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1. イングロリアス・バスターズ
とても見ごたえがあった。キャスティングが良い。ヒトラーを暗殺するアイディアが面白い。場面場面が綿密かつ丁寧に作られている。特に感じるのは、単に残酷な場面を見せるのではなく、そこへ至るまでの緊張感の盛り上げ方が素晴らしい。ただ、ストーリーに一本筋の通ったものが見当たらないのが残念。どの場面も面白いのだが、全てを見ると散らかりっぱなし。木を見て森を見なければ、文句なしの傑作。[映画館(字幕)] 7点(2011-05-29 10:15:50)(良:1票)
2. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 テーマも興味深く高得点なので観てみたが、表現があまりにも軽くテーマとアンバランス。
死期を宣告された2人。やけ酒飲んで、見たことない海を見に行くのにベンツ盗んで強盗に変身。
死に直面している2人が、よくこんなに早く気持ちの切り替えをして、割り切った行動にでたものだ。
挙句は銀行強盗まではたらくとは、法もモラルもあるものか。
これで捕まらないのだから、どんな滅茶苦茶な筋書きも有りかと思うと、この時点で真剣に観る気はしない。
ギャングは馬鹿だし、警察官は間抜け。笑いのセンスはマニアック。銃はバンバン撃ちまくる。
命の重さなど無視したこの展開、脳腫瘍の男が発作を起こす場面や最後に海を見る場面だけ、やけにシリアス。
この映画、私にはどのように感動したらよいのか分からなかった。[DVD(字幕)] 4点(2006-01-30 18:52:46)(良:2票) 《改行有》
3. ディープ・ブルー(2003)
これは、凄い。
どうやって撮影したのだろう、と、驚くシーンの連続。
一見の価値あり!
・・・ だが、ドキュメンタリー映画としてはどうだろうか。
終始流れるオーケストラの音楽が気持をリラックスさせ、眠気を誘う。
まるでクラッシクのコンサートを聴きに来ているような錯覚さえした。
ドキュメンタリーなら、音楽中心ではなく、映像に対する説明をもう少し増やし科学的な興味を満足させてほしかった。
いつ何処で誰がどうやって撮影した映像で、どれだけ希少価値のものなのか不明な点が多く、
ビジュアルな凄さは伝わってくるが客観的な凄さがわかりづらい。
映像をつなぎ合わせ音楽をかぶせただけで、全く構成になっていないような気がする。
また、捕食の場面など、ところどころで聞かれる"ザー"とか"ジュバーーー"という音、
あれは後から付けた効果音ではなかろうか?
ドキュメンタリーとしてはマイナス面が多いように思う。
これだけ凄い映像を観た後に感動や興奮はあまりなく、落ち着いたなんとも心地よい気分になった。
リラクゼーションビデオとしたら満点。7点(2004-08-08 14:10:26)《改行有》
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