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プロフィール
コメント数 1647
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 ハードな雰囲気は中々なのですが、肝心のサスペンス部分の純粋なクオリティはあまり高いと思いませんでした(結構在り来り)。かなり長尺ですが、雰囲気の良さもあってそれほど退屈もせずに眺めてはゆけるのですけど、そーすると尚更内容の物足りなさが際立つなあ、というのも事実で。個人的には率直に、やや期待外れだったと言っちゃいたいです。 要は、内容よりも実は更に肝心なリスベットの出来映え自体が、これも私にはイマイチ嵌らなかったということだとも思います。確かに非常にユニークかつ演技自体の質も最高レベルの優れたキャラだとは思うのですが、個人的にはそこまで魅力的(=このキャラだけを目当てに160分もじっと観てゆけるホド)だったかと言われると少し疑問が残る、というコトですかね(あくまで個人の好みの問題でしかないですケド)。 続編はしかも、そのルーニー・マーラは降板してるのですね…もうその時点で中々キツそうではありますが。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-01-18 17:11:17)《改行有》

42.  ゲットバック 奪還 《ネタバレ》 名匠ペーターゼンがドイツに帰還して撮った、自身としても10年ぶりの新作。キャリア後半はアクション系の大作が主だったが、今作はかなりコメディに寄せた中規模クライム・サスペンス。笑いにせよサスペンス部分の展開にせよ、そこまで独創的で斬新というワケでは決してないけれど、そこそこ「中質」なシナリオとテンポの良さとで十分に楽しく最後まで観れる。正直こないだのデパルマの新作(そして恐らくは最後の作品)みたいに「晩節を汚す」様な作品になってないかと危惧したのだが、心配ご無用、流石の懐の深さを魅せつけてくれました。 役者は揃って如何にもなドイツ人的見た目の方々で、その意味でも少しハリウッド系の映画とは雰囲気が違う。男優だと、中であんまりゴツくないシュヴァイクホファーは一見有能そうに見えるのだが実はトンデモなく無能で、中盤までは相当イライラさせられた(終盤にやや取り返すケド)。アレクサンドラ・マリア・ララは若干萎びてて、かつてのキラキラ具合を知るものとしては少しだけ時の経過が偲ばれる。代わりと言ってはナンだがアンチュ・トラウェは全盛期とも言えるキレのある美貌で、ムサいオッサンが主体の映画に素晴らしい華を添えている。暇潰しには十二分。[インターネット(字幕)] 6点(2020-12-17 18:55:04)《改行有》

43.  ばるぼら 《ネタバレ》 正直、もうちょっと内容があるのかと思ったが、いわゆる芸術家のミューズたるひとりのファム・ファタールを描く話としては、それ以上の内容というものはつくり込まれていない(原作未読だが、あらすじを読む限りでも原作はもう少し内容がありそうだけど)。 率直に言ってどちらかというと雰囲気映画の類いかも知れない。その意味では、少し「レトロ」で(むしろちょっと古臭いと言えるのかも)この上なく頽廃的、と言う他無い全体の空気は、それでもそれなりに心地好くは在ったし、主演2人自体も雰囲気はまずまずだった(ゴローちゃんはやっぱ見映えはしますね)。暇潰しには十分使える程度の出来かと。[映画館(邦画)] 6点(2020-12-17 18:49:31)《改行有》

44.  インビジブル(2000) 《ネタバレ》 透明人間なんて荒唐無稽じゃね?まあ映画だし、そこは許しちゃる。 透明になったからってなんで凶暴になるの?ちょっと説明回り諄いし強引だけど、そうせーへんかったら始まらないやん、許す。 暴れ始めるの遅くない?うーん…CGの出来が良かったから序盤そっちに頼っちゃったのが…もう15分早くアクション展開に入ってればとは思うけど…でも暴れ始めて以降は十分オモロかったし、いんじゃね? ヴァーホーヴェンが空気読んじゃってます!コレよ。俺の知ってるヴァーホーヴェンは、こんなもんじゃないって。トイレ覗き見のシーンなんて、ヒリ出すトコロを5cmの距離で見つめてるのがヴァーホーヴェンだって。前言撤回、さっきの15分は、エログロに使うべきだったよね。 あとエリザベス・シューは、頭は良いわ機転は効くわ容赦は無いわ美人だわで、後半かなり良かったですね。あとはこっちもエロシーンがチャンとしてればもう完璧なんだけど。[DVD(字幕)] 6点(2020-05-06 01:02:05)《改行有》

45.  ニンフォマニアック Vol.2 《ネタバレ》 前作に引き続き、こちらも全体的には左程ピンと来ないが(ラストの展開なんかは正直イマイチ)、絶頂を取り戻したシーンのゲンズブールの表情は演技の域を超えているレベル。これを観ただけでも(色々と)満足。[DVD(字幕)] 6点(2019-11-24 00:45:38)

46.  ニンフォマニアック Vol.1 《ネタバレ》 ステイシー・マーティンは美人なのだが、どこか無機質な美しさで、色情「狂」の狂ってる生々しさが薄い(ゲンズブールは大分闇を感じる雰囲気なのだが)。全体としても何か表面的な内容になっている気がして、一人の奇特な女の生涯を描きながらも、少なくない部分がコメディとしてつくられているようにすら思える。ただ、このレベルの美人のハイレベルなエロシーンが満載というだけでも、(男としては)観る価値は十分に思うが。[DVD(字幕)] 6点(2019-11-23 19:22:57)

47.  隠された記憶 《ネタバレ》 サスペンスなつくりで、緩慢に、しかし着実に主人公を追い詰めるよう進行する様はかなり優秀なサスペンス具合だが、ハネケは別にサスペンス映画を撮りたいワケではない。ので、はっきりとした真相は描かれず(ラストはやや示唆的だが、演出がかなり判りづらい。否、積極的に判らせようとしていない、というのが正しい)、劇映画のようなカタルシスは全く無い。 やはり今作もテーマは人間の暗部、つまり罪の意識から逃れようと自己を正当化し続ける醜さを抉り出すことなのだと思う。そうは言っても、も少しラストは工夫したら?とは思うけど。[DVD(字幕)] 6点(2019-11-23 11:49:20)《改行有》

48.  MONOS 猿と呼ばれし者たち 《ネタバレ》 既にソコら中で書かれてるコトではありますが、あの『アギーレ/神の怒り』をガキンチョ共でやったった!みたいな映画っすかね。観てるコッチすら気が狂いそうになるホドに恐ろしくジメッと暑苦しい情景…の一方で、どこか背筋は常に薄ら寒い様な極上なる不快指数の高さ…とゆーのがココには存在するのです。ただ確かに、ガキが主人公…だからこそ更に諸々と衝撃的!である一方で、でもゆーてガキ相手だから(実際には)描写のレベル自体はソコまででもないカモ…とちょっと「ヌルさ」に近いモノも感じ取れたりなんかして、個人的には少なくとも『アギーレ』より上ってコトは(たぶん)なかったかな、と思うのですよね。一点、映像は随所でけっこう綺麗&いろいろ工夫が効いてる感じも見て取れるので、人に依っては(『アギーレ』みたいに)かなり高度にハマるコトもあるカモ…と思ったりもするのですね⇒たぶん、人に依って評価がかなり割れる類の映画かな…というコトの方が、個人的にはより強めの印象として感じられて居るトコロです。[DVD(字幕)] 5点(2023-07-31 00:06:39)

49.  ガンズ・アキンボ 《ネタバレ》 迷惑系YouTuberのLv.120みたいな連中の差し金で、かのハリー・ポッターとアヴリル・ラヴィーンのバッタもんみたいな娘がメタメタに殺し合う…てな感じの話すかね(少なくとも前半は)。また極めて『キックアス』を想起させる様な(グロくて痛そうでかつおバカな)質感でもあります。プラス、私は知らんかったですが「アキンボ」がそもそも「二丁拳銃」という意味なのですね。。 とは言え、後半は多少(お話にも登場人物にも)展開とゆーのは存在しますし、別にアクション含めた映像面とてまあまあ悪くはなかった…とも思えますかね(あとテンポ自体もそんなに悪くはない)。しかし、結果として個人的にこのイマイチめな評価としてる理由は、明確に2つあります。まず、全般的にもごくごくテキトー・いい加減なお話ながら、特に主人公2人の「強さ=戦闘力」の在り方が超絶いい加減だと思えたコトっすね⇒取分け、やはり前半のマイルズvsニックスのグダグダっぷりが思いの外長くてダルかった…(=ニックスが強いんだか弱いんだかよー分からん…)とゆーのが個人的には痛いのです。 もう一点、シンプルに諸々と、またごく高度に「汚らしい」と言いますか、口汚いのは別に好いのですが非常に単純に「非衛生的」な映画だったとゆーか、何処も彼処もマ~とにかく薄汚い!(⇒心地好くない!)のですよ。でも、ニックスちゃんが(ワリとカワイイのに)一番口汚くて、でまた終盤はボッコボコに顔面イカれて血ミドロのボロッボロだったのは(逆に)イカしてた…とも少~しダケ思ったりしましたケドね。[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-20 23:52:01)《改行有》

50.  アフリカン・カンフー・ナチス 《ネタバレ》 設定が少しアレすぎる故に日本では一部で物議すら醸したらしいですが、そんなにマジメに捉えるべくもないごくお気楽・暢気なコメディ・カンフーです(=内容はモ~無い様な)。カンフーとしての話の中身とて、最初にボッコボコにされたった!⇒修行!⇒リベンジ!という極めてオーソドックス・シンプルな系統ですし、主人公のスキルも蛇拳(影蛇拳とかって)+酔拳+鉄指拳(三指拳、的な)というコレもごくオーソドックスなモノだと思います。舞台がガーナというコトでヒトラーと東条英機以外は全員キャストが現地の方ぽいのですが、皆総じてしっかりした格闘技の素養があるとは決して思えない…一方で身体能力はまま相当に高そうでもあって、それ故にアクションもそこそこ観れなくもない程度には仕上がっている…かと思うのですね(二人ほどトンデモなくバッキバキなガタイしてるヤツが居たりして)。あと、音楽も現地産ぽいのですが、コレもノリが好くてまあまあ面白く興味深く聴けましたかね。 いちおう解説としては、日本在住のドイツ人の方が仕掛人で彼が監督+ヒトラー役も演じてます(+彼の知人の一般日本人男性が東条英機役をやってると)。で、このドイツ人がガーナ側の監督と本作を企画して現地で撮影した、というコトのよーですね。まあそもそも、ガーナ映画っての自体殆ど存在を聞いたコトもねーですし、今作ではその中で現地ガーナの様子もある程度映される(市場とか建物とか)ので、実は地味にその部分に一番観る価値が在ったかも…と思ったりもしますですね。珍品を求めて止まない方なら、是非。[DVD(字幕)] 5点(2022-05-30 23:50:12)《改行有》

51.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 思ったよりもだいぶ普通、というか率直に平凡な作品だった。サスペンスとしての出来が終盤のドンデン返しも含めて、さほど納得感が無いとゆーか取って付けとゆーか。サイバーものなのだが、その技術的なトリックの部分にあまりリアリティが無いから、全体的にイマイチ腑に落ちない&上滑りな感じがするのですよね。 今どき、重要なデータセンタには金属探知機通らなかったら入れませんし(電子機器の持ち込みなんてまず無理です)、登録してない記憶媒体をUSB差し込むなんてしようもんなら一発で警報が鳴り響きます。そういう場所からデータを盗み出す、というのを描くのだったら、もう少しやり方を工夫して欲しいもんですね(逆に、そこにリアルに取り組んでくれたら、それだけでも我々そっち系の人達は面白がって観ると思いますが)。[インターネット(字幕)] 5点(2020-11-08 00:50:10)《改行有》

52.  湿地 《ネタバレ》 複雑な過去の因縁と、キーとなる遺伝病をうまく絡めたメインのサスペンス部分は率直にそこそこ面白いし、そのお話が、アイスランドの寒々しい情景の中に陰湿に冷酷に描かれる空気感も決して全く悪くはない。だがしかし、そこまで「面白かった!」という程でもないかとも思う。特に、結構重い話なのに尺自体もごくコンパクトで、故に見応え・歯応えというものがやや物足りないかと。せっかく雰囲気を重々しくつくっているのだし、多少テンポを落としてももう少しエピソード膨らましてしっかり2時間にした方が良かった様にも思われる。 雰囲気という意味では、味気ないマズそうな食い物を随所で巧みに使ってたのが印象に残る(意外とよくある手法ではあるが)。特に、グレータルの死体を掘り起こしてみんなが「激臭っ!」てなってる直後に、張り込みの刑事がドーナツ頬張ってる画を持ってくる辺りはウマいなあと思った。 アイスランドならでは、という部分として(これがそうなのかは定かではないが)、ごくごく狭いコミュニティの話なのではないか、と思わせる様な描写が幾つか見られたかと思う。例えば、エヴァがエーレンデュルの娘なのをそこら辺のワルが皆知ってるだとか、オルンの母親も悪党三人組がルーナルの手先だと分かっていたり、とか(母ちゃん、そこまで分かってて何故ホルベルクに抱かれるのじゃ?としか言い様が無いが)。[インターネット(字幕)] 5点(2020-08-28 23:59:19)《改行有》

53.  オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 《ネタバレ》 ヴァンパイアの日常を描いた「夜の映画」。数百年を生き抜く不死身の彼らが、その蓄えた蘊蓄を芸術に昇華させている、という設定は中々面白いと思った。ただ、これも淡々とした会話劇であり、かつその変わった設定を越えてくる中身のようなものもさほど明確に存在する訳では無く、全体としてかなりダラっと長く感じられるのも事実。正直言って少々退屈であった。 アダム、イヴ、エヴァの3人は、吸血鬼的には同世代?なのだろうが演者の世代は各々で、その意味ではティルダ・スウィントンの若々しさが目に留まった(髪色・髪形がかなりイイ雰囲気だったからなよーにも思う)。ティルダの落ち着いた雰囲気に対すべきなミア・ワシコウスカも、抑制しつつも程良く奔放・天真爛漫な演技が映画の良いアクセントになっていた。この姉妹、表情のつくり方が一瞬凄く似てるシーンが在った様な気がするんですけど、後で実際の顔立ちを見比べたら全然似てませんでした。。[DVD(字幕)] 5点(2020-06-12 18:14:56)《改行有》

54.  新ゾンビ 《ネタバレ》 我らがオラフ・イッテンバッハの初劇場公開作品は、死者を蘇らせる力を持つ邪神プレムトスの物語(という体の、殆ど無内容で虚無なシナリオ)である。歴史上の様々な場面においてプレムトスがもたらした災厄(という体の、死人がデロデロ蘇っての単調極まるチープなグロ描写)を、現代において邪悪なプレムトスの書を偶然手に入れた主人公の話に(前述の場面が主人公の頭に唐突にフラッシュバックしまくるという無茶苦茶な方法で)巧みに織り交ぜて進行していく。掴みのショックシーン15分は初っ端からかなりカッ飛ばしており、素晴らしい見所となっている(この後1時間近くに渡って大した見所が無いのだから、ここをボーっと見逃すわけにはいかない)。中盤の主人公の日常生活パートにも(自身初の劇場公開作品にも関わらず、この監督グロ以外には映画に描けるようなモノの入った引き出しが本当に何も無いんだな、という意味で)監督の映画センスが炸裂しており、大変に興味深く観れる。 そして遂に、本作のハイライトたるラスト20分がやって来る。 (ちゃんと観てると正確には残り40分の時点でゾンビが出現してクライマックスに入ってるのだが、そこから20分がまた全然盛り上がらないのだ) (全編通してグロ描写の挿入のみに腐心し、それにどうメリハリを効かせるかというのに全く気が回ってなく、とにかくダラダラしてるのですよ) (ただ、ラスト20分前からは音楽も変わってやっと本気でゾンビと闘い始め、そこからの10分だけは少しテンションも上がるかなあと) (お待ちかねの戦車シーン、ゾンビを大砲で粉微塵にする描写にだけは流石に観る価値がある。何故なら他では絶対ここまでやらないだろうから) 世紀の問題作と言える今作、ホラー好きなら必見と言えるだろう(本当にラスト15分だけ、ここだけ観る、で十分だと思う)。[ビデオ(字幕)] 5点(2020-05-12 21:13:08)《改行有》

55.  バーニング・ムーン 《ネタバレ》 いわゆるドイツ三大鬼畜監督の中でオラフ・イッテンバッハは、映画製作者としての技量がシュナース程にポンコツではなく、頭の中身もブットゲライト程に逝っちゃってるという訳でもないため、その作品は他2人に比べれば幾分鑑賞し易いかと思う。後にはハリウッドでも数作を監督することになる彼の作品は、あくまで娯楽として楽しめる範疇にはちゃんと入っているグロなのだ(もちろん色々な意味で、本当に娯楽として楽しめるかどうかは別の問題ではあるのだが)。 彼のデビュー作とされる今作(ビデオ作品だが)、内容としては、妹の寝物語としてボンクラ兄が恐怖ばなしを語るというダサいオムニバス形式といい(そもそも言葉で伝わる内容じゃねーじゃんか)、話自体の内容の無さといい、全体的な演出の陳腐さといい(特にアクションシーンが、相手に怪我をさせない様に&備品を壊さない様に慎重に慎重にやっているのが丸分かりで、非常にヌルい)、基本、血糊過多のみが見所なスプラッタを含めて、観るべきモノは殆ど無い。 しかし今作、本国ドイツでは当然の如く発禁処分を喰らっている。理由は明確で、残り15分を切った所から、そこまでヌルーく撮って余らせた予算を全てツギ込んだかの様な惨たらしさMAXの大残虐絵巻が繰り広げられるのだ(そして案の定、このシーンはそこまでの話とは碌に繋がってもいない、という)。この10分間だけには、グロ映画マニア的にある程度の観る価値が(いま現在においても)あるかなあ、と思う。 まずは1シーンだけでもなにか「突き抜けた」ものを、はB級ホラー映画の鉄則である。今作にはその成功例としても、ある種の観る価値があるのかも知れない。[DVD(字幕)] 5点(2020-05-10 20:11:06)《改行有》

56.  悪魔のえじき/ブルータル・デビル・プロジェクト 《ネタバレ》 少々古い話だが、いわゆるドイツの三大鬼畜監督(若しくは鬼畜四天王)の中でシュナースの手腕というのは群を抜いてスカタンで、彼の映画には率直なトコロ観る価値を持つモノが殆ど無いというのがほぼ常態だと言ってよい。後年、あまりの製作費の無さに血糊を使えず代りに粉を使用するなど、(色々な意味で)涙なくしては観れない程の有様に陥ってゆくが、中で唯一本作のみがそんなシュナースの作品として立派に観る価値を持つ作品に仕上がっていると言えるだろう。 何より、物量が段違いである。3分に一度は人体を破壊しなければならないルールでも在るかの如く、無暗矢鱈にグロ描写が挿入されまくってゆく。かつそれらには(似た様な描写も多いとはいえ)それなりにオリジナリティ有る描写も豊富で、そこそこ飽きずに観てゆくことが出来る。序盤の4人同時ギロチン斬首、腹だの顔面だののフック皮剥ぎ、果ては尻フックからの脊髄抜きなど、グロ的にはまずかなり見所の多い作品だと言うことが出来る。 このとおり、前半はひたすらグロ描写のオンパレードに終始し、もしこのノリで後半もつくっていたら恐らく失速したであろう所を、一転して悪ノリで突っ走ってゆくのが本作が成功している第2の要因である。ゾンビ・忍者カンフー・ランボー的なドンパチ・果てはジェイソンに空飛ぶギロチンと、使いたいモノをとりあえず全部入れてみました!(クオリティは、知りません!)な無責任なノリが、今作では非常に秀逸なテンポを生み出しており、この手のストーリーの無い映画としては異例なまでに、むしろ後半になるほど尻上りに面白さ自体は増していくのである。 個人的な結論を述べる。映画というのは、まずとにかく自分の好きなモノを撮るべきなのだ、と。ある種奇跡的な本作を観るにつけ、そうとしか言い様が無い感傷を私は抱くのである。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-02-19 00:52:51)《改行有》

57.  ホーリー・トイレット 《ネタバレ》 閉じ込められる場所がかなり手狭ではあるかとも思いますケド、状況自体は今まで全く観たコト聞いたコトが無かった…てワケでも更々無い方のシチュエーション・スリラーではあります。が、とにかく問題(劇薬)なのが、その「場所」ってのが何と工事現場の仮設トイレなんすよね……正直そもそも、世の中で最も近付きたくない場所の一つでもあります……んで今作、そこから想起される「心配事」の最たるモノとゆーのがコレ以上無いホドに=コレ以上やったらソレこそモ~「タブー系のアート作品」にしかならないってレベルで実現されてしまうので、第一の注意事項としてそーいう汚いのが許容できないって方は(ほぼ物理的に)観れないって作品だと思われます。努々、ご注意下さいませ。。 シチュエーション・スリラーとは言ってみたモノの、前述どおり場所が狭すぎる&ある理由で拘束された主人公の動きの制約も強すぎる、ので、正直「間が持ってる」とも言い難い様な(間延びしちゃってる)時間帯も多々存在してます。かつ、多少動きが有って観てゆけそうな箇所とて、別に総じて斬新で面白いアイデアで構成されてるって感じでもねーので、結論的には2つダケ⇒汚物と血ミドロってコンビのみが、今作で特筆しておくべき要素になっちゃってる気がしますよね。また正直、この2つの高度な掛け合いって、やっぱヤバいですって!(私でさえがそう言うんだから間違い無いですって!)B級スリラー・スプラッタのカテゴリとしても映画自体のクオリティはソコまで最低レベルってワケではない感じでもあるのですが、個人的にはほぼ「生理的に無理」に近いレベルでの好みではない映画…というコトでしたですね。迷いに迷いつつのこの評点で。。 ※汚物と血ミドロって、今作の製作国を見て見ぬフリをしつつも、思い出されるのは私の場合やっぱあのシュリンゲンズィーフなのですよね。。。お国柄…と言っちゃった瞬間に殴られそーなハナシかとも思いますが、だったらこんなのつくるなよ。。。[DVD(字幕)] 4点(2024-02-01 23:52:48)《改行有》

58.  逆転のトライアングル 《ネタバレ》 極めて非常に、人間性のほぼ総てに対してごくシニカルな映画でありますね。邦題は原題からちょっと変えて「逆転」となっているのですが(原題は直訳すると多分『悲しみのトライアングル』かな?)観ると確かに、人間社会における有形無形の様々な「相対するナニか」を描いておいて⇒それらが「逆転」してゆくサマをブラックなコメディに仕上げた(煮詰めた)作品の様に思えます。相対する…とゆーのはそれこそ、女と男とか・金持ちと貧乏人とか・支配者と被支配者(=強者と弱者)とか、なのですが、これも突き詰めると「善と悪」って最も根本的な二項対立に帰着してゆく様にも(やっぱり)見えてくるのです(=要は「神と悪魔」という、この世界の最も原始的な解釈だ…な~んて)。んで、前述どおり今作は結局、それを何処かしらで一切合財「引っ繰り返す」作品なのですよね⇒だから必然的に、最初は少しは善人であっても最終的には(何らかは or 幾分は)全員悪人…みたいなコトになっちゃってるのでありまして、ですね。。 個人的には、そーいうのマジでホントに大っ嫌いなのですよね(⇒殊に、それダケ言って終わっちゃってるトコロがもう…)。「人間なんて皆こんなモン」てコトなのでしょーケド⇒そんなんオマエに言われんでも(誰でも)薄々気付いてるわ!とゆーのと、ままズバリ「で?(怒)」とゆーのと、あと一つ、やっぱキョウビ「二項対立」なんてモ~流行るワケねージャンか!てェのも結構強力に思ってるトコロなのでありましてですね。。(世の中スパッと正義と悪に割り切れるなら誰も苦労なんかしねーよ!と。。)再度、こーいう「人間(人間の世界)」に絶望してる”ダケ”の映画とゆーのは、私はハッキリ嫌いだと言いたいのです。以上。[DVD(字幕)] 4点(2023-11-20 22:11:34)《改行有》

59.  クライモリ(2021) 《ネタバレ》 うーん…往年の良作シリーズ待望!のリブートなのですが、結論的にはシンプルにかな~り違うお話になってしまってまして、正直コレだったら別作品としてやった方が…てのは私も大いにそー思うトコですね。何つーか、森に潜む「奇形」の殺人一家…てのが結局、20年前ならイザ知らずキョウビはも~コンプラ的に若干アレな…というコトかな、なんて思ったりもね(結局その部分=敵集団の属性の変化ってのが本リブートのいちばん大きなポイントだったかな、とも)。 ただ、この「変化(変更)」てのがまた結局、自ら意図したポジティブな・前向きなモノだったよーには到底見えないとでもゆーか、やっぱり随所で効果的には働いてない(むしろ逆効果だ)とも思えてしまってますのよね。重ねて、敵がやや大袈裟な集団になったコトで(コレも随所で)粗が出てリアリティを欠く場面が目立っている様にまずは思いますし、お話の方とて畢竟大袈裟にならざるを得なかったケド⇒かと言って大した捻りも無い⇒ので無駄に冗長・ローテンポになってしまってる様にも思いますし、んでナニより全編通しても(物理的にも設定的にも)「凄み・過激さ」とゆーのが増せているなんてコトもなく比較的マイルドな質感にチンマリと纏まっちゃってるとも思いますし………あとは個人的なハナシですが、私が期待していたのはコンセプト不変でも時代相応の映像的アップデートが成されてる…というごくシンプルなコトだったのですケド、ソレも正直微妙でして………結果的には過去作の安直な「名義借り」にしか見えなかった…とゆーコトでも~一点引いちゃおうかと思います。無念。。 主演のシャルロッテ・ベガちゃんは(名前の通りに)メッチャ可愛いのでワリと今作も期待していたのですが、残念ながら作中の役柄的にただ可愛い…という女のコではなかったのでして、なのでか正直あまりルックスにも際立つモノは感じられずソレも残念でしたかね。個人的にはむしろもう一人の方のエマ・デュモンちゃんが(見た目的には)可愛かった様な気もします。まあ、結構序盤でアッサリ惨たらしく死んじゃうのでソレも若干残念ではあったのですケド…[DVD(字幕)] 4点(2022-09-29 22:19:45)《改行有》

60.  ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を 《ネタバレ》 地味にキャストが結構豪華なのだよな…が正直……… 台詞が無いコトだけが原因ではないでしょーが、まず相当に薄味な映画なのは確かですね。とは言え確実にコメディではあるのでして、特に肝心のブラジャー絡みの個々のシーンは総じて面白みがまるで無いというよーなモノでは決して全然ないのです。が、じゃあソレが声を出して笑えるよーなモノであったかと言われると……ブラック或いはシニカルってのともまた違って、全編実にペーソスみの溢れるコミカルとでも言いますかね。仮にココに笑い声を当てるなら、消え入るよーな「かはっ」という声が一番合っている…てな感じかなと。私は正直、あまりピンと来ませんでした。 そして(ここ以降は完全に偏見の類でしかねーのですケド⇒)そもそもこーいう「他人から見るとワケの分からない」コト・趣味だとかに矢鱈とのめり込んでいる人ってのは、例えば某老舗深夜番組とかでもしばしば拝見するのですが、その趣味・嗜好自体が悪いコトだなんて(私も)決して全く思わないのですが、それでも少~し「ソコに辿り着いた(真の)経緯」を想像してしまうとなんとな~く陽よりは陰な雰囲気を感じ取れもする…とでもまた言いましょーか、本作も完全にそーいう方向性の映画だとは思うのですよね(マノイロヴィッチからしてまた完全にそーいう初老男性の役なワケですし)。だから、本当の意味である意味「笑えない」という側面を孕む映画なのかもな、とも思いましたかね(まあ、そうゆーて正直私自身とて、ほぼ似たよーな端くれの輩の類では在るとも思いますけれども)。[インターネット(字幕)] 4点(2022-08-25 21:57:15)《改行有》

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