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プロフィール |
コメント数 |
3274 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
監督別鑑賞作品数
成瀨巳喜男 69 溝口健二 34 川島雄三 41 小津安二郎 37 石井輝男 24 豊田四郎 19 石井岳龍 18 矢崎仁司 12 西川美和 8 山下敦弘 15 今泉力哉 22 フェデリコ・フェリーニ 24 ミケランジェロ・アントニオーニ 14 ピエル・パオロ・パゾリーニ 16 ルキノ・ヴィスコンティ 17 ジャン=リュック・ゴダール 36 フランソワ・トリュフォー 24 ルイ・マル 17 ジャン・ルノワール 15 ジャック・ベッケル 13 ジャン=ピエール・メルヴィル 11 ロベール・ブレッソン 12 イングマール・ベルイマン 27 アルフレッド・ヒッチコック 53 ジム・ジャームッシュ 15 ホウ・シャオシェン 19 ウォン・カーウァイ 14 ジャ・ジャンクー 9 |
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1. サラエボの花
《ネタバレ》 戦争映画でよく集団暴行シーンは出てくるけど、その後の被害者をリアルに描いた映画は少ない。
この作品は、戦争の残酷さを丁寧に描いている。
被害者に感傷的に寄り過ぎず、一定の距離を置いていて、まるでドキュメンタリー映画の様だ。
その撮り方が、かえって戦争による被害を克明に描く事に成功している。
淡々と被害者のその後を描く事によって、いかに戦争というものが、被害者のその後の人生に永らく影を落とすか、それを雄弁に物語っている。
目を背けたくなる厳しい現実を目の当たりにして、戦争はやはり良くないものだと、力強く再認識させられた。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-22 19:41:45)《改行有》
2. 三文オペラ(1931)
《ネタバレ》 警察、貧乏人、盗人が、ラストで仲間になり、大円団・・・というお話なんだが、とにかくつまらない。
訴えたいことは、至極真面目だと思うが、楽しむことはできなかった。
やはり映画は観ていて楽しくないとダメだ。
「金持ちが貧乏人を作るのに、金持ちは貧乏人を嫌う」
劇中のこのセリフだけが、印象に残っている。[ビデオ(字幕)] 2点(2011-04-16 13:28:33)《改行有》
3. 最後の人
さすがに字幕を一切排されていると、分かりにくさがあった。
特に前半から中盤までは、よほどの集中力をもって画面をにらんでいない限り、容易には理解できない。
少なくとも私はそうだった。
ところが、終盤に入ったところで、がぜん話は盛り上がる。
とても分かりやすくなるのだ。
そしてラストシーン。
自らが辛い経験をしたことがあるからこそできる、トイレの掃除夫への心遣い、そして理解。
下積みを経験しないと、ろくな人間にはなれない、それを雄弁に語った作品だ。
苦労した時には、「今の苦労は必ず後々の役に立つ」と自分を勇気付けて踏ん張る。
本作は、そうした気持ちをもって前向きに生きている人々への讃歌なのではないだろうか。[ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-29 20:37:24)《改行有》
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