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1. ナチュラルウーマン
トランスジェンダーの女性が受ける、偏見や差別を描いており、彼女が感じる苦しみや痛みが、とてもよく伝わってきます。この映画を見ることによって、性的マイノリティの人たちに対する考え方が、少しだけですが、違うものになってきました。映画として残念に感じたのは、愛の物語としては、やや力不足に感じられました。どうしても話題が偏見や差別に持っていかれてしまうんですよね。[映画館(字幕)] 6点(2018-03-13 22:38:49)
2. 嘆きの天使(1930)
15年程前にリバイバルを見て以来、久し振りにDVDで見ました。前半の明るくコメディタッチの流れから、後半のホラー映画張りの地を這うような緊張感へ、その展開がすごいですね。私もファンなので、日本ではどうしてもディートリッヒに注目がいってしまいますが、やはりこの映画はヤニングスのものです。主役なのに限られた台詞を、その目線と体の動きで補っています。[映画館(字幕)] 7点(2007-05-13 18:41:05)(良:1票)
3. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 見終わって、率直な感想は、「こりゃ、すごい映画だ」ということ。私は完全に打ちのめされました。上映時間2時間ちょっとの間、ずっとボディブローを食らい続け、最後にアッパーカットをもらったかの感触です。映画全体では社会派でありながら、こんなにもロマンティックな映画は、見たことがありません。R・ワイズが追っていた事件の真相が気になりつつ、R・ファインズが妻の深い愛に気付く過程が、とても良く描かれています。"とても良く描かれている"なんて陳腐な言葉しか思い浮かばない、自分の語彙のなさに呆れてしまいます。それ程良くできています。妻を殺した犯人を突き止めるべく、同じ道筋をたどって行くにつれ、いかに愛されていたか、いかに愛していたのか、主人公は思い知るのです。事件の謎を解くサスペンスとしても、一級品だと思います。割と簡単に謎が解けてしまう、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、この映画はこれでいいのだと思います。主人公が解く謎は、製薬会社がらみの事件と、妻の愛情が確かなものだったのかという、2つあるからです。ビデオムービーのようにカメラを使い、ドキュメンタリータッチで撮影された映像が、事件の緊迫感と、亡き妻の思い出の深さを強調してくれます。本作のグレードから考えれば、オスカーの作品賞候補になってもおかしくないと思いました。[映画館(字幕)] 9点(2006-07-01 18:48:54)
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