みんなのシネマレビュー
スノーモンキーさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 67
性別 男性
自己紹介 最近になり、やっと映画鑑賞に時間がさけるようになってきたので活動再開していきます。自分は記憶力が悪く、映画を観ても内容をすぐ忘れてしまうので、できるだけレビューを残していきたいと思います。基本書くことは苦手ですので、大したレビューは書けませんがよろしくお願いします。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 パニック映画の元祖ともいえる本作。映画で船の水難事故って結構あるが、本作が最も緊迫感がありました。船が転覆し、人が重力に逆らえずシャンデリアといっしょに落下してくるシーンが物凄く印象に残っています。多くの人が浸水してきた海水によって命を落とします。生きるためにはしごを登って行った数人のみがギリギリで命を繋ぎ止めました。一縷の望みを信じ脱出を試みます。恰幅の良いおばちゃんの演技が良かった。足手まといになり、これ以上迷惑をかけまいと唯一の特技である潜水で、溺れていたスコットを助け命がけで逃げ道を見つける姿は人生最後の輝きでした。しかし極限状態の中、行動を起こしたものから命を落としていくという非情さ。そしてリーダーシップを取ってきたスコット牧師も・・・ 結局生き残ったのは、スコット牧師に食ってかかっていた者や、ただ黙って付いてきた者でした。もうこうなると生死をわけたものなどなく、運命と言うほかない。地獄には、神も仏もヒーローもいないし、奇跡のストーリーなども存在しないのだ。タイタニックのようにお涙頂戴的な演出やラブストーリーを入れることなく、素直に絶望的な結末を見せたことで、水難事故の恐ろしさが一層引き立ったのだと思います。私はこの作品を超えるパニック映画を未だに観たことがありません。[DVD(字幕)] 9点(2015-01-16 00:01:46)

2.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 初めてカラー映像のグレース・ケリーを拝見。あまりの美しさに悩殺されてしまいました。カラーの彼女を拝めただけでも、鑑賞した価値あり。片足を骨折しアパートの自宅で静養中のジェフリーズは、暇を持て余し裏窓から他人の生活を覗き見します。喧嘩をする夫婦、熱心にエアロビに没頭する若い女性など皆コミカルに動き回り、映画館のスクリーンにそれぞれの生活が映し出されているかのようでした。アパートのデザインも好きで、住んでみたくなります。突然、ある部屋の夫人の姿をパタリと見なくなります。旦那の不審な行動から、殺人事件が起きたことを確信し、独自に捜査を開始します。妻役のグレース・ケリーに犯人が襲かかる様子を見て慌ててカメラのシャッターを切り犯人の気を引くのである。盗撮されていたことに憤慨し、ジェフリーズの部屋にやってきます。動けないことによる恐怖感がよく出ていてハラハラドキドキ。カメラのストロボをたき、犯人の目を晦ませて時間を稼ぎます。ストロボをたいた瞬間の黄金色に浮かび上がる犯人の顔の不気味なこと。ヒッチコックの恐怖感を煽る発想力って本当にすごい。ギリギリのところでジェフリーズは助かります。しかし、他人の生活を覗き見した罰なのでしょう。犯人、警察ともつれ合い、窓から転落しもう片方の足も骨折してしまうというオチ。最高でした。こういった密室で起こるサスペンスもの(ガス燈、暗くなるまで待ってなど)が大好きで、今のところ、数あるヒッチコック作品の中で個人的に裏窓が最高傑作です。これだけ限られた空間の中だけで、ここまで見せてしまうヒッチコックは映画の神様だ。[DVD(字幕)] 9点(2015-01-14 21:18:08)

3.  チート 《ネタバレ》 セシル・B・デミル監督、初期の傑作。早川雪洲見たさに鑑賞しました。富豪の妻の弱みを握り、思いのまま、我がものにしようとする雪洲。サイレント映画ならではのオーバー気味な奇抜な演技は見事!イケメンなのによくやりますよね。キ○タクではできないでしょう(笑)女性の背中に焼き鏝を当てるなんてことは、当時はかなりセンセーショナルだったのではないでしょうか。おかげで雪洲さん、しばらく日本に帰れなくなっちゃったし・・・可哀想に。その他、判決後の裁判所の混乱の様子も凄くて、サイレントなのに怒号が聞こえてきたような感じがしました。セシル・B・デミル監督って当時からエンターテイナーだったのですね[DVD(字幕)] 9点(2014-12-04 23:44:51)

4.  ハタリ! 《ネタバレ》 野生動物を、生きたまま捕獲する様子を映し出した珍しい映画です。 逃走する動物を車で追いかける様子は、まるでジョン・フォード監督の駅馬車を観ているかのような臨場感でした。特にサイとのせめぎあいは、見応えがありました。よくもまあ、これだけ迫力のある映像が撮れたものです。昨今のCG映像では、この迫力は出せません。生け捕りの方法がワイルドで、ロープを首にかけ引っ張り動きを止めてからトラックの荷台に押し込みます。これが素人の俳優がやってのけるのだから、映画に対する熱意が尋常でないことが想像できます。西部劇のように銃が登場する映画で、死者を出さない映画は本作以外に記憶がありません。そのことからも本作は、大変貴重な映画だと思います。 捕獲シーン以外のストーリーもよくできています。捕獲チーム内での恋愛事情をコメディータッチで描いており、それだけでも十分満足できてしまいます。さすがハワード・ホークス監督、演出が上手い!特にダラスと小象の絡みが微笑ましく見入ってしまいました。ラスト、彼女を追いかけていく3頭の小象の行進が可愛くて、私も飼ってみたくなってしまいました。 生け捕りにされた動物は、動物園などに引き渡されます。本作の明るい作風には、一生かけて動物を愛してほしいというメッセージも含まれているのではないかと思います。出来れば映画館の大スクリーンで鑑賞したい映画です。[DVD(字幕)] 8点(2017-03-18 01:21:28)《改行有》

5.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 大女優同士の壮絶な演技の応酬は迫力満点。ベティ・デイビスの狂気に満ちた演技も怖いが、ジョン・クロフォードの内に秘めた怒りを抑える演技もかなりの怖さである。幼少期、活躍する妹を尻目に不遇の扱いを受けるブランチ。「この悔しさは絶対忘れてやらない。」この一言が終始、重苦しい余韻を残す。ジェーンにどんな仕打ちを受けても反発もせず黙って耐えるのです。窓から助けを呼ぶことだってできたはずである。どこか、壊れていく妹を観察するのを楽しんでいるようにさえ感じました。海辺でブランチが、美しい妹が自分のものまねをするのを見て怒り、ジェーンが車で自分を轢き殺そうとしたように画策したことを告白します。その瞬間、ジェーンの鬼のような顔が穏やかな表情に変わりました。お互いライバルとして意識しすぎていたのである。アイスクリームを手に持ち、群衆の中で楽しげに踊る姿は子供返りしたかのようでした。スターになってしまったゆえに生じた、二人の間の軋轢からようやく解き放たれました。今後、厳しい残りの人生が待っているのだが、死ぬ前に人間味を取り戻しただけでも幸せなのではないでしょうか。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-26 23:44:01)

6.  奥様は魔女(1942) 《ネタバレ》 17世紀末、ジョナサン・ウーリーの告発で魔女のジェニファーと父ダニエルは火あぶりとなり、その灰が木の根元に埋められる。復讐のため結婚が失敗する魔法をかけられたウーリー家では、何代にもわたりヒステリーな女と結婚する羽目になります。前半は、コメディータッチでテンポもよく観ていて楽しかった。親子揃って煙の姿でモコモコと漂います。ラム酒の中に隠れたりしてウーリーを観察する様子が、コミカルでとても面白い。人間の姿を手に入れた後のジェニファーが可愛い。ウーリーにつきまとい小悪魔的なキャラを演じる姿や、階段の手すりを滑り降りるシーンはキュンとしてしまう。惚れ薬をジェニファーが飲んでしまい、ウーリーに恋心を寄せるようになってからは空気が一変します。陽気なキャラだったダニエルは、怒り狂って娘のジェニファーをも再び木の根元に封印しようとします。運転手に扮したダニエルの顔が、稲光に照らされ浮かび上がるシーンは完全にホラー。ものすごく怖かった。最後は、ダニエルをラム酒に閉じ込めて二人は結婚します。魔女を真似る子供、ラム酒の中から不敵に笑い家族を見つめるダニエル。このままハッピーエンドという感じはなく、不穏な未来を予兆するかのようだ。同じ映画の中で、これだけ空気を変えてしまうルネ・クレール監督の手腕はさすが。[DVD(字幕)] 8点(2015-01-05 23:57:34)

7.  三悪人 《ネタバレ》 競走シーンの臨場感あふれるド迫力映像の凄まじさに感動しました。駅馬車より10年以上も前に、ジョン・フォード作品のカメラワークが確立されていたことに驚いた。幌馬車に火を放ち、教会に突っ込ませ放火するシーンや、置き去りにされた赤ちゃんに迫りくる幌馬車の大群など、ぞっとするような怖い描写がみられます。ハスラーがまた悪い顔していますね。豪傑な感じでなくインテリっぽいとこが逆に恐怖を誘います。その一方でコメディータッチも随所に見られ、ジョージ・オブライエンが婚約者と勘違いし、他の女といちゃついてしまうシーンは完全にコント。三悪人が父親を殺されてしまった娘に出会い、次第に愛情が芽生える。いっしょに歩んでいくことは許されないと悟り、婚約者を探す当たりの愛の深さに脱帽。悪事を働いてきた今までの己を戒めるかのように、命をかけハスラー一味に挑んでいく姿は、単純にカッコいいし泣ける。恐怖、笑い、映像美、そして愛。さまざまな要素がバランスよく絡み合った一流娯楽映画。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-12 00:22:00)

8.  エイリアン 《ネタバレ》 人間の体内を食い破って謎の奇怪生物が出てくる。その生物は脱皮を繰り返し徐々に大きくなる。そして巨大化したその生物は人間を襲う。その生物は細長く大きな頭を持ち、目がなく、体液を吐いてくる。こんなにも恐怖映画にマッチしたキャラってそうはいないと思います。今、エイリアンをみても相当インパクトがあるのだから、当時、この映画を観た人のショックは計り知れません。リドリー・スコット監督の演出も上手いですね。宇宙という極限の空間、状況でどこに潜んでいるか分からない得体の知れぬ物との攻防。怖い!まさにヒッチコックタッチだ。またエイリアン、やっかいなことに動きが速い。テレビゲームのバイオハザードに出てくるハンターを思い出してしまった。恐怖映画の醍醐味の詰まった素晴らしい映画だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 22:15:46)

9.  ワイルド・アット・ハート 《ネタバレ》 大胆にテンポよく進んでいくストーリー。リンチ作品にしては観やすい作品ではないでしょうか。冒頭のマッチの火がとても印象的。この作品の炎の美しさ。登場人物たちの、制御でいない高揚感や苛立ちを表しているかのようでした。リンチ作品に必ず登場する奇人、変人のいかれた演技は本作でも健在。やはりウィレム・デフォーが強烈で、短い歯をむき出しにしてルーラに迫る姿は恐ろしく、ローラ・ダンが本気で怯えているように見えました。ショットガンで自分の頭を吹き飛ばしてしまうシーンはまさにリンチワールドで、不謹慎であるが美しく感じてしまいました。ニコラス・ケイジの雰囲気も素晴らしかった。蛇の皮ジャンがこんなに似合う男って彼しかいないだろう。自分の感情をコントロールできずに周りに流され、あと一歩のところで幸せを逃してしまうしょーもない男に哀愁を感じてしまいます。出所後、子供とルーラの今後を考え家族のもとを離れようとした彼の姿は偉いと思いました。謎の天使に諭され、絡まれたチンピラに「気づかせてくれてありがとう。」という言葉を投げかけます。正直この流れは雑だと思います。ルーラにラブ・ミー・テンダーの聞かせるシーンをラストに持ってきたかったリンチ監督の気持ちは分からないでもないが、ちょっと強引すぎ。このままバットエンドで終わっても、十分に美しかったと思います。しかし、リンチワールドにどっぷり浸たることができ楽しめました。ただ一点、不自然で奇をてらったような字幕が気に食わなかった。私は、リンチワールドに浸りたいのであって戸田ワールドに浸りたいのではない。[DVD(字幕)] 7点(2015-01-12 13:54:27)

10.  夢(1990) 《ネタバレ》 見事な映像美の連続で大変見応えのある映画でした。桃畑での舞いや水車の村の風景の日本画的な美しさ。また赤富士や鬼哭の話の中に見られた陰と陽の色彩のコントラストの美しさ。まさに映画といった感じで天才黒澤明のセンスが光っていました。夢の中のストーリーは結構単純で、前半は自然や死者、霊などへの畏敬の念。後半では、科学の力に頼りすぎてしまった人間の末路についての話となっています。8話目の水車の村の話が、「今後人間はどうすればいいのか?」についての黒澤監督なりのメッセージとなっています。近代技術を拒み、自然を壊さぬよう自家発電で生活していけばいいではないか。お葬式もたくさんの苦労をし、一生懸命生きてきた故人をお疲れ様の意味も込めて最期は明るく送ってあげようよ。ということなのだが、自家発電で生活というのは正直、単純すぎて無理があるかと思いました。ただ黒澤監督の熱い思いは伝わってきました。1~8話の中で、トンネルの話が一番印象に残りました。トンネルの中から行進の足跡が聞こえてきて、暗闇から兵隊の青白い顔が浮かび上がってくるシーンはゾッとしてしまった。また気になったのが、鴉の話の中でゴッホが「描きたい風景を探すな。どんな風景だって見方を変えれば美しいものさ。」という言葉です。黒澤監督といえば、満足な映像が撮れるまでは何週間でも粘ると聞いていたので意外でした。何か映画撮影に対して心境の変化みたいなものがあったのでしょうか?本作は紛れもなく芸術作品であるが、内容は明快で分かりやすく誰もが楽しめ、鑑賞後には皆で語り合いたくなってしまうところがこの映画の魅力ではないでしょうか。[DVD(邦画)] 7点(2014-12-28 00:38:03)

11.  ピッチブラック 《ネタバレ》 最初は一番頼りになる奴が、状況が悪くなるに従って人間の業に逆らえず一番の問題児となり、逆に最初はサイテーだった奴が、最後にはヒーローになる流れはテンプレ化してますね。エイリアンの二番煎じだという声も多い本作ですが意外と楽しめました。暗くなるにつれて、昼間は洞窟などに潜んでいる謎の生物が行動を開始するシーンは、千と千尋の神隠しのような緊迫感がありよかったです。ヒロインでもあるキャロリン船長が、最後で殺されたところに本作の潔さを感じてしまった。結局、生き残ったメンバーって、最後まで自分が生き残ることに貪欲で尚且つ冷静な奴でした。とても分かりやすく、下手にお涙頂戴な感じにならなくてよかったと思います。ただ、気になる点が一つ。リディックの闇でも眼が利くという特殊能力があるのは何故?どういう理由で身につけたのか説明もなかったので不自然でした。低予算でも、工夫して丁寧に制作すれば良作を作れるという見本だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-24 21:57:25)(良:2票)

12.  白鯨 《ネタバレ》 おーっ!ジョーズよりも遥か昔にこんなパニック映画がありましたか。何年も昔、白鯨に傷を負わされたエイハブ船長が、復讐のために白鯨狩りに向かう話。圧倒的な力の前に船員は戦意を喪失する。そんな中、エイハブ船長ただ一人が勇敢に立ち向かう。何度か銛を突き刺すも、白鯨とロープの間に挟まれたまま海に引きずり込まれ命を落とす。死して尚、船員に手招きし白鯨狩りを促す執念は強烈でした。ストーリーは単調なものとして、ど迫力な映像に力を入れ「目」で楽しませた本作。結構楽しめました。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-21 18:24:13)

13.  イコライザー 《ネタバレ》 この映画素晴らしいところは潔いところ。一番の見所は当然デンゼル・ワシントン!まもなく還暦ですよ。かなり本格的なアクションシーン満載だったけど難なくこなしていました。超人ですね。ヒロインを目立たせることもなく、デンゼル一本で勝負にでたところが潔い。アクションシーンが長引くことなく、パッパと勝負がつくところは北野映画的な潔さを感じました。ラスト、ホームセンター内の決闘の中での、日用道具を用いた殺害シーンなど完全にアウトレイジ連想した(笑)ロバートの過去の回想シーンを挟み、間延びさせるようなこともなかったのでテンポよく観ることがました。アクション以外も面白く、マンションでの敵との心理戦はサスペンス映画の緊張感がありドキドキしました。演技力のあるデンゼル・ワシントンだからこそ、単なるアクション映画で終わることなく、魅力的な映画になったのだと思います。[映画館(字幕)] 7点(2014-12-11 00:18:35)

14.  エイプリルの七面鳥 《ネタバレ》 いい映画ですね。心が温かくなりました。エイプリルは不器用で、とても優しくガラス細工のように繊細な少女。疎遠になっていた母親と家族に、七面鳥の料理をもてなすことを計画します。しかし、まだ料理の経験もない彼女は何をしたらよいか分かりません。そこで、同じアパートの住民に助けを求めます。「他人にお願いをする」これは社会の荒波に揉まれていない彼女にとって、とても勇気のいることだったでしょう。意地悪な人や変わり者がいる一方で、親身になってくれる人々の温もりを知る。彼女は大人の階段を一歩登ったのだ。疎遠になっている家族も母親が癌に罹ってしまったことや、痴呆症になった祖母の影響などでギクシャクしていました。父親は家族がひとつになる最後のチャンスであることを悟り、母親を説得しエイプリルのもとへ向かうこととなります。車内では、無理に明るく振舞ったり、これまでの人生を悲観してみたり微妙な緊張感が漂います。数年ぶりにエイプリルに会うことがみんな怖いのです。ラスト、心の葛藤を乗り越えた家族がエイプリルと再開し、抱擁します。楽しげな食事会のスナップ写真を見て涙がこぼれました。絆ってそう簡単に壊れるものではないのですね。修復に少し時間がかかるだけで。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-08 22:34:14)

15.  チャップリンの勇敢 チャップリンって本当によく動きますよね。その動きが、いかりや長介さんもびっくりなほど計算されているので面白い。何テイク撮っているんですかね?相当体力要りますよ、これ。アクションも一流。ジャッキー・チェンより上なのではないでしょうか。当時、警察官って物凄く嫌われていたみたいですね。市民の平和を守っている警察を悪く言う風潮に疑問を持ったチャップリンが警察官をヒーローにしたこの作品を作ったらしいです。こんなところにもチャップリンの愛が溢れています。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-07 21:48:14)

16.  恋人よ帰れ!わが胸に 《ネタバレ》 まあまあな出来だと思うけど、ビリー・ワイルダー作品にしてはいまいち物足りなかった。ジャック・レモンが鬱設定で、いつものように明るく軽快な動きがあまり見られなかったからです。ストーリーも淡々と進んでいき、最後もお得意のどんでん返しもなくあっさり終わっちゃいました。ストーリーはラグビーの試合中、カメラマンのヒンクルが勢い余ったジャクソンに体当たりされ病院送りに。怪我は大したことなかったが、悪徳弁護士で義理の兄でもあるギングリッチが、重症であることを装い賠償金をせしめようと画策するというもの。元妻のサンディも、ヒンクルの寄りを戻したい気持ちを利用し、ギングリッチに加担します。責任を感じ、ヒンクルを懸命に看病するジャクソンを見ていると、とても遣る瀬無くなってくる。最後も報われることなく終わっちゃったし。全て鑑賞しているわけではないが、ビリー・ワイルダー監督作品って登場人物が人情味に溢れ温かい物語というイメージを持っていました。こんなにも「情」のない映画って異例なのでは。[DVD(字幕)] 5点(2014-12-31 13:17:07)

17.  哀愁 《ネタバレ》 マイラとロイの悲恋ストーリ。この二人の恋愛にはあまり共感できませんでした。感情の趣くままのわがままな行動が多く、幼い恋愛に見えました。最後の自殺シーンも突発的すぎてなんだかなぁ・・・ただ、蛍の光にのせたダンスシーンは美しく印象に残っています。この映画で魅力的だったのはマイラの友人のキティですね。常に友人であるマイラに寄り添い励まします。ときには彼女をかばってオルガ先生に歯向かい自らバレー団をやめ、ときにはお金もなく、新聞で恋人の死を知り精神的にも病んでしまった彼女のために体を売ってまでお金を稼ぐ。また、恋人が生きていたことを彼女が知り、ここを出て彼と結婚したいという彼女を、嫌な顔ひとつせず送り出す。菩薩のような女性ですよ。この作品の真のヒロインはキティなのではないでしょうか。[DVD(字幕)] 5点(2014-12-03 23:49:06)

18.  セブン 《ネタバレ》 この犯人は、自分が死ぬことを前提として犯罪を計画している奴なんですよね。人生を諦めている人間。 やっぱこういう奴ってまともに完全犯罪を目指す犯罪者と違って、どこか綻びが出てきますね。 貸出履歴で居場所を突き止められてしまうところなんて、稚拙すぎる。とても知能犯とは呼べませんね。 ブラッド・ピットとモーガン・フリーマン扮する刑事も魅力ないなあ… この程度の犯人の計画で、何人もの命が奪われてしまった。捜査中に被害者を増やしてしまう時点で、刑事失格ですね。 正直、この2人に魅力は感じませんでした。 ラストの展開も簡単に読めてしまいました。ミルズ刑事と妻との愛情描写も希薄でしたので、捨て駒なのかなと勘づいてしまいましたね。 この後味の悪いラスト。あっと驚く展開を期待していただけに、残念でした。 自分勝手で自暴自棄になった子供のような犯人に、振り回されてしまった2人の刑事のお話。こんなんではとても楽しめませんね。[DVD(字幕)] 4点(2018-02-27 02:23:26)《改行有》

19.  がんばれ!ベアーズ 《ネタバレ》 うーん・・・これはどうなんだろう。マイナーリーグでも活躍したことのあるモリスが、弱小少年野球チームの監督をすることになりリーグ戦の優勝を目指す話しなのだが、どうもこの監督を好きになれない。この監督がしたことって、天才少女と呼ばれた自分の娘と野球のセンスのある不良のターナーをチームに入れたことくらいで、他は何もやっていません。指示する内容もデッドボールに当たれ、守備は全てターナーに任せろなど到底戦術と呼べるものではありません。それ以前に少年にこんなこと言っちゃだめだろ・・・ ヤンキースとの最終試合、最終回の大事な局面で急にベンチの選手を使い始め「勝利より、みんな試合に出る方が大事だ。」みたいなことを言いやがる。デッドボールに当たってでも塁に出ろと言ってた奴がどういう心境の変化なんだ。この気まぐれなおっさんが、勝つことよりも大切な何かに気が付いたとは思えない。というか選手に練習方法を教え、戦術を教え、勝つことの喜びを教えることこそ監督の仕事だと思います。もちろんこの作品は真面目な野球映画ではないし、スポ魂映画でもありません。だって大して一生懸命練習してないし。でも、子供たちの人間模様は観ていて面白く、それぞれキャラが個性的だったので選手全員の顔を今でも思い出すことができます。野球大好きなアメリカ国民は、この作品をどう観たのか気になります。[DVD(字幕)] 4点(2015-01-14 22:25:44)

20.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 これはコメディー映画でしょう。残酷な「今」の状況を変えるため過去にタイムスリップをして歴史を変えようというよく有りがちな内容なのだが、タイムスリップをする度に事態が悪化するという不思議な映画です。ロリコン父親の地下の件をみても、解決方法が「映画撮影が行われた日に戻ってダイナマイトでケイリーの父親を殺してしまおう。」といったいかにもアメリカ的なものとなっています。笑っちゃったよ・・・もっといい解決方法あるぞ。絶対。結構、下品な表現、言葉遣いが多く観客にインパクトを与えてやろうという魂胆が随所にみられ少し不快でした。歴史を変える理由も、主人公の身勝手なものが多くあまり楽しくないんですよね・・・ 度肝を抜くような脚本、演出で驚かしてやろうという意気込みは感じられたのですが正直、空振りしてました。タイムスリップものの作品って作るの難しいのでしょうかね・・・ あらためて、STEINS;GATEって奇跡的な作品だったんだなーと思う。[DVD(字幕)] 4点(2014-12-23 21:37:42)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS