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141.  幸せの教室 《ネタバレ》 とってつけたようなバイク仲間と女のコとその彼氏。主人公を引き立てていくのに都合よくストーリーのガイド役となってもらい、要らなくなったら学校やめさせてそのまんま。なんじゃ、それ。トムもジュリアもなんだかえらく歳を感じるし、この映画のジュリアはほとんど可愛げがない。あの女とキスしてそんなにはしゃぎたくなるか? ラストのスピーチだけ良かった。TVシリーズの『スタートレック』でお馴染みジョー・タケイの教授役と、スピーチ授業のトレッキー話がちょっとウケた。脚本も主演も監督も全部自分でやるほどの何ですかねぇ?[DVD(吹替)] 2点(2013-02-08 22:15:45)

142.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 作られた感動をグイと持ってくることはなく「♪ なんでもないよ~なことが~ 幸せだったと思う~」的なオチをじっくり見せるラストシーンは印象には残りました。特別に気を張らずに、ただ同じ時と空間で過ごすだけでも、深刻な家庭崩壊は避けられるかもしれませんね。けれど、やっぱり全体的にインパクト弱かったかなと思います。妻の浮気相手と対面したのがピークでゆっくり着地していった感じです。『バックマン家の人々』でキアヌが演じた役どころのような、長女のボーイフレンドが「なんか、いい奴じゃん」みたいな印象を残しました。ハワイなんだけど、全体的に薄曇りふうに抑えられた色調や天候はどういう意図を狙ったんでしょう。奥さん役って、冒頭のボートシーンの一瞬以外、健康時の回想シーンも一切なく、徹底して植物状態の演技だけでしたね。彼女の人となりを全く本人の姿で描かない意図はどういう狙いなんでしょう。見終わったあと、そういうことが引っかかってしまう出来でした。[DVD(吹替)] 6点(2013-02-05 23:14:36)

143.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 ウディ・アレンの作品はこれまで『カメレオン・マン』と『カイロの紫のバラ』しか観たことがありません。カイロの…にちょっと似た設定にも思えましたが、過去の有名人たちと交流していくストーリーはワクワクしました。僕個人は生きたヘミングウェイとロートレックと交友を深めてみたいです。同じ時を生きても場所が違えば出会わないことを思うと、人と人との出会いというのは奇跡的なものだなと思いますし、この映画のように時代を越えて人と人が交流できたら素敵でしょうね。想像力が豊かであれば、過去に遺された作品を通して作家と会話できるのかもしれません。雨のパリを歩くのが好きな主人公に付き合ってくれる人間が誰も現れないことに、とくに意識していませんでしたが、最後のシーンに「そういうの、けっこう大事だよねー」と、ほろっとしてしまいました。楽しめたし終わり方も好きですが、1回観ればもういいかな…という感じではありました。[DVD(吹替)] 6点(2013-02-04 21:38:53)

144.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 私は良質のSFというのは科学的理屈やディテイルに完璧こだわることではなく、いかに人間や社会というものを描けているかどうかだと感じています。タイムパラドックスもののセオリーがどうたらこうたらと、物語が伝えたい本質とさほど関係ないことにうるさい人たちに、この作品の評価を落とされてしまうのはとても残念な気がします。この作品は2作目までで終わらせとけば良かった『ターミネーター』シリーズの愚かなループと、『マイノリティー・リポート』がうまく描くことのできなかった部分に、強烈な答えと光を提示してくれたと思います。私がこの映画を観て強く感じたことは「世界を良くしたいなら、まずは自分の子供を愛して大切にしっかり育てなさい」ということでした。最後に復習に来るキャラクターでさえ、自分を拾ってくれた悪人に自分の存在価値を認められたいという愛情を欲しているし、すべてのキャラが自分と関わる者との絆を大切に思っているわけですが、その大切にする方向や方法が問われてる映画だったと思います。ひとりひとりが他者への思いやりを持ち、かつ家族が愛し合って健やかに心を育て合うことができれば、社会は未来は良い方向に向かうはずだと、そういう魂を感じる良作でした。子役、上手い子を見つけたなと思います。幼くして持つ重い枷に潰されまいと、同年代に比べてしっかりした判断行動を見せる健気で逞しく孤独を秘めたキャラに合った目をしてました。[映画館(字幕)] 9点(2013-01-22 18:27:10)(良:2票)

145.  アポロ18 《ネタバレ》 設定に興味を持ったのでレンタルしましたが、宇宙グモ(月グモ?)の出現でテンション一気に下がりました。「こんな幼稚な映画に興味を持ってしまった」とゲンナリ。ただの怪物ものだったとは…。もっと国家間の問題や陰謀が絡んだフェイクを期待してしまいました。エイリアンものとしてアポロ絡みのフェイクドキュメントするなら、どうやって生命エネルギーを維持して種を保存してるのか、普段存在しない人間の体に入り込んでどうしようってのか、嘘なりに科学的設定なり考察場面なりないと、SFとしてつまらないです。そんなことどうでもいいっていう宇宙版「パラノーマル・アクティビティー」だったとは…。全編、発見されたフィルムからの編集って「この場面で誰がこのアングルにカメラセットして記録してたんだ」と思ってしまう部分が多すぎました。最近の映画界の未知の生命体のクオリティは幼稚が過ぎます。いい加減イカタコカニクモハチュウルイを離れて、昔見た『アンドロメダ…』みたいに科学少年の心をときめかせるような存在にチャレンジして欲しいものです。[DVD(吹替)] 4点(2012-12-24 03:38:26)

146.  ふたりにクギづけ 《ネタバレ》 結合双生児の人生について深く考えたことがなかったのですが、コメディながら「そうか!」と気づかされることが多々ありました。けっこう微笑ましいシーンや笑えるシーンがあって良かったです。メリルのシーンは意外と少なく、ラストも唐突に再登場ですが、シェールのやな女ぶりの演技がいっぱい見れます。物語のオチとして特別な感じはないですが、結合双生児の生き方というものについて初めて考えるきっかけを与えられた点でとても貴重に感じました。エンドロールが始まっても鑑賞をストップしないで見てもらいたいです。僕はエンドロールに一番感動しました。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-20 03:50:18)

147.  ミッドナイトクロス 《ネタバレ》 ずいぶん昔に観たきり長く観なかったのは、あまりに悲しく切ない終わりだったからです。でも、久々に編集室をグルグル回るカメラワークを見たくなってレンタルしました。『殺しのドレス』のラストの展開を思い出すチープな3流恐怖映画の冒頭は、この時代のパルマらしい始め方。『サイコ』もろパクリのシーンがやって来て、すっかり忘れていた展開に大爆笑してしまいました。このシーンが何度か笑いを引っ張って行きますが、何度も笑わせておいて、最後はグッと切なくさせる。卑怯なほど上手いと思います。バッドエンドの作品でお気に入りというのは、あまりない僕ですが、再鑑賞してみてこの作品の尾の引き方はそれほど悪いものじゃないなと思いました。とても上品です。連続写真と録音テープをシンクロさせていく工程も、ワクワクするショットで、僕はデパルマはやっぱり『キャリー』『殺しのドレス』『ミッドナイト・クロス』の3本が映像作家として最も冴えてピークの時だったと感じます。ラストちょっと油断すると泣きそうで「デパルマってこんな感性の表現できる人だったんだ」と思いました。キャリーのいじめっ子カップルのまた違った演技を楽しむのもよし、殺しのドレスの娼婦と刑事の違う掛け合いを楽しむのもよしです。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-15 21:47:11)

148.  ブレーキ(2012) 《ネタバレ》 「リミット」にすごく似た作品。「リミット」の観終わったあとの気分悪さに比べたら、この作品はそういう気分にさせられずにすみました。ただ、それが映画の質として良いことかといえば、この映画がラストに意図したことを思えば成功しなかったということだと思います。完全にネタバレになりますが、あまりに壮大なドッキリ。「ゲーム」に比べたら、よっぽど納得できるドッキリですけどね。そこに説得力が出るのは犬と飼い主が生きていたシーンがあるからですが、このオチからなかなか終わらずズルズル続く展開は「キャリー」「殺しのドレス」「エイリアン」「トゥルー・ライズ」などでパブロフ的にインプットされているので、もう一つ展開が待っているのがバレバレ。そうなると、当然最後のオチは誰もが考えてしまうところだと思います。そして思った通りになります。しかも、隠し通した秘密のバレ方が偶然を頼りすぎたお粗末さで「うっそ~」です。このために犬と飼い主のお芝居まで準備していたなんて、なんか細かすぎるというか、チャチというか…もっと頭脳戦による情報収集力があるんじゃないかとか、どうせ殺すなら物凄い拷問という野蛮な手も存在するんじゃないかとか、そういうことを考えてしまうので、最後の最後はやはりチャチです。やるとしても、やっぱりそうだったのかと匂わせたところでスマートに終わった方がいい余韻が生まれたような気がします。最後の方になってトム・ベレンジャーを初登場させる演出は良かったと思います。 他の方も仰ってますが、タイマーは意味不明ですね。タイマーの裏に存在するルールが全くない見えてこない(何度も何事もなく0になる)ので、思うほど緊張を高める効果はなかったと思います。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-08 10:48:18)

149.  テイク・シェルター 《ネタバレ》 主人公の役者さんは花がなさすぎる。その彼の成り行きばかりをスローで展開するストーリーは絵的に見応えがなさすぎでした。シェルターに避難したあと、なぜ主人公本人に扉を開けさせることに固執するのか、心理学的な克服を思ってのことでも、なんかイライラ。 セラピーはたとえば「宇宙人が侵略してくる」と現実に真剣に受け止めにくいような話をされた場合に、それを信じてあげることではなく、言っている本人が本気でそう思っていることを否定せず認めてあげることだったような気がする。 なぜ主人公にだけ特異な予知夢(実際は現実になるまで予知夢であるかすら判断しようがないもの)が訪れるのか、そっちの方が大きな問題と思うが、まぁ映画では彼の夢がとうとう現実になることで、その後彼の能力は大きな注目を集めることになるのかもしれない。 けれど、そうなるまでは、普通どんな人だって信じてあげるのは無理。軽はずみに何でも信じてあげてたら、振り回されて大変なことになります。 大事なのは、言っている内容を何でも信じてあげることではなく、そういう意識と戦っているという事実をしっかり受け止めてあげることだと思う。[DVD(吹替)] 2点(2012-12-03 12:33:49)《改行有》

150.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 小説で新人賞獲ろうとかって場合、ラストにどれだけスゴいオチが待っていようとも半分も読む気になれない作品はダメだとか聞いた記憶がありますが、この映画はまさにその部類のものだと自分は思います。壮大な時空を追いながら、ある親子の絆を描こうとする試みなのかなんなのか僕にはわからないけれど、広大な時空を舞台になぜ人類全体の描写ではなくある特定の特異なタイプの親子の絆一つに絞り込むのか、そこにどういう意図なり効果が期待されるのか、作品の半分も付き合う気持ちになれないです。つかみは全然OKじゃないし、その上に半分も見続ける気持ちにさせないなんて、やっぱり上手なストーリーテリングではないと感じてしまいます。壮大な時空にひと組の親子というだけならまだしも、ポルターガイスト現象みたいに椅子が勝手に動いたり、人が宙に浮いたり、さらに意味不明。我慢強くずっと見守ったからといってラストにすごいオチが待ってるわけでもないです。どれだけ有名で認められた映像作家だろうと、自分がどれだけ見る目のない低脳であろうと、この作品に真摯に付き合えない自分でいることに何のマイナスも感じない。この作品を理解できる感性が自分に備わっているとしても、これはかなり観るタイミングを選ぶ作品だと思う。キャッチコピーが気になってレンタルしたのに。。。0点を付けないのは、とくに不快でもないからです。 ただ「分かる人だけ分かってもらえばいい」みたいな姿勢は商業媒体でやっている以上、作家として失格なんではないでしょうか? 「父さんのこと嫌いでした」系なら、これ見るのに時間割くより、いつまでも同じことうだうだ繰り返してる某アニメを見る方がまだ価値がある気がします。【11/28追記】 悩みも心配事もない落ち着き切った平穏な時に再鑑賞。 多分、万物の誕生・成長・進化と神(法則=ルール)の物語。キャッチコピーの「父」とは多分「神」に変換可。宇宙を作り出し、生命を生み出し、人に「我々は一体いつどこからなぜやって来た?」と意識させた時、哲学や宗教や道徳や芸術や科学が生まれ、人は自らのルーツへの意識からあらゆる分野の発展と発見と進化を遂げた。なのに理不尽な不幸はなくならない。そんな神など嫌いでした…けれども…って話だと受け止めました。幸福には当たり前で感謝なく、不幸には強い不満を訴える、その対比は雄弁。涙の出る良作と認識。1点から大幅変更です。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-27 00:48:09)

151.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 一度見ていたのに、覚えてなくて二度レンタルしてしまった。なんか話が作られすぎであり得ない。どんだけ狭い世間で生きている人々なのか…。あまりにも無関係の人々がみんなどこかで関係しすぎ。舞台はどんな田舎だよっ‼[DVD(吹替)] 4点(2012-11-14 18:36:47)

152.  キル・ビル Vol.1(日本版) 低能[DVD(字幕)] 0点(2012-10-04 18:00:54)

153.  デンジャラス・ラン 《ネタバレ》 結構ハラハラはできました。とは言え、そのハラハラは決してストーリー展開によるものではなく、つい今までしゃべっていた人が突然の銃声と血しぶきと共に魂のないものになったり、退屈すぎる日常に置かれていた主人公がいきなり一人で危機回避を迫られる序盤のみのことで、お化け屋敷タイプのもの。もともとこういう類の話は誰を信用すべきか分からないというのが極々当たり前な前提だったりするので、影の敵が見えてきても相当工夫してないと驚きがない。付き合っている彼女とのエピソードにも深い展開はなく、秘密と安全のために生じる隔たりをサラッと描写する程度のレベルで、観る者の感情にあまり響いてこないし、それでいてラストシーンに彼女の存在を持ってきても、イマイチぐっと来るものがない。こんなんなら、彼女のエピソードは割愛してデンゼルと主人公の魂の葛藤をもっと描きこんで、手強い悪に屈しない男と男の友情物語として徹底昇華してくれた方が印象が強くなったのでは? 調べてないけど、デンゼルを濡れタオルで拷問した人は、多分ターミネーター2のT-1000の役者さんでは? シャープで敏捷なヒョウのようなイメージだった彼がまたちょっと違うタイプのイメージでお年を召した姿に、時の流れを物凄く感じてしまいました。デンゼルの死の演技は印象的でした。[映画館(字幕)] 6点(2012-09-16 02:49:13)

154.  白鯨 《ネタバレ》 なぜか何の疑いもなく白黒映画だと思い込んでいたのですが、カラー作品だったのですね。当時のカラー技術の原色寄りの派手な色彩を避けて、トーンを抑えたそうで、その色調は良かったと思います。こういう昔の映画は「白黒」のイメージがあったりするので、パッケージデザインにはもう少し工夫が欲しいなと思いました。作品の出来で感心したのは鯨の映像がハリボテみたいに見えず、予想を遥かに超えて出来が良かったことです。ところどころにはミニチュア感まる出しのカットもありますが、正直『ジョーズ』よりも質が高いと感じました。しかし、物語自体にはほとんど入り込めませんでした。マストがセントエルモの火で突然光りだすに至っては、どっと冷めてしまいました。レイ・ブラッドベリが脚本に加わってますが、この突然にSFじみてみえるシーンはブラッドベリの影響? そしてなにより、グレゴリーペックはハンサムというかスマートというか、いくら顎髭ぼうぼうで顔に傷のメイクをしていても、復讐に燃える海の荒くれ者というイメージには適任ではなかったと思います(『ローマの休日』の彼は気に入ってますが)。それこそ、この役に『ジョーズ』のロバート・ショーだとか『北国の帝王』のリー・マービンみたいな役者が当たったら、もうちょっと映画自体の迫力も増したんじゃないでしょうか。【追記】妻が「食べるんでもなく明かりを灯すのにクジラ殺してたのに、よく日本の捕鯨を責められたもんね」と言ってました。ホントだ。この物語に関してはランプのためでもなく復讐ではないか。ああ、クジラ食べたい。捕鯨にヒステリックな米人に出くわしたら『Moby Dick』で反撃してやろう。多分そんな日は来ないけど。[DVD(吹替)] 3点(2012-08-14 08:05:20)

155.  リアル・スティール 《ネタバレ》 子どもは大変盛り上がって観てました。大人の自分はそれほど楽しめませんでした。なんでそんなに日本びいきみたいな作りにしてるのかも、なんとなくいいカモにされてるみたいで引いてしまった。アトムって名前も「リスペクト」と言われればそれまでだが、なんか気分良くない。モヒカンの兄ちゃんと賭けをする闘技場のシーンはCGアニメ化された鉄腕アトムのシーンとソックリでどんどん複雑な気分に。自分としてはロボットの格闘にあまり関心がわかない。ジャックマンの現役ボクサーシーンがあればと期待したけど無し。ラストは良かったと思います。というのも、オリンピックのとんでもジャッジをいくつか見た後だったので、タイムリーでした。結局、いくら頑張っても大人のきたない事情で物事が裏返っちゃう現実もあるよって、そういう部分を子供だましに葬らなかった運びは予想外で、しかもそれで後味悪くすることはなく「本当はどっちが勝ったか、みんな分かってるよ」といった描写で心を癒してくれる。[DVD(吹替)] 5点(2012-08-12 02:08:25)

156.  宇宙人ポール 《ネタバレ》 『ショーン・オブ・ザ・デッド』をまるで楽しめなかったもので、ハズレを覚悟しての鑑賞でしたが、今作は楽しめました。コメディではあるけど、よく考えてみたら、派手なデザインを加えていないそのまんまのグレイを中心に添えてしっかり作り込まれた映画を見るのは、これが初めてです。ラストはちょっと感動しちゃいまして「こんな『未知との遭遇』が見たかったんだよー」と嬉しくなりました。ラストUFOが去ったあとの、あの何とも言えない間抜け且つ余韻ある間が、何とも言えないセンスを感じます。[DVD(吹替)] 7点(2012-08-10 04:07:20)

157.  いまを生きる 《ネタバレ》 引っぱり上げておいて自殺。辞職。あまりリアルに感じられない机の上の総立ち。で、結局なに・・・?? という気分でした。パッケージ(ポスター)の胴上げ写真も嫌い。机に立ち上がった連中も、日数経てば、黒澤映画『生きる』の役所の人たちみたいに気力ない日常に戻りそうな気がするんですよね。「世の中どうせこんなもんだろ」みたいな、結局あまり生きる力を湧かせてくれる話ではない気がする。だいたい『今を生きる』というタイトルもなんだか嫌だ。アリとキリギリスのキリギリスみたいで。[映画館(字幕)] 4点(2012-06-03 00:28:05)

158.  エルム街の悪夢(1984) 《ネタバレ》 ホラーやスプラッターにそれほど興味がないのですが、これをはじめて観たときはとても新鮮なものを観た驚きがありました。「どうせ夢なんでしょ。夢でどう死ぬわけ」みたいな気分を持って観ていたのですが、シーツから出てきた時の映像は今でも記憶に残っているほどインパクトを感じました。それと、ドバーと部屋を満たしていく大量の血は『シャイニング』を思い出しもしたけれど、そういうことよりも、なんとも奇妙な「美しさ」を感じてしまいました。廊下を引きずった血の道も「きれいだ」と思いました。フレディのツメも。この作品は美術的に引き込まれるものがありました。[ビデオ(字幕)] 6点(2012-06-03 00:02:26)

159.  E.T. 疲れきったスピルバーグが肩の力抜いて作った低予算の小品だと聞いた覚えがあるけど、その通りの、その程度の作品だなと思います。初公開時、僕は大学生で、スピルバーグの作品はかなり好きでしたが、この映画がそんなに騒がれるわけが分かりませんでした。今も分かりません。劇場の大画面で観たとき、クライマックスのシーンで「漕ぐ必要ある?」と思って半分シラケテました。[映画館(字幕)] 4点(2012-06-02 23:43:52)

160.  モンスター(2003) 《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンがこの作品のためにどんだけ頑張ったか、テレビ番組で観てました。彼女はあまり好きになれない女優さんだったのですが、この作品を観て初めて敬意を持ちました。あれほど捨て身になれる役者さんなら、もっといろんな役で活躍させてあげて欲しいです。どの程度事実に即しているか分からないので、純粋に映画のストーリーをそのまま受け止めた上の感想を述べます。短絡的な感じはあるのに、なぜか「バカな女だ」とは感じられず、かわいそうに感じました。最初の殺人は「そりゃ仕方ないよ」と味方する気持ちにもなりました。その一度の境界越えで、人の感覚って少しずつ麻痺しちゃうのかもしれないですね。はじめのうちは殺す相手を選別してた感じがするけど(「激しいのは好きじゃない」「こういうことするの初めてだ」と言った男は多分殺されてないですよね?)、林で撃たれた警察や「孫の顔が見たい」と命乞いした優しい紳士のことはやはり赦されないです。恋人を見送るとき「救いが欲しい」「私は自分が赦せないから」と言う彼女の気持ちが痛々しくてたまりませんでした。彼女は自分がしたことをちゃんと分かっている。でも、それと同時にこういう道しか与えられなかった自分の生い立ちや社会環境への赦しがたい思いにも飲み込まれていて、それが自分の行為を正当化もしている。誰も自分を大切にしてくれず蔑み、そんな中で自己肯定感を持つことなんてなかなか難しいだろうに、その上に自分の犯した罪で自分自身でも自分を嫌う。もはや自分自身だけの世界にさえ安らかな居場所がない。その地獄から救われるため、世界にたった一人でいいから、自分を大事に思ってくれる存在が欲しかった。自殺目前に、一途に純粋に人を愛するチャンスが訪れて、それを維持するためにがむしゃらに頑張れば、自分自身も愛されて、きっと人生が好転すると信じたのに、多大な犠牲を払っても彼女は結局信じた全てに裏切られた。「勝手にほざけよ」で締めくくられるラストのナレーションは、主人公の立場に寄り添っていてかなり好感持ちました。罪なく殺された人がいるので、主人公に対して「お前が死ぬのは当然」と考えることも出来ますが、主人公の悲痛な感情がそういう部分に押しつぶされない力を持って描けていて良かったと思います。生まれに左右されず平等に生活環境や教育が得られる社会はまだまだなんだなぁとあらためて思わされました。[DVD(吹替)] 9点(2012-05-29 21:04:25)(良:2票)

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