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プロフィール
コメント数 496
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。

2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。

私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp

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141.  ランボー 《ネタバレ》 この作品はエンタテイメントの部分とシリアスな部分の配合が絶妙だと思う。ベトナム帰還兵の疎外感・孤独感と田舎警察の排他性が最悪な形で衝突するというシリアスな筋立てであるのに、アクションシーンはド派手で主人公は非現実的に強い。一見、リアリティが殺がれるようなつくりになっているのに、むしろ相乗効果のような面白さがある。トラウトマン大佐というキャラクターの使い方がうまいのと俳優としてのスタローンの魅力に負うところが大きい。 シーン別に評価すると主人公目線ではない、襲われる保安官側に立って描かれた森林のシーンが出色だ。緊迫感がものすごい。ロケットランチャーによる爆破シーンに続く洞窟のシーンはサービスシーンとして悪くない。都合よく石油が見つかるのはどうかと思うが、ネズミに襲われるスタローンはお茶目である。ラストの慟哭シーンも心に残る。戦争という非日常にしか居場所がない男の悲哀が伝わってくる。慰める大佐の複雑な表情も印象深い。ただし、ラスト手前の町への侵入は、いくら警察が役立たずでももう少しきちんと防いで欲しかったのでマイナス1点。 総括すると、短くまとまっていて良い映画だったと思う。[DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 00:48:37)(良:1票) 《改行有》

142.  トロン:レガシー こういうレビューは良くないかもしれないけど、「六本木ソルジャー」さんとまったく感想が同じです。2つ下のレビューをご覧ください。本当に仰るとおりです。そして、奇しくも点数も同じ。初めて体験したIMAXにはちょっぴり感動したけど、それは映画の実力じゃないしねえ。 あ!ダフトパンク出てた!でもこれも別に加点要素ではない。音楽だけじゃ映画は救えない。[映画館(字幕)] 5点(2011-01-05 23:43:05)《改行有》

143.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005) おい!全然面白くねえぞ!でも、不愉快ではないからこれ以下はつけられない。[DVD(字幕)] 4点(2011-01-05 23:32:25)

144.  ロビン・フッド(2010) うーん、歴史アクション大作とすれば文句は無い出来なんですが、やっぱりロビンフッドには義賊的な立ち回りを求めてしまいます。一部の登場人物以外、脚本はすべてフィクションなので、腹も立たないのですが、ロビンがイギリスの未来を担ってフランス軍と戦っちゃうような展開は正直期待していなかったです。やっぱり緑の衣装に身を包んで敏捷に森の中を駆け巡り、愉快な仲間達と共に弓矢で悪代官を悩ませる昔ながらのロビンフッドが観たかった。まあ、だとしたらごっつい体のラッセル・クロウは絶対にはまり役じゃないですけど(この映画でははまり役!)。 キャストでは誰が良かったかって、やっぱりケイト・ブランシェットでしょうか。この年でツンデレして許されるのは世界広しといえども彼女くらいでしょう。可愛すぎ。彼女の出演作をもう一度きちんと観直してみたいと思います。他には悪役のマーク・ストロングとジョン王のオスカー・アイザックも良かった。 それにしてもこの監督は相変わらずズレた独裁者を描くのが好きですね。「グラディエーター」の皇帝とジョン王のキャラが被りすぎじゃないかと思いました。[映画館(字幕)] 6点(2010-12-21 22:12:42)(良:2票) 《改行有》

145.  ゾンビランド 「ゴ-ストバスターズ」は観たことないし、ビル・マーレイに思い入れが無いし、ゾンビ映画のウンチクもないもので、元ネタに対する理解度がゼロな割には楽しめた。ホラー映画が大の苦手なので、序盤は怖がらせシーンが多くて(406号のゾンビ化とか分かってても怖い)びびっていたが、中盤からはあまりのアホさ加減に笑いながら観てしまった。つくりの大雑把さや安っぽさはあるが、人生に対するポジティブなメッセージを含んでおり、個人的に好きなタイプのコメディ映画だ。こういう未来では、ウディ・ハレルソンと是非出会いたいものだ。[映画館(字幕)] 7点(2010-12-21 21:25:49)(良:2票)

146.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 恐怖映画の教科書となった作品。やっぱりこの映画は凄い。翌日早いのに時間を忘れて観てしまった。 血がいっぱい出るわけでも、観客を脅かしまくるわけでもない。比較的淡々と物語は進んでいくのだが、序盤で完全にマリオンに感情移入させ、その後、一気に落す展開がまずうまい。途中に出てくる不気味な警官やその後土砂降りの中運転するマリオンの表情、焦燥感を煽る効果的な音楽によって、観客は4万ドルを持ち逃げする犯罪者であるヒロインにすっぽり感情移入してしまう。逃げなければ。でも、犯罪者になる覚悟はあるのか?迷う彼女はベイツ・モーテルにたどり着く。そこでノーマンの不気味さに触れた彼女はお金を返し、もう一度やり直す決心をする。だが、ヒッチコックは容赦しない。あっさり彼女は殺されてしまう。ここまでの淀みない一連のシーンが本当に素晴らしい。簡潔で無駄がない。 その後の謎解きもそれはそれで衝撃だが、この後散々使い古されたテーマだけに現在ではだいぶ陳腐化してしまったのが残念だ。ラストのノーマンの不気味な表情および独白は出色だが。 観客すべての「サイコ(精神)」に強烈な印象を残す。「めまい」はよく分からなかったけど、これは本当に凄いと思った。[地上波(字幕)] 9点(2010-12-21 20:24:28)《改行有》

147.  L.A.コンフィデンシャル 《ネタバレ》 憎らしいほど良くできている。原作は未読だが、長編でかつ複雑と言われる原作を見事に纏め上げている。脚本は練り上げられている上に、シーンの構成にも無駄がない。2時間を超える大作だが長さを全然感じさせない。 俳優陣の演技も凄い。ラッセル・クロウの出世作だが、ケヴィン・スペイシーとガイ・ピアースもしっかりとキャラクターを打ち出していた。全員がはまり役で非の打ち所がない。個人的にはガイ・ピアース演じるエドに最も共感した。こういうタイプってもてないんだよなあ。 公開時は確かまだ中学生か高校生で恋愛とかよく分かっていない時期(今も分からないが)だったので、リンのキャラクターがよくつかめていなかったのだが、今観なおすと強くてはかなくてとても魅力的な女性だということが分かった。アカデミー助演女優賞を取るほどの演技だったとは思えないが、円熟した魅力プンプンで最高だった。 細部にまでこだわった演出も見事で、エドは実は2度目の突入の際にも、メガネを忘れているんですよね。でもそれを吹っ切って突入する際の表情に惚れた!いや、女にはもてないんだけど、そこにもまた共感する。一般的にはノワール映画の持つ魅力や興奮を存分に堪能できる素晴らしい映画なんですが、僕にとってはやっぱりエドの映画だ。 いずれ原作も読んでみよう。[DVD(字幕)] 9点(2010-12-05 18:26:57)(良:1票) 《改行有》

148.  乙女の祈り 《ネタバレ》 なんともねちっこい映画ですね、これは。「女臭い映画」という意味で邦画の「ストロベリーショートケイクス」を思い出したが、あちらがあくまでも大人の物語であるのに対して、こちらはもっと閉鎖的で異質な子供の世界がテーマになっているところが大きく異なる。 登場人物はあまり多くなく、主役二人の演技力に負うものが大きいが、二人ともきちんとやり遂げている。自分の能力を過信するジュリエットと彼女を崇拝するポウリーンの奇妙な共依存関係が恐るべきエネルギーを生み出す様は、観ていて恐ろしくなる。子供対大人という構図に中二病と同性愛という新たなテーマも盛り込まれているから観ていて飽きない。子供のころは何で先生や親は子供の心が分からないのだろう?と不思議だったが、僕も大人になったらやっぱり分からなくなっている。子供対大人の緊張関係の描写が秀逸だ。 邦題も素晴らしい。原題を徒に改悪するものが多い中で、この邦題はなかなかのアイディア賞だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2010-12-05 17:26:28)《改行有》

149.  最前線物語 《ネタバレ》 戦闘シーンはリアルなのだが、脚本らしい脚本がないため、どうしてもとっ散らかった印象を免れない。北アフリカ、シチリア、Dデー、フランス、ベルギー、ドイツと戦場の舞台は豊富で、戦闘シーンも砂漠、市街戦、精神病院や古城など様々であり、エピソードはそれぞれ面白いのだが、それらにあまりつながりがない。これは登場人物の造形がしっかりしていないのが原因として大きい。小説家、農家の息子、サックス吹き、臆病な名射手、鬼軍曹となかなか面白そうなメンツが揃っているのだが、その設定を十分に活かしきれていない。監督の実体験が元になっているそうだが、ただ体験だけ映し出されても映画としては面白くならない。もっと人間ドラマが見たかった。オープニングとエンディングの対比は唯一良かったと思う。[DVD(字幕)] 5点(2010-11-23 23:05:53)(良:1票)

150.  ガルシアの首 《ネタバレ》 うーん、「戦争のはらわた」や「ワイルドバンチ」には劣るかな。主人公が最後の行動に出る動機付けが少し薄い。ペキンパーだから、当然そうなるだろうという予測は立ったけれど。 生首を必死で奪い合うギラついた男どもの滑稽さ、ジリジリと照りつける太陽と生首の腐臭で頭がおかしくなっていく主人公、スローモーションの銃撃戦で飛び散る血しぶき。ペキンパー印の生々しさは溢れている。生首と次第に奇妙な友情を通わせる展開も独創的で面白い。 ていうかそもそも生首もって飛行機に乗れるのか?ノンノン、テロリストが跋扈し、手荷物検査が厳しくなるのはもっと後の時代ですよ。この時代も最早「古き良き時代」だ。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 20:02:47)《改行有》

151.  ワイルドバンチ 《ネタバレ》 西部のならずものの男たちの死闘が延々と繰り広げられるだけなのだが、その爽快感、痛快感が半端ではない。彼らの生き方が次第に魅力的に見えてくるから不思議だ。飲む・打つ・買うの三拍子が揃った上に正義感にも欠ける、いわゆる古き良きカウボーイとは正反対のクソ野郎共(そもそもただの強盗)なのだが、こいつらのひり付くような生き方には嘘がない。エゴはあっても冷酷ではない。何だかんだ言いながら義理に厚い。タランティーノ監督もこういうのが好きで「レザボア・ドッグス」を撮ったんじゃないかな。 ペキンパー監督の容赦ない脚本・演出に痺れる。名シーンが多すぎるが、敢えて挙げるなら壮絶の一言に尽きるラストシーンだろうか。ラスト近くの"Why not?"はまさに名台詞だ。売春婦と支払いをめぐって揉めているゴッチ兄弟も笑える。マパッチ将軍で終わらないこいつらの覚悟も大好きだ。無駄なシーンがなく、観終わった時の満足感、充実感は何物にも替えがたい。今までの人生で観てきた映画の中でも五指に入る傑作。「戦争のはらわた」も良いが、いろんなキャラクターが活躍するこっちは更に好みだ。恋愛などの要素がなく、女性受けが悪いかもしれないが、是非もっと多くの人に見てもらいたい![DVD(字幕)] 10点(2010-11-21 17:52:01)(良:1票) 《改行有》

152.  ゴスフォード・パーク 複雑と評判のこの映画。何度も繰り返して同じ映画を観たくはないので、一発で理解しようと、何度も映像を止めながら専門サイトと首っ引きで鑑賞した。公式サイトが閉鎖(?)されており、人物相関図をネット上で見つけられなかったため、三姉妹の年齢関係や主人と召使の対応関係を覚えておくのが難しかったのが残念だったが、それなりに内容は理解できた。 露悪的と言ってもいいほど、当時の上流階級および召使階級の偽善や俗物根性などの人間の持つ醜悪な一面が取り上げられる作品だが、そのエピソード一つ一つは比較的あっさり描かれているため、不快感はない。むしろ、一人ひとりの視線や表情、口調などから多くを読み取ることができ、なかなか面白い作品になっている。「日の名残り」の舞台を描いているにもかかわらず、監督や取り上げるテーマが異なるため、まったく趣が異なる作品になっているのも興味深い。 登場人物が多すぎて、僕のような外国人では、彼らの会話や関係性について行けない部分があるのがもどかしいが、アルトマン映画とは相性が良さそうなので、引き続き鑑賞していきたい。皮肉りながらも登場人物一人ひとりの人物像を公平かつ丁寧に描く作風は大好きだ。[DVD(字幕)] 7点(2010-11-06 21:01:09)《改行有》

153.  ウォール街 《ネタバレ》 僕は映画を観るときには基本的に減点法(尋常でないほど、素晴らしいシーンやストーリーであればその部分に加点)で観るが、この映画は、特に減点すべき点が見つからないという意味で傑作だ。ストーリーの眼目はバドの成長であり、金融界のすさまじいばかりの殺伐ぶりであり、ゲッコーの怪物的存在感なのだが、これらのとっ散らかった要素をうまくまとめあげたオリバー・ストーン監督の力量が最も素晴らしい。ものづくりに生きる実直なバドの父、金融の権化のようなゲッコー、老練な投資家のラリー、昔ながらの金融マンのルー、金に群がる女達のone of themでありながらそれが自覚できないダリアン等々、見事なまでに登場人物のキャラクターを際立たせ、彼らを巧みにストーリーの範囲内で暴れさせる監督の手腕は将棋の名人の駒捌きを見るようで、驚嘆せざるを得ない。 マイケル・ダグラスの演技力ははもちろんだが、脚本に惚れた。金融マンを父親に持つ監督の面目躍如。20年以上を経て作成された続編への期待も膨らむ。[DVD(字幕)] 9点(2010-10-31 17:13:16)(良:3票) 《改行有》

154.  シャッター アイランド レオナルド・ディカプリオの力演や作品の持つ重厚な雰囲気により、何とか観られる映画には仕上がっているが、肝心のオチに謎解きの爽快感がないので、それほど面白い映画とは呼べない気がする。 「小さな鍵を一ひねりするだけで、巨大なドアが開き、全てのシーンが意味を帯びてくる」というタイプの映画(「アイデンティティー」や「ユージュアル・サスペクツ」など)には及ばないと思う。ディテールにまで及ぶトリックや登場人物の視線などにより、幾重にも伏線が張られた脚本はある意味で秀逸ではあるが、もう一度観て細部までトリックを把握していかないといけないのはしんどい。僕としては、ラストで、「ああ、なるほどね!」と納得して、スッキリした気分で家路につきたかった訳なのである。 緻密なミステリーが好きで、何度も同じ作品を観かえすのが苦にならない人には理想的な映画だが、僕にはちょっとしんどい。うまくできてはいるが、何度も観かえす気力はない。尺自体、ちょっと長すぎるしね。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-24 10:53:07)《改行有》

155.  ナイト&デイ 《ネタバレ》 やっぱりアクション映画はこうでなくちゃ!「細けぇこたぁいいんだよ!」という完全な開き直りで、ひたすら派手なアクションときれいな風景で観客を楽しませてくれる。それにしてもキャメロン・ディアスは老けたなあと感慨に浸る暇もなく、舞台は変わるわ敵は変わるわで大忙しだった。冒頭の飛行機の中のシーンやブルックリンそしてカリブ、アルプス列車での死闘、ザルツブルクからセビーリャまでリアリティを無視して世界を股にかける007ばりの嘘くささが痛快。 キャメロン・ディアスはコメディエンヌの面目躍如だし、意外とトム・クルーズの無敵の勘違い野郎ぶりも悪くなくて、2人の掛け合いに上映中笑いっぱなしだった。Without me! With me!とか名台詞もあるし。トム・クルーズ扮するロイ・ミラーの褒めて伸ばす指導により、ジューンがどんどん強くなっていくのも面白い。 それにしても、西部劇からサスペンス、ラブ・ストーリー、心理もの、そしてこういうアクションコメディまで作れるマンゴールド監督はなかなか多彩な才能を持つお方のようだ。敵はすごい勢いで死んでいくが、見に行って決して嫌な気持ちになることはない快作だ。2人の立場が逆転する爽快なラストも、お約束だが嫌いじゃない。劇場で観てよかった。[映画館(字幕)] 8点(2010-10-10 20:18:43)(良:3票) 《改行有》

156.  エイリアン3 1や2と比べて、良い意味でも悪い意味でも普通のSF映画になったなあという印象。それほど癖のあるつくりにもなっていないかわり、特に面白いわけでもない。ストーリーもあいまいなままで作り始められたらしく、フィンチャー作品の割には、確かに大して新味がない。どんでん返しというほどのこともない。 でも、エイリアンのもともとの造形が秀逸すぎるので、本作の犬型エイリアンもなかなか楽しめた。通路を天井も床もなく走って追いかけてくるのは、なかなか怖くて手に汗握った。話の規模が小さくなってしまっているし、1や2の完成度を求めるマニアの人には物足りないかもしれないが、普通のSFホラーと思って観れば、悪くない作品だと思った。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-10 19:55:08)《改行有》

157.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 前作の内容を忠実に受け継いだ設定だが、前作が「エイリアンの不気味さ」を前面に押し出したつくりになっていたのに対して、本作は「派手なアクション+強い女」というキャメロン節がモロに炸裂しているのが観ていて微笑ましい。 「母子の愛」というメインテーマがしっかり据えてあるから、安定感のあるアクション大作に仕上がっている。最終的にニュートを助けに行くのも、お約束といえばお約束だが、なかなか感動的である。ラストの「母対母」のシーンも壮絶で見応えがある。キャメロン監督の嗜好と「エイリアン」という素材がビシッとはまった気持ちの良い作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2010-10-09 11:36:25)《改行有》

158.  生きるべきか死ぬべきか キビキビとした展開の小気味のよい傑作コメディ。ルビッチという監督のことは知らなかったが、これからもできるだけ観ていきたい監督だ。 一昔前のコメディというと、展開が鈍かったり、パンチが弱かったりといったところが気になるものだが、この作品は十分現代でも通用すると思う。昔の作品なので、もちろん下ネタなどはないが、シチュエーションや絶妙な言葉のキャッチボールによる笑いのレベルはかなり高く、抜群の安定感を感じた。敵方であるナチスに対する風刺も下品にならない程度で心地がよい。誰が相手であれ、相手を貶めすぎるコメディはオシャレではないが、この程度なら笑えるレベルだ。一方で、笑いの中にも、愛やヒューマニズムといったホロリとさせられる要素もあり、コメディの秀作の王道を行っている。 ただし、amazonでも話題になっているが、字幕は今まで観たDVDの中で最低だった。男が女言葉になっていたり、「中尉」が「中佐」になったり「大尉」になったり。それ以外にもたくさん間違いがあるのだろうが、僕の英語力では聞き取れないので悔しい。字幕を信用しないように努力しながら観たが、最終的にはやはり字幕に頼らざるを得ない悲しさである。それにもかかわらずこの作品は面白いから、皮肉にも拙い字幕がこの作品の偉大さを証明しているとも言えるのかどうか。[DVD(字幕)] 8点(2010-10-09 09:27:30)(良:1票) 《改行有》

159.  ゾディアック(2007) 《ネタバレ》 結局、真犯人が逮捕されないことは知っていたが、それでも最後までワクワクしながら観られたのは、監督の手腕とキャストの演技力によるところだと思う。花守湖さんが書かれているように、この映画は事件そのものを見るべきなのではなく、「時の流れ」にこそ意味がある。「ゾディアック事件」に対する皆の心の動き。執念、あきらめ、忘却。それらの対比がこの映画を面白く見せているのだろう。長尺にもかかわらず退屈はしない映画だった。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-26 22:26:03)

160.  エイリアン/ディレクターズ・カット 《ネタバレ》 ど派手なアクションや露骨なこわがらせシーンはないのだが、宇宙船の薄暗い船内が持つ恐怖感が効果的に利用されていて、見ている間中どきどきしていた。船内の大量の配管やスイッチ、噴き出す蒸気等の小道具の使い方も上手。SFもホラーも苦手なのだが、さすが名作といわれるだけあって、この映画は無事最後まで観られた。 逆に終盤にはちょっとエイリアンのことを好きになっていたり。丸くなって救命船に隠れている様は可愛かった。また「2」で会いましょう![DVD(字幕)] 7点(2010-09-25 22:01:23)《改行有》

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