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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. アバウト・ア・ボーイ ・・・ほかの方たちのコメントを読んでから今これを書いているんですが・・・おかしい。この映画を観て声がもれるほど号泣したのって、ひょっとして僕だけですか?え?どこでって?もちろん、あのコンサートのシーン!だってさあ、偉いじゃないかっ!馬鹿にされるのがわかっているのに、心の弱いお母さんのために、みんなの前でお母さんの好きな時代遅れの歌を歌うんだぞ!あなたはその勇気がわかるかっ!ああ少年よ、君は素晴らしい!かつてセルジュ・ゲンズブールが「フランス国歌・レゲエバージョン」を発表した時、激怒した右翼が大挙してコンサート会場に押し寄せたことがあったそうな。バンドのメンバーがビビッている中、ゲンズブールは一人、ステージに立ちアカペラで「フランス国歌」を歌いきり、その勇気に感服した右翼達は立ち上がって敬礼したそうです。そのゲンズブールと同じくらい偉いぞ!もちろんその子をサポートするためにステージに上がったヒューも偉い!ま、ほかにもこの映画には見所もあるし、思うこともあるんですけど、どーでもいいです。このシーンだけで僕には素晴らしい作品なんで。ああ、でもこれから「キリング・ミー・ソフトリー」を聴く度に「思い出し泣き」してしまいそう・・・。10点(2003-06-15 22:40:09)(良:1票) 2. アメリ この作品もなかなか賛否両論ですね。僕はそれほどアメリに感情移入はしませんでしたが、結構楽しめました。これって空想に逃げてばかりいた女の子が「いたずら」を通して現実との関わりを学んでいって、最終的には好きな男のもとに勇気を出して飛び込んでいくって話ですよね。皮肉でなく、よくできたファンタジーだと思います。最初硬い表情だったアメリが彼とベッドインした後すごく自然な表情になるところなんて、なかなかよいと思いますよ。ただ、あの病気魔(?)のおばさんとストーカーみたいな男が最終的に幸せになれなかったのはちょっと可哀想かな。それと、誰も指摘してないみたいなんで言いますが、最初の方のアメリの紹介の「恋も試したけど駄目だった」みたいなシーンの、必死こいてる男の下で「アメリ笑い(逆への字口)」をしてるアメリには笑ったけど、実際ああいう女の子がいたら、怖い。7点(2003-03-30 19:04:09) 3. 新しき土 僕が観たのもファンク版です。てか、伊丹版は現存してるのかな?話によるとドイツでもヒットした(かのゲッペルスが大絶賛したらしい)ファンク版に対し伊丹版は評価が低く、伊丹監督はその作品を「なかったこと」にしたかったらしいけど、もし現存するならそっちも観てみたい。さてこの作品、山岳映画(って、よく分かんないけど、そういうジャンルがあったんだね、昔は)監督ファンクの「山を撮りたいんや!」という要求と「やっぱヤーパンが舞台ならスモウやろ、ゲイシャやろ!」という西洋人のオリエンタリズム的なものに対する(ちょっと、いやかなり)間違った認識と憧憬、それと愛国心や満州「国」の正当性を無理矢理ねじ込むプロパガンダ性、などなど、色んな要素や思惑が絡み合って、まるでキメラのような様相を呈した、ある意味「北京原人」的作品なのだけれど、だからこそ今観ると色々興味深い。西洋的な価値観と日本的な伝統の狭間で悩む主人公、というのは当時の日本(国のレベルでも、個人のレベルでも)の矛盾と苦悩を象徴しているように思えるし、1942年の「近代の超克」論(←乱暴に言うと「今まで西洋的な価値観が世界をリードしてきたけど、それはもう行き詰っている。これからはアジアの、日本の時代やあ!」という論。かなりトンデモ論だけど、現代日本への問題提起が、示唆されてなくもない)に通じるものもある。また戦後は「民主主義のヒロイン」となった原節子が、こういうプロパガンダ作品をきっかけにブレイクしたってところも、映画史的に興味深いです。まぁ、個人的には原節子や小杉勇(・・・も少しマシな役者はいなかったんかい)よりも、物語と関係なく天真爛漫に振舞う市川春代のチャーミングさに心奪われました。口笛を吹きながら顔を洗う(!)シーン、サイコー。[DVD(字幕)] 6点(2006-11-15 18:52:43) 4. アム・アイ・ビューティフル? 人生、そして人間同士のコミュニケーションのしんどさ、うそ臭さを描きつつもあんましイヤな気持ちにさせられない、ちょっとユニークな群像劇でした。でも群像劇というだけあって人がいっぱい出てくるので(当たり前だ)、ちょっと疲れちゃいます。6点(2003-11-16 20:01:23)
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