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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ファニーゲーム U.S.A. 《ネタバレ》 オリジナルは未見なので比較はできませんが、いいキャスティングだったと思います(特にナオミ・ワッツとマイケル・ピット)。一言で言うと、「時計じかけのオレンジ」を思い出させてくれる映画でした。ストーリーには終始救いがありません。逃げようとしても連れ戻され、抵抗しても巻き戻され、ナイフを発見しても失敗に終わります。そして、恐怖の連鎖へと続くエンディング。ポールは、ストーリー中「虚構も真実と同様に真実だ」と言っています。つまり、この悲惨な話は虚構であると同時に真実だということ。「このような不条理なゲームがまかり通っている現実がある」ということを皮肉り風刺しているのでしょうか。最後まで助けが来ない展開が、この映画の現実味を増しています。そういった点で「巻き戻し」「観客に話しかける」等の演出は不要だったと感じました。[DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 20:34:05) 2. ワルキューレ 《ネタバレ》 会議の場所が変更となり成功の可能性が著しく低下したにも関わらず、シュタウフェンベルクがクーデターを実行し、更には生死も確認せず突き進んだ事に疑問。家族や仲間の命がかかっているのだから、もう少し慎重に事を進めることができなかったんでしょうかね。オルブリヒト将軍は、逆にチキンで慎重すぎ。極端な性格は身を滅ぼす典型か。ただ、爆破後は一度もヒトラーは姿を見せることはなく、観客に「もしかしたら、本当はあそこで殺されていたのでは…?」と思わせる演出はよかったと思います。あと、シュタウフェンベルクが「ヒトラー以外のドイツ人がいることを世界に示さねばならない」ということを言っていたのですが、それがクーデターの一番の理由だったのでしょうか。もちろん言っている事はよくわかりますが、名誉や誇りのために自分の大切な家族や周りの人たちを犠牲にする気持ちが、正直わかりませんでした。私には世界の平和なんて大きなことは考えも及ばず、まずは自分の周りの大事な人たちの幸せや平和を先に考えてしまいます。映画全体としては、爆破のシーンをピークに、緊迫感を最後まで途切れさせることのなかったキャスト・スタッフの手腕に拍手。多くの人に薦められる佳作だと思います。[映画館(字幕)] 8点(2009-05-16 18:49:51) 3. 閉ざされた森 《ネタバレ》 観にくい映画の典型。キャラ付けの薄い登場人物が多数でてきてゴッチャゴチャ。観ていて疲れることこの上ないです。展開はスリルがあり面白いのですが、どんでん返しありきな感じが鼻につきました。ちょっとやりすぎで、最後はどうでもよくなっていました。生き残った人の証言なら、なんでもありですからね…。オチもどうもすっきりしないし、「8」の意味もあまりわかりません。病院での「無限大のマークが…」ってセリフが安っぽすぎて冷めてしまいました。う~~ん…それなりに面白く観てたはずなのに、何故か不満がいっぱいな映画ですw[DVD(字幕)] 5点(2008-01-12 17:35:53) 4. パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 惜しい…。序盤から処刑のシーンまでが8点。処刑のシーンからラスト前までが4点。ラストが7点。平均して6点くらいでしょうか…。処刑のシーンまでは発想も面白く斬新で、丁寧な作り、緊張感、音楽、雰囲気、映像…全て好印象だったのですがね処刑のシーンは…色んな意味で絶句です!!普通に処刑されて、香水が他の人に発見されてみんなが驚く…そんな終わり方ではダメだったのですかね…。現実的にもありえそうな話だった所が、面白く緊張感につながっていたのに、処刑のシーンで一気に興ざめ。「こんなんありえるか!」って思ったら冷めてしまいました。非常にもったいない。ただ、自分の出生した土地で迎えるラストはねなかなか深い終わり方で悪くはないかとは思います。最後、自分に香水をいっぱいかけて襲われるシーン、「稲中卓球部」で前野&井沢が「やりたがり2000」という媚薬を自分にかけまくって、岩下&神谷に襲われるシーンとかぶったのが印象的です…。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-27 19:05:35) 5. ゴーストワールド 《ネタバレ》 タイトルが素晴らしい!年齢や観るタイミングによって、随分評価が変わってきそうな今作。おっさんに片足(全身?)を突っ込んでいる年齢で観た私。もう少し若い頃に観たらよかったなぁ…と思いました。そう、尾崎豊を聞いていたあの頃に…。まぁ、冗談はさておき、エンディングがどうしても納得いかない!イーニドはあのバスには乗ってはいけなかったのでは!?最後、バスが止まるけどイーニドが椅子に座ったまま…というエンディングが、自分の中では一番しっくりくるんですけどね…。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-18 19:06:11) 6. レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 一見、上手くまとめてあるように見えるが、実際は中身が薄い作品に感じる。物語の中心に置いているダラハイド。心の葛藤や信念、愛情など様々な感情を描いてはいるが、最終的にはレクターのかませ犬にしかなっていない。レクターありきのダラハイドでは、やはり弱い。では、そのレクターはどうかと言えば、前2作に比べて決して存在感があったとは言えない。それでは、主人公のグレアムはと言えば…レクターに「自分と似ている」とまで言わせた想像力や発想、そのバックグラウンドがあまり描かれていない。つまり、全体として中途半端な印象が拭えないのだ。「ハンニバル」を観た時は、あまりいい印象を持たなかったが、この作品と比べると「ハンニバル」の方が焦点がハッキリしていて、言いたいことはわかりやすかった。パワーもあった。実際には今作の方が一般ウケはいいだろうし、普通に面白いとは思うが、不満が残る作品でもあった。「羊たちの~」の続き物として、期待はしない方がいいかもしれない。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-14 18:58:58) 7. モンスター(2003) 《ネタバレ》 なぜ、アイリーン役がシャーリーズ・セロンなのか。実際のアイリーンが綺麗じゃないなら、特殊メイクをほどこしてまでシャーリーズを起用する理由がないじゃないか。宣伝のためにシャーリーズを起用したんじゃないか…など、色々意見はあるようですが、どうも(推測ですが)シャーリーズの生い立ちがアイリーンと重なるところがあることが関係しているのではないでしょうか。 ~(以下、Wikipediaより)1975年、南アフリカ郊外ベノニで道路建設会社を経営していたフランス系の父親チャールズと、ドイツ系の母親ゲルダの間に一人娘として生まれる。一家は幼い頃からアルコール依存症の父親による家庭内暴力に悩まされていた。シャーリーズが15歳の頃、晩に酔って帰ってきた父親に暴力を振るわれ、娘の命の危険を感じた母親が父親を射殺してしまうという事件が起きる(母親に対しては、正当防衛が認められた)。~ 似たような過去を持つ二人だが、シャーリーズはアイリーンが夢見ていたスターという光の道を手にする。対照的に、暗闇へと落ちていったアイリーン。一歩間違えたら、この二人は逆だったのかもしれない…。そう考えると、現実というのは本当に妄想とは違うと感じる。そんな過去を持つアイリーンだからこそ、シャーリーズはこの役を引き受けたのではないかと思うし、素晴らしい演技ができたのではないか。そして、ラストの電話越しでのセルビーとの会話、裁判所でのセルビーの表情があまりにも印象的。最後まで、セルビーを愛し続け擁護したアイリーンと、自らの幸せのため保身を考えたセルビー。セルビーはもともと、幸せになりたいと思っていただけだし、そういった意味でもやはり純粋だったのかもしれませんが…本当のモンスターはこの純粋さかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2007-05-13 18:14:29)(良:1票) 8. セルラー 《ネタバレ》 面白いんだけど、面白くない…というよりも感情移入できないから、入り込めない。そんな映画。ライアンは「自分勝手で無責任な男」という設定。本人はもうその性格は改善したからと言っているが、そんな性格そう簡単に直るものじゃない。そんなガキんちょが、誘拐事件の電話に命を懸けて必死になるだろうか。見ず知らずの人からの電話を信じるだろうか。自分の大切な用事をフイにしてまで、懸命になるだろうか。まず、そこが気になってしまったので見ていてどうもしらけてしまった。ライアンのそういった悪い性格が直ったということを、この事件を通して恋人(観客)に見せしめている…と考えれば、納得はいかないものの、まぁ…といった感じ(でも、相当責任感の強い人でも普通あそこまでできないだろ…ライアン変わりすぎ)。他のツッコミどころも満載で、サスペンス…というかちょっとコメディにも見えたのが痛い。子供だましの展開があまりにも多すぎ。ベテランの刑事(しかも複数)があんな素人のガキの思うがまま振り回されるのか?誘拐する前に部屋にある電話くらいチェックしとけば?誘拐したなら手足ぐらい縛れば?ライアンは他の警察署によるなり、いくらでも助けを呼べたのでは?人が大勢いる空港であんなに迷いなく見つけられる(しかも、本物もすぐ近くにいるし)?27年間何もなかった刑事にしては実践の銃のさばきなどスゴイな(金魚蜂倒したり、飛びながら打ったり)?ポルシェから金貰いすぎじゃね?…などと、天邪鬼な考えがなくシンプルに映画を観れる人の方が楽しめる映画ですww[DVD(字幕)] 6点(2007-04-15 18:12:15) 9. アイ,ロボット SF娯楽作品の王道的作品ですね~!話も良く言えばわかりやすい、悪く言えばちょっと薄いと言った感じ。CGが良くも悪くも凄すぎ。普通に飽きないで楽しめた点は○だが、スプーナーがロボット嫌いになったエピソードがいまいち感情移入ができなかった点がマイナス。[DVD(字幕)] 7点(2005-04-08 01:49:20) 10. ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》 なるほど。ボーンは名前ね。てっきり骨が出てくるのかと思っていた(笑。内容的には、ん~まぁそれなりにハラハラ、つまらなくはなかった!前半から中盤にかけては結構のめりこめて面白かったんだけど、後半がなんかつまらなかった。ツッコミどころも満載。後半に出てくる暗殺者がボーンにベラベラ秘密をしゃべって、キリのいいとこで死んでいます。まさにB級映画得意の演出(笑!しかも、ナゼかいよーにいい奴だったし!あと、ボーンはなんで、子供がいるからって、ターゲットを殺せなかったんだろ!?プロなのに。その辺のいきさつも、もう少しほしかったかなぁ。6点(2004-09-30 18:28:27) 11. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 2回目見ました。とても意義深く中身の濃い内容。その上で、サスペンスとしても素晴らしい仕上がりです。最後、送られてきた『君を自由にする鍵』は見ている私達の心も少しだけ軽くしたと思います。後味は決していい映画ではないが、最後の最後で本人が死を選んだと考えると、まだいくぶんか気持ちが楽になる。そういえば、面会中「愛する人がいなくなった時は、死は恩恵ではないか」と言っている。そう考えると、彼は甘んじて自分の罪を償ったと言えるだろう。しかし、粗探しのようで恐縮だが、いくつか納得できない部分もある。まず、謎解きに至るまで。モーテルで投げ捨ててあったタオルを見て、裏返しの手袋などの謎解きにつなげるのだが、それはさすがに強引ではないかと思ってしまった。ジャーナリスト風情がここまで推理できるであろうか、と。また、弁護士もグルだったようだが、本気でやれば死刑にならないかもしれない裁判を弁護士やカウボーイ、そして本人までがグルになって死刑になるように仕向けたと考えると、それは違うんじゃないかと考えさせられてしまう。そして、冤罪ではなくて、やはり犯人だったんではないかというとこ。コレに関しては難しい問題だとは思うが、裁判ではそういった真実以外の部分で判決が確定し、それは間違っている・問題である、と考えればまぁ納得できるか。イロイロ難癖をつけたが、いい映画であることは間違いない。笑えたのが、殺害現場の管理人のぶーちゃんが、現場検証をする時に服を脱ごうとしたところ。ツッコミが「それは想像力でカバーするから」。うむ、シュールだ。 ちなみに、蛇足だが自分は死刑については、どちらかといえば賛成である。重大な罪を犯したら、それはやはり償われなければならないと思う。ただ、問題はその過程だろうと思う。証拠、証言、動機、状況…その他、全てを加味した上で判決がなされ、死刑を執行しなければならない思う。日本では、逆に被害者感情より加害者の権利を守るところに重点が置かれている気がしてならない。そう考えるとゲイルとは逆の考えなのかもしれないが、アメリカではまた事情が違うのであろう。[映画館(字幕)] 9点(2004-06-03 04:17:54) 12. スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 1回見るより2回見たほうが数倍面白くなる映画。何故そうなるかと言えば、展開が現在と回想でちぐはぐしていて、正直鑑賞しやすい映画とは言い難いからだ。私も1回目見たときよりも2回目のほうが、展開を追いやすく楽しめた。ラストの「ディナー作戦」の作戦名を聞いた時の、ビショップの気持ちを推し量ると感動はさらに膨らむ。不器用な男の友情を描いた内容は好感が持てるが、展開を追いすぎるあまりキャストの心情的な部分に今一歩踏み込めていないところが惜しい(例えば、ビショップが何故あの女性をそこまで愛すまで至ったのか…など)![映画館(字幕)] 6点(2004-05-17 15:41:01)(良:1票) 13. 戦場のピアニスト 《ネタバレ》 友人に薦められて見てみました(おすぎではないです)。実話ものって基本的に山場が少なく淡々と進むものが多いのですが、これも実話を着実に消化してる感じでした。想像していた内容とはずいぶん違く、邦題とイメージが一致しませんでした。周りの人に助けられ、崇高に、誇り高く死んでいった者たちとは対照的に貪欲に、なにがなんでも生き延びていくピアニストの話。生きることの意味、価値観についてとても考えさせられました。自分がこの主人公の立場だったらここまでして生きるのか?いっそ死んでしまった方が楽なのではないか?と考えずに入られませんでした。実際は自分がその状況になってみないとわからないですが。主人公を助けた人たちがみんな捕まったり、死んでいったのがとても印象的で悲しかったです。人生なんてそんなものでしょうか。。。残酷なシーンが多く、目を覆いたくなる場面が多いのですが、中でも、車椅子のおじいさんを窓から落とすシーンが衝撃でした。7点(2004-03-15 04:09:52) 14. es[エス](2001) 《ネタバレ》 どうやら僕、こういう心臓に悪い映画好きみたいです(笑。人間の暴力、深層心理を描く点でCUBEと似ていると言われるのでしょうね。スゴイひきこまれるものがあり、面白かったのですが、やっぱりここに集まった人たち、ちょっと普通じゃなかったんでしょうね。ふつーに生活してて、問題ない人ってやっぱこういう実験に参加しませんよね。やっぱどっかに問題あって、お金に困ってたり、刺激を求めたり。。。という感じで集まった輩たち。あの状況下で理性は保てなかったのでしょう。最初は囚人のなかでヒーロー扱いされてた主人公も、後半は誰も助けなくなりましたね~!人間なんてそんなものなのでしょう、いじめってこういう集団心理が根底にあるんだなぁ、って感じました。ヒロインとのサイドストーリーはちょっと蛇足な感じがしてあまり好きではありませんでした(ただ、ヒロインいなかったら、も~~~っと後味の悪い映画になったでしょうからよかったのかもしれませんが(苦笑))。8点(2004-01-13 05:09:33) 15. アメリ 《ネタバレ》 生まれた環境から、内気で妄想癖のある女性になってしまったアメリ。そんな彼女がふとしたことから、周りを幸せにしていこうと思うようになるお話。ちょっとおかしくも、一つ一つのエピソードは心温まる内容であり、最後はアメリ自身も幸せになれるのが嬉しい。映像も斬新であり綺麗。音楽も耳に残り優雅。テンポもよく、観ていて楽しめる。ただ、アメリがニノに惹かれた理由がよくわからないし、逆にニノがアメリを好きになる理由もよくわからない。普通の男性だったら、変な子だな…と思うのが関の山だと思うが…。その辺でちょっと感情移入できなかったのがマイナス。そして、キスも寝るのも早すぎでは…。ちなみに、ジョセフ(アゴ)がタランティーノ(アゴ)に見えたのは僕だけでしょうかw[DVD(字幕)] 7点(2004-01-12 03:13:03) 16. フラッド モーガンフリーマン好きなんで見てみましたが。。。いやぁ、いまいちでしたわ…。[映画館(字幕)] 4点(2004-01-11 21:54:36) 17. ザ・セル 見終わった後は、結構面白かったなぁ。と思ったけど、後になって友達に『どんな映画だった?』って聞かれていまいち印象になくって説明できませんでした。精神世界を描くっていう発想はスゴイし、映像も綺麗だったんだけど、なにか残るものがない映画。6点(2004-01-11 17:48:20) 18. ファイト・クラブ 《ネタバレ》 セブン、ファイトクラブでフィンチャーの虜になりました!めっちゃカッコいいです。ブラピ、ノートンの演技も迫真に迫っていてグイグイ引き込まれました。オチもなるほどなぁ、って感じ。そういえばマーラは2人を同時に見てないなぁ☆9点(2004-01-11 16:00:48) 19. ダンサー・イン・ザ・ダーク パワーのある作品ですねぇ!あまりなじめなかった映画ですが、印象には残ります。おもしろいけど何も残らない映画とは対照的です。主人公の唯我独尊に若干腹立ちましたが、あういう人結構いますよね、周りに。ミュージカルのシーンがなかったら、とことんくら~~~い映画でしょう(汗!5点(2004-01-11 04:14:57)
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