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プロフィール |
コメント数 |
227 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。 「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。 |
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1. 魔術師
《ネタバレ》 主人公の魔術師の人物造形が素晴らしい。聾唖の彼にセリフは無いのでほとんど表情だけの演技だが、宇宙人に身体を乗っ取られているんじゃないか?とでも思わせるミステリアスさ。彼が仲間に「死とは何か」を教えてもらうエピソードの迫力といったら!それに対し上流階級の嫌な奴らが、分かり易くバカっぽくカリカチュアライズされていて、主人公のシュールな佇まいとの落差が面白いような落ち着かないような。切実で難解ないつものベルイマン調と、嫌な奴らの脳天気さとが上手く混ざり合わないまま物語は進む。そのせいかどこに着地するのかさっぱり予測がつかないまま観ていたら、最後で三文オペラ張りのどんでん返しが待っていた!二つの世界は脳天気方向で強引に統合ときた!!ああびっくりした[DVD(字幕)] 9点(2016-02-29 10:40:49)
2. 叫びとささやき
これはきついよベルイマンさん。暗さ・重苦しさが度を超している。人間への深い洞察もあなたの苦痛も分かるが映画は娯楽でしょ。心の闇を掘り下げる作品は好きでも苦痛を共有したいわけじゃない。映画内人物の苦悩を考察することの何分の一でいいから、これを観る観客の気持ちも考えて欲しかった![DVD(字幕)] 3点(2016-02-29 09:58:16)
3. 第七の封印
なにかよく分からないけどなんだか凄いものを見た。旅芸人の明るく脳天気な歌声が、暗黒キリスト教徒の死の行進に飲み込まれていくシーンに、MAX級の演劇的カタルシスを感じた。それだけで大収穫![DVD(字幕)] 7点(2015-01-28 22:15:33)
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