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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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変更日付順12

1.  プライベート・ソルジャー<TVM> 《ネタバレ》 最強の軍隊は「アメリカの将軍、ドイツの参謀、日本の下士官・兵」だそうだ。ちなみに最弱の軍隊は「中国の将軍、日本の参謀、イタリアの下士官・兵」とのこと。日本の兵隊さんは本当にご苦労されたのだろうと思う。本作ではアメリカ兵の皆さんが大変なご苦労をされておられる。甘い状況判断の結果、次々将校が戦死して伍長があれよあれよと野戦昇進をして部隊の指揮を任される。押し付けられる責任。前線から逃亡をはかるアメリカ兵に銃を向けて引き鉄をひく。戦場の混沌と混乱が、あらゆるものをミキサーのように飲み込んでひき潰してしまう。泥の中を這い回り、ただ生き残るために戦う。死なないために銃を撃つ。逃げ場所はどこにもない。善悪などでは割り切れない戦場の真実があるのだと思う。ただいい加減な邦題はやめてほしい。原題「トランペットの音の消えるとき」という叙情の欠片もない安直なネーミングが残念でならない。「プライベート・ライアン」にちなんだものだと思われるが、プライベートとは「二等兵」という意味だということを知らないのだろうか。G・ホーン主演の「プライベート・ベンジャミン」は「ベンジャミン二等兵」ということだ。[DVD(字幕)] 9点(2007-07-16 15:45:38)

2.  レマゲン鉄橋 《ネタバレ》 戦争は個人対個人の戦いではなく、国家という組織同士の戦いである。そこに個人の思惑や好悪が介入する余地は無い。好まざる状況で好まざる命令とはいえ、反抗すること拒否することは不可能である。それを非人間的と言うかもしれないが、それが戦争の現実なのだと思う。おかれた状況の中で、命令の趣旨に沿って可能な限り敵に殺されないように智恵をしぼって戦い、準備と補給と運に恵まれた者が生き残り、そうでない者が死んでゆくのが戦場ではないのだろうか。クルーガー少佐は、唯一残っているレマゲン橋の防衛指揮官として、ライン川西岸に取り残された国防軍や避難民を一人でも多く東岸に脱出させるために、不足する兵力を敗残兵や負傷兵をかき集めて組織し、限られた装備で最善を尽くそうとする。しかし約束された援軍や戦車、自走砲は最後まであらわれることなく、爆薬が破壊力不足だったため橋を爆破することすら出来ない。一方で上官の点数稼ぎの為に常に激戦の最前線に送り込まれる米軍先遣隊。ベン・ギャザラ演じるエンジェルは、死んだドイツ兵から金目のものを奪う。エンジェルはドイツ軍のシュマイザー短機関銃を愛用している。朝令暮改の作戦変更に死傷者が増えるばかりで満足に休む暇も無い。彼らを死地に追いやるのは、銃火を交えている敵なのか。それとも後方から命令を下している味方なのか。戦い続けるために救援を乞いに司令部を訪れたクルーガー少佐は銃殺される。略奪を嫌悪していたシーガルだが、鉄橋の上でクルーガーのシガレットケースを誰のものとは知らず拾う。そこからタバコを出し、ケースを胸ポケットにしまおうとする。捕虜となったシュミット大尉がそれに気付き「失礼だが、それはあなたのものですか?」と尋ねると「戦友のものだ」とシーガルが応える。何ともしびれる映画だ。[DVD(字幕)] 9点(2007-06-19 19:46:57)

3.  スパイダーズ 《ネタバレ》 何なんだこの馬鹿女は!将来有望なボンクラ青年たちが次々と意味も無く死んでしまうのも、蜘蛛さんたちが街にあふれ出して暴れまわるのも、折角巨額の資金を投じた国家プロジェクトが破綻してしまうのも、全て一切合財このバカタレのせいではないか?お前さえいなければ、余計なことをしなれば、蜘蛛さんたちもボンクラたちも秘密の国家プロジェクトも天寿と目的を達成し、平和な社会に貢献していたに違いない。今まで様々なお馬鹿映画を観てきたが、これほどバカヒロインに本気で腹が立ったことがない。その意味では観客の心を激しく揺さぶる実に貴重な作品だった。いってんあげる。[DVD(字幕)] 1点(2007-06-19 18:54:28)

4.  ミスター・ノーボディ 《ネタバレ》 実に洒落た西部劇だぁ~。引退を考えている老ガンマン・フォンダが、彼に憧れている若いガンマン・ヒルに振り回され、挙句の果てには150人のワイルドバンチと戦わざるを得なくなるところまで追い込まれる。フォンダが窮地を切り抜けるのを本当に嬉しそうに観ているヒル。いろいろな仕掛けをするヒルがフォンダの凄腕を信頼しきっているところが面白くも可愛い。床屋で刺客に気付いていながら悠々と髭をあたらせるシーンも秀逸。老いた名人が若いものを育てるというシュチュエーションを真逆にしたストーリーが楽しい。若いヒルによってまさに「生きている伝説のガンマン」となったフォンダが、同じヒルの協力によって見事な花道を飾り、無事もう誰からも煩わされることのない完璧な引退を手にするところに拍手。観終わって心から嬉しくなるような映画です。[DVD(字幕)] 9点(2005-04-17 17:10:24)

5.  ローリング・サンダー(1977) 《ネタバレ》 特別機からベトナムで捕虜になり8年間の収容所生活から開放されたレーン空軍少佐(ウィリアム・ディベイン)とジョニー・ボーデン軍曹(トミー・リー・ジョーンズ)が降り立つ。空疎な歓迎式典。レーンの妻と息子も出迎えに来ていた。レーンは収容所で受けた拷問の記憶に苦しめられていて、妻子とも心から打ち解けることが出来ない。妻はレーンの不在中、警官と恋仲になっていた。地元の慈善団体から贈られた2万ドル分の銀貨を狙って強盗たちが侵入する。どんなに殴られようとレーンは銀貨の在り処を言わない。強盗はレーンの右手をキッチンのディスポーザーに突っ込む。手首から先を失ってもレーンは沈黙を続ける。そのとき出掛けていた妻と息子が帰宅する。脅され銀貨の場所を教えると二人とも射殺される。重傷を負ったレーンは強盗たちの会話の中の仲間の名前とメキシコにある店の名前を記憶にとどめる。死を免れたレーンは「何も覚えていない」と語る。失った右手は義手。退院後のある日ダイナーに勤めるウェイトレスを旅行に誘う。しかしそれはレーンが自分で落とし前をつけるための旅であった。二連散弾銃の銃身を切り詰め、義手の鉤爪を研ぎ、ピストルへの弾込めの練習をするレーン。メキシコで記憶にある店を探し、女を囮に使って乗り込み、拷問まがいの所業で強盗たちの名前と立ち寄り場所を聞き出す。一方妻の愛人だった警官はレーンの挙動を不審に思い家を訪ね、切り落とされた散弾銃の銃身を見つけてレーンの意図を悟り、後を追う。そしてレーンと女が訪ねた店にたどり着くが、強盗たちに返り討ちにあう。レーンはアメリカに戻り、女と別れ、軍服を身に付けてジョニーを訪ねる。歓迎するボーデン一家。ジョニーに手を貸して欲しいとレーンは頼む。「奥さんと息子さんを殺したやつらですね」それだけを訊くとショットガンを分解してバッグにつめ軍服を身につけるジョニー。女たちは不吉な予感に不安を隠せない。父親だけは息子が何をしようとしているのか感づいているようだった。レーンとジョニーは売春宿近くに車を止め強盗団が宿にいるのを確認する。まずジョニーが客として宿に入りレーンは頃合を見計らって二階の非常口から侵入する。やがて血みどろの凄まじい銃撃戦がはじまる・・・。気だるいテンポで淡々とストーリーは進み、鑑賞後は復讐のカタルシスとは程遠いざらついたいやな残留物が残るたまらない佳作。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-17 16:31:41)

6.  ヘルボーイ 《ネタバレ》 クロエネンが何と申しましてもイチオシです。原作ではどうやらただ慌てふためくベルクカッツェ的ヘタレキャラらしいのですが、本作ではトゥーレ協会随一のキリングマシーンとしてばったばったと斬り捲くり、その上、自傷手術マニアの変態野郎でゼンマイ仕掛の不死身くんと言うのですから嬉しい限りです。甘ちゃんキャラの比率が高い本作において非常に素敵な存在感を示してくれています。半魚人なのに水中で逃げ回るばかりで戦わず、しまいに傷つけられ狭い隙間に隠れて脅えているエイブなど、インテリヘタレの最たるものです。水から這い出してホッと一息つく半魚人には笑わせていただきました。それにつけてもギレルモ・デル・トロ監督のバケモノ映画は押さえるべきツボをしっかりと押さえてくれているので安心して観ていられます。FBIの高官がTVに出演した際、ヘルボーイの存在について追求され、証拠として提示された写真を見てからカメラに向かい「イエティ(雪男)、ネッシー、ヘルボーイ…それらの実在を証明するという写真が全てピンボケなのはなぜでしょう?」と語りかけるシーンなどたまりません。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-10 12:58:26)

7.  ラッキー・レディ 《ネタバレ》 禁酒法時代、たまたま意気投合した小悪党三人組ミネリ、ハックマン、レイノルズ。船を使った密輸業者として成り上がっていく。全編スタイリッシュでユーモアに満ちている逸品。銃撃戦のシーンも迫力があって満足。一番笑ったのは、乗っている小船にマシンガンで穴を開けられ、段々船は沈んでゆき頭まで海中に沈んでしまうのだが、最後までオールを漕ぎながら敵に向かって悪態をつくジーン・ハックマン。口が水中に沈んでも悪態をやめず被っていた帽子がぷかぷか浮かぶ水面にぶくぶくと泡が立っているところなどもう最高。ヘタレのレイノルズもいい味を出している。ラスト近くでギャング団に向かい、弱小密輸業者たちの船が集合し舳先を揃えて挑むシーンなど思わず感涙。とにかく楽しませてくれる一本。早急にDVD化を希望。 [映画館(字幕)] 10点(2005-04-01 15:09:55)《改行有》

8.  UPRISING アップライジング<TVM> 《ネタバレ》 ドイツ占領下ワルシャワ・ユダヤ人ゲットー蜂起と失敗を描いている。悲惨さを前面に出したホロコーストものとは一味も二味も違うユダヤ人レジスタンスものの佳作。老若男女を問わず様々な手段で戦うしたたかな不屈の精神が実に小気味良い。記録映像かも知れないが、急勾配の屋根の上で身体にシーツのようなもので作った命綱を結びつけ、振り子のように揺れながら屋根を走り反動をつけて、眼下のドイツ軍めがけて火炎瓶を投げつける女性レジスタンスの映像など、圧倒的な迫力がある。ユダヤ人の利益のためと信じて穏健策をとろうとするユダヤ評議会議長ドナルド・サザーランドの悲哀、鎮圧する側のドイツ軍将軍役のジョン・ボイトの中間管理職の苦悩もなかなかいい味。史実では蜂起に手を焼いたドイツ軍は80cm列車砲まで持ち出してワルシャワを砲撃し、辺り一面を月面のような廃墟にしたという。「戦場のピアニスト」(私はこの映画のどこがよいのか全くわかりません)よりも本作のほうが遥かに好感が持てた。[DVD(字幕)] 8点(2005-03-30 19:10:02)

9.  地球の頂上の島 《ネタバレ》 ヴァイキングと飛行船とシャチという私が大好きな三大要素が含まれている素敵な映画。子供の頃から「ツェッペリン」や「ヒンデンブルク」や本作を見ていて、飛行船が破壊されたり壊れたり燃えたりするシーンになると「うぉぉおっ何てぇことをっ」と胸をえぐられるような悲しさと空しさと勿体無さに涙したものでありました。本作でも強風で絶壁に飛行船が叩きつけられるシーンがありますが、とても悲しかったことが思い出されます。まあ全体的にストーリーのまったり感もテイストというべきご愛嬌ということでご理解を。終盤に鯨の墓場を流氷筏でわたっているときに襲って来たシャチをライフルで射殺するという言語道断のシーンもありますが(美しく気高いシャチを殺してはいかんでしょう。大体シャチは人を襲わないぜ!)好きな作品です。ぜひDVD化して欲しい。8点(2005-03-14 13:25:53)

10.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 「タイムライン」の如きゆるゆる映画と比較するのも愚かしい、タイム・パラドックス物としても実に秀逸な映画だと感じました。ほんとうに全く全然期待せずに観たため、予想外の面白さ楽しさに大変お得な感じがしました。「見れ見れ」と進めてくれてDVDを貸してくれたT君に感謝です。観終わった後、即効でDVDを購入しました。伏線やディティールもいちいち納得のきちんとしたSF映画だったことに大満足です。死んだはずの父親が最後に銃を持って息子を助けに現れるところなど思わず鳥肌が立ってしまいました。ええ映画ですじゃ。ただ邦題はもっとどうにかならなかったのかと思いますね。別に北極点を目指すわけじゃなし、ポイントは無線機なのですから。まあ安直に「タイムなんとか」と命名されるのも困りますが。とにかく「見れ見れ」映画です。[DVD(字幕)] 9点(2005-03-11 18:17:49)

11.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 よきものを見せていただきました。全力疾走のゾンビ、いいじゃないですか。四肢欠損障害者の方が扮するゾンビも大活躍。メイキングなどを観ていても演じている役者も実に楽しそうで、いかにも映画や役者が好きという感じでgoodでした。ストーリーもゾンビ魂溢れる展開で嬉しい限り。元ネタ「ゾンビ」ではモールの中に銃砲店があって弾や銃の補充をしていたのに、今回はアンディのガンショップネタを入れるためか銃砲店がモール内になく(又はM・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」のお陰でスーパーでの銃の販売が自粛傾向にあるためか?)弾が不足して来るところもスリルがあって宜しい。何といってもクライマックスで「マッドマックス2」ばりの突撃ハリネズミ改造送迎バスがゾンビの海に突入していくところにクラクラ。車に取り付くゾンビをチェーン・ソーで滅多斬り(やや誇張表現有り、言うほど大活躍しません)、そうです、こんな対ゾンビ戦が観たかったんです。友人T君は鑑賞後に「夢で全力疾走のゾンビに追いかけられた」と実に羨ましい体験をしたそうです。私もそんな夢が観てぇ~。この映画をしっかりと観て常に教訓としていれば明日世界がゾンビに覆われようともきっとサバイバルできるはず。「ショーン・オブ・ザ・デッド」と「28日後・・・」と併せて学習しておくことがお勧めのナイスな作品でした。[DVD(字幕)] 9点(2005-03-11 17:58:20)(良:1票)

12.  スパイダー パニック! 動物パニック物として非常に丁寧に作られているという印象でした。蜘蛛が老若男女分け隔てすることなく、実にアクティブに襲いまくるところも嬉しく、ギャグもそれなりに楽しめました。子役もなかなかよろしい。余計なことをしない冷静な子供は好きです。後半頑張るボンクラ主人公も嫌味がなくてOK。そしてもう一人の主人公の女シェリフの判断が的確かつ迅速のことが気持ちがよい。事態を素早く理解して、お馬鹿な部下に「ありったけの銃と弾薬を持って来て!」と電話するシェリフ、あなたこそ警察官の鑑、これぞ責任ある危機対処だと非常に納得のシーンでありました。8点(2003-06-11 15:20:53)(良:1票)

13.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 便所幽霊少女が楽しい。蛇は少ししょぼい感じ。校長先生の部屋へ続く階段が下からせり上がってくるギミックが羨ましかった。我が家にも欲しいアイテムです。前作「賢者の石」の時にも感じたのですが、主人公は「一見悲惨な境遇の孤児が、実は良い血筋と凄い才能と莫大な隠し財産と有力者のコネの持ち主で、はじめから決められた路線に沿って人生の勝利者となる」のでありましょうか。他家の使役妖精まで肩入れするほどの親の七光りとは…。普通ならば偉大な親を持つものは、その重圧や呪縛から、性格が歪んだりグレたりするケースも多いと思われます。そのような紋切り型の展開でないところが良いのかもしれませんが、魔術が使う者の心によっては暗黒の力に支配されるのであれば、ハリーには魔王の素質充分だろうと思います。次回作こそはハリー君は暗黒面に転落してくれるのでしょうか。闇夜に赤い月を焦がさんばかりに炎上し焼け落ちるホグワーツ城、炎に照らし出されたあたり一面に横たわる教師や生徒たちの屍体を前に、黒マントを風にはためかせ、丸眼鏡を光らせて哄笑するダーク・ハリー君を期待しています。原作(全く読んでいません)もこのままで終わるはずがないと信じつつ、そんな憶測に胸をときめかせて次回作をわくわくしながら待っています。いやあ楽しみだなぁ。6点(2003-06-02 14:14:44)

14.  ハリー・ポッターと賢者の石 原作を全く読んでいないので良く分りませんが、この映画って「一見悲惨な境遇の孤児が、実はええとこのお坊ちゃまで、名士の親の隠し遺産ががっぽりあって、優性遺伝で凄い能力を生まれながらにして持っていて、ほとんど裏口入学状態で名門校に入り、親の七光りで校長・用務員はじめとする先生方にえこひいきされまくり、一見厳しい試練に見えて実ははじめから決められた路線にのっとって人生の勝利者となる」というお話なのでしょうか。原作を読んでいないので間違っていたらすいません。そうであればドラコ君の敵対心もあながち間違ってはいないような気がします。両親が人間だと言うことで蔑視されるハーマイオニー嬢の弛まぬ努力こそを愛したいと思ってしまいます。ロンくんも友達は選ぶべきでしょう。それとも勝馬に乗っておくという打算の賜物でしょうか。そして本当にこのままで三部作が進んでいくのでしょうか。原作ではひょっとしてこの後で、密かにダークサイドに帰依した腹黒いハリーが、ダース・ヴェーダ化して世界を恐怖と絶望に落とし入れるというような、血沸き肉踊るどんでん返しの展開が用意されているのではないかと大いに期待しています。無謀にも世界を守るために敢然と戦いを挑んでくる正義の魔法使いたちを、簡単に一蹴した強大な悪の帝王ハリー・ポッターがホグワーツを地獄の業火で焼き払い人懐こい笑顔で高笑いする場面を、この後私は観ることが出来るのでしょうか?「ダーティーハリー」が観たい。頑張れハーマイオニー!負けるなドラコ!6点(2003-06-01 18:06:21)(笑:5票) (良:3票)

15.  サラマンダー ※ネタバレ警報。食物連鎖の頂点に君臨していた人類が、ロンドンの地下鉄工事現場から蘇った高熱火炎を吐く翼を持つ龍によって単なる「食糧」になってしまう。近代文明も都市も増殖しつづけるドラゴンの群れの前に崩壊し、生き残った人類は郊外の砦に地下深い避難壕を掘って息を潜めるように暮らしている。この世界での子供たちのお祈りは「起きているときは常に両目で空を見張ります。寝ているときは片目で空を見張ります。もし空に龍が見えたら一目散に砦に向かって走ります」である。ドラゴンの造形もなかなか宜しいし、砦を襲う雄ドラゴンの戦い方もなかなかクレバーで好感が持てる。(窓などの隙間に口を突っ込み高熱火炎で内部にいるものを一気に焼き尽くす)ただドラゴンに対する人間サイドのドラマや戦い方に今一つアレッ?な部分が目立った。特にドラゴンスレイヤー(龍殺し)マシュー・マコノヒー君が率いる植民地(アメリカのこと)からドラゴン退治にやってきた義勇軍が、出だしの華々しさ…戦車(英国製チャレンジャー)を先頭に砂塵を舞い上げて行軍してくる装甲車や戦闘車両、バイクやトラックの車列、低空を旋回する軍用ヘリコプター(残念ながら戦闘ヘリではなく輸送ヘリ)…しかしちょっと待って欲しい。ドラゴンの脅威が全世界を席巻しているときには各国の軍隊が束になってかかってもドラゴンに蹴散らされ、米軍に至っては核兵器まで使用しながら敗れたというのに、アメリカ中西部の片田舎の義勇軍がドラゴン退治のオーソリティーというのは少し無理がないだろうか。そしてヘリを利用した精鋭中の精鋭であるドラゴン捕獲部隊「エンジェル」たち、君たちの戦法はどう考えてもおかしいぞ。その作戦とはヘリがドラゴンを発見するとエンジェルの一人が囮となって飛び降り、それを追いかけるドラゴンの背後から残る二人が飛び出し、ワイヤーネット弾を発射し、ドラゴンを地上に落として地上の部隊がとどめをさすというものだ。映画の中では作戦は成功するが、エンジェルの囮役は地上に激突、追尾役の一人はドラゴンに食べられてしまう。二人の犠牲でドラゴン一匹という交換比率がどうなのか分らないが、颯爽と登場したエンジェルがあっさり一人になってしまうのは余りにお間抜けだ。一度きりしか使えないのでは余りに非効率だ。第一、ドラゴンの制空権下にあってヘリコプターがどうして生き延びられるのだろうか。ドラゴンは囮などに構わずヘリを襲うはずだと思う。ヘリを恐れるようでは地上を制圧することなど出来るはずがない。この後もっと間抜けな戦いが展開される。「俺たちは200頭以上の龍を殺した」という精強無比なドラゴンスレイヤー・マシュー君率いる最強義勇軍が、砦で新兵を補充した後、敵の繁殖の要である1匹しかいない雄ドラゴン退治へとロンドンに向かう途中のこと。後少しでロンドン市内というところで道を瓦礫がふさいでいて、頼もしい戦車を戦闘に車列は立ち往生してしまう。と、そこに上空から雄ドラゴンが襲いかかり、狭い道で一列になって車間距離をとらずに固まっていたドラゴンスレイヤー機甲軍団は戦車や装甲車をはじめ全車両とともに高熱火炎に焼き尽くされてしまう!!マシュー君ほか数名を残して「全滅」である。武器や重火器も全て炎の中である。戦車も一発の砲弾を発射することなく炎の中だ。そして「ドラゴンの復讐を避けるためにロンドンに手を出してはならない」と言っていたクリスチャン・ベイル君の言葉通り、砦はドラゴンに襲われ多くの仲間が焼き殺されてしまう。おい、指揮官のマシュー君、軍隊の運用で「偵察・斥候」は基本中の基本じゃないのか。ヘリコプターを何の為に随行させているのだ。オートバイだってあるじゃないか。進撃路の確保確認もしないで前進するなよ! おまけに最後は戦斧と弓矢を(いきなり肉弾戦に持ち込もうとするつもりか)持ったマシュー君とライフル1丁のベイル君、ヘリのパイロットでピストルを持ったイザベラ君の3人でロンドンに地下から侵入。ベイル君は矢じりに爆薬を仕掛けた特殊な対ドラゴン用の矢を逃げ回る途中で落とすは、なんとも勇敢で無謀なマシュー君は割とあっさりドラゴンに食べられてしまうは、イザベラは足手まといだは…おいおい。落とした必殺兵器「矢」をイザベラが見つけて、回収し、ベイル君が目の前で大きな口を開けた雄ドラゴンに射込んで勝利を収めるのだが、ロンドン上空にはまだ数千のドラゴンが舞っているはずでは。ドラゴン亭主を殺された妻ドラゴンたちの逆襲は映画では描かれることはなく、二人は無事脱出、ラストシーンとなる。ドラゴンもキャラクターも状況設定も実にいいテイストを持っているのに、ディテールが今一つ甘いと感じられた。既存の生態系の崩壊という恐怖と閉塞感をモチーフにして、種(ドラゴン)と種(人類ホモ・サピエンスをはじめとするドラゴン以外の生物)の存亡をかけた究極の戦いという、未だ観たこともない斬新な究極のドラゴン映画(カンフー映画ではない)になり得たのではないかという期待が感じられただけに、何とももどかしくて、マイナス2点。しかし文句をいいつつも結構お気に入り。特に砦の子供たちに主人公たちが見せるお芝居のシーンは最高。内容は「スターウォーズ 帝国の逆襲」のクラウドシティで、ルークとヴェーダがライトセーバーで戦うシーンの再現。「スーハースーハーアイアイムユアファーザースーハー」子供たち一斉に「キャー」このシーンだけでも価値がある。8点(2003-05-31 18:42:23)(笑:1票)

16.  ポイズン・ボディ 犯人は頭のおかしい太ったおばさん(食堂のおばさんか掃除のおばさんだったような…)です。地下室でミイラとままごとをして遊んでます。伏線も何もあったもんじゃありません。エロも僅少です。アリッサ・ミラノのシスター姿が少し嬉しいだけでした。緊迫感はありません。「ソランジェ」を少しは見習ってはいかが。それでもパッケージに騙されてビデオを買ってしまった自分がかわいい。4点(2003-05-30 11:05:25)

17.  ファントム・オブ・パラダイス ポール・ウィリアムズ演ずる悪魔に魂を売った作曲家兼プロデューサー・スワンが最高です。実際本作の全ての楽曲はこの人が作っているし歌っている(ジェシカ・ハーパーのところはハーパー本人が歌っている)。ジョディ・フォスターが地下酒場の歌姫を演じていた子供だけのミュージカル・ギャング映画「ダウンタウン物語(原題:バクジー・マローン)」の全ての楽曲を書いている人でもあります。マイ・フェバリット・ムービーの一本です。全体を漂ういかがわしさが堪りません。[映画館(字幕)] 10点(2003-05-10 12:27:42)(良:1票)

18.  ヘアー 生まれてはじめて見たロック・ミュージカル映画です。最初のナンバー「アクエリアス」で「なんじゃこれは!」とショックを受けました。歌や踊りがストーリーと関係なく展開することに最初は戸惑い、下品で強烈な内容のナンバーに驚きつつもラストには完全にハマってしまいました。ベトナム戦争当時のアメリカの若者たちのいらだちや虚無感が痛い映画です。陸軍墓地でのラストシーン、ラストナンバーが頭から離れません。9点(2003-05-10 12:09:20)

19.  初恋のきた道 原田知世版「時をかける少女」を見たような気分。チャン・ツィイーの最高の瞬間が封じ込められた映画だと思います。泣き所は葬列のシーンですね。父親の教え子たちが次々と集まってくれて、故郷の村への道をゆっくりと帰ってくるシーンはなかなか胸が詰まりました。転んで茸餃子の丼を落として割ってしまい、両手で目を覆ってびぇ~んと泣く。いまどきこんな泣き方するものかと思いつつもチャン・ツィイーならOK。とにもかくにもチャン・ツィイーだから辛うじて「可愛い」「健気」「可憐」の範囲に留まってはいるが、この主人公を悪質なストーカーと呼ばずして何と呼べば良いのだろうか。ある意味コワイ。馬車を負いかけて走る!走る!走る!息も切らさずに山道を走る!走る!走る!ロードランナーの如くにひたすら走る!これはコワイ。チャン・ツィイー以外だとサイコホラー映画になってしまうという微妙な佳作。8点(2003-05-04 12:18:37)(笑:1票)

20.  ブラックホーク・ダウン トム・サイズモアえらい!基地と前線行ったり来たり!(役名忘れちゃったけど)この人のふんばりとやるせなさ以外、この作品に、何があるというのでしょう?映画作品としてみれば、あまり褒められたもんじゃありませんが、悪党顔サイズモアの男気に、ささやかな点数を献上いたします。5点(2003-04-21 22:48:30)

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