的に見えてくるから不思議だ。飲む・打つ・買うの三拍子が揃った上に正義感にも欠ける、いわゆる古き良きカウボーイとは正反対のクソ野郎共(そもそもただの強盗)なのだが、こいつらのひり付くような生き方には嘘がない。エゴはあっても冷酷ではない。何だかんだ言いながら義理に厚い。タランティーノ監督もこういうのが好きで「レザボア・ドッグス」を撮ったんじゃないかな。 ペキンパー監督の容赦ない脚本・演出に痺れる。名シーンが多すぎるが、敢えて挙げるなら壮絶の一言に尽きるラストシーンだろうか。ラスト近くの"Why not?"はまさに名台詞だ。売春婦と支払いをめぐって揉めているゴッチ兄弟も笑える。マパッチ将軍で終わらないこいつらの覚悟も大好きだ。無駄なシーンがなく、観終わった時の満足感、充実感は何物にも替えがたい。今までの人生で観てきた映画の中でも五指に入る傑作。「戦争のはらわた」も良いが、いろんなキャラクターが活躍するこっちは更に好みだ。恋愛などの要素がなく、女性受けが悪いかもしれないが、是非もっと多くの人に見てもらいたい![DVD(字幕)] 10点(2010-11-21 17:52:01)(良:1票) 《改行有》

145.  ゴスフォード・パーク 複雑と評判のこの映画。何度も繰り返して同じ映画を観たくはないので、一発で理解しようと、何度も映像を止めながら専門サイトと首っ引きで鑑賞した。公式サイトが閉鎖(?)されており、人物相関図をネット上で見つけられなかったため、三姉妹の年齢関係や主人と召使の対応関係を覚えておくのが難しかったのが残念だったが、それなりに内容は理解できた。 露悪的と言ってもいいほど、当時の上流階級および召使階級の偽善や俗物根性などの人間の持つ醜悪な一面が取り上げられる作品だが、そのエピソード一つ一つは比較的あっさり描かれているため、不快感はない。むしろ、一人ひとりの視線や表情、口調などから多くを読み取ることができ、なかなか面白い作品になっている。「日の名残り」の舞台を描いているにもかかわらず、監督や取り上げるテーマが異なるため、まったく趣が異なる作品になっているのも興味深い。 登場人物が多すぎて、僕のような外国人では、彼らの会話や関係性について行けない部分があるのがもどかしいが、アルトマン映画とは相性が良さそうなので、引き続き鑑賞していきたい。皮肉りながらも登場人物一人ひとりの人物像を公平かつ丁寧に描く作風は大好きだ。[DVD(字幕)] 7点(2010-11-06 21:01:09)《改行有》

146.  ウォール街 《ネタバレ》 僕は映画を観るときには基本的に減点法(尋常でないほど、素晴らしいシーンやストーリーであればその部分に加点)で観るが、この映画は、特に減点すべき点が見つからないという意味で傑作だ。ストーリーの眼目はバドの成長であり、金融界のすさまじいばかりの殺伐ぶりであり、ゲッコーの怪物的存在感なのだが、これらのとっ散らかった要素をうまくまとめあげたオリバー・ストーン監督の力量が最も素晴らしい。ものづくりに生きる実直なバドの父、金融の権化のようなゲッコー、老練な投資家のラリー、昔ながらの金融マンのルー、金に群がる女達のone of themでありながらそれが自覚できないダリアン等々、見事なまでに登場人物のキャラクターを際立たせ、彼らを巧みにストーリーの範囲内で暴れさせる監督の手腕は将棋の名人の駒捌きを見るようで、驚嘆せざるを得ない。 マイケル・ダグラスの演技力ははもちろんだが、脚本に惚れた。金融マンを父親に持つ監督の面目躍如。20年以上を経て作成された続編への期待も膨らむ。[DVD(字幕)] 9点(2010-10-31 17:13:16)(良:3票) 《改行有》

147.  シャッター アイランド レオナルド・ディカプリオの力演や作品の持つ重厚な雰囲気により、何とか観られる映画には仕上がっているが、肝心のオチに謎解きの爽快感がないので、それほど面白い映画とは呼べない気がする。 「小さな鍵を一ひねりするだけで、巨大なドアが開き、全てのシーンが意味を帯びてくる」というタイプの映画(「アイデンティティー」や「ユージュアル・サスペクツ」など)には及ばないと思う。ディテールにまで及ぶトリックや登場人物の視線などにより、幾重にも伏線が張られた脚本はある意味で秀逸ではあるが、もう一度観て細部までトリックを把握していかないといけないのはしんどい。僕としては、ラストで、「ああ、なるほどね!」と納得して、スッキリした気分で家路につきたかった訳なのである。 緻密なミステリーが好きで、何度も同じ作品を観かえすのが苦にならない人には理想的な映画だが、僕にはちょっとしんどい。うまくできてはいるが、何度も観かえす気力はない。尺自体、ちょっと長すぎるしね。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-24 10:53:07)《改行有》

148.  ナイト&デイ 《ネタバレ》 やっぱりアクション映画はこうでなくちゃ!「細けぇこたぁいいんだよ!」という完全な開き直りで、ひたすら派手なアクションときれいな風景で観客を楽しませてくれる。それにしてもキャメロン・ディアスは老けたなあと感慨に浸る暇もなく、舞台は変わるわ敵は変わるわで大忙しだった。冒頭の飛行機の中のシーンやブルックリンそしてカリブ、アルプス列車での死闘、ザルツブルクからセビーリャまでリアリティを無視して世界を股にかける007ばりの嘘くささが痛快。 キャメロン・ディアスはコメディエンヌの面目躍如だし、意外とトム・クルーズの無敵の勘違い野郎ぶりも悪くなくて、2人の掛け合いに上映中笑いっぱなしだった。Without me! With me!とか名台詞もあるし。トム・クルーズ扮するロイ・ミラーの褒めて伸ばす指導により、ジューンがどんどん強くなっていくのも面白い。 それにしても、西部劇からサスペンス、ラブ・ストーリー、心理もの、そしてこういうアクションコメディまで作れるマンゴールド監督はなかなか多彩な才能を持つお方のようだ。敵はすごい勢いで死んでいくが、見に行って決して嫌な気持ちになることはない快作だ。2人の立場が逆転する爽快なラストも、お約束だが嫌いじゃない。劇場で観てよかった。[映画館(字幕)] 8点(2010-10-10 20:18:43)(良:3票) 《改行有》

149.  エイリアン3 1や2と比べて、良い意味でも悪い意味でも普通のSF映画になったなあという印象。それほど癖のあるつくりにもなっていないかわり、特に面白いわけでもない。ストーリーもあいまいなままで作り始められたらしく、フィンチャー作品の割には、確かに大して新味がない。どんでん返しというほどのこともない。 でも、エイリアンのもともとの造形が秀逸すぎるので、本作の犬型エイリアンもなかなか楽しめた。通路を天井も床もなく走って追いかけてくるのは、なかなか怖くて手に汗握った。話の規模が小さくなってしまっているし、1や2の完成度を求めるマニアの人には物足りないかもしれないが、普通のSFホラーと思って観れば、悪くない作品だと思った。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-10 19:55:08)《改行有》

150.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 前作の内容を忠実に受け継いだ設定だが、前作が「エイリアンの不気味さ」を前面に押し出したつくりになっていたのに対して、本作は「派手なアクション+強い女」というキャメロン節がモロに炸裂しているのが観ていて微笑ましい。 「母子の愛」というメインテーマがしっかり据えてあるから、安定感のあるアクション大作に仕上がっている。最終的にニュートを助けに行くのも、お約束といえばお約束だが、なかなか感動的である。ラストの「母対母」のシーンも壮絶で見応えがある。キャメロン監督の嗜好と「エイリアン」という素材がビシッとはまった気持ちの良い作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2010-10-09 11:36:25)《改行有》

151.  生きるべきか死ぬべきか キビキビとした展開の小気味のよい傑作コメディ。ルビッチという監督のことは知らなかったが、これからもできるだけ観ていきたい監督だ。 一昔前のコメディというと、展開が鈍かったり、パンチが弱かったりといったところが気になるものだが、この作品は十分現代でも通用すると思う。昔の作品なので、もちろん下ネタなどはないが、シチュエーションや絶妙な言葉のキャッチボールによる笑いのレベルはかなり高く、抜群の安定感を感じた。敵方であるナチスに対する風刺も下品にならない程度で心地がよい。誰が相手であれ、相手を貶めすぎるコメディはオシャレではないが、この程度なら笑えるレベルだ。一方で、笑いの中にも、愛やヒューマニズムといったホロリとさせられる要素もあり、コメディの秀作の王道を行っている。 ただし、amazonでも話題になっているが、字幕は今まで観たDVDの中で最低だった。男が女言葉になっていたり、「中尉」が「中佐」になったり「大尉」になったり。それ以外にもたくさん間違いがあるのだろうが、僕の英語力では聞き取れないので悔しい。字幕を信用しないように努力しながら観たが、最終的にはやはり字幕に頼らざるを得ない悲しさである。それにもかかわらずこの作品は面白いから、皮肉にも拙い字幕がこの作品の偉大さを証明しているとも言えるのかどうか。[DVD(字幕)] 8点(2010-10-09 09:27:30)(良:1票) 《改行有》

152.  アビス/完全版 《ネタバレ》 この前、「アバター」を観て、で、この作品を観たのだが、ジェームズ・キャメロンの考えって昔から全然変わっていないんだなと感じた。単純すぎるほどラブ&ピース。そして設定は壮大なSFで「強い女性」が登場。この分かりやすさが良いところだし、同時に彼の限界でもあるような気がする。 良いところとしては、訴えたいポイントが絞られているからそれがストレートに伝わってくるところ。バッドがリンジーを必死で蘇生させようとするシーンなどは誰が観ても感動的だと思う。一方で、どうしても話が薄っぺらでご都合主義に見えてしまうところが悪いところ。コフィ大尉はそもそも狂いすぎだし、ラストの津波シーンと宇宙人登場シーンもいたずらに壮大すぎて感動どころか逆に笑ってしまった。 監督の純粋な思いがあまりにも強すぎる。彼と同じように純粋な観客に対する訴求力は強いが、僕のような不純な人間、うがった物の見方をする人間は、観ていてちょっと小っ恥ずかしくなる。リアリティを疑いたくなる。 たとえば、この作品の世界では、ラストの宇宙人出現後、人間は本気で宇宙人を倒す方策を考え始めると僕は思う。だって、いつなんどき海底の宇宙人に津波で滅ぼされるか分からないのだ。人間は核による先制攻撃を狙うだろう。そして滅ぼされるだろう。 結局人間なんてそんなものさと嘯く僕は、彼の映画で本当の意味で「感動」はできないのかもしれない。それは寂しいことなのかもしれないが、それが正しいかもしれないじゃないか。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-02 22:57:25)(笑:1票) 《改行有》

153.  ゾディアック(2007) 《ネタバレ》 結局、真犯人が逮捕されないことは知っていたが、それでも最後までワクワクしながら観られたのは、監督の手腕とキャストの演技力によるところだと思う。花守湖さんが書かれているように、この映画は事件そのものを見るべきなのではなく、「時の流れ」にこそ意味がある。「ゾディアック事件」に対する皆の心の動き。執念、あきらめ、忘却。それらの対比がこの映画を面白く見せているのだろう。長尺にもかかわらず退屈はしない映画だった。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-26 22:26:03)

154.  エイリアン/ディレクターズ・カット 《ネタバレ》 ど派手なアクションや露骨なこわがらせシーンはないのだが、宇宙船の薄暗い船内が持つ恐怖感が効果的に利用されていて、見ている間中どきどきしていた。船内の大量の配管やスイッチ、噴き出す蒸気等の小道具の使い方も上手。SFもホラーも苦手なのだが、さすが名作といわれるだけあって、この映画は無事最後まで観られた。 逆に終盤にはちょっとエイリアンのことを好きになっていたり。丸くなって救命船に隠れている様は可愛かった。また「2」で会いましょう![DVD(字幕)] 7点(2010-09-25 22:01:23)《改行有》

155.  スターシップ・トゥルーパーズ レビュワーさん方のレビューを見ればわかるとおり、色んな楽しみ方ができる映画です。僕は頭をからっぽにして観ます。気持ちがいいです。[DVD(字幕)] 8点(2010-09-20 22:48:48)

156.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 日本公開に向けて署名までしたのに、居住地域では公開の予定がなく、危うく観られないところだった。上京の際に鑑賞。鑑賞中はただもうひたすら笑っていた。署名した甲斐があった! 結婚式を翌々日に控え、バチェラー・パーティーで泥酔してしまった4人の男たちだが、翌朝気づくと新郎がいない。酔っ払って誰も昨夜の記憶をなくしている中、必死に新郎を探す3人だが、酔っている間にかなり無茶をやらかしたようで、次から次にトラブルが舞い降りてくる。 登場人物3名(新郎を除いて)のキャラがあまりにも立ちまくっている。一緒にいさせて面白い絶妙のキャラ設定と言えるだろう。モテる色男、マジメな男、ちょっと精神的にぶっ飛んだ男。なかなかすぐ仲良しにはなれそうにない3人だ。この凸凹トリオが新郎を翌朝以降必死に探すのだが、探している最中の3人のやり取りが傑作である。会話の噛み合わなさ、気持ちのすれ違いがたまらなく可笑しい。 加えて、イベントもてんこ盛りだ。僕は予告編を観てしまっていたのだが、予告編は観ずに観た方が良いだろう。まさにあっと驚く展開の連続。ラストも爽快で、シモネタが大丈夫なら(そんなに多くはないが含まれる)、絶対に観たほうがいい映画だ。最近観たコメディでは「ホット・ファズ」に次いで面白かった![映画館(字幕)] 8点(2010-09-20 22:39:55)(良:1票) 《改行有》

157.  ブルーノ 僕がサシャ・バロン・コーエンの映画を好きなのは、彼が僕の考える「笑いの極北」に到達しているからだ。だから、前作の「ボラット」も今回の「ブルーノ」も映画のつくりとしてはまずい部分があり、完全に成功してはいないネタが含まれていても、少し甘めの点数をつけている。人種・性的嗜好・宗教等、極めてデリケートな問題にも体を張って突っ込んでいく彼の意気込みは買わざるを得ない。 人は誰しも自分の拠り所にしている部分がある。例えばそれはキリスト教だったり、民族運動だったり、恋人に対する愛だったり、既存の制度(家父長制とか一夫一婦制とか)だったりする。そこに他人が干渉することを人は嫌う。特にその拠り所に疑義が差し挟まれるような体験は絶対にしたくないはずだ。それは彼らの今までの人生における一つ一つの行動や感情の正当性が突き崩されることを意味するからだ。 「同性愛では子供が生まれません。だから同性愛は神に背く行為です」という議論が通じる人もいれば通じない人もいる。子供が生まれるのが「正しい」性愛である理由は何か?そもそも神は実在するのか?と問い詰めれば、そこに具体的な証拠は何も出てこない(出せない)。最終的には生理的に受け付ける・受け付けないという話になるし、それは人によって異なり、時代とともに変わっていく。彼の映画はその深刻な議論に笑いにくるまれた一石を投じて、嫌がる僕らに現実やその矛盾を直視させるから好きなのだ。生理的な嫌悪感を感じさせるレベルにまで踏み込んで、僕らに「常識」を疑わせるのである。 現代の日本では、比較的人々の宗教心が薄いため、深刻な宗教問題は発生していないが、例えば嫌中・嫌韓感情や天皇の存在といった事柄については、人によって大きく考え方が異なり、よく爆発の火種となっている気がする。彼が日本に来たら、まず何をやらかしてくれるだろうか?そして、僕はその問題提起にアレルギーを起こさず、冷静にその問題を直視できるだろうか?見苦しい態度を取らないように、もっと自分や他人や社会を疑いながら生きていきたい。首尾一貫した考えを追求していきたい。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-19 14:47:56)《改行有》

158.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 輸送機から戦車で湖に着水!って聞いて「ちょwww」ってならない人には向かない映画だと思う。僕はなるタイプだから結構楽しめた。序盤からご都合主義で無駄にテンションが高いハリウッドアクションが怒涛の勢いで畳み掛けてくる。大体、場所が「メキシコのどこか」っていうアバウトさからしてシビれる。なんとなくメキシコっぽいところで、敵役がスペイン語しゃべってればそれは最早メキシコなのだ。で、メキシコは汚職とバイオレンスでできてる国なのだ。こういう大雑把な考え方でも全然ついていける映画もたまには悪くない。 あとは、主役4人の魅力が最高。フェイスやBAの「成長」を裏テーマに据えているのも悪くない。個人的には成長しないマードックが大好きなのだが。 それだけに、終盤の失速が惜しい!コンテナがガンガン落ちてくるのは、それなりの迫力だが、同時にCGが丸わかりでちょっと気持ちが萎えた。リンチも馬鹿すぎるしなあ。頭を使わないもっとはじけたラストがよかったのに。[映画館(字幕)] 6点(2010-09-06 22:52:12)(良:1票) 《改行有》

159.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 すさまじい完成度のアニメ映画。子供が笑い、大人が泣くポイントをきちんと押さえていながら、カッチリ作りこんだという優等生的な嫌らしさを全く感じさせない。3にしてシリーズ最高傑作が生まれた。 本作は、テーマを「仲間の大切さと持ち主への忠誠心」の分かりやすい一点に絞り込み、それに勧善懲悪の要素を加えるという非常にシンプルな構成になっている。この明快さのおかげで、限られた時間の中で、うまく遊びの要素も取り入れることが可能になっている。個性豊かな玩具達のキャラクターが制限時間内で遺憾なく描けている。1と比べるとウッディもバズも成長したなぁ(バズは一時退行するが(笑))と感じさせるシーンも多く、成長物語としても秀逸だ。 ちなみに3Dで鑑賞。特にこのアニメは遠近感がはっきりしているシーンが多いので、3D向きだと感じる。また、吹替で観たのもよかった。せりふが多いし早口なので、字幕では追いきれなかっただろう。 同じアニメ映画でも、日本では作れないジャンルの作品だと感じた。日本のアニメは、全般的にもっと複雑で陰影の濃い世界をシリアスに写すのが得意だが、ディズニー(ピクサー)はその真逆を行く。分かりやすいテーマに、絶妙なユーモアや擬人化により笑いのスパイスを振りかけて、観た後に素直に笑える映画に仕上げてくる。僕はどちらかというとこういうアニメが好きだ。アニメはやっぱりこうじゃないと![映画館(吹替)] 9点(2010-08-29 19:35:38)(良:1票) 《改行有》

160.  コララインとボタンの魔女 《ネタバレ》 近年のティム・バートン作品には失望していただけに、この映画がよい出来だったのはなおさらうれしく思えた。「ナイトメア」や「コープスブライド」などの傑作の系譜をきっちり引き継ぎ、魅惑的な世界を構築している監督の手腕がすばらしい。 2Dで観たが、映画館で3Dで観るべきだったと後悔した。もちろん2Dで面白くないわけではないが、この世界の中に入り込むためにはやっぱり3Dがよかったな。 ストーリーは他愛も無いが、それは全然マイナスにならない。ただもうこの美しさやグロテスクさに浸れればそれでいい。「バットマン・リターンズ」と並んで、子供には是非見せたい映画だ。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-28 17:08:17)《改行有》

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