みんなのシネマレビュー
アルメイダさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425

161.  マラソン マン 《ネタバレ》 ローレンス・オリビエが「ブラジルから来た少年」でユダヤ人博士をやってて、 この作品ではナチの医師をやってるとわかれば見るしかないでしょう。 うまい・・うますぎる。 主役からしてダスティン・ホフマンだし・・兄き役がJAWSのロイ・シャイダー。 このシャイダーの役は結構いいです。 何も考えず頭を使いまくってください。 「ゴッドファーザー」のような殺戮シーンもあり、 最初の東洋系の男はなかなか不気味だった。 マフィアやスパイものが好きな人は楽しめると思う。 当時かなり話題になったらしい拷問シーンはホラーより怖いかも。 最初は見世物みたいな感覚でこちらも見てたのにエスカレートしてくると、 精神的に来ますねこれは~!歯医者に行かない人増えたりして・・ 歯医者=電気ドリル=宝石商 NYを散策してからビジネスに行く歯医者の行動は普通で、 街に溶け込んでこっけいであり不気味です。 さてここで冒頭と同じような場面になるところがうまいんですねぇ。 あの武器はスパイダーマンに使われてたみたいなかっこよさがある(爆) こんなに悪いやつなのに尊厳さえ抱かせるこの歯医者とは・・? そこらにいそうな医者か学校の先生か銀行員みたいだから怖い。 ラストの水道処理場(?)のようなところでのシーンなんかは、 歯をいたぶられたホフマンの報復みたいなもんですが、 あの終わり方は本当は違うらしいです。 でもああなったのはホフマン自身が監督に変更を頼んでのもの。 あれでよかったと思いますしあれしかないと思いました。 勧善懲悪だけが映画ではないしそれがハリウッド的なステレオタイプでも、 結果的にはいい子ちゃんになっても私はこれでいいと・・ 「ブラジルから来た少年」も同じようなラストですが、 全て悪いものを撲滅しなければならないとは思わないのです。 目には目を歯には歯を(爆)を続けていけば戦争は終わりません。 [DVD(字幕)] 7点(2005-09-01 11:35:00)《改行有》

162.  鳥(1963) 《ネタバレ》  恋愛モノとしてみればちょっと理解できないその時代背景があります。 いわゆる上流社会の女性なのですが・・この設定は苦手だなぁ。 でもつがいの鳥を籠に入れて男性(弁護士)に届けに行かなければ話しははじまらない。 陸の孤島のような男性の家の家族には父はいません。 気難しい母と男性と都市の離れた妹、そして近所に昔の彼女・・ 人物は限られており母親役のジェシカおばさんが怖くもいい味です。 私は最初この母が息子を溺愛するあまりに鳥を差し向けているんだと思いましたから。 かなり人間ドラマは優秀でして、特に女性が母親は離別で環境がどことなく似ている。 今ではよくあるパニックものには離婚(離別)がつきものというお手本で、 エンディングあたりにはちょっと感情移入してしまいました。 さてこの古き良き作品に目新しいところを探すのはあら探しになってしまいます。 爆発炎上シーンなどは違和感さえ感じるくらいこの時代にしては今風です。 私がこれは・・と思ったシーンは静と動のシーンです。 ほとんどの方が感心すると思われる(ジャングルジム)のシーンは静です。 そしてエンディングは地雷を踏むような静の恐怖。 動とは、電話ボックス襲撃と屋根裏の襲撃シーン。 でもやはり静の描写のほうがなぜか動かないのに動くであろう恐怖感があります。 「裏窓」でうまいなぁと思いましたが、この作品も予測させるシーンがたくさんあり、 落ち着いて観られる作品を作るんだなぁと感心しました。 さて・・気になるのは「ゾンビ」のエンディングのようなあやふやなオチですが・・ あそこでちょん切られると後のことまで考えて後味が悪い。 これを狙ったんでしょうねたぶん。考えながら納得。 あとカメラワークですがまだあまりたくさん観ていないのですが、 天井を抜いて上から撮る今では当たり前な手法、 同時代の他の映画と比べるとそれがいかにこの監督のものかがわかる。 それと地平線や水平線などとにかく線を真ん中に持ってくる。 どういう効果があるのかまだ疑問ですが面白い構図ではあります。 最後に気になって仕方がないのは登場人物よりも、 あのつがいの鳥ですね。 あれはいったいなんだったのでしょうか?? 暴れもせずかわいいだけなのですが不幸を呼ぶ鳥にしか見えなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-20 12:25:54)(良:1票) 《改行有》

163.  コクーン 《ネタバレ》  この手の作品はもう趣味の問題でしょう。 特に私は友好的な宇宙人ものが好きみたいで、 おまけにピーターパン症候群なところがあるので、 こういう老人たちが主役といっても現実逃避方ファンタジーに、 答えの出ない哲学を掛け合わされると無条件降伏(笑)してしまいます。 「未知との遭遇」老人編といってもいいラストは、 全く切り口が新しく面白くて見入ってしまいました。 異性人に誘われ(よく考えれば催眠術で惑わされた集団誘拐とも取れるが) 選ばれたというより自分らで選んで乗った船はまるで(ノアの箱舟)で、 危ない宗教団体のようなんですが・・私は乗船しそう(苦笑) 妻が死に身寄りのない老人が仲間とともに船に乗らない。 普通は孫のいる老人こそがこの世(という言い方をすれば哲学的なSFになるけど)に いなくてはならないはずなんです。 地球で現存する人間がこの世とすれば、宇宙は永遠であり帰れないからあの世かもしれない。 そういう見方で見てゆけば老人たちの行動やセリフに意味があったり、 なかったりする(一時の感情)もので面白いものがある。 孫のいる老人が釣りをしながら孫に別れを言うこのあたりもうまいし、 みんなに別れを告げる地球に残るひとりぼっちの老人も味わい深い。 初めのほうで若返る老人たちにラストは読め、 そんな年になってもういいんじゃあないかと思っていたし、 自然に逆らうようなことはしないほうがいいと観ていたんですが、 それは建前かもしれないのです。 もし自分が今80歳ならどうでしょうか? 90歳なら?目の前で奇跡が起きて永遠の命を手に入れられるのなら? それはその年にならないとわからないだろうと登場人物のセリフの違いで考えます。 観る人の家庭環境や年にも左右されますが、 色んな考え方が用意されているのでどれも否定はできないのです。 集団心理というか、何人かが賛同すれば船はいっぱいになるのです。 だから逆に仲間がいなくなっても地球に残る老人に涙しました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-20 12:20:13)《改行有》

164.  地底探険 《ネタバレ》 私はもしかしたら冒険ものの中では洞窟が一番好きかもしれません。 だって「ナショナルトレジャー」を観たのも「インディジョーンズ」みたいだと思ったから。 昔のSF冒険ものを触手しているのは根本に「インディジョーンズ」があったから! ところでこの地底探検はかなりインディに影響を与えていると思いました。 パラマウント映画の山そっくりな山がインディに出てきますが・・ この映画でも実は出てくるのですよ。 そして極めつけが・・洞窟に巨大な岩が転がるシーン! これをパクリと言わずしてなんなのでしょうか?? オマージュというよりパクリです(苦笑) スピルバーグ映画にしては珍しいそのまんまギャグです(まいったなぁ) まあこういうのを見つけて喜ぶ私もあきれますが・・ちょっと嬉しい。 ジェール・ヴェルヌっていいですねぇ! 派手で飛んでるH.G.ウェルスもいいんだけれどまた味わいが違う。 こちらのほうが飛びすぎていないというか地味でも深いかもしれませんね。 突飛な発想は子供に帰れるひと時であり、わりと科学的な思想も入っており楽しめる。 地球の中心に行ってみたいと思いませんか? そしてそこに滅びた遺跡などがあったら・・見てみたい! 観ている最中も「嘘や、地底はマグマに決まってる!」と言いながらも、 「もしかしたらこんなところがあるかもしれない」と夢を見ている気持ち。 人間ドラマもコメディが入っており面白い。 ただ主役のジェームズ・メイソンが堅物の役でちょっと違和感がありましたが、 それも役どころなので仕方がありません(この人、ブラジルから来た少年、海底二万マイルにも出てた) まあ主役が堅物ということでもう一方のパット・ブーン(て歌手でしたね確か)が、 歌ったり笑わせたりと掛け合いがなかなか面白い(この人のミュージカルなら観てみたい気も) そして先にすでに地底までいたその土地の住民(と主張していますが) 実は彼が本当の最初の発見者の末裔なのでした。 この謎解きもなかなかわかりやすくも楽しいです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-20 12:14:14)《改行有》

165.  H.G.ウェルズのS.F.月世界探険 《ネタバレ》 主人公が博士と婚約者と3人で月へ行くのに説得力なんていらない。 地球の未来とかそんなたいそうなものなどナシ。 娯楽とコメディとごったがえしたSF、これはR・ゼメキス感覚で観てほしい。 宇宙船のデザインが球状というのもコンタクトだし(タイムマシーンでもありました) 主人公と博士の掛け合い漫才のような真剣なやりとりは、 もろバック・トゥ・ザ・フューチャーではないですか! 博士の口調や演技もドクだろう?てな嬉しさです。 月面に着いて外を歩くんだけれど宇宙服に素手っていったい・・ 画面に向かって突っ込みながら観ていたら突然、無重力じゃあ~と浮くふたり。 で・・ある基地に到達するのですが、 2001年宇宙の旅そっくりな場面が出てきて苦笑。 あの映画もこれを参考にしていたのか・・ 宇宙服のヘルメットを落とし地底深く探検するのですが、 ヘルメットを見つけるもまた変な地底人がわいてきて(弱い)逃げてると、 テレビ画面の横から中のふたりは出てきたのです!! うそっ!?待て待て!! どこから出てきたんだ・・?? 「宇宙船がなくなってるぞ」 それよりあんたらどこから・・?? とポカーンとしていたら別の入り口から入ってゆきました(編集すごすぎ) 地底にはイモ虫のような怪獣が現れたり月星人たちの生活が楽しめます。 翻訳機能を使い月星人のドンと会話する博士。 羽は生えて蜂のデザインですがどう見ても未知との遭遇の異星人。 私はこの普遍的な宇宙人のデザインを見ると安心します。 科学の雑誌などに出てくる異星人はこうじゃなかったですか? 博士とこの異星人は理解しあいやがて博士だけ残ることになります。 冒頭の設定は現在でしてそれからは回想となるのです。 そして博士を残したあとふたりは地球へ帰還。 それからオチにつながります。 ラストは宇宙戦争オチです。 同じ原作者でもあるからでしょうが、 こちらのほうがはっきり言って好き。 ここらもまた突っ込みどころ満載で怒りながら笑いましたが・・ 博士が作った世界も見てみたかったなぁ・・ どのくらいの時間を過ごしたんでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-10 12:31:17)《改行有》

166.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 宇宙人が繁殖する方法が血液からなのですが、 宇宙人に身体が侵略されているか疑心暗鬼のテストが始まります。 隊員たちを主人公が縛り上げ血液検査(採取して焼く)反応が出ればエイリアンなので焼殺。 ある隊員の指先から採取した血を燃やしたところ・・ エイリアン化が始まりますがそのさまはバビル2世のロデム変身!(笑) 縛られて身動きできないからおかしすぎ!! (こんなアトラクションがあれば参加してみたい) 50人くらい席に詰め込んで10人くらいエキストラ混ぜて、 驚かされる自分も怖いけれどそれを後ろの席とかで見るのも大爆笑かも? このおかしさとテンポの良さに観賞にまた力が入り(やはり娯楽も大切) これはきっと原作がよいのですね。 南極という発想やいきなりハスキー犬がノルウェー基地のヘリコプターに追われる場面から始まる。 その前にUFOが地球に(おそらくは10万年前のこと)何かを埋めるのですが・・ おっとこのネタは宇宙戦争でもおなじみでしたよね。 ハスキー犬が子役顔負けの演技で2回目を観るほうが面白い。 ヘリに追撃され逃げる犬をかばう隊員たち。 実はこのかよわき犬こそノルウェー基地のヘリ隊員以外の隊員を皆殺しにしたエイリアンだった! 誰がどうやって犠牲になるのか心理サスペンスは本当に2回は観たほうが面白い。 一番の役者は先生役のブレア(どこかの首相みたいな名)でしょう。 この科学者の行動は面白くて内容をまぜているのです。 主役はカート・ラッセルなんですが、バックドラフトと同じように今回も燃やす演技は大活躍。 エイリアンとゾンビを足したような映画で、 エイリアンVSプレデターなどこの内容をそのままぱくっていますね。 オチがだいぶ気にいらなかったので減点かなぁ・・ なぜあのような大惨事(キノコ雲が現れるほどの大爆発)に、 あのふたりは生きて(ススとか傷もなく)いられたのかが大いに不満・・ あとラストの吐く息・・ あれとセリフが真実は?と謎を残しているように見せているのですが、 あまりにわざとらしいので調べたら(監督のミス)だそうで・・ ではミスのままのほうがよかったということは確信犯ですね(ご存知の方いらっしゃいますか) [DVD(字幕)] 7点(2005-08-10 11:27:47)《改行有》

167.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方 《ネタバレ》  実はピーター・セラーズズの出演作品も苦手なほうで観ていないといっていい。 それがこれを観て、観てみようかな?と思いましたから・・ そんな私がなぜこの作品を観たのか? 主役がジェフリー・ラッシュだからです。 舞台俳優で史劇俳優のお手本のような人がコメディなんか合うのだろうか?? しかも共演があのシャーリーズ・セロンときている(両方オスカーです) はっきりいって、ピーター・セラーズ苦手だった私は揺れています。 これからセラーズの作品を鑑賞する機会があるかもしれません。 セラーズについては全く知らないのでこの作品で判断すると危険なのですが・・ まずオープニングがセンスいいアニメ(ビートルズのイエローサブマリンみたいな) で、プッシーキャット(子猫チャン)の歌が流れます。 幕が上がりコメディのような人生物語が始まりますが・・ 映画の演出も見事で何役もラッシュが演じ分けていて面白い。 現存する役者の中で一番うまい人だと思っていた自分がうれしいです。 これもセラーズという役者がうまかったからうまい役者でないとだめなんですよね。 いや、だからセラーズを誤解して観ていないのもあった。 博士の異常な愛情はリメイクされればこの映像描写で・・ というほど見事な色使いでした。 「チャンス」につながる場面では感動して泣きそうになりました。 空っぽの俳優だから何にでもなれるというのは痛いですよね。 自分がないんだから。 こういう映画を観るとありきたりな言葉が浮かんできます。 人生は自分探しのたび・・セラーズが自分を見つけたのは最後の「チャンス」 あの池を傘をさし歩くシーンがとてもいいですよ。 エンディングが最高にいいのが後味が微妙に残りいいです。 こういう自伝は泣かせ系に走ったほうが感動作として成功しやすいものですが、 逆にこのエンディングは品を感じさせ今でもセラーズが生きているかのような切なさも。 ところで・・「博士の異常な愛情」について大変な誤解をしていました。 私がいかにピーター・セラーズを知らなかったかがわかります。 う~ん・・「ピータ・セラーズの愛し方」この作品に本人はもちろん出てないけれど、 セラーズの人生のメイキングとでもいえるできばえです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-24 12:41:37)《改行有》

168.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 映画は読むものではなく体感するものというSFの原点、 前に見た地面が裂ける場面との再会、これが見たかったんだ~!ともう嬉しい。 Vの字に裂け視界は左右に広がりやがて後ろから追われる。 スローに丁寧な殺戮シーンが描かれていくのと笑うくらいでかい音響。 気持ちを入れ替えて?ホラー映画だと観ていましたが本当にホラーそのものです。 踏切の音の後火だるまになって走る列車、あの描写はすばらしい。 画面半分以上が炎の列車で主人公たちは線路と車輪の隙間から見ている。 フェリーがなぎ倒される場面もまるでアトラクションでした。 トイレと言って父から離れ茂みに隠れようとする娘(ひとりでそこに行くホラーのお約束) 川に流れる死体が1体、2体、押し寄せる死体の群れ・・ 結局オバケ屋敷のアトラクションに入ったようなもので望んで入ったから満足なのです。 ではドラマはどうでもいいのか??いいんですよ。 泣かせてくれるかもしれないとか感動させてほしいとか思ったらつまらないですよ。 ダコタちゃんが真顔になると奴らが来ます。 効果音よりわかりやすい。奴らとは宇宙人だけではなく暴徒もです。 この子供の目線で見ましたらかなりわかりやすい。 地下室のパニックになったティムを閉じ込め抹殺した父のことを忘れていません。 態度が180度変わりエンディングでは振り返ろうとさえしないのです。 最初からうちとけなかったのですがもう完全に娘の心は帰りません。 手にトゲが刺さり父が抜こうとし触るのも嫌がった・・ 体が異質なものを押し出すと説明するセリフから宇宙人が地球に適応できないことを暗示。 自業自得というかトムがなぜ子供らに(特に娘)嫌われているのか、 娘の生まれたときにいなかったんですね。 2回目を観たきっかけが映像だったんですがこんなドラマも再見できたわけです。 あちこちで、ヨーロッパではとか大阪ではとか飛ぶセリフ、あれは全て真実ではなく、 パニックになったときに人はどうなるかを描いています。 地下を彫り続ければ特殊部隊が待っているみたいなことを言うのも信用できない。 つまりこの映画で主人公たち以外が語られるセリフは映画の中の虚実です。 もしそれらを全部まともにつなぎ合わせて解釈すれば全く意味がわかりません。 [映画館(字幕)] 7点(2005-07-19 04:41:21)《改行有》

169.  クレオパトラ(1963) 《ネタバレ》  前半は8点以上献上!面白い、シーザー(マイフェアレディの男優)ニヤケ顔だけどまあ満足。 クレオパトラ(エリザベス・テーラー)実は古い史劇は前苦手だったので、 エリザベスも初めて見たのですが、気品があってよかったです。 歴史を考えると次の日は面白くないよなぁと覚悟はしていました。 やはり・・後半は5点かなぁ・・ 次の日に続きを見ますと、面白くない。 やはりシーザーは暗殺されアントニウスはオクタブィアヌス (後のローマ初代皇帝アウグストゥス)と対立する。 ここら最近よく見る映画ですからもうつまらなさは見えている。 女で男も変わる、男で女も変わる・・ アントニウスのなんと間抜けなことか。 恋焦がれる気持ちもわかるがこのふたり(特にアントニウス)には、 私は全く同情も共感もできなかった。 まるで三国志の呂府のようでした。(漢字合ってるかな?) 家族を捨てては不倫ものでよくあるが、 部下を捨てて逃げるまでゆくともう、一国の将軍などと見るのは恥ずかしい。 すでに次の本当の皇帝はわかっているので、 若いながらも冷酷ながらもオクタブィアヌス側のほうを応援していた。 シーザーの子(クレオパトラの子)が殺されてもね。 アントニウスが自害したときに「英雄の死は叫べ!」と言うくだり、 目先のことにこだわって大事なものを見失う、そんなバカなアントニウスでも、 英雄として認めたんですから。 ジュリアス・シーザーというシェイクスピア映画でのアントニウスは英雄でした。 その場面を思い出しました。 じゃあクレオパトラばかりが悪いのか? でもこの踏みにじられた国を存続するには仕方なかったのでしょう。 ただ、理想が高すぎる。野望は男異常です。 アントニウスは愛が全てだったけれど、クレオパトラは国が全てだった。 選んだ男の愛では国に変えれなかった。 国が滅びることと愛がつきることは同じでした。 ふたりは同じ地で結ばれたのですが、歴史は変えられなかったのです。 面白い時代でここらは好きなのですが、 私はこの映画の後半はもっともっと暗くしてほしかったです。 あきれて感情移入もできないので前半の切なさや感動が飛んでしまいました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:18:00)《改行有》

170.  ソドムとゴモラ(1962) 《ネタバレ》 レンタ屋に行くとまず歴史とSFを探すのですが、SFは最近SW見終えたし、 今見る歴史は旧約聖書~ローマ帝国までを基本としているので、 題名を見て「これ、天地創造でよくわからなかった章だな」と、 借りるのをためらったのですがまあ見ないとわからない。 なるほどこの章は時間かけないとよく理解できない。 天地創造ではソドムとゴモラという町は身内のいさかいが絶えず、 殺戮を重ねていてそれに怒った天使がロトと取引をし、 相変わらずどうしょうもないこの町を焼き尽くしてしまうんです。 天地創造の天使が町を焼くシーンは確かに面白かったんですが、 町の歴史や人間関係があっさり説明されてよくわからなかったので、 この作品を見ることですんなりと理解できました。 もしかして本当に真面目に作っててつまらないかも??と、 十戒のような大げさな場面はないかもと見ていたのですが、 戦闘シーンになるとこれが予想を裏切って面白い。 私は三国志が大好きなのです。 この戦闘は魏の国が呉の国を攻めるシーンを思い出しました。 戦法がよく似ていたのですよ。 待ち伏せ、火責め、水攻めとそっくりです。 映画の戦闘シーンは戦術を見るのが好きなので、 戦闘の迫力や壮大さなどは二の次の興味です。 戦争になったのもソドムの女王の兄弟の陰謀からなんですが・・ ソドムの女王は放浪の民ヘブライ人(いつも放浪なのね)たちを、 ソドムの近くに住まわせました。 女王の兄弟は政権を奪うためあらゆる策略を練る。 ヘブライ人のリーダー神(エホバ)のしもべロトが知恵と勇気で、 精鋭部隊相手に戦い(最終的にはダムを壊し水攻め)ソドムの市民となります。 が、地位を得たロトに反発する同胞も・・ 身内の裏切りもありロトは監禁されますが、 牢獄で神の使いを見るのです。 後半のクライマックスで町が壊れていくさまなどは、 これリミイクしても面白いんじゃないのかな?と思いました。 ロトの妻になる女性の存在も面白い。 女王の奴隷でありロトに献上された身分ですが、 実はソドムのスパイなのでした。 でもロトを愛し妻になります。 ロト役、もうちょっと老けてたほうがいいかなぁ。 しかし・・ロトの紋章だっけ??ドラクエまたやりたくなった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:12:53)《改行有》

171.  ミスター・アーサー(1981) 《ネタバレ》 この映画のラストは大いに幻滅した。 後半のラストちかくまでは満点に近いくらいよかったが、 でも幻滅しながらでも認めざるを得ないこの主題歌、クリストファー・クロスの名曲。 主人公のバカお気楽御曹司が執事の爺の最期になって、 ようやく自立したのはまるで映画の内容は違うが「シャイン」を思い出した。 と思ったらこの執事役、シャインに出ていた・・ ここらがあっさり描かれておりとても気に入っている。 お涙頂戴もわかりやすいのだが、この映画にはこのシーンは事務的でさえある。 執事役のギールグッド氏は最近私が見た映画によく出演されており、 登場したすぐに「シーザーだ!」と思い出しました。 カリギュラにも出てたんですよね・・ 執事がどうなったかということをネタばれしていますが、 それでしらけるような映画ではありません。 泣かせる映画ではないのですよ。 ああ、あのラストさえなければ主題歌は賞を取ったのだから、 執事役にも助演賞をあげれる。 と思って調べたら、なんと助演賞も取っていた。 おおいに納得。 この映画は全体で評価すれば、アカデミー賞も納得できる。 執事役、主題歌、それ以外にどうこういう内容ではない。 あのラストが説明しすぎて悔やまれます。 このボンボン、金持ちは金持ちってことか~!と、 そのあとで素敵な主題歌がかぶるものだから、 騙されたプリティウーマンのお話みたいだ・・そこさえなければなぁと。 どこか古い良い時代の映画っぽくて気にいり、 残り5分くらいまではよかったのにと残念に思いました。 この映画の原題がARTHUR(アーサー)というのが面白いですね! ギールグッド氏の本名だし、しかもアカデミー賞は助演男優賞&歌曲賞受賞で、 『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』Best That You Can Doと、Mr.Arthurというのも納得。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:02:42)《改行有》

172.  死霊のはらわたII 《ネタバレ》 私が一番好きなホラーは「死霊のはらわた」です(でも13日の金曜日、フレディ、あまり好きじゃない) 1が最高傑作だと思っていたので続編は見てなかったのです。 ようやく(お笑いだけではないらしい)と聞き、ようやく見ました。 確かにグロさは1よりましにはなってたので見やすかったけど、 怖さは半減してしまいました。 同じような脚本というか、リメイクに近いです。 ただ特撮中心からCGを使ったようなファンタジーが入ったので違和感アリ。 家族愛のないスピルバーグのホラーみたいで、 あの「ポルターガイスト」1982年は「悪魔のいけにえ」1974年のトビー・フーパー監督ですが、 よく似た絵がありました。 家が壊れる様子や木が襲うシーン(死霊のはらわたでも出てきますが・・) それに最初に地を這う猛スピードのカメラワークも、実はスピルバーグ作品のほうが古い。 SWでも多用していましたし、今ではどの監督も使っていますが、元は誰なんだろう?? あと、家中が大笑いするシーンは(笑えなかったよ~)悪魔のいけにえの家族団らんを彷彿とさせるし、 目のアップの多用もチェーンソーも悪魔のいけにえへのオマージュ。 でもやっぱりオリジナルなサム・ライミは健在でした。 絵的に既存のSFXホラーであろうと、あのひつこい死霊と主人公のB・キャンベル(J・キャリー似) このふたつはこのシリーズの主役です。 しかしながらキャンベルのひとり芝居が長すぎっ! いや、長い。お気に入りは歩く手ですが、長すぎるのもちょっと・・ 人が集まりだしてからのほうが面白くなるんですが。 この作品はラストがかなり変わっています。 まるで冒険ファンタジーです。 もうひとつ追加でライミのオマージュが最後に出てきます。 レイ・ハリーハウゼン!あのコウモリ怪鳥が・・・ 最後の特撮がいいですね~! コレを見たら3も見たくなりましたよ。 ホラー界のバックトゥザフューチャーですね。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-17 06:59:24)《改行有》

173.  ラルフ一世はアメリカン 《ネタバレ》 ああ、「スティング」の脚本家が監督さんなんだぁ・・ 大逆転劇はお手の物、P・オトゥールが出てなかったら見なかっただろうから、 これもまた掘り出し物の一本と思う。 こんなに面白くてあったかい作品とは知らなかった。 もちろん最初は王室全員感電死というものすごい出だしから、 どう見ても似合わないJ・グットマンの王のコメディについていけなかった。 (彼の作品ではオールウェーズが一番) でも俳優さんみんなうまい。(オトゥールの映画はうまい役者が多い) 「ミスターアーサー」王室版みたいなんですが、楽曲が向こうが受賞したから上。 執事役(秘書役)は両方うまいんだけれども、主役を食ったという点では向こうがまた上。 まあ向こうは死んじゃったからよけい光ってるし。 ミスターアーサーの評価感想も載せてありますのでどうぞ。 ラストは絶対こちらがいい。 同じようなオチなんだけれどもね、こちらはだって努力したんだもの。 欲張りすぎの感もあるんだけれど、異存はないラストです。 風刺もかなりあるからイギリス人にはどうなんだろうか(笑) [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 06:56:28)《改行有》

174.  キャプテン・スーパーマーケット 《ネタバレ》  本作ではいきなり奴隷のように繋がれています。 決闘の邪魔をしたんだっけ??アーサー王とヘンリー王の・・ (アッシュが邪魔をしたのかヘンリーかはて??) とにかくアッシュは誤解されて魔物のいる穴に落とされます。 預言者のような老人がアッシュのチェーンソーを井戸に投げると、 アッシュの前作でおなじみの切断された腕にチェーンソーがドッキング! この瞬間、(なんでB・キャンベルが人気あるのかがわかった)かっこよすぎ! まあシュワちゃんやスタローンのアクションが大好きなら見て損はありません。 アクション嫌いの私も本作の切れのいいコミカルなアクションはお気に入り。 決めポーズに決めセリフがかっこよすぎておかしい。 中世だから騎士の像で義手を作ってくれるんですが、 その銀の手を入れたアッシュ「いかすぜ!」とまた決めポーズ。 T2のシュワちゃんかい?? 未来から来て魔物を倒して使者あつかいなんですが、 死者の書を手に入れないと現代に帰れない。 そしてその書は国にとっても必要なのです。 これを・・とアッシュに聖衣(だろう?ライミ?うれしいよ)を渡す女性を断わる。 そこに怒りのビンタ・・アッシュまたまた突然「ほれたぜ」爆笑! いざゆかん死者の書を求めて冒険の旅へ・・ 謎のじいさん(預言者か賢者?)が呪文を何度も教えるので、 「何回も言うな、もう覚えた!」とアッシュ・・ この呪文を忘れて大変なことになるのが本作の見所。 風車小屋で鏡を割ると破片に映ったアッシュが小人になり、 これはガリバーのパロディでおおいに笑えます。 笑いどころを全部書くところでした、自粛! ライミ監督と私の見る映画の趣味が合いそうで(笑)うれしいです。 最近見始めたレイ・ハリーハウゼン特撮のSF映画へのオマージュは、 飛ぶ死霊怪鳥に始まりCGなしの骸骨軍団! この動き方がギクシャクしてほんとにいいんです。 ただし人間が入ってるものもあり(それは死体が新しいという解釈をします) 洞窟に車を隠すバックトゥザフューチャーネタはまた懐かしい。 タイムトラベルとホラーが合体した楽しい成功例。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 09:40:43)《改行有》

175.  地球の静止する日 《ネタバレ》 宇宙戦争と同じH・G・ウェルズ 原作なのですが、 私的にはこちらのほうが好きです。 あと、スピルバーグにはこちらの映画のリメイクが合うと思いますが、 宇宙戦争はもう公開秒読みなので仕方ないでしょう。 (宇宙人=悪)をスピルバーグがどう作るのかは興味ありますが・・ さてこちらの作品は、攻撃しない友好的な宇宙人が主役です。 一見宇宙人に見えるロボットはそのまんまロボットで、 UFOから(デザインもこっちのほうが好感)降り立った人間が挨拶に来たところを、 撃たれ病院に運ばれ軟禁されるのです。 どこがE.T.と違うのか? それはUFOに乗り遅れたのではなく自ら地球にメッセージを届けに来たのです。 何の用かは地球人が持つ武器(核などの)に対する警告なのですが、 それは見ている私たちにも最初からだいたいわかりますが、 その目的を言わない(全世界にではないと言わないと言う)ので、 何もしてないのに迫害され追われる宇宙人がまるで、 人類を試しているようにさえ見えます。 人類から見れば、宇宙人=神の図式かもしれません。 この同乗させている守り神的なロボットは、 地球人が宇宙人クラトゥを殺したとき、地球を滅亡させるプログラムも組まれています。 私の大好きな横山光輝のマーズに似ています。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 09:31:35)《改行有》

176.  デューン/砂の惑星(1984) 《ネタバレ》 いやぁ、好きですねぇこの世界。 近所のシアタールームに「ミッドナイトエクスプレス」とこれを持って行き、 やはり大画面ということでこちらにしました。 まず異様な音の世界が宗教映画のようでいてホラー映画のようでもある。 重低音と怪しげな世界に語りが入る。 この映画、もっとわかりやすく完成されてたら、SWより好きかもしれない。 わかりにくいところにまた味があるのかもしれないんだけれども、 筋がわかりにくいというんじゃなくて世界観がわからないんです。 ホラーSFが好きなので余計なことは考えずに、 (そうだこれは宗教SFだ)と見続けていると・・ 香料が星の争いの元になっていること=石油。 その星は砂漠がほとんどで侵略されている=中東。 この解釈だととてもわかりやすいのですが、 なんと見終わったあと検索すると、 何人もの人が同じ見方をしていておかしかったです。 SWもそうなんですがこの作品も帝国は悪者=ローマ帝国 で、裏切り者が内部にいて主人公はメシア(救世主)=新約聖書か? 自己との戦いで奇跡を起こし閃光が走り指導者となる=旧約聖書&イスラムか?? 違う星から砂漠の星へ着いたカイルは地下に住む原住民を誘導。 おまけに主人公の妹がアリアなんて名で、 この救世主とアリアは奇跡のあと血の涙を流すのです。 ホラー+宗教+SFという実にわかりやすいけれども、 一般受けしない調合法で映画化されたのでカルトSFとも呼ばれています。 でも2001年宇宙の旅より好きです。 放浪から試練、奇跡から解放と・・これ、こういう見方をすればわかりやすい映画。 砂漠の香料を守る虫のオバケも相当大きくて、 大画面いっぱいでかなり圧倒されました。 映画全体に不思議なメッセージやら映像やらが浮かび、 暗くマニアっぽい仕上がりになっています。 こんな不思議な映画に飽きもせずついてゆけたのは、 やはり登場人物のユニークさとちょっとはまる映像感からでしょうか。 帝国は十字軍とも取れるしまあ見方によっていろいろ想像で遊べます。 いつもフワフワ浮いてるデブやら魔女やらたいくつしません。 イギリス系の音楽の好きな方なら見て損はないと思います。 スティングが半裸で現れたのにはぶっ飛びました・・ [DVD(字幕)] 7点(2005-07-01 09:15:45)(良:1票) 《改行有》

177.  ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭<TVM> 《ネタバレ》 ヒットラーといえば、歴史の汚点、悪の代名詞のような描かれ方を どの映画でもしていますよね。 もし本作品を見て、悪役=ヒットラーでもないかもしれないなどと、 洗脳され感化されたら今までの歴史&戦争映画は意味がなく、 2枚組みということもあり躊躇していました。 ヒットラーのユダヤ人嫌いがどこから発祥したのかがよくわかり、 その性格さえもこの作品を見ればなるほどなとうなづけます(本人でないのにわかるのか?) 面白いのは生まれてから改革に燃えるまでの1巻目なのですが、 私的には2巻目のほうがより現実的で狂気に満ちて面白かった。 まるで、「ゴッドファーザー」の殺戮のようで、これは妙な気になりました。 その殺戮のリズムにテレビ映画ということも忘れ見入ってしまった。 が・・エンディングでその後のみんなが知っている歴史が語られると、 ヒットラー=悪という気持ちに穏やかに変わってゆくのです。 自分でもこういう洗脳映画は怖いなぁとおもいました。 本当にこのエンディングがなかったらと・・ オトゥールさんは、ヒンデンブルグ役ですが、これもしかしたら ヒットラーが大統領を殺したんじゃないのと疑うほど、ことがうまく進んでゆくのが怖い。 ストリーテラー役の新聞記者がまたいいんです。 「メンフィスベル」に出ていた、マシュー・モディン。 この人の最後も残酷でした・・ 結局ヒットラーは、自分にはむかう者、そしてユダヤ人は惨殺してゆきます。 この世に悪の世界を作るなら、まず善良なものを殺せばいい・・ こんな風な言葉がエンディングで流れます。 悪の冷酷で切れのある優美な匂いと、善が壊される恐怖とはかなさ。 でもこれ、現実なんですから、それもなん100年も前のことじゃなくて。 この作品を見た後に、「シンドラーのリスト」を見たら、精神はまともになるでしょうが・・ かといって(この世で一番かしこくて偉いのはユダヤ人)というのもないでしょう。 みんなどんな人種も平等なはずだから・・ 不平等に扱ったヒットラーがドイツ人だからといって、 ドイツ人は悪いというのもまた、ヒットラーと同じ狭い人間になるのです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-20 04:50:09)《改行有》

178.  穴/HOLES 《ネタバレ》 公開映画のほうと勘違いして借りてきてしまったのですが、コレが面白かったので得した感じです。 出演者がすごい顔ぶれで、えっこれが未公開?とちょっとびっくり。 さすがディズニー映像はきれいでファンタジーです。 やっぱり私は冒険映画が好きなんだなぁ・・ シガーニー・ウィーヴァーなんて久しぶりに見た。「ワーキングガール」の時っぽかった。 あと、パトリシア・アークエットがこんなにきれいだなんて再発見。 謎解きサスペンス、冒険ドラマ、ファンタジー、コメディと欲張ったわりにまとまってる。 このところ、こ難しい作品ばかり見ていたので、たまにこんなものもいい。 本当に軽い気持ちで見たのですが、感動できるところまでありまして・・ 難しい映画ばかり観てると子供の心が失せると危ぶんでいたのですが、 また取り戻せたような気がします。 一応子供向けにはなってはいますが、気を抜くと筋がわからなくなるので注意。 感動したところは・・回想シーンで黒人の子が女教師につたない愛をうちあけるところ。 恋愛も入っていますけれど、恋愛苦手なわりにこんなところに感動しました。 雨漏りを「直してあげる」と修理する、次の雨漏りは先生の涙。 「治してあげる」あ~こういうのに弱いのかな・・ [DVD(字幕)] 7点(2005-05-07 08:05:54)《改行有》

179.  ダークマン 《ネタバレ》 なぜ彼の作品にはいつもブルース・キャンベルが出ているのだろうか?? そりゃ「スパイダーマン」のほうが有名だし人気があるのはわかる。 なんといっても主役。トビーマグワイアとリーアム・ニーソンでは・・ でもストーリー的にはこちらのほうが優秀だと思う。 この独特の暗さ、ホラーSFには欠かせない。 これぞサム・ライミ。私は飽きもせず変わらない手法を使う監督が好き。 手術シーン、えぐい描写、ホラーなのに受けようとするコミカルさ。 そしてラストのかっこいいけど寒いセリフ落ち。 どれをとってもサム・ライミ。 スパイダーマンであることを誰にもしゃべってはいけない。 ダークマンであることももちろんね! 限られた人間の独特な救われない暗さにまだ、恨み執念まで加え、 さらに不思議なこっけいさが哀しい。 スピルバーグと並んで好きだなぁライミのホラーは。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-07 07:49:12)《改行有》

180.  リチャードを探して 《ネタバレ》 今でこそ史劇も見られるようになりましたが、 実はこの映画が見てみようという興味を持たせてくれたきっかけなのです。 映画というよりはドキュメンタリー作りなのですが、 舞台出身のパチーノはやはり史劇がよく似合う。 気品と凄みと悲壮感、この3つがそろってるんです。 考えれば私がホラー好きなのもこの条件があるから・・ リチャード3世をパチーノが演じてるんですが、 いきなり「ね、3世をやらないか」みたいな感じで、 すごい俳優をスカウトするくだりから始まる。 アル・パチーノ、アレック・ボールドウィン、アイダン・クイン、ウィノナ・ライダー、 ケビン・スペイシー、ペネロープ・アレン、ハリス・ユーリン、エステル・パーソンズ・・ すごいわかりやすく道案内してくれて、舞台劇とシンクロさせる作りはうまいです。 パチーノ、また史劇に出てくれないかなぁ・・ [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-07 07:48:13)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS