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1. コラテラル
「とある国の」「とある都市」に走るタクシーの、客とドライバーの一夜の物語…
この必ずしも大きいとは言えないスケールをここまでの作品に仕上げたのはさすが!!
ただ二つほど気になる点が。『ヒート』で完璧にキマッていた、音楽と映像美のマッチングが今回は感じられなかった。もちろんフィーバーのシーンで使われた「Ready Steady Go」(さすがオーキー!最高です!)と銃撃シーンのマッチングなんか最高だったが、頻度では「ヒート」には及ばない。
もう一つはラスト。マックスはヴィンセントに対してもう少し理解があっていいと思う。確かにヴィンセントは殺し屋で、冷酷無比だが、自分がタクシードライバーとして働いている都市が、必要としている人間であり、またその都市が「そういう」人間をも抱えてゆく事で成り立っているのである。
その大都市からすれば、都市の動脈とも言える「道路」を深夜に徘徊し続けるタクシードライバーと、同じく静脈とも言っていい「地下鉄」をよそ者の殺し屋の死体が誰にも発見される事なく周り続ける、この類似性と対比を使った大都市が持つ孤独感の演出はマイケル・マンしかできないと思う。8点(2004-12-07 11:56:18)《改行有》
2. ヒート
最高です!男の美学を余す所無く描ききってると感じました。
「銃撃戦」「30秒フラット」「家具の無い家」「バクチ好き(クリス)とスリル好き(マイケル・チェリト)のプロ集団」「サラリーマンという偽りの身分」「女を捨てて復讐を取る」「コーヒーショップで探りあい(コインの裏・表)」「一夜にして美人の一人暮らし貧乏デザイナーGet!(笑)」
何回でも面白い。ただデニーロ好きな自分としてはパチーノもニール並みにクールでいて欲しかった・・・
「コブ付きと再婚」「しかも美人とは言いがたい」「クリスを見破れないチームスタッフ」
でも10点!
10点(2004-01-18 01:11:46)(笑:1票) 《改行有》
3. 素晴らしき哉、人生!(1946)
ここのレビューを読んで観ました。
良かったです。王道とも言えるラストですが、泣けました。
1946年製作というのが驚きました。日本は戦後まもなくの混乱期。
アメリカに「良心」がまだ残ってる時代とでも言うべきでしょうか?
もう二度と手に入らないモノをこの映画で堪能しました。
ブッシュ大統領に観せたいです。9点(2004-01-05 16:39:47)《改行有》
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