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1. 征服されざる人々
《ネタバレ》 セシル・B・デミル監督の作品はあまり肌になじまないんで、その辺割り引いての評価です・・・。基本はとにかくアメリカ草創期を再現した「絵物語の舞台再現劇」を楽しむこと、これに尽きるとおもいます。セット撮影多いですしね・・・。どかん、どかんと情景を重ねていく描き方は、デミル映画そのものですし(昔の日本映画、特に歴史モノなんかの感覚が近い気がします)。 ネイティブの描かれ方のことで評価を下げることはあんまりしたくないんですよぉ。西部劇好きですし(^^ゞ。この辺は、西部劇自体の評価が、作品の出来不出来以前に当時の社会的な偏見等の制約で現代の視点からバイアスをかけてしまうのを避けるという意味からも個人的には評価をする際の不公平の始まりだと思っているものですから・・・。 途中、正直個人的にはだれるんですが、そこそこ飽きずに見れる映画でした。悪役のダ・シルバ、ハリポタのドラコ・マルフォイ君に似てませんか?(笑) こういう映画をみたうえで、現代のたとえば「ラスト・オブ・モヒカン」とか、「ポカホンタス」とかを見ると、西部劇自体ではなくて、その裏にあるアメリカ社会の人権意識みたいなものの変遷を垣間見れるのではないかな、という点で面白いと思います(バイアスかけないって言ってたのに・・・(^^ゞ)。5点(2003-09-15 21:50:02)
2. 赤い河
これが意外にもはじめてのホークスの西部劇だそうで・・・。作品については巷間言われてるようにすばらしいです。カラーで撮ったらどうだ、と言われたとホークスがいってますが、カラーライズバージョン出てないんですかね?ぜひ見てみたいと思いますが。こだわりは、たとえばカウボーイたちの帽子が、それぞれの個性を伝えるために、一人一人違うとか随所に発揮されてるのですが、最後の締めは、かな~り、ぬるい(安直??)と思います(そこが予定調和で良かったりするんですが(^^ゞ)。チェリー・ヴァランスの扱いを見ていると、ホークスがジョン・アイアランドを嫌っていたのは明らか(最初の登場の仕方を見るだけでも、もっとチェリーはマットと絡んでくるはずだったのは明らか)なんですが、フォードといい、ホークスといい、人の好き嫌いでプロットまで変えてしまうあたり、今では考えられないおおらかさ、かもしれません。コーリーン・グレイの可憐さ、忘れ難し(^.^)。なお、ビデオは(すくなくとも)2バージョンあるようですが、最初に歌が入ってるヴァージョンのほうが、僕は好みです(確かホークス祭でかかったのもそっちのほうだったと思います)。9点(2003-08-16 23:36:10)(良:3票)
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