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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々 《ネタバレ》 ゲシュタポ尋問官がゾフィーを取り調べるシーンが圧巻。それにしても二十歳そこそこの少女が、実際あれほど泰然自若としていられるものだろうかと訝しがってみるが、監獄の小さな鉄格子から太陽を縋るように見つめる姿や毅然とした態度の合間に見せる悲しみの表情などを見ると、彼女が正義のために身を投げ打つ殉教者などではなく、ごく普通の少女であることが分かる。しかし、裁判が終わり死刑執行室へ向かう途中ふと空を見上げ、太陽が輝いていていることを認めた瞬間に、彼女は真の神々しさを身に纏っていた。断頭台に頭を置いた途端に落下。ダンサー・イン・ザ・ダークとは違い、一切の感傷の余地を挟ませない一瞬のカットで、この映画は終わる。 自分自身の生き方を問い直すために、この映画は観るに値する。そして自分たちの歴史を真っ向から見つめる勇気のあるドイツに、そうしたことを語ろうとする映画人を育ててその映画を賞賛できるドイツに、日本には決して感じられない、国家というものの成熟を見る。真善美を求めて散ったゾフィーの魂が、もしこの映画を観たなら、現在のドイツをきっと誇らしく思うことだろう。[DVD(吹替)] 8点(2006-12-22 21:20:49)《改行有》

2.  17歳のカルテ 内省を覚え自己分析する事が快復であり成熟した証だと医者(社会)はいうけれど、実はそんな事は全部嘘っぱちで、本当はただ制度に絡めとられているだけじゃないのか。真実の鏡を標傍して悪びれないリサの存在が恐ろしいのと同時にとても面白く、どこか清冽ささえ感じさせるのは、誰もがそのことに少なからず気付いているからだと思う。でもその結果は病院のベッドに手足を縛り付けられている現実がある。デタラメで退屈で理不尽で、辛い事も沢山あるけれど、それでもそこで生きていく事を選んだスザンナに僕は共感する。甘美な死から平凡な生へ。でも平凡の裏にはとても過激な真実があるんだと云う事を覚悟して生き延びていくのは決して格好悪いことじゃない。そんな風に感じました。な~んてね。7点(2002-02-19 13:09:15)

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