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プロフィール
コメント数 202
性別 女性
自己紹介 閲覧&良票を入れて頂いた皆様ありがとうございます(*^-^*)
良票を頂けると励みになります!作品に対する意外なヨミと、読んでいて楽しいレビューを心がけています。楽しんでいただければ幸いです☆

ジャンルを問わず鑑賞していますが、ホラーを観るときは手で目を覆って指の隙間から観ますw

★好きな俳優★
M.ファスベンダー、E.マクレガー、J.ロウ、D.クレイグ、O.ブルーム、ジョナサン・リース=マイヤーズ・・・・・はい、そうです。イギリス俳優好きですw
さらには、ドナルド・サザーランド、S.ブシェミ、M.フリーマン、フランコ・ネロ、B.ウィリス、H.ジャックマン、C.イーストウッド、女性では、ユマ・サーマン、M.ジョヴォビッチ、C.セロン、A.セイフライド・・・などが好きです。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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141.  ハイスクール・ミュージカル2<TVM> 《ネタバレ》 小学生の娘がお気に入りのディズニーチャンネルではハイスクールミュージカルもそうだし、現在だとティーンビーチムービー、新エピソードはもう出なったがシェキラ!とか天才学級アントファームとか、とにもかくにもティーンの男女が歌って踊る作品がテンコモリである。 で、私てきには、年齢的に、若者のそういった底抜けに明るいハイスクールライフとか軽くて耐えられないジャンルで、「ザックエフロン!?顔がよけりゃいいってもんじゃないよ!高校生役?ティーンとか生理的にムリ!」と思っていた。しかししばらく前に「ヘアスプレー」を見て、「歌って踊るザックええやん!」と、いやほんと、食わずもの嫌いはだめだねと、反省して、ていうかすっかりザックのファンになってしまって、数年前には「ちまたでウワサのハイスクールミュージカル、あれだけは一生絶対に見ることはないだろう」と思っていた作品をいそいそと鑑賞した。はっきりいって、ハイスクールのティーンどもが歌って踊るディズニー映画は、物語の中身についてあーだこーだ言う必要はないのではないかと思った。直感で、そう、右脳でもって、本能的に「イイイイィィィ~!!」って、楽しんだもの勝ちだ。(ということは、歌とか踊りに興味がない人はもうすでにアウトということになるが。)    歌、踊り、私てきには100点満点である。しかしほんとに、ディズニーってアニメでも実写でも、どうしてこうも、音楽がすんばらしいの!?今までほとんどのディズニー映画は見てきたけど、ハズレってのがないのだよね。お気に入りの歌の数の多い少ないの差はあれ、「このディズニー映画の音楽は、どれをとってもいいものが1つもなかった」っていうことは皆無だった。ディズニーおそるべし。 思うのだが、ディズニーのミュージカル映画って、1回見たら、あとはもう、歌って踊る場面だけ見たくてそれ以外の場面は飛ばして見るとか、そういう人多いのではないのか?少なくとも自分はそうなのだけど。  そう思えば、ディズニーのミュージカル映画っていうのは、歌って踊るシーンを盛り込んだミュージックビデオが、ストーリーでつながれたものだと言える気がする。つまり、中身とかはどうでもいい、感動とかそういうのもどうでもいい、とにかく見て聴いてココチいいミュージックビデオ集なのだ。  [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-09-06 19:29:24)

142.  インサイド・ヘッド 《ネタバレ》 【1】キャラがシンプルすぎる点について☆ 映画観る前は、ヨロコビやカナシミなどのキャラが、これまでのピクサーみたいにグッズ売れるぞ~みたいな個性がないので大丈夫かと心配した。でも実際見てみたら、あの感情5人衆は、どの人物の脳内にもいて、しかもそれぞれの特徴がオプションでくっつけられているのだ。パパの脳にいる感情たちはヒゲ顏。ママの脳には、メガネ顏。他にも、ピアス顏や、髪染めてる顏とか。なるほど、だからあえて没個性にしてオプションつけやすくしてるのね。極力シンプル化されているわけなのね。(ちなみに、ライリー脳はヨロコビがリーダー格なのに、パパ脳ではイカリがリーダー、ママ脳はカナシミがリーダーやってるのも、ピクサーさん考えましたねw私はあの家族ゲンカの脳内のやりとりで大爆笑しましたwあれだけでレディースデイ1100円払った価値が見えたw)  【2】ヨロコビの成長について☆ライリーが生まれた瞬間はヨロコビ一人しかいないのね。そのあと他の感情たちがやってくる。成長するにつれ感情表現が増えるっていうのが可視化されて面白い。そして、「ヤラレター!」と思ったのは、ヨロコビの成長過程。彼女はライリー脳においてリーダー格で「私がすべてを解決できる!」「私がいればライリーを幸せにできる!てゆか、私一人に任せてくれていい!」って言わんばかりの、ワンマンで鼻につく”自信過剰女”なのである。ネガティブ思考でウザったいカナシミを邪魔もの扱いし排除しようとしたりするなどの、カナシミいじめがひどい、いや~なタイプなのである。ある時には「おいおい、脳内の主人公がこれでいいんかい」と思ったり、ある時には「なにしろ、バックリとした思考と、ひたすら明るいのがヨシとされるアメリカ映画だからこうなるんかいな」なんて思ってた。しかしピクサーはそんな無責任じゃなかったのだ。ヨロコビはいくつかの経験を経て成長する。その最初は、ビンボンがカートみたいなのをゴミ捨て場に落とされて「うぇーん」と泣いている時だ。ヨロコビは「そんなの気にしないいいよ~さ~いこ~!」と明るさマックスで励ますが、ビンボンには効き目がない。しかしカナシミがそっと彼のそばにきて「そうだよね、悲しいね」と声掛けすると、ビンボンはすぐに立ち直る。おお!これぞまさに心理学でいう”傾聴”と”共感”による癒し効果ではないか。人間世界でもいるよね、一度も挫折した事なくて、明るくて、落ち込む相手がいれば背中をばんばん叩いて「飲もっ!歌って、遊んで忘れよ!」とか、全然わかってない感丸出しな人がw でも悲しい思いした人は同じ体験してるからこそ、落ち込んでる人に寄り添い、傾聴と共感によって相手の気持ちを全部吐き出させてクリアにさせられるのね。ヨロコビは「どうやってビンボンを立ち直らせたの!?」と不可思議そうな顔するけど、あそこでカナシミの存在価値は示されていた。 で、その後もすったもんだありで、ヨロコビは「カナシミあってこそ、ライリーは幸せになれるんだ」と気づく。かくして、思い出ボールは、それまでは感情ごとに5色のボールだったのが、”うれし泣き”なんかがあると、金色と青のミックスカラーのボールとか、他にも緑と赤のミックスとか、色(=感情)が複雑化するのね。そうか、人間は成長すると幼児期みたいに分りやすい感情表現じゃなくなるのって、こういう5つの感情がミックスされていくからなんだね。恋人がずっと連絡くれなくてしばらくしたら謝ってきて抱きしめてきたときなんて、5色全部混ぜのボールだろうしねw ピクサーの人達、ほんと想像力豊かだわ・・・【3】ビンボンの最後について☆ はい、泣きました。号泣。あれね、たとえ彼が助かったとしても、消えゆく手が治ったとしても、ライリーが大人になればいずれは忘れ去られてしまう自分をわかっていたのね。彼はピーターパンみたいなもの。子供の脳にしか生きていけないの。遅かれ早かれいずれは消えゆく存在。そうやって死期を察して、どうせ死ぬなら人のために命捧げましょう的な展開、もう、泣かずにはいれません。(なので、善玉キャラは全員生還ってのがお決まりのディズニー映画において珍しく復活しないキャラです)そういえば・・・ビンボンの泣きの場面は「グラントリノ」のクリントに泣けた時と同じツボだ。   ピクサー何周年かの記念作品だそうですが、地味に素晴らしい作品です。ピクサーは金あるから、あえていつもの手堅い子供ウケ路線でいかず、何周年かの記念だからこそ、こういう笑えて泣ける哲学映画をドロップしたんじゃないかな。   【短編について】ディズニー映画お約束の、本編前の短編作品。今回は太平洋を舞台にした恋する活火山の物語。こちらも10点!これ、数年前に76歳の高木ブーが26歳差の女性と結婚したニュースを映像化したんじゃないかと推測。[映画館(吹替)] 10点(2015-08-21 18:23:25)

143.  プリズナーズ 《ネタバレ》 ポールダノは、誘拐されちゃうわ、誘拐犯を疑われて監禁暴行されてボコボコの風船フェイスにされちゃうわ(イケメンが台無しwしかも最後らへんはもはや暗闇のなかで目だけしか映ってないし)、無事保護されて家族のもとに帰ったはいいがPTSDで知能が未発達だわ、ポールダノをイジめたおすドS映画。      やたらと神の言葉が登場しますが、神なんぞいないわけで、どんなに祈っても、助かるときはたすかるし、助かんないときは助からないわけで、「神への挑戦」といって誘拐をくりかえしてきたバアサンも、「神さま娘をお守りください」と穴で祈り続けていたヒューも、どっちも救いがたい、神という妄想にとわわれたプリズナーだなと、皮肉屋な私は結論づけました。  それはそうとして「オチがだいたい読めた」って誰一人言わせまいっていう作者の意地が激しすぎて”迷路”、”ヘビ”、”頭部を砕かれて埋葬されてるマネキン”、”ハエまみれのブタの頭”、”血だらけの幼児の服”、”家の外に落ちていた靴下”、”ミイラ化した何かの死体”・・・・など、すべて【目くらまし】のために散りばめられた演出項目が、えらく頭を使わせる映画でした。 もうね、いっそ、迷路の謎だけで1本映画作れちゃうんじゃねぇのってくらい意味深だったので、「ハイハイ、それね、昔さらった子供のPTSDってことだけです。ね?うまくだまされたでしょ?」ってもし作者に説明されても、「ムダに考えさせやがってコノオ!」ってはったおしたくなるような。 こういう目くらましは、オチがバレない程度の最小限度の数に絞るべきですね。 面白くなくて寝ちゃう映画ってのはありますが、この映画は面白いのに、あまりに頭を使わせる映画で見てて途中でヘトヘトになっちゃって、面白いのに寝てしまい、途中でハっとなってコーヒーをすすりつつ最後まで見たという、なんとも不思議な映画でしたw [DVD(字幕)] 6点(2015-07-06 19:08:12)

144.  マレフィセント 《ネタバレ》 製作総指揮がアンジェリーナ・ジョリーということで 自分が産んだ子ではない子もわが子のように育てているアンジーとして 「自分の子じゃなくても母性は生まれるし真実の愛を与えることができるのよ」 という主張をサブリミナル信号で送ってきている作品。(多分) ステファンがマレのことを刺し殺そうとしたけど、できなくてトドメをさせなかったことで、アンジーは闇に落ちた。 一方マレもステファンを最後は塔の上まで追い詰めたもののトドメをさせなかったことで、ステファンは塔から落ちた。 つまり、お互いに、殺すところまではできなかったことで、”お互いに落ちました”というオチもうまい。   お姫様を助けるのは王子ではなくそれ以外の女性…という設定は「アナ雪」と同じなわけだが、 女が男化し、”男頼りのハッピーエンドなんて時代じゃねぇ”という世相を受けて、おそらく今後のディズニー映画では男女の恋愛モノを扱った場合でも最後に女を助けるのは女というスタイルが定番化するのだろうか? それはさておき、この映画を見て「マレフィセントを見る目が変わった」と思う人も少なくないと思うが、 英国俳優が演じたカラス坊がワイルドでステキすぎて、カラスを見る目が変わったのは私だけだろうか。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-06 09:08:14)(良:2票) 《改行有》

145.  A.I. 《ネタバレ》 マイ号泣映画10選に入る最高傑作。 相当昔見たが、当時「イマイチ」と思った記憶があり、デイヴィッドが海底で観覧車で封印された所で「なんて暗くて重くて寂しい展開なんだ・・・」と、絶望感を抱きつつ見るのをやめていた。 (そしてあの暗くて救いようのない場面から想像して、バッドエンドだと思い込んでいた)唯一、ジュードのロボぶりがイケてた事だけは好印象だったのだけど。 あれから十数年。何も期待もせず「まぁジュードロボをまた楽しむつもりで」と見始めたところ…あれ?なんで?面白すぎる! 多分私、昔見た時には母性が不足ぎみだったのだ。でも母となり可愛い息子がいる今の自分が見ると、母の気持ちもデイヴィッドの気持ちも全て分り感情移入できるではないか。 デイヴィッドを愛している母の葛藤(デイヴィッドをイジメる実息子だが実息子だから大事にしないといけない。返品すべきだと言って譲らない夫も拒めない)も痛いほどわかる。 故障したデイヴィッドを修理中、立ち会った母が彼の手を心配そうな顏で握っていたが、一瞬手を離してその場を離れ、セリフなしで何ともいえない表情をする。 以前見たとき私は「機械部分丸見えな息子のボディを目の当たりにして、やっぱりなんだかんだ言ってもメカの息子だとリアルに感じて気分が悪くなったか」と思っていた。 でもあれは「メカなのに、ナゼこんなにも心配で傍にいてあげたいと私は思うの?私はメカ息子を心から愛してしまっているの!?」と、自分の中にあるメカ息子への愛に自分自身でも戸惑っている、そんな場面なのだと今ならわかる。 (再び戻りメカ息子の手をギュっと握る様子が縦モザイクのガラスを通して写っている印象的な場面を見逃すな!そして、その手を嫉妬の目で見つめるマーティンの表情も。) 肝心のストーリーだが、ハーレイ君のあどけないブルーアイズのせいで感情移入しまくり、海底に沈む遊園地でブルーフェアリーとご対面したあたりから涙が止まらない。 宇宙人が”複製するには体の一部が必要”という所で、デイヴィッドの傍にいたテディがあの髪の毛を出す場面でも号泣。 一日限りの母親復活でナレーターが「母は、夫もマーティンもいない中でとてもリラックスしてデイヴィッドといた」と話したときも号泣(やっぱり、夫やマーティンの手前、メカ息子と親密にはできなかったのだねと)。 そして母がデイヴィッドを抱きながら「ずっと愛していたのよ」と、2000年前には言えなかったことを、当時も愛していた(でも夫やマーティンの手前、素直に言えなかった)ことを伝えた所でまた号泣。 なんと、ハッピーエンドだったとは! (ちなみに、母によるメカ息子への愛の告白は「I do love you.I have always loved you.」となっていますが、ここ、I love you (大好きよ)じゃなくI do love you (めちゃめちゃ大好きよ)と、高校時代の英文法の時間に習った”強調のdo”が挿入されてるのがミソです。 で、続くI have always loved youは、昔まだ同居してたときに夫や息子の手前言えなかったけど心の中ではあの時からずっと愛していて今もそうなのだよ、という現在完了形を使った愛情深いセリフであることもミソです。 (しかもデイヴィッドを抱き寄せて頬をくっつけ、耳元で囁く…ずっと心に秘めてきたことを打ち明けるように) ついでにですが、DVDではメカ息子の一夜限りの復活を果たした母への最初の一声が「I found you」で、そのとき字幕では「やっと見つけた」ってなってましたけど、あれは訳ミス。 まだ同居してたとき母親が彼をクローゼットに閉じ込めたあとに罪悪感にかられて開けたときに息子に言った、かくれんぼに見せかけたセリフ「I found you(みーつけた)」の伏線の回収場面なんですね。そこ大事ですね。 ストーリーのテーマは、いたってシンプルな「愛」。それを近未来の、さらにはその後の2000年後で人類は滅亡し宇宙人が来ちゃう時代なんて相当ブっとんだ時空のシチュエーションでも、観るものにとって違和感なく入れる世界観として描ききっている。 2000年先まで描くのは冗長とか、そういう意見も多いが、いやいや、先ほどの母親復活で親子の愛情を確かめ合う号泣場面でもあるし、2000年後こそメリルストリープ様が声を演じるブルーフェアリーや、ベンキングスレー殿下が声を演じる宇宙人スペシャリストの声を聴く価値もある部分ですよ。 ちなみにジュードロウの”首を横に一回カックンしたらミュージックスタート!”は多分、マイケルジャクソンへのオマージュ。[DVD(字幕)] 10点(2015-06-24 11:27:52)(良:4票) 《改行有》

146.  ヘアスプレー(2007) 《ネタバレ》 この映画では「コニー・コリンズショー」は最後、黒人と白人が一緒に踊り白人至上主義のヴェルマはクビになって追放!メデタシメデタシ!なエンド。 でもこのショーのモデルになっていた実在の60年代の番組「バディ・ディーンショー」(映画同様2時間ワクで週6日放送されていた大人気番組)では司会者が黒人に対する差別化廃止を訴えたとたん番組が打ち切られたという真逆のバッドエンドだったのだ。 2枚組DVDの特典disc2をぜひ見てほしいのだが、オリジナル版を作ったジョンウォーターズが、その司会者を中心とした出演者(当時は高校生。今はおじいちゃん&おばあちゃん)の同窓会(そんなものがあったとは)で、その番組の不幸な顛末を聞いてこの作品のストーリーを思いついたそうな。 なるほど、それを思えば、社会的マイノリティを描かせたらピカイチのジョンが「美男美女がウケるティーンの番組でもし、チビデブが支持されていたら?」「黒人差別を廃止できず強制終了された番組がもし、黒人差別を廃止を受け入れていたら?」・・・といった、マイノリティーのポジティブな”if”を映画の中で現実化させたらさぞかし痛快になる。  ということで生まれたこのステキなストーリーだが、オリジナル版はB級味こってりだったので<知る人ぞ知る>な作品だったところ、後に舞台でミュージカル化されて知名度がアップ、そしてその<多くの人が知る>ミュージカル舞台版を映像化した今作は、ユニークな物語に実力派ベテラン俳優団と若手新人団が見事に融合した傑作だ。 しかも舞台版よりも多くの曲が追加され、躍動的なダンスシーンのオンパレード。それはアダム・シャンクマン監督が以前はダンサーで振付師でもあったことから来るそうで。とにかく痛快で”動的”な作品なのである。 かくして大量のダンス&歌が詰め込まれていたわけだが、私はまだまだ、あと5曲くらい増やしてくれてもまったく飽きないくらい。ゴスペル、ロック、モータウン、R&B、ラテン、ビッグバンドジャズなどなど・・・カラフルなケーキやお惣菜が食べ放題のように次々と目の前に並べられているような気分になる。 ジョントラヴォルタは、ママ役のオファーが来た時「女装した男じゃなくて本当の女に見えるようにメイクして」と条件をつけてOKしたそう。そういえばウォーターズのオリジナル版では、ディヴァインがママ役をやっていて、それはもう「ピンクフラミンゴのドラァグ・クイーンのまんまやないか!マツコデラックスやないか!」という見た目だったのだが(私的にはちょっとそれはカルト臭がして苦手だった)、この作品のジョントラは、オネエではなく、見事に女性になっていた。その身振り手振りやちょっとした表情も見事に女。やっぱり演技力最高ですね。 ザックエフロンのようなディズニーチャンネルあがりのイケメン若造俳優は私が最も苦手とする部類なのだが、この映画のあの額部分にフックがついているみたいなヘアスタイルといい、何かとウィンクしてくるヤサ男っぷりが素晴らしく、この作品を見てザックが好きになって、思わず「ハイスクールミュージカル」をずいぶんブームが去って今さらの時期に見てしまったくらいだった。 ラティファ女王も余裕の貫録。彼女は終盤あたりで「I know where I've been」という黒人差別についてシヴィアに歌い上げるゴスペルを披露するのだけど、他の曲がすべてアップテンポかミディアムな中で唯一スロー、そして他の曲がすべてオチャラケ系であるのに対してマジメ系・・・という点で、よりいっそう見るものはこのナンバーに心がフォーカスされるのではないでしょうか? 美魔女ミシェルもまた余裕の貫録&美しさ。49歳であのミス・ボルチモア時代の思い出シーンはすごいとしかいいようがない。 ウォーケンは動きが少ない分、細い表情の演技がとても素晴らしい。私は、ジョントラママに家を追い出されて店で寝ていたところにトレイシーがやってきて家のカギを彼に見せたとき「おぬし、やるよのう」みたいな表情をする彼が好きですよ。あと、ジョントラママがフリンジドレスで踊ってデカ尻をウォーケンに向けてブルンブルン振った時に「うっぉーうちの嫁タマンネー!」って表情で口に手をやるとことろも。彼のあの、サラリとした顔だからこそできる、絶妙な顔ワザではないかと。 そして私は「良い演技をするので好き」な黒人俳優は何人かいましたが「デートしたい」と思う黒人俳優はいませんでした。が、この映画のシーウィードには、ヤられました。ブラックベリーの味をお試し希望。[DVD(字幕)] 10点(2015-06-16 11:15:02)(良:2票) 《改行有》

147.  サウンド・オブ・ミュージック 《ネタバレ》 小学生の時 「ドレミの歌が出てるんだよね、見ておくかな」 …と、たまたまTVでやっているのを見た。 でも当時、ドレミの歌以外は興味なく、キザっぽいオジサンが「え~でるわぁいす♪」なんて歌ってるのを見てもピンとこず、ましてや後半の政治色の強いあたりになってきたらわけが分からなくなって、”面白くない映画”のグループ入りになっていた。 (といっても小学生なので、映画といってもTVで淀川さんや水野さんがナビゲーターをしていた映画番組で放送された中でのグループ分けだが…笑) あれから30年。 今や、ナチスが絡む映画も大好きで、ミュージカルを含めて映画音楽の作品に寄与するパワーも理解し、また最近は若手俳優より渋い熟男な俳優が好みになってきた私が今、この作品がたまたまTVでやっているのを 「昔つまらないと思ったけど、いちおう有名な映画だし、見ておくかな」 程度の期待値であらためて鑑賞した。 それが何という事でしょう!! 見終わって「こんなにステキだったなんて!今日から”面白い映画”のグループに移動!」となった。 小学生の頃は見るのをやめてしまった後半も、ナチス関連の物語が好きな私には何の抵抗もないどころか、政治色が濃いというほど違和感があるものでなくむしろ「ワケあり一家の夜逃げドラマ」のような軽い仕立てになっていてその違和感もなかった。 まず、冒頭の丘の上に立つマリアにはるか上空から俯瞰でグワーっと迫っていく、あの場面でツカミはOK。当時はドローンなんてのもないわけで、ああいった演出を当時やることには相当勇気と予算が必要だっただろう。 「私のお気に入り」という歌は、どこかで聴いたことのある… そう、JR東海のあの印象的なメロディではないか。(この歌が文字通り私のお気に入りとなった) そして、小学生のときは”キザなオッサンが歌う退屈な歌”だった「エーデルワイス」は、魅力的な熟男(今となってはかなり私好み。うふふ。)が歌うマロヤカなメロディとして私の心をわしづかみ。 (ちなみにこの歌、学校の音楽の授業で日本語で歌った時はシンプルな”お花の歌”だと思いこんでたが、エーデルワイスはオーストリアの象徴であって、反ナチ&オーストリア愛国者の彼が歌う愛国の歌だったのですね) さらに、「さよならの歌」もまた、子供たちならではのユニークな演出コミでチャーミングなナンバーであった。 当初は子供がなぜ7人も!?と思ったが、ようはコーラス編成や、さよならの歌での演出で、最低7人のセットである必要性があったわけだ。 深読みすれば”7人の子とマリアを足して8人=音のオクターブ(8)”を象徴したかったのではないだろうか? 最後に主人公たちにおとずれた危機からの脱出に、シスター達が一役買っていたのは思わずニヤリ。 あまりにも有名で評価の高い映画だが、歌よし・俳優陣よし・ストーリーよしの三拍子がそろって大傑作であることは、やはり間違いない事実だと分かった。[DVD(字幕)] 10点(2015-05-23 17:37:51)(良:2票) 《改行有》

148.  あなたを抱きしめる日まで 「あなたを抱きしめる日まで」なんて、再会場面が描かれるようなカンチガイ邦題でだまされました。原題どおり「フェロミナ」にしとけばよかったものを。「あなたを抱きしめる日まで何なんだよ?」と、その思わせぶりな邦題に対して、シスターヒルデガードの自己正当癖と勘違い信仰とカネ儲け主義と同じくらいイライラしました。本編のなかでマーティンの顔と、行方不明のアンソニーの幼少時代の映像がつながって出てくるので、見るものは「ひょっとしてマーティンがアンソニー?」と勘違いしやすいのでは。この邦題はひょっとしてよりその勘違いを促進させる魂胆だったのか。いずれにしても私はヒルデガードがほんとむかつくので(実在人物だし)、謝罪もせず、フェロミナに罵倒もされず、人権団体に訴えられることもないですんじゃってることに、ほんと、後味の悪いエンティングでした。”許される者の苦悩”なんて、あの、ねっからの神の名のもとでの自己正当化で100%凝り固まってるヒルデガードは、良心のカケラもないので、「許されて良かったーホッ」と思ってるとしか思えない。罪悪感がないものは、許されることの苦悩なんてないんです。そして彼女を許しちゃったフェロミナは、あれだけ修道院でイヤな目にあわされても神様を信じて、そしてヒルデガードを許しちゃうなんて、よっぽど修道院時代に、キチガイシスターどもに、「あなたは悪い人間だ。いのればすくわれるぞ」と、マインドコントロールされ洗脳されたんだろうなと、感じてしまう。最後でヒルデガードが悪魔にでも乗り移られたあげくに、稲津に打たれて爆死すればスッキリ見終えられたんですが。マーティンが「神はなぜ性欲を与えておいて、それを拒ませるテストをする?まるでひまつぶしゲームを楽しむみたいに」と言っていたが、そのセリフが一番共感できる。実際、神は人間を作っておいて、堕落したからって、人間作った自分の責任も感じず、反省して人間を正しい道に導くんじゃなくって、洪水起こして全員殺してキレイサッパリ、初期化!とかするような存在なので、神への信仰なんてくそくらえっていうマーティンだけがこの映画の救いだ。それにしても、アンソニー。家族にはアイルランドのことも実母の話もしなかったのに、ケルティックハープのバッジをつけ、最後は生まれた土地に埋めてもらいたがったなんて、ずーーっとフェロミナへの思いは抱き続けていたのですね。実話なだけに、なんてかわいそうだと思います。どの時代も犠牲になるのは子供ですね。(親がフェロミナを修道院に捨てたという意味で、フェロミナも同様に)[DVD(字幕)] 2点(2015-05-23 13:43:05)

149.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 星が地球に衝突する危機を描いた作品では、エンタメ好きなら「アルマゲドン」、人間ドラマ好きなら「ディープ・インパクト」と、好みが分かれるといわれる。 でもそんなに「ディープ・インパクト」の人間模様は面白いか? これでもかというほど詰め込んだ色んな家族のどのケースも、よくあるパターンの内容で、そしてつまらない。 安い素材をつめこんだ幕の内弁当だ。 初老パパが若い女と再婚したからパパを嫌悪し初老ママの味方についているが最後はパパと仲直りするという、ありがちな展開になるティアレオーニ。 親子の仲直りはアルマゲでも描かれたが、ディープでは”突然パパが小さいときに撮影した娘を抱く自分の写真を2枚ほど見せたらあら不思議!それだけで仲直り成功!”という全く説得力も現実性もないくだらない仲直りシーン。 また彼女は女性キャスターとして上を目指してるが芽が出なくてお悩み中というキャリアドラマにありがちな設定だ。 既に別の作品で1本仕立てで作られた内容をこの映画でダイジェスト版に編集してぶっこんだ程度。 イライジャも判断力ない中学女子に「結婚すればキミの両親もシェルター入れるから!」と策略結婚し結局両親はシェルターに行けず死んだけど、どさくさまぎれに結婚できて生き延びれてラッキー!なんてオチが人間ドラマ? シェルターに入って生き延びれる“勝ち組”の大統領が、ラストシーンで「ショーマストゴーオン!」(とは言ってないが)なんて言っても「いい御身分ですね」としか思えない。 私はヒューマン映画も好きだし涙腺は弱い(ホロコースト映画の”家族生き別れ”ではよく泣く)が、ディープインパクトの人間模様は安っぽすぎて感情移入も涙もない。 彗星破壊では1年もかけ練った計画も、いざ実行したら「あらー!まっぷたつになっただけ!」ってどんんだけ頭悪い計画者なんだ。 その後は「万事休す!」って皆いったん休憩モード入っちゃうし。 ロバートは「この船には面白い本積んでないのなー」って言うし。 意味不明。完全な駄作です。[DVD(字幕)] 0点(2015-04-02 08:59:43)(良:1票) 《改行有》

150.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 女装癖のあるバッファロービル、最後にやった化粧は銃殺によって血の赤に染まったリップメイクでした。という小気味なオチ。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-01 18:54:52)

151.  ダイバージェント 《ネタバレ》 この作品には「高潔」がいるのに「博学」の暴走を批判するという描写はなく、「平和」がいるのに「博学」と「無欲」の争いを憂えるという描写もない。 5種類のケーキを買ってきたのに、3個だけ食べて2個冷蔵庫にしまったまま腐らせたというのと同じくらい、素材の料理方法がヘタくそです。 そして一番アウトだったのが、前半にたっぷり時間をさいて描く「勇敢」のスポ根ドラマ。 同期生との友情、ステキな先輩との淡い恋、厳しい訓練、鬼教官、ライバルのイジメ・・・。 そこのところは、まったくスキなく完璧に描ききっています。(スポ根に興味のない私なので、だるさが尋常ではありません。) そしてようやくスポ根攻めが終わったとホっとしたのも束の間、後半ではノンストップ”ツッコミ場面攻め”が襲ってきます。 まるでバレー部の鬼コーチが部員である私にレシーブ練習で”ツッコミ場面”という名のボールを次々容赦なく叩きつけてくるように。 そう、結局この映画は”退屈”なトレーニングを途中で投げ出さない忍耐力を鍛え抜いてくれる、ガチのスポ根映画だったのです。たぶんな。[DVD(字幕)] 1点(2015-03-25 11:08:11)(笑:1票) 《改行有》

152.  トランス(2013) 《ネタバレ》 本編の95%までは、見ていて「現実と催眠世界、どっちがどっちなんだ」感でいっぱいで、こういうのって、こみいっていてイヤ、という気持ちだけでした。でも残り5%のところ(絵画が盗まれた経緯)から一転、ぐいーっと引き込まれましたよ。                   ワルのリーダーだったカッセルが一変、恋に悩めるイイ男になってるしw 特ににラストシーンの”私のことを含めてすべてを忘れたいならトランスのアイコンを押せばいい。さぁどうする?” という女催眠療法士のメッセージに「おす・・・・か、いや、おさないでおくか・・・いやでもなー・・・うーーん・・・さぁどうしたもんか?」と、手のひらを開いて上に向け「まったく困ったね」のポーズをするカッセルは実に印象的で、私のなかにある印象的なラストシーンのトップ10に入りそうな予感がしますよ。 95%までは2点で、のこり5%でイッキに7点にはねあがりました。ただ、女催眠療法士が、カッセルもカマヴォイもイレをあげてしまうほどの魔性の女か?っていう感じだったので、そこで1点減点で6点になりました。女療法士が白人美人だったらよかったのになです。私の好み、イメージとしては、ひと昔前のユマサーマンとかスカーレットヨハンソンみたいな知的謎の美女系が適役。 褐色女優が白人男優の恋愛対象として登場していいのはホラーとアクション映画だけだというのが、私の偏見ですよ。それ以外のジャンルで褐色女優に白人男優がホれるという設定は違和感しかないです。[DVD(字幕)] 6点(2015-03-22 09:33:39)《改行有》

153.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 オリジナルより好きですよ。「死霊のはらわた、オリジナルがいい?リメイクがいい?」というのは永遠に意見が分かれ続けるテーマですね。 オリジナルのほうが疾走感あるという意見も多いわけですが、私からすれば、”森に、窓の外に、ケムリもくもく・・・月に白いモヤがモコモコ・・・”って、こっちがモヤモヤしてきてしまう場面ばっかりで、もうだるいのなんのって、1,5倍速でなんとか見れたという感じでした。 対してリメイク版は、1,5倍だと早すぎて画面見づらいと思うくらい各場面の緊張感や疾走感はすごかったです。いろいろなホラー映画の要素をミックスしている感はあるものの、スタイリッシュにまとめあげているので、有能なDJがヒット曲をノンストップリミックスしたCDのような感じで、けして否定的には感じません。 薬物治療で森にこもるという設定も、薬物依存の子が最初に悪魔にとりつかれても、仲間達は「禁断症状だから仕方ない」と、深刻に受け止めず放置して状況を悪化させるというナチュラルな展開にするうえで、なかなか上手い設定で。  本の呪文を紙でこすって浮き上がらせつつ、わざわざ声に出して唱えちゃう彼はIQがかなり低いわけすが、いやいやそれをいうならオリジナル版でテープレコーダーに呪文を録音した人も「これから呪文を読むがこれをこのまま再生すればヤバイことが起きるので避けたい場合はここでストップしてください。では読みます・・・ウンタラカンタラー」と録音すればいいのに、再生する人のことも考えずいきなり呪文朗読突入~!!!ってのも相当IQ低いですよ。 (それはもう、みんなのシネマレビューで、ネタバレマークがないのに、ネタバレ感想文読まされたくらいの痛手ですよ。) ホラーに笑いも求めるひとはオリジナル、シビアなゴア表現のみを求めるひとはリメイクをお勧めします。まぁ、いうほど私、オリジナルで笑った覚えはないんですけどネ。(オリジナルの”煙”場面の多さに、あきれ笑いはしたけど)[DVD(字幕)] 9点(2015-03-18 13:10:11)(良:2票) 《改行有》

154.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 黒人差別の映画だが、実話ゆえに、タンタンと奴隷制度の酷さを描くのみ。だったら黒人差別の歴史ドキュメンタリー映像でいいじゃんってなる。 最後にブラピと偶然会ったおかげで彼が仲介してくれて身分が証明されて助かりましたチャンチャン・・・じゃ、なんだそれって拍子ぬけなオチ。 ”そんなはずじゃ”という主人公が、そんなじゃずじゃない状況に置かれた時、自力でなんとかそこから脱出するというストーリーこそ、ワクワクや応援したくなる気持ちがわき起こる。「ショーシャンクの空に」や「逃亡者」の主人公に対して感じたような「大丈夫だ、がんばれ、あきらめるな!」っていう気分がわき起こる。鯉の滝登りのように運命に逆らって戦う男でないと盛り上がらないんだ。でもソロモンは、仕打ちをうけないようにおとなしくしてると思ったら、けっこうご主人さまに逆らったり上司に体でアタックしたり、その中途半端な”戦う男”っぷりが、振りきれてなくて消化不良だ。 戦うならとことん戦え! さらに、最後に家族と12年ぶりに再会する場面。妻とこども2人(すでに20歳超え)・・・と、図体のでかい男と彼に抱かれた赤ちゃん・・・。まさか、妻の再婚相手と赤ちゃん?おお、これは「キャストアウェイ」的な、「ひまわり」的な、時間と運命のいたずらで引き裂かれた男女の展開か!・・・と思ったら、なんてことはない、娘の夫と主人公にとっての孫でした。最後の最後までドラマがないのね。  実話だから仕方ないってのはあるけど、フィクションならサブキャラのその後もしっかり描かれるのに、あれだけ結構重要な役どころにあったルピタニョンゴも最後にそそくさと農場を去るソロモンを見送ったあとどうなったか不明だし。 さらに言えば主人公が”自由黒人”ってところもいま一つ。戻る場所があるからいいよねって思えてしまう。アカデミー2部門受賞したけど、うーん、これは白人たちの罪滅ぼしじゃないかと思う。人権団体も「黒人ノミニー少ねーぞ」ってうるさいみたいだし。「ヘルプ」「ハッシュパピー」「それでも夜は明ける」「セルマ」って、4年連続で黒人映画が作品賞ノミニーになってるのも、作品賞ノミネートの”黒人映画を1枠”が形骸化してきてる気が。。。。[CS・衛星(字幕)] 1点(2015-03-11 18:07:34)

155.  ミザリー 《ネタバレ》 ブタみたいな姿のキャシーベイツが、豚をペットにしてるわ、ベッドで豚のぬいぐるみ抱っこしてるわ、最後は豚の置物で頭をぶんなぐられて死ぬわ、豚とのシンクロが目を引く秀作。豚の泣き真似をしてブヒブヒっていうキャシーベイツは名場面です。[DVD(字幕)] 9点(2015-03-09 20:25:04)(良:1票)

156.  ペイチェック 消された記憶 《ネタバレ》 ベン・アフレックは、記憶が消されたものの、記憶を消したあげくペンも殺そうとしていたワルがいる企業へ乗り込み、自分が開発したマシーンの前でつぶやく・・・                                          「これ・・・おれが作ったのか・・・?」   そして、自分の未来を見ようと、おもむろにマシンの前に立つと、サクサクとボタン操作・・・            って、操作方法の記憶はばっちり残ってるんかーい!!w あの占いマシーン、占うために、半球の透明の玉に両手を乗せるんですが、その球の内側からのショットで球の中で動く青い光が、その手のひらの生命線とか感情線とかをなぞって、ピカーンって反応してるんです。                                     最新のマシーンが、手相占い仕様なんかーい!!!!www                                    (まぁその伏線として、前半でこのマシンの開発話を受けるかどうかを決めかねているベンのいた部屋に、手相占いの手の置物があるので、手相つながりでちゃんと伏線拾ってるなとは思えるんですが・・・未来の地球の終りまで見通せるマシンが、手相仕様かーい!って、そこはすごい、ビックリしたw) 矛盾点やつっこみどころのない映画も良い作品といえますが、むりやり感があるのに、勢いで楽しませられる映画っていうのも、よい映画の性格なのかもしれません。何よりも、大好きなユマ・サーマン登場で、最初から最後までひきつけられました。[DVD(吹替)] 5点(2015-02-25 12:53:31)《改行有》

157.  サイコ3/怨霊の囁き 《ネタバレ》 オチの部分で、ノーマンがハク製の母の首を包丁でアチョーってブった切って、その後警察の車に乗り込むとき「これで私は自由になれました」なんて言ってたのに、車の中で彼がふところにしまった母の手をそっととりだしてナデナデして ニヤ~~っと笑う場面を見たときは                                     「ふふふ・・・このネタであともう一回は続編で引っ張ってやる・・・」                                               って言ってるようにしか見えませんでしたw [DVD(字幕)] 4点(2015-02-24 17:26:51)《改行有》

158.  ディアトロフ・インシデント 《ネタバレ》 ホラーに登場するモンスターというのはいろいろな設定がされるものだが、今回は若者2人が「テレポーテーション」の入り口から飛び込んだら、変異しちゃった(しかもタイムワープまで)モンスターっていうところが、奇想天外ですばらしい。 しかも、さりげなくループもの。ファウンドフッテージの顔したループもの。ファウンドフッテージ系は2ケタは見たがこの組み合わせはなかなかなものだ! ストーリーの最初の方で、若者たちの一人の男がヒロインに「首の羽根のタトゥーいかしてるね」と言うが、ラストで釣り針につるされたモンスターがくるくると首がまわると首に羽根のタトゥーが!なんてステキなラストシーン! このヒロインの過去の自分は何度もこの暗い扉の向こうに行ってモンスターになって・・・を繰り返してる。だから、このヒロインは「扉を開けたら・・・真っ暗・・ていう夢を何度も小さい時から見たの」って話すのは、つまり、過去の自分がモンスター化したことによる、脳内の潜在的な部分にすりこみがあって、無意識による投影が起きて、ゆえに夢で何度も出てくるみたいなものだったのだ。 その夢に出てくる潜在意識に突き動かされて、仲間が「ここは磁場がおかしい、引き返そう」って言っても「引き返したくない」し、シェルターの前にきて「なぜか引きつけられるの、わからないけど、本当のことを知りたいの」と、とにかく、この怪しげな場所に執着しているセリフをあれこれ出して、がんとして調査を続けようとしたのも、ようは”過去の私が呼んでいる・・・”っていう、ちょっと鳥肌もののループ作品だったからなのだ。普通なら引き返すところで引き返さず記録したがる理由、めっちゃ説得力あるではないか。 過去の自分がモンスター化したものに、自分が襲われてる(実際のところ、ワープのある洞窟のほうへ追い立てられて「さぁ、あなたも確認して」ってやってるわけですが)って思うと、他の、ただ単にモンスターが単細胞的に「ガーーー!」って襲ってくるのより、ふか~いと思う。[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-02-24 17:11:21)《改行有》

159.  ワールド・ウォー Z この映画はブラピが制作陣に加わっているということで、おそらくブラピは自分の家族を描きたかったとみた。   すなわち、アンジー含む子供たちは確実な安全圏におき「オラは何があってもアンジーと子供たちを守る男!ダ」という思いを映画で伝えたかったのだろう。  そして、なぜか途中で一家に合流して妻&子供と共にいるようになった血もつながってない行きずりのインド系少年。彼はきっと後で何か重要なキーマンになるに違いないとみていたが結局最後まで”途中で一緒になって家族の一員になった”異国籍少年だけで終わった。 ということはつまりアンジーとブラピが養っている異国籍の子供たちの象徴としてこの子が配役され、この子を置くことで「異国籍の、血の繋がってない子だって、家族として扱うのダ!」という思いを映画で伝えたかったのだろう。    では、群れをなして高速足でしつこく追いかけてくるゾンビは一体何の象徴だろうか?  たぶん、パパラッチw[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-30 13:45:14)《改行有》

160.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 この映画は、アーサー&おじいサンタVSアーサーの兄&父という構図になっている。    次期サンタとしてプレゼント配布作戦持に最新移動飛行機の司令官をしているアーサーの兄と、現サンタであるアーサーの父の両方は「世界中の何億の子供の、たった一人のプレゼントを届け忘れた事は大した問題じゃない」というサンタ族らしからぬ不誠実さを持つ者として描かれる。(この兄と父の不誠実さは、最新型移動飛行機や最新機器を駆使したプレゼント配布作戦で描かれたように”現代社会において、便利さと引き換えに失った心”の象徴でもあるのだが)   対して、主役の次男坊アーサーと今は引退したおじいサンタ(アーサーの祖父)は「一人の子を失望させてはならぬ!」という兄・父と対照的な”心”を持ったものとして描かれている。  最新機器を使えば配布忘れのプレゼントもすぐ届けられる兄&父二人の助けを得られない為、旧式のトナカイ&カンで届けようとする二人。   この構図をしっかり軸としてもっている説得力ある作品なので矛盾点や疑問点は浮かばない。 作品にスピード感があり道中で迷ったアフリカや南米でのシチューエションなど、世界一周しているようなワクワク感でエンターテイメント性もたっぷりだ。     ちなみに最後にかかる歌、あれはジャズの「Make someone happy」という歌で、おじいサンタをやった声優が歌ってるそうな!この映画はずっと前に見たが、その時はその曲を知らずスルーしていた。でもつい最近ジェイミーカラム(「グラントリノ」のエンディングを歌った人でその映画をきっかけに好きになった)の最新アルバムにあった「Make someone happy」が印象的で好きになった。で、その歌を好きになった後にまたこの映画を見たら、エンディング曲で「あれ?アレンジが全然違うから気付かなかったけど、これ、あの曲では?!」と一人で盛り上がってしまった。  それが分かると、まさにその曲は歌詞の内容からしてこの映画のエンディングとしてぴったりの選曲だと感じる→「♪Make someone happy.Make just one someone happy.And you will be happy too. (誰か一人でも幸せにしてみて。そしたらあなたも幸せになるから」   ちなみにこの曲、スティービーワンダーや最近レディガガと一緒にジャズアルバムを出したトニーベネットもカバーした名曲。この曲で、本編の後の余韻も楽しんでみて。[CS・衛星(吹替)] 10点(2014-11-30 13:05:15)《改行有》

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