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1. 帰ってきたヒトラー
《ネタバレ》 これはかなり危険な作品ですね。
多くの人が風刺と感じているようだけど、僕には扇動を目論んでるように思えた。
仮に風刺を目的に制作されたのだとしても、これを見て扇動される人が現れる可能性はありそう。
ヒトラーに対して好意的な人と批判的な人がバランス良く登場するので、つい油断してしまうけど、作中で語られるヒトラーのメッセージは強烈だった。
部外者の僕でさえヒトラーの言ってることは正しいんじゃないかと錯覚しそうになったので、様々な社会問題に直面している現代のドイツ国民がどう感じるのだろうかと興味深かった。
選んだのはドイツ国民だというメッセージは反省を促す言葉のようではあるけど、選ぶのはドイツ国民なんだと鼓舞しているようにも聞こえた。
でも、そういった問題に無関心でいるより、こうやって問題点を明確に提示することは良いことだと思える。
ドイツ国民がどんな選択をしようとも、何も選ぼうとしない僕よりはマシなのかも知れない。[インターネット(吹替)] 8点(2023-02-07 12:54:29)(良:1票) 《改行有》
2. かいじゅうたちのいるところ
冒頭の家族の紹介みたいな部分はつまんなかったけど、かいじゅうたちのいるところに行ってからは面白くなった。
何か楽しいことが始まりそうなワクワク感があった。
まあ、その後の展開はかなり切ないものだったけど、最後は心が通じたような気がしたので良かったと思う。
そして、最初はどうしようもないくらいにつまんなかった現実世界がなんだか懐かしくもあり、無理解で憎たらしい存在だったお母さんが愛しい存在に思えた。
僕も少し大人になれたのだろうか???[DVD(吹替)] 7点(2010-06-24 12:06:41)《改行有》
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