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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. コン・ティキ シュリーマンと、このヘイエルダールとが、「アヤしい考古学者」の二大巨頭だと思ってるのですが、どうでしょうか(え、ゴッドハンド氏も加えるべき?いや、あれはもう、アヤしくすらも無いので・・・)。 思い込みの激しさは、言い方を変えれば、男のロマン。女性の方がオトナなので、こうやって愛想を尽かされちゃうのですが、ロマンなんて、その先にしか、無いんです。 ヘイエルダールの説は、今では概ね、否定されてますよね。補陀洛渡海じゃあるまいし。 しかしこのヤンチャさが、映画では魅力的に映る。無責任で申し訳ないけど、オッサンたちが少年に見えてきて、いいんだなあ。 サメの群れの場面ではハラハラさせられますが、その後のシーンがまた良くって。主人公の顔だけにフォーカスされたショットから伝わる、孤独。その後、仲間の顔のクローズアップで、空気が一気に和らぐ。 海の神秘。海面下に何かが蠢くたびに、ヒヤリとして、ドキリとして。 結局、この冒険は意味のあるだったのか、どうなのか。いや、冒険は冒険自体に意味がある、それでいいじゃないですか。無責任で申し訳ないけど。[インターネット(字幕)] 8点(2022-03-12 17:50:57)《改行有》 2. コーラス 公開時に、会社の後輩がガラにもなく「感動の作品っす!!」とか言って勧めてたんだけど、観てみりゃなんのことはない、ほとんど現実味の無い物語、コメディ一歩手前の映画。どうしようもなくガラの悪い生徒達を、合唱でラクラクと纏め上げ、一方、生徒達の方も不気味なほど歌が上手かったりする。音楽というものをナメとんか~。という気も(ホンの少し)しないではないけど、ま、面白いから、いいか。楽しい映画です、ハイ。映画の最初は画面が暗くて登場人物の表情が見えにくいのが、映画の進行とともに画面が明るくなり、表情が活き活きと伝わってくる(ような気がしたが、気のせいかもしれない。うひょひょ)。ラストも、あの、窓から子供たちの手が出ているのが、なんか素朴で、しかもちょっと意外性のある素朴さでもあって、いいなあ、と思った。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-24 22:54:08) 3. コンスタンティン ラーメンの食べ過ぎ・・・ではなくて、タバコの吸い過ぎで余命幾ばくも無いキアヌの悪魔退治の映画、のようでいて、実は結局、現代版「ファウスト」(←ゲーテの)、といったところですなあ。ただしスケールは比較にならないほど極端に小さくて、ラストもほとんどタナボタみたいな終わり方、まるでスランプ時代の星新一みたいなオチですけども。あと、見るからにフツーのおっちゃんなのに、“この人は一応悪魔なんだよ”と押し切っちゃうあたり、エド・ウッド的センスも感じさせます。それから、いかにもアタマの悪そうな武器で悪魔と戦うのなんかは、フロムダスクティルドーンとかヴァンヘルシングとかいった気の利いたヘナチョコ映画を思い起こさせて、これもよろしいねえ。それでいてこのスピード感の無さ。このテのオバケ映画を、決して観る者を急かすことなく、ゆったりした気分観せてくれるというのも、久しぶりだなあ・・・という気持ちで見ればあながち楽しめなくもない映画でした。ただ、いくら害虫だって、一生懸命生きてるんだから、悪魔の手先みたいに描いちゃカワイソウだよ(と心にも無いことを言ってみる)。[DVD(字幕)] 6点(2006-01-05 21:39:01) 4. コールド・フィーバー 白い映画。寒い映画。本作を観ていた年寄りが2,3人凍死したらしい。ってのはウソだけど(吸血ブラッシーじゃないんだから)。この映画、設定の甘さ(ゴルフボールが偶然ぶつかってスイッチオン!がアイスランド行きのキッカケ、だなんて・・・ちょっとハズカシイ)とか、出てくる人物のあまりに戯画的なところなど、気にならなくはないのですが、そこはファンタジーと割り切って。何しろこの真っ白な世界。幻想的、どころじゃありません。こういう光景を観てるだけでもう、この映画をこのままずっと観ていたい気分になります。そして最後に両親を弔うシーン。まったく場違いなハズの日本風の儀式がどうしてこんなに自然に見えるのか。このシーンを支えているのが単なるエキゾチズムではないから。もっともっと普遍的な人間の魂の発現であるから。この寒い世界の中だからこそ、映画の温もりがしっかりと伝わってくるのです。8点(2004-11-12 01:04:31)
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