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1. ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
パリで見ました。ナルニア国物語は、遠い昔、「ライオンと魔女」だけを読みました。箪笥の後ろが別の世界に通じているというアイデアに魅了され、思わず家の箪笥の奥をさわってみたことを覚えています。記憶はおぼろげなのですが、映画を見ていろいろなことを思い出しました。ガス灯がともる雪景色の中で、ルーシーとフォーンが二人で歩いているところ、半人半獣の集団に囲まれてアスランが咆哮しているところ等、原作の雰囲気を非常によく再現していると思います。また山、草原、谷など、景色が非常に美しく、CGとよくマッチしていたとおもいます。あと、ルーシー役の女の子の演技が大変すばらしかったのが印象的でした。魔女役の女優さんも魅力的だったと思います。全体として、同じファンタジー映画でも、ロード・オブ・ザ・リングよりもこちらの方が好きです。うん10年ぶりにライオンと魔女をはじめ、ナルニア国物語の全巻を読み返してみようかな、というような気にさせてくれた映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2006-01-19 08:51:06)
2. ヴァン・ヘルシング
《ネタバレ》 はっきりいって失望でした。CGの発達は映画を面白くした反面、つまらなくもしたなあということを痛感させられる作品です。ユニバーサルやハマーのドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男を愛好していた私としては、このような形で彼らが扱われることが不憫でなりません。この手の映画は荒唐無稽なストーリー展開を楽しめばいいという方もおられるかもしれません。しかしこの映画では空中ブランコによる注射器の受け渡しを含め、「いくら何でもそりゃないだろう」という設定が多すぎます。ジェントルメンズ・リーグと並んで2004年に見た映画の中では大はずれの一つでした。[映画館(字幕)] 3点(2005-11-03 02:35:23)
3. 汚れた顔の天使
《ネタバレ》 ログインネームをいただいて初めての投稿です。私はこの映画を小学生の頃、テレビで初めて見ました。親友の牧師からの頼み(死刑の際にあえて見苦しい姿を見せ、スラム街の少年たちに同じ道を歩まないようにしてほしい)に対し、「死ぬのなんか怖くない」といっていたロッキー・サリバンが、一転、死刑に臨むと命乞いをする、しかもその姿は壁に映った影で表現されるというのが、小学生ながらとても強く印象に残りました。私はずっとロッキーはわざと臆病な真似をしたのだと思っていましたし、その方がストーリーとしても格好いいのですが、監督はあえてどちらでもとれるように(即ち、死刑直前になって本当に臆病風に吹かれたようにもとれるよう)撮ったそうです。いずれにせよ、ジェームズ・キャグニーはそれ以来、大好きな俳優です(ところで私はこの映画の影響か、ずっと「ギャクニー」だと思っていました)。またハンフリーボガートが悪役で、カサブランカを見るまでは彼のことを悪役俳優だと思っていました(普通は逆の順番でしょうね)。ギャング映画の一つの金字塔として是非おすすめします。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-03 02:25:44)
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