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コメント数 62
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自己紹介 このレビューを書いてきてよかったと思うのは
自分の想いとか気持ちをかなり正確に素直に表せるようになってきたこと
「言葉」ってのは難しくて面倒だからね
記号としての言葉の意味を正確に捉えて、ビジュアルとしても考慮し、より効果的に書き表す
それにはトレーニングが必要なのだ
時々、自分の頭にケーブル刺してダイレクトに相手に接続したいって思うことがある
そんな電脳の世界はいつになったら来るのやら

最近は言葉の魔法使い(自称)を名乗ってる
電脳からハリーポッターへ
ほっといてください。好きでやってるんですから

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 テーマ自体はありきたりなのかもしれない。知的障害者、過食症の母、仲の悪い兄妹、自殺した父。いろいろな問題を抱えた家族がややあぶなっかしくも淡々と毎日を過ごしていく。自分を殺して、半ば未来をあきらめているように見える生活を送るギルバート。ただ本人はそれを自覚しているふうでもなく、落胆するわけでもなく、かといって精一杯に汗を流すわけでもなく、希望に胸を膨らませるわけでもなくただ毎日を生活している。なんだか今の多くの人々の生き方を映し出しているように見える。きっとベッキーが現れなければ、このままずっとあの町で一生を終えていたのかもしれない。それでも特に不満を感じることもなく、人並みの幸せと言いようのない物足りなさを抱いていっただろう。悲劇も喜びもなんだか他人の日記の一ページのようにあっさりと消費されていく。全ての出来事がただ「日常」の中に存在している。ギルバートは最後に家を焼いた。彼はあそこで「日常」の中に埋もれていた不満や違和感に初めて反抗したのかもしれない。「日常」を生きることは間違っていることではない。でも一度くらい逆らってもいいのではないか。その反抗が新しいキッカケを生んでくれるかもしれない。その先には結局また「日常」が続いている。でも絶対、それ以前よりは明るい道のりになっているはず。9点(2004-02-08 12:01:50)(笑:1票)

2.  ミスティック・リバー 人生の歯車はいつもどこかで掛け違えているのかもしれない。そんな違和感、非現実感を抱いている人は多いと思う。それをどう受け止めるかは人それぞれ。過去を省みて真面目に生きようとする人もいれば、敢えて否定せずそのままを生きる人もいる。くよくよと一生抱えていく人もいる。どうであれ大事なのはダメな自分、弱い自分もひっくるめて「今」を精一杯生きること。それは肯定でも否定でもなく・・・言わば「愛」の成せる業なんでしょうか?やっちまったもの、起きちまったことはしょうがないのよ。よくできた映画てわけじゃないけど、観ていてとても心地良い。監督の愛情と真摯な姿勢が素敵です。音楽まで作ってしまうイーストウッドの才能には脱帽。クライムサスペンスとか丸く収まる人間ドラマを期待する映画ではないのでご注意を。8点(2004-10-19 01:11:21)

3.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 臆面もなく素直に感動。ここまでやられてまだぐだぐだ言ってる奴は粋じゃない。決して斬新ではないし、ストーリー展開なんかはいかにも映画的だけど、それを鼻に付かせないセンスの良さと盛り沢山の内容をスマートにまとめているバランスの良さに脱帽。何より全体を貫く爽やかさは尋常じゃない。首相のチープさとか美男美女じゃない俳優陣、過剰さの無い演技、控えめなカメラワーク、外した選曲等々・・・強く印象に残るわけではないが、観終わった後は心にしっとりと染みる。それでいて決める所はビシッと決めている。「恋人たちのクリスマス」の歌い出しには鳥肌立ったよ。最初と最後で繋がるヒースロー空港には確かに愛が溢れていた。それは一様にハッピーじゃないけど、素直に素敵だと思えるものだと思う。出会いのタイミングと少しの勇気と奇跡。すれ違いなんてよくあること。世界の中心じゃなくたって愛はもっと身近に溢れているのさ。下世話だけどイヴなんかに恋人とこの映画観た日にゃもう・・・間違いないっすよ。8点(2004-09-20 03:35:12)(良:1票)

4.  モーターサイクル・ダイアリーズ バカやってる若者が何かを見て、何かを感じ、何かを掴まえる。誰にでも訪れるであろうそんな人生のある時期を描いている。タイトル通りある人間の日記の1ページでしかない映画。「これは偉業ではない」というのは本当にそうだと思う。大事件でもないし、ドラマチックでもない。でもこれを観てやっぱり同じように何かを感じて何かを掴まえたりする人もいるんじゃないだろうか。映画でそこまで…という気もするが人生なんてそんな劇的なものじゃないのだ。いつどの時点の経験が後の人生を左右するかなんてわからない。だからこそくだらない日々の一瞬を大切にしなければならない。暑いからって家でゴロゴロ寝転んで映画観てる場合じゃないな。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-26 19:17:11)

5.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 ラスト。息子の空想と共に展開が加速していく。そのスピードに自分の記憶が重なった。庭の茂み、路地の坂道、裏山の杉林の暗がり、夕暮れの校庭、校舎の廊下から階段へ駆け上がる、放課後の図書室、本を読むあの子・・・見えていたものは何でもないものばかりだったのに、ドキドキワクワクした。緊張、恐れ、とまどい、対決、歓声、叫んだ、手を振り上げる、吹き出す汗。それは紛れも無く冒険だった。「子供だったから・・・」本当にそれだけ?朝の静けさ、真夏の太陽の眩しさ、夕日の暖かさ。感じるものは鮮烈に感覚を貫いた。それは記憶を超えて空想となる。そんな感覚はどこへ行ってしまったのだろう。目に見えるものが全てではない。心に感じるものが真実なのだ。つまらない現実なんて幻だよ。だって世界は自分の胸の中にあるんだから。子供ができたら塾とか習い事もいいけど、たくさん冒険をさせてあげたい。7点(2005-01-11 17:23:04)

6.  地獄の黙示録 特別完全版 これは戦争映画ではないね。ベトナムもどうでもいい。人間の矛盾するもの、表と裏をさらけ出し突き付けてくる。時に率直に曖昧に、時に辛辣に滑稽に。機関銃で撃たれる民間人も逆さまに吊るされた兵士も生首も、ちっとも痛々しくも恐ろしくもないのはそれが自分にとって真実であるが虚構でもあるからではないだろうか。ぼくは見ている内に気分がハイになり意味も無く笑えてきてしまった。序盤で気が狂ったように部屋で暴れる大尉にあとで妙に共感を覚えた。あそこが今自分のいる位置なのかもしれない。あとやっぱり長いよ・・・7点(2004-03-17 23:18:45)

7.  アメリカン・ヒストリーX 《ネタバレ》 映画としてなんかしっくりこないなぁ、と見終わった後感じた。CM出身の監督だからだろうか、途中に挿まれるスローの映像。きれいなんだけどちょっと唐突すぎることもあり。このストーリーの肝って刑務所でノートンに何があったのか?ってところだと思うんだけど、そこの描き方がなんか不十分。「オカマ掘られるのが怖かっただけじゃねえか!」って言いたくなる。いろんなところが惜しいなぁと感じずにはいられない。映像として面白いことをやりたいのか、テーマを訴えたいのかどっちつかずなんだな。ただノートンはかっこいい。惚れた。あれはヤバイ。7点(2004-01-29 21:44:44)

8.  ショコラ(2000)  寛容や許しは人を幸せにするが、そこから退廃や堕落が始まるのも確かだ。あの町を蔽っていた霧は去り、明るい太陽が降り注ぐようになったが、暗い影が生まれるようにもなったのではないか。そんなひねくれた考え方はよくないかな。  良い映画だと思う。ひねくれていないのはハルストレムだから当然で、自然だし、過剰でもない。ただ最初、リアルぽい話を想像してたのでファンタジーな展開に疑問を感じたけど、ファンタジーだったんだねぇ。納得してからは違和感なく見れました。  よかったんだけど、なんかハルストレムの映画って教会の説教のようなお話が多いですよね。ジーンとはくるけども涙を流すほど感動はできないというか。高みから諭されているようで近しい感じがしない。かしこく正しくきれいな映画。7点(2003-12-23 16:28:32)《改行有》

9.  ロスト・イン・トランスレーション 観てて心地良かった。これは雰囲気に浸る映画だと自分は位置付ける。印象的な風景やセンスの良い楽曲、カメラワークがほんのり飲酒したような心地良さへとトリップさせてくれる。目に入るものは日本なんだけどとても不思議なものを見ている感覚になってくるのは面白い。監督は特に日本を意識して撮ってはいないのだろう。おかしな描写も自分には許容範囲。ただちょっと古い日本を描いてるのかな?という感じはする。お話、登場人物たちにはいまいち共感できない。言いようの無い孤独感、喪失感を抱えながら異国で出会った男女が「お前らなんかにはわからねぇんだ」(当たり前だ、わかるわけない)と周りに唾を吐いて傷を舐め合う・・・そうひねて取られても仕方ない気がする。くだらない「自分探しの旅」をしているだけでしょ。「日本に来たって何もねぇよ。それより自分の足元をちゃんと見ろ」と言ってやりたい。テーマ的なものには共感できないけど、雰囲気は大好きな映画。疲れた時に何も考えずぼーっとまた観たい。6点(2005-02-27 18:22:25)

10.  シュレック 《ネタバレ》 きれいごとじゃないのがいい。ちょっとひねた主人公が子供アニメらしからぬ感じ。ただいまいち盛り上がりに欠ける。技術的にはとんでもないけど、ストーリーとかキャラクターとかちょいちょいはずしてる気がする。シュレック、ロバはいいけどフィオナはちょっと違うんじゃない?とか(おばさん臭くない?アメリカ人の感覚の違いか?)。ドラゴンはスケールのわりに全身映すと意外にショボかったり。ひねくれた怪物というキャラは面白いのに、その更生はうやむやでフィオナといい仲になったり。シュレックとフィオナの関係にも深みがない。結局、二人の交流って城への帰り道だけだからね。それで愛を語るのは無理があるんとちゃうか?なんか試練がないとさ。面白いんだけどね。観ててわくわくしてくるし期待感も高まるんだけど「なんだ、終わりかよ」みたいな消化不良なとこがあります。もう一歩。6点(2004-09-18 01:11:20)

11.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 「サムライ」をハリウッドエンターテイメントに昇華・・・そう考えれば全体としては充分成功してると思う。ツッコミどころはあるけどリアリティにこだわったらとてもこの規模で映画なんか作れない。無茶な設定も許容範囲。途中までは感情とか精神をすごく微妙に繊細に描いていて好感が持てる。無闇にチャンバラに走らないのもいい。トム・クルーズと渡辺謙ら日本人俳優が違和感なく画面に収まってたのはちょっと驚き。小雪とのロマンスも全然OK。キスシーンだって軽いものだし(ディープキスだったら引くけど)。そりゃ女だもん。夫が死んで人恋しくもなるよ。夫を殺した男に惹かれるところが逆にせつなくていいじゃない。武士の妻としての割り切りと、愛するものを殺された憎しみと、本能としての恋しさと・・・そんな繊細なお話も後半にいくにしたがってどんどん単純になっていく。特に戦のシーンのアホらしさにはもうポカーンと。それに国とか天皇とか大きな話に持ってく必要はなかったでしょ。武士道ってつまり人間の生き方の話だよね。「何のために生きるか」ではなく「どう生きるか」みたいな。決して天皇が声高らかに叫ぶものじゃない。しかも英語で・・・どこが武士道なんだよ。あとほんとによくあることでもううんざりなんだけど、ハリウッド俳優に無理に日本語をしゃべらせる必要はありまへん。日本語はそんなに簡単じゃない。日本語なめるな。6点(2004-06-12 21:31:35)

12.  アバウト・シュミット 《ネタバレ》 人生はクソッタレで腹の立つことばかり。何に対しても満足できないし、不満は募るばかり。誰も自分のことはわかってくれない。自分自身はと言えば体のいい上っ面を繕うだけで、結局何も成せていない。不満があっても吐き出すこともできない。それがまた欲求不満になって・・・シュミットの人生は誇張されていて、全く一般的とは思えないけども理解できる。人間は孤独だ。人生は寂しい。最初は養父として接していたンドゥグにも、次第に友としての共感を求めるようになっていく。必要なのはほんの一瞬でも自分のことを本当にわかってくれる人に出会うこと。それは勝手な思い込みなのかもしれないけど、誰かと共感できたと思えればこんな人生も生きて行けるのかも。シュミット氏は誰かに手を握って欲しかったんだね。ただ全体的にあまり前向きな印象が受け取れない映画なんだよね。それは自分にとってマイナスポイントだった。一番の評価ポイントは・・・タイトルかな(怒らんでね)。「アバウト・シュミット」ってなんかいいよね。どうでもいいがアメリカってやっぱり食の砂漠なのね。老人が朝食にポテトチップスて・・・6点(2004-06-06 18:14:06)

13.  ブラックホーク・ダウン かっこいい戦争映画を見るならこれか。もちろん悲惨だし痛々しいところはあるんだけど、それ以上にかっこいい。有名どころを使ってないせいもあってか、絵といい音といい随所にこだわりが感じられてさすがリドリーて感じ。ただそれだけにねぇ。反戦を保とうとした体裁とかっこいい戦場の見せ方が矛盾して見えるんだよね。アメリカの戦争も過ちはあったかもしれないが決して否定しないって立場だし。正義の味方が実はケンカが大好きみたいな、中途半端な仕上がりになってる。そのせいか全体に押しの弱いところがアリ残念。戦争映画というよりもアクション映画として見るべきだな、これは。ソマリアを舞台にしたストーリー、垢抜けた音楽、黒煙が立ち昇る街、ヘリの砂塵から見下ろした戦場、ロケットランチャーの軌跡、「Black Hawk down,Black Hawk down・・・」。そんなところを評価してあげましょう。戦争映画ってことにこだわらなければもっとおもしろい映画になってたんじゃないかな。オーランド・ブルームが出てたのにはちょっとびっくり。6点(2004-05-29 16:36:11)

14.  ブロウ 《ネタバレ》 おもしろくもあるが、勝手にしろとも思う。親子のエピソードとかけっこうグッとくるんだけどいまいち感動できないのは、ジョージの自由奔放さと懲りない癖にある。そこに共感できるかどうか。監督は惚れちゃったんだろうねぇ。DVD特典の本人インタビューでは監督と本人が二人で悦に入っている様が見られて、ちょっと気持ち悪いかも。実物はやはり尊敬できる人物には見えないし。女には理解しがたく許しがたい魅力なんじゃないだろうか。映画自体は何かだらだらした印象。彼の性格のせいか内容のわりに緊迫感がない。自分の今までとか娘のこととか後悔はしてるんだよ。でも改める気はない、それが私の生きる道。それじゃ面会にも来ないわな。そんな彼に面会してみたいと思った人は見てみよう。6点(2004-05-28 00:12:57)

15.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 薄々感づいてはいたが、アメリカは銃とかたくさんあって矛盾だらけで恐ろしくて、モウタイヘンナノヨーと。そんな軽めのノリで緊迫感がひしひしと伝わってきた。そんな国からおバカな発想と熱い情熱で問題を発信する監督はやっぱり偉い奴なのか。恐怖は生命活動にとっての脅威だから、付け焼刃な倫理などはすっとぶのだろうか。裸にされた消費者達は力に群がり、お互いに終わりのない疑心暗鬼のレースを走り続ける。そこに利益を求める資本、マスコミが尻馬に乗って煽り立てる。盲目的な彼らが走り去った後には様々な矛盾が転がっている。その迷惑を一番、目に見えて被るのが子供なのだと。テーマは深いが、映像的には普通。おもしろいかどうかで言えばヤヤウケ。中盤くらいに出てきたアニメはちょと興味深い。たまに披露してくれる監督のアホな発想にはちょと笑う。あとは冒頭に出てきたマシンガン構えたビキニ女。インパクト強め。あれは何者なんだろう・・・いろんな意味でよくわからん国だ。6点(2004-05-18 01:49:31)

16.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち ディズニーが好きな人はハマるんだろうね。「海賊」というネタだけに一見すると毒がありそうな雰囲気に誘われて、ディズニー固定客以外も取り込もうという意図が見えなくもない。が、結局はディズニー。搾ったところで毒なんか出てこないのであった。ただ、それでそっぽを向きそうな輩を引っ張り込むだけのビジュアルのパワーはアリ。濃いキャラをこれでもかと詰め込んだため長い尺でありながらまだ消化不良の感もアリ。結局、ディズニーちょっとがんばっちゃいましたー、って映画。6点(2004-03-07 21:30:44)

17.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 小粒。それほどおもしろい話でもないし、深いテーマがあるわけでもない。そりゃ大監督なんだからヘタに撮るわけがない。ストーリーは息つくヒマもないし、それをテンポ良く無駄なく見せている。美術の作り込みもすごい。でもそれだけ。何にも響いてこないんだな。スピルバーグはこういう映画しか撮れないんだろうね。商業的にある程度の成功を見越した映画。監督の想いと興行主のせめぎ合い。その中でちょっと毛色の違ったこの映画は、スピルバーグの精一杯のわがままなのかもしれない。6点(2004-02-15 22:19:11)

18.  シカゴ(2002) よくできてるんじゃないだろうか。ミュージカルに馴染みの無い自分でもいいなと思えるシーンがいくつもあったし。もう一度見たいなとも思った。ただ全体を通して見るのはつらいかな。個々のシーンの完成度は高いが、あえて繋げて見る必要も感じないというか。そんなものなんだろうか?ミュージカルって。キャスティングについては賛否あるだろう。個人的にはレニーがよかった。あの不器用な感じとコメディタッチなキャラが作品の雰囲気にハマッていたと思う。リチャードは歌い出した瞬間こっちが恥ずかしくなった。しかしそれもだんだん気にはならなくなってくるのだが。人間の適応力はすばらしい。キャサリンは美しいのだけど、たまに見える不細工な瞬間が気になってしまったというか・・・結局こういう映画って部分的な評価しかしにくい気がする。遊園地へ行った後、個々のアトラクションはどうだったこうだったって話できるけど、全体としては「楽しかった」としか言えないのに似てる。あと自宅で見るのもダメなんだろうね。映画館というか、とにかく外で箱に入って見るものなんだろう。それで評価も大きく違ってくる気がする。6点(2004-02-02 19:36:05)

19.  21グラム 途中、何度か出てきたセリフ「それでも人生は続いて行く・・・」が頭に残る。愛する人が死んだ時、自分の死期を知った時、誰かの命を奪った時・・・命の瞬きに触れた時に人は命の意味を考える。そして命の繋がりに何かを求める。子供を生んだり、臓器移植を受けたり、そういう具体的なこと以外でも命は必ず誰かに伝わり受け継がれていくものなのではないか。時に悲しく、時に温かく、非情にも思える命のリレーは生命体の痕跡をしたたかに残していく。「21グラム」はその数値以上に重く切ない。ザッピングされた映像はあまり洗練されていないと思う。何より序盤が非常にわかりずらい。登場人物の関係性を掴むまでの時間はこの映画にとってマイナスなのでは?単純なストーリーに変化を付けることだけがこの演出の目的のような気がしてならない。この映像でこの長さは疲れる。言いたいことはシンプルなのだからもう少し短めに作ればバランスの良い映画になったと思う。体力気力が無いと見るのはつらい映画。5点(2005-01-30 17:51:05)

20.  エレファント 《ネタバレ》 主観を置かず、たくさんの事象の積み重ねで問題提起するというアプローチだそうだが・・・なんかねぇ、どうでもよすぎない?本当にある高校のただの日常を描いていて、たまたまそこで乱射事件が起こったとしか感じられないんだな。いきなり交通事故に遭った様なもので、事件を知らない人がこれを観てもせいぜい「突然の事故には気を付けよう」ぐらいしか思い浮かばないと思う。あのくらいの濃度の日常を積み重ねるならもっと数重ねないと。そうすれば何か見えてくるものもあるんじゃないだろうか。安易な犯人探しや叙情的な感情表現は嫌いだけど、何気ない日常全てに重要な意味があるというのも勘繰り過ぎだと思うよ。で、映画と関係ないんだけどDVDの監督インタビューを見ていて少し腹がたった。歩くシーンが多いのは観客に考える時間を与えたかったということだが、映画を観ている時に考える時間なんてのは必要ないだろ。感じることが大事。考えるなんてのは見終わった後にするもんだ。そうか、だから観てて退屈なんだな。それとやたら「慣例」という言葉を持ち出して「この映画はその慣例を無視した」と言う。が、そんなものはお前が慣例と思ってるから慣例なんだろ。撮りたいように撮ればいいじゃないか。そんな窮屈な映画作りを今までしてたのか?なんか優等生の愚痴と自慢を聞いているようで嫌な気分になりました。5点(2004-12-19 17:51:27)

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