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プロフィール |
コメント数 |
707 |
性別 |
男性 |
年齢 |
55歳 |
自己紹介 |
観た映画はできるだけ褒めたい。 |
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1. ヒトラー 最期の12日間
狂気の男と、その男を崇拝する狂信者たち。
人類史上に刻まれる負の記憶は、そこに端を発している。
その異常性を淡々と描いていく手法も俳優も見事。
後戻りできない悲惨さは、世界共通なのだろう。[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-23 18:12:55)《改行有》
2. ヒトラーの忘れもの
《ネタバレ》 自国の砂浜に埋設された地雷を除去させるのに、敵国の捕虜ほどうってつけの者はいない。だって彼等の国が埋めたんだから。
ドイツ兵に対する憎しみが軍曹からも、民家のおばさんからも伝わってくる。
理不尽さを感じながらも、無事に片付けて帰るしかない。
帰国してからの夢を語り合うシーンは見ていてつらかった。
自国の復興の前に、自分たちの国が埋設した地雷除去の方が先。
少年だろうが、兵士である以上仕方のない部分ではあるんだろうけど。
命の軽い地雷除去要員が、徐々に一人の人間として軍曹の中で重さを持ち始める描写は、およそ2000人と言われる地雷除去要員にも、一人一人名前や人生があったことをわからせてくれる。
現実にそんなことはなかっただろうけど、軍曹が少年たちとの約束を守ったことに救われた気がした。[DVD(字幕)] 8点(2018-05-19 00:51:55)《改行有》
3. ヒトラー暗殺、13分の誤算
《ネタバレ》 見応えはある、ドイツらしい骨太な映画。
ヒトラーを暗殺しなければ、自由は奪われ、多くの無辜の民が命を落とすことになる。
狂熱に駆られて実行した暗殺だが、死んだのはヒトラーではなく、まさしく無関係の無辜の民。
ゲシュタポに捕まり、そのことを知らされたゲオルグの落胆と絶望は、想像してあまりある。
ヒトラー暗殺をたった一人で企て、綿密な準備の末に実行した男にしては、その行動は身勝手で整合性に欠けるように見えるが、それが逆にリアリティを生んでいる。完全無欠の義憤に駆られたヒーローなんて、不健康だし、信用できない。
ゲオルグの人間らしさは、かえってナチの血の通わない機械のような残酷さを際立たせる効果を生んでいる。
佳作。[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-15 23:25:54)《改行有》
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